147 3日目④ ナントの奥の岩場にて②
クリックありがとうございます(*'▽')♪【魔王学院の不適合者 2期】の主人公アノス・ヴォルディゴード役の鈴木達央さんが降板したという事実を先ほど知ってショックを隠し切れないひとりぼっちの桜ですw
いや、皆さんの言いたいことは分かりますよ(><)あれだけの事をして、製作委員会が降板以外の選択肢ないだろうが。と、皆さんが言いたい気持ちは分かんねん(>q<)でも分かったうえで言わせてほしい<(`^´)>観たことが無いひとは是非【魔王学院の不適合者 1期】を観てもらいたい!主人公のアノスの声を聴いた瞬間「これは凄い!」ってなるからw
もうね~鈴木達央さんの当たり役とか、そういうレベルじゃなくてハマリ役……いや、超~~~ハマリ役だったの!!目の前に居たの!アノスが!マジでww
あ~そう考えるとマジで今回の降板は残念だったなぁ(ノД`)・゜・。って事で、皆さんも是非、1期の不適合者観てみてね☆
今回のお話ですが、10~2、3ページの予定が書き終わった時にページ数を数えたら原稿用紙20ページでしたw
私は思ったよ……「フッいつもの事だ( 一一)」ってねw
で、何ページに別けようかと思ったのね。最初は7ページぐらいで3つに別けようかと思った。思ったんだけど……なんか収まりが悪い。つまり美しくない。
そして悩んだ結果…
13ページ、7ページで別けることになりました~ヽ(^o^)丿イェイ♪歪♪
も~~知らんw ページ配分とかどうでもええねんw
ってことで今回のお話も13ページ8千文字ぐらいになっちゃったけど、どうぞお楽しみくださいませ~♪
岩場に明瞭に鳴り響く拍手。
その拍手は、まるで舞台の真打の登場を賛美するように叩かれる拍手だった。
「いやはや、何とか間に合ったようで何よりだ~。それに最後だけとはいえ、素晴らしい演説の一端を聞くことが出来て嬉しい限りだよ。カーナ拍手終了」
「はい」
突然現れた黒いドレスに身を包んだ女。
男女問わず見たものの心を虜にするような美貌を持ち、太陽の光を反射させるような銀色の髪。
それは今しがた話題になっていた銀髪の美少女だった。
先ほど怯え震えていたガラの悪そうな男が叫んだ。
「うわぁぁぁぁぁあああ!!!出たぁぁぁあああ!!!」
瞬間、彼だけじゃない、飛び上がりそうになるほど驚く反乱分子の面々。
当然マリアンヌの美貌に見惚れるより前に身構えていた。
一方、表情軽く苦笑うマリアンヌ。
「何なんだお前は、人をお化けみたいに…。失礼な男だな、なぁカーナ?」
「まったくですね!不愉快極まりない男です!」
夏独特の日差しが岩肌を照らしている。
そんな中、マリアンヌは水に飢えた乾いた大地の上を一歩、また一歩進む。
そしてこの場に居る100名ほどの反乱軍のメンバー全員を見回し、リーダーであるシジモルーナに目を留めると、静かにだけど重く、迫力のある声で問いかけた。
「先ほど素晴らしい演説をしていた君が反乱軍のリーダーでいいのかな?」
「………」
空気がずっしりと重くなる。
いや、実際に重力が加算されたわけではないが、初めてマリアンヌと相対する事になった反乱軍の人間達はそう錯覚した。
「あれ?返事が無いな…間違えたかな? それにしても、ここ小石が多くて少し歩きづらいな」
反乱軍リーダーであるシジモルーナを含め、全員の思考が未だに完全に停止している。
それを見たマリアンヌ、首を傾げる。
「ん?そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。ただ我はこの辺りを散歩していたら偶~然ここに行き着いた。そして素晴らしい演説に心打たれた、それだけの話だ。だからどうぞこちらには気にせず演説を続けてくれたまえ。え~と、なんだっけ?ああ、そうそう♪もう少しでこの地を取り返せる、絶対に成功する、保証する、作戦があるだったか…さぁ、その続きをどうぞ」
黒く塗られた薄い笑みから並べられる、わざとらしい嘘の数々。
もちろんこの岩場にいる反乱軍の人間達全員がその言葉の数々を嘘だと理解している。
なんといってもここは反乱軍に所属している人間達しか知らない獣道を進み、ボロボロの木造建築を越えた先にあるのだ。
この場所を知っていないと辿り着けるとは思えない。
特にこの地を知らないお姫様なら尚の事。
そう…偶然ではありえないのだ。
そんな事を考える面々、まず口を開いたのはリーダーのシジモルーナでもなく、その横に居たそばかすが印象的な女、クチャネであった。
彼女にとって我が物顔でこの地に現れたマリアンヌは迷いも無く敵であった。
「何よ!急に、勝手に来て偉そうに!ここは、あんた達が来ていい場所じゃないのよ!」
他の者たちが黙っている中、その声は一層大きく聞こえた。
そして、しばしその声に対し黙っていたマリアンヌ。
田舎娘から向けられた敵意ある視線に顔を向けると、マリアンヌはどこまでも冷徹で、どこまでも非情な目つきでこう言った。
