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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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150 3日目⑦ 内通者の影①

クリックありがとうございます( *´艸`)明後日?もう明日かwなんにしても、1月1日の昼12時からBS11で「アニメロサマーライブ」を7時間放送されると知って超~大喜びしているひとりぼっちの桜ですw正直さ、正月と言えど別にただの休日の1日と変わらない私、やる事もなくたぶん1人で小説書くかゲームするかの2択を迫られている私にとってこれは楽しみです( ^^) _♪なんたって7時間ですよ!7時間!

いや~楽しみだ♪皆さんもよかったら一緒に観ましょうね♪



では今年最後になるであろう今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



 夏の太陽に照らされた紙。

 その裏面中央に黒文字で書かれていたのは、


【緊急事態、待機、花壇】


 という文字であった。


 カーナはマリアンヌに紙を見せながら言う。


「あの…マリアンヌ様、なんなんでしょうか?この意味不明な怪文章は?」

「十中八九、内通者から反乱軍リーダーであるシジモルーナへの指令書だろうな」

「指令書ですか?え~と、まったく意味が分からないんですけど」


 カーナだけじゃない、全員がこの文字の意味を考え始めた中、マリアンヌは紙を見た瞬間、既に自身の中でいくつかの答えを用意していた。


「カーナ」

「はい?」

「花壇」

「へ?」

「全員でそこの花壇を調べろ。花壇の中、外側、全てだ。何かある可能性がある」

「え、そこのですか?」

「他に花壇といわれてパッと思いつくのは領主の庭ぐらいだ、だがおいそれと反乱分子どもはあの屋敷には入れない、門番も居るしね。つまりこの花壇には何かある隠されている可能性がある。だが、もし何も無かった場合は”花壇で待機しろ”という指示の可能性が逆に高くなる、その場合は紙を掲示板に戻して我らはここから速やかに撤退する」


 そして屋敷に戻ったら、あの4人の容疑者が屋敷から出るか監視すればいい。


「りょ、了解しました。では皆さん…」


 その後カラス達は全員、総出で調べた。

 時間はそうかからなかった。

 カラスの仮面を被っていても、そのウザさは1ミリも軽減されないイカれたモヒカン男リックス。彼が石造りの花壇の外側、その一角に隠されるようにして貼られていた物を見つけた。


「有ったよ!見つけちゃったよ!!今度は細かく織られて貼られてた!ってことで、同じような2枚目の紙ゲット~!」


 彼の手には、先ほど掲示板で発見した紙と同じぐらいのサイズの紙が握られていた。

 マリアンヌは目を細める。


「2枚目の紙だと?…なるほど、やはりそっちか。早く持って来い」


 スキップ混じりに持ってこられた紙にはこう書かれていた。



【来訪者の敵味方不明、期間は不明、2-11】



 今度は裏などではなく、ただそれだけが書かれた紙。

 マリアンヌはそれを見た瞬間、1枚目の紙に書かれていた内容を脳内に呼び起こし、目の前の2枚目の紙の内容と比較、推理、考察を始めた。

 時間にして数秒、そしてボソリと呟いた。


「なるほど」


 一方のカラスたち。


「ねぇ、なにこれ?」

「私に聞かれても…ねぇ?」

「なんで俺見んの?分かるわけないじゃ~ん、1枚目の緊急事態だから待機している花壇も、よく分かんね~のに」


 カラス達がああだこうだ言っている中、カーナがマリアンヌをチラッと見る。

 マリアンヌはさっきと変わらず折れて包帯の巻かれた手を口元に持ってきながら真剣に考え事をしている。


 今、話しかけては不味いんだろうな~さっきも怒られたし。


 そう考えたカーナはカラスの中で1番頭が良いであろうウィノに問いかけた。


「ウィノ、今マリアンヌ様は考え事をされています。あなたなら、これらの紙に書かれた意味が分かるんじゃ無いですか?」


 ウィノはかけていた丸メガネの奥の瞳を細くする。


「ボスのご期待に答えたいのは山々ですが、正直まだ良くは分かりません」


【緊急事態、待機、花壇】

【来訪者の敵味方不明、期間は不明、2-11】


「見て分かるとおり手に入れた2つの紙、書かれた文章が3つに別けられていて、そして最後の単語が次の紙のある位置を指し示している事は先ほどのマリアンヌ様の行動から分かりましたが…他が…。1枚目、さっきリックスが言っていた緊急事態、待機は何となく言葉として分かりますが。2枚目の最後に書かれた数字は…。あとは来訪者、つまりマリアンヌ様、マリアンヌ様の敵味方は不明、この一文はいいとして、期間は不明は…この期間とはマリアンヌ様の”滞在期間”を指しているのか?それとも内通者自体の動けない期間が不明という意味なのか?ヒントが少なすぎて、この2つの紙だけではどうとも…」

「あなたでも分からないんですか?」

「仮説はいくらでも立てる事は出来ますが、核心を持って述べる事は出来ませんね。何にしても、もう少し時間を下さい。時間を頂けたなら」


「ウィノ、残念ながら今の我らにそんな時間は無いぞ」


 そう言ったのはマリアンヌであった。

 彼女は続ける。


「近い未来、下手をしたら数時間…数十分以内に反乱軍のリーダー、シジモルーナがこれらの紙を回収に来るだろう。我らがそこに居たのでは非情~に不味い。つまりウィノ、君が言うような考える為のゆったりとした時間的余裕は今の我らにはそう無いのだよ」


 確信を持ったマリアンヌの言葉に、驚き目を開くウィノ。


「マリアンヌ様、まさか何かお気づきになられたのですか?」


 マリアンヌは僅かに視線を向け、威厳に満ちた声を口にした。


「次の紙が隠された場所以外なら全て分かった」


 え!?もう!?というウィノの表情を尻目にマリアンヌは語る。


「ヒントとなる紙が2つある以上、大切なのは比較・分析だ。これら2つの紙の類似点を探せばいい。そしてまず分かったのは、これらの文章がコンマによって3分割されているという点だ」

「それは私も気付きました。しかし1つ目の文章、内通者に緊急事態が発生、自分は待機しているはまだ何となく意味として分かりますが、2枚目の来訪者の敵味方不明、期間は不明は情報が少なすぎて」


 違う違う、首を横にし笑うマリアンヌ。


「横軸で読むんじゃない、縦軸で読むんだ」

「縦軸ですか?」

「まぁ、法則に気付けばお前ならすぐに分かると思うが」


 手に入れた2つの紙を目の前にマリアンヌは分かりやすく説明する。



【緊急事態・待機・花壇】

【来訪者の敵味方不明・期間は不明・2-11】



「いいか?よく見ろ。左から『今の内通者の状況や言いたい事』、真ん中に『反乱軍リーダーであるシジモルーナへの命令』、最後一番右に『次の紙のある場所』を示唆している。これがこの文章の法則だ」

「え~と、つまり、1枚目に発見した紙の本当に書いてある内容は”今自分は緊急事態だ”、”シジモルーナ、お前は待機しろ”、”次の紙のある場所は花壇”ですか?」

「正解」

「そして2枚目は”私は敵味方不明”…ん?」


 違う違う、とマリアンヌは首を振る。


「お前にしては随分と手こずっているな、2枚目は1枚目の続きだ。つまり連続して読むのだ、1枚目の続き。私は緊急事態です、来訪者は敵味方不明です、となる」


【手紙その1/手紙その2】

<緊急事態→来訪者の敵味方不明>

<待機→期間は不明>

<花壇→2-11>


「あ~~なんとなく意味が分かってきました。つまり反乱軍リーダーへの指示はお前は待機しろ、待機期間は不明だ。ですね」

「その通り。やはり理解が早いなお前は。どこぞの赤髪とは違うな」

「いえいえ、そんな。マリアンヌ様のおかげです」


 すると、どこぞの赤髪が話に割り込んできた。


「す、すごいですね!マリアンヌ様!一瞬でそこまで看破できるなんて、私なんて説明を聞いた今でも全然意味分かんなかったですよ!」

「うん、まぁそうだろうね。というか、脳みそが脆弱ぜいじゃくなお前と一緒にするな。1枚だとヒントが少なくて核心は得れなかったが、2枚あるなら話は別だ。比較できるものがあるのなら、こんな問題はイージーだ」


 相変わらずな辛らつな物言いのマリアンヌに、一切気にせず「流石です!」と相づちを打つカーナ。

 マリアンヌは続ける…つもりだったが、表情が一気に曇る。


「…と、お前に対して慢心しながら言いたいところだが。。う~ん、なんて言うか…。この2枚目の最後の数字、これだけはまったく分からないのだ」


【来訪者の敵味方不明、期間は不明、2-11】


「また数字ですね、そういえばアトラスからの手紙にもありましたよね?たしか文末に1って」

「アレと今回のが関係しているかは不明だが、とりあえず今回に関しては3分割の最後に記載されている事から、おそらくまた次の紙がある場所を示唆しているんだろうけど、、それが全く分からないのだ」

「え、全くですか!? マリアンヌ様なら一瞬で看破してしまうのだと思ってました」

「………」


 悪かったな。

 一瞬で看破できなくて。

 もしかしてさっき言った脆弱な頭のくだり、根に持ってる?


「ウィノ、一応聞いておく。この数字の意味、お前分かるか?仮説でも構わないのだが」

「申し訳ございません。私如きには仮説も思いつきません」


 だよね~。

 われに分からないのにコイツに分かるわけないよね~。


「う~ん」

「マリアンヌ様」

「何?カーナ」

「そもそも論で1つ分からない事があるのですが。なぜ次の紙のある場所なんてまどろっこしいやり方を内通者はしているんですか?1つの紙に纏めて書けばいいじゃないですか、余白だってたっぷりあるんだから」

「おそらくリスクの分散だろう」

「リスクの分散?」

「偶然その紙を拾った人物が文字を読めた場合の情報の拡散を防ぐ為だろうな」

「情報の拡散ですか?」

「ああ、この辺の村には文字を読める人間が1割ぐらい居るんだろ?その1割が手にした時の事を考えての行動だろう」


 現に文字が読める我らが発見しているんだからな。

 内通者は本当に慎重な人間だよ。

 早く顔を見てみたいものだ。


「とはいえ、この数字の意味が分からないとこの先には進めない」


 う~ん、どうしよう。

 いくら考えても答えが出ない。


「う~~~ん、時間が差し迫っているのも事実だが、まだ時間的な余裕はあるはず」


 自分達が来た道の方向をチラチラと見るマリアンヌ。

 マリアンヌが心配している反乱軍リーダーであるシジモルーナは影も形も無い。

 当たり前だ、ここから先ほどの岩場の場所まで相当あるのだから。


「う~~~~ん」


 落ち着け、考えろマリアンヌ。

 集中して考えれば出来るはず。

 われなら出来る、考えろ、考えろ。


「マリアンヌ様」

「ちょっと黙ってろ、集中できない」

「はい…すいません」


【2-11】


 2-11。


 なぜ数字が2つある?

 そもそも数字の間のハイフンはなんだ?

 ハイフンが意味しているのは繋がり、2と11を繋ぐ。

 繋いでどうするんだ??


 いや、考え方をいっその事、変えてみよう。

 答えから逆算するのなら、あの反乱軍のリーダーの男でも解けるぐらいだから法則さえ掴めばすぐ解ける、難しくないはずなのだ。

 だがそれは逆を言えば、法則を知らない人間には解けないという事になる…。


「う~~~~ん、詰んでる、詰んでるよ。。ヒントが…ヒントが欲しい」


 苦悶の表情で考え続けるマリアンヌ。

 その傍らでジッとしているカーナ。

 心配そうに見ている。

 そして小さく、本~当に小さく「マリアンヌ様、ファイト!」と、呟いた…。

 まさにその瞬間。


「っ!?」


 カーナの勘があるものを捉えた。

 はるか遠くから自分達一団に対して向けられる視線を。



閲覧ありがとうございました!(^^)!

ではまた次回は…来年かな?お会いしましょう♪( ´Д`)ノ~バイバイ

皆様よいお年を(^_-)-☆






今期の深夜アニメ、ほとんどの放送が終了しましたね。


つまり!


やってきました!

実際に全部見てみて一番面白かった深夜アニメ1位の発表が( ゜Д゜)!

3話ほど観た際の1位は「王様ランキング」でしたが、全部見た結果…



((┗(^o^ )┓三ドコドコドコ┗(^o^)┛三┏( ^o^)┛))←ドラムロール



1位は『王様ランキング』でした!!


いや~遂に皆さんに序盤にオススメして、最終的に1位のゴールテープを切る作品をオススメ出来ました♪…まぁ王様ランキングは2クールなのでまだあと12話残っていますが(笑)

まぁ何はともあれぶっちぎりの面白さでしたね(*^^*)毎回感動させてくるから神回ばっかりで全部のお話がオススメになっちゃいましたよw


このあと主人公ボッジはどうなるのか…気になって仕方ありませんw

って事で、後半クールも皆さん一緒に見ましょうね~(≧◇≦)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 頭脳労働がてんで駄目なカーナさんw。そんな中で感じ取る直感と不審者の気配…。 やったね!カーナさん!。活躍が出来るよ!!。 さぁ、カーナのポンコツもここまでだ(キリッ)!!。 [気になる点…
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