「キャンキャン、キャンキャン、やかましい女だな。我の不快度数を上げてお前に何の得があるんだ?」
真正面からマリアンヌと目が合う田舎娘のクチャネ。
彼女の額から嫌な汗がタラリと流れる。
「な、なによ!訳の分かんない事を言って!私が言ってるのは!」
「我らは、ただここに迷い込んだだけの哀れな子羊に過ぎない。なのにも関わらず、なぜそんな邪険にされねばならんのだ?」
「それは勝手に!あんたがここに来たから!」
「貴様は先ほどからそればかり言っているな。馬鹿の理屈は聞くに堪えない、それに言葉も刺々しいし、やだやだ好戦的な人間はこれだから」
「はぁ!?なによ!その言い方!」
「もう一度言うが、我らはここに偶然来たに過ぎない。にも関わらず、なぜそんなに必死になって我を遠ざけようとする?もしかして…ここでは何か特別な我に聞かれてはマズイ話でもしていたのか?このプルートの皇女である我に聞かれてはいけない話でも?」
これ以上無くわざとらしい程の疑惑の目を向けるマリアンヌ。
慌てるクチャネ。
「っ!? 別にそんな事は無いわ!た、ただの世間話よ!」
「じゃあ、いいじゃないか。世間話程度、誰に聞かれても問題あるまい?どうぞ、我の事など気にせず続けてくれたまえ、100人以上で行なう世間話とやらを」
この辺りの村では自分よりも口が強い人間はいないと思っていたクチャネ。
実際、その勝気な性格もあいまってプルート兵にすら食って掛かっていた。
しかし、そんな彼女といえど今はグゥの音も出ず完全に言い負かされている。
言い返したいが田舎の小娘には言葉が見つからない。
「………」
完全に黙ってしまったそばかす娘のクチャネ。
そして次に声を上げたのは怯えた声の反乱軍の若者だった。
「み、見張り連中は?」
「ん?見張り?」
「こ、ここに来るための道には、よ、4人いたはずだ!!」
「見張り…あ~そこで眠っている4名か」
まるで無邪気な少女のようにそう言ってマリアンヌが来た道を視線でなぞると、そこには気を失ったガタイの良い成人男性4名が横たわっていた。
皆スヤスヤと眠っている。
「眠かったんじゃないの? 我らが来た途端、全員急に眠りこけてしまったからな」
4名の横たわった男たち。
2名はここから少し遠い場所に居た。
獣道に。
だから理解できる。
音が聞こえなかった事も。
しかし、もう2名は別だ。
その2名はここから見える場所にまるで門番のように居たのだ。
にも関わらず叫び声はおろか、抵抗するような音も無かった。
倒れる音すらも…。
「まったく、急に寝てしまうほど疲れているなら無理をしてはいけないな。ゆっくりと休む事を覚えないと、こんなのは常識だ・ぞ♪…と、起きたら彼らに伝えとおてくれ」
まるで自分達と反乱軍の力の差を見せ付けるようにマリアンヌはカラカラと笑う。
後ろに控えているカラス達もつられる様にクスクスと笑う。
「にしても…結構な人数が居るんだね」
100名ほどから集まる視線に臆する事など無く、まるで自分の庭と言わんばかりに反乱軍と名乗る若者達の中を威風堂々と歩くマリアンヌ。
実に落ち着いた表情で見回す。
すると、とあることに気付いた。
「あれ? 昨日のオートの住人たちが居ないね?」
マリアンヌは改めて辺りを見回す。
しかし、やっぱり漁師の村オートの住民は1人も見当たらない。
「彼らも反乱軍に入っているんだろ?」
今日この日、この場所で集会をすること、それを間違いなく知っていたであろう目の前の銀髪の女。
それに加えてオートの事まで。
この女は何処までこちらの事を知っているんだ?
そう考えるシジモルーナは額には薄っすらとだが、嫌な汗が浮かんでいる。
彼は言った。
「あ、あいつらは今日は他の用事があるんだ」
「ふ~ん、他の用事ね…それはお忙しい事で」
逆を言えば用が無ければこの場にあの漁師どもも来たわけか…。
本当にこの辺りの村、全ての村人が反乱分子なのかもな。
「で、話を戻すけど、君がリーダーで間違いないのかい?」
「あ、ああ。俺がリーダーのシジモルーナだ」
「そう、、君が、、うん、なるほど…。まぁ、でも何にしても、我からのプレゼントは届いているようで何よりだよ」
そう言ってマリアンヌが向けた視線の先。
岩場の隅、影になってひっそりと置いてある場所、そこには先日漁師の村オートで村長であるボアに渡した箱が見えた。
間違いなく中には山賊の生首が入っているであろう箱。
「無事、君達の手に渡っていたようで安心したよ」
不適に笑うマリアンヌ。
「なぜこんな事を」
震えた声のシジモルーナにマリアンヌは首を傾げる。
「なぜ?その生首を渡されたときに、ボア…だったか?オートの村長である彼から何も言伝が無かったのか?」
「長年俺達を苦しめている存在だから殺した、と聞いた」
「何だ、ちゃんと伝わっているのではないか。じゃあ聞くでないわ、時間の無駄は人生の浪費だぞ」
「だからなぜ首だけをこんな箱に詰めて」
「首から下も付けたら重くて重くて邪魔ではないか。その点、首から上だけなら簡単に持ち運べる。箱を付けた理由?人にプレゼントを渡すのに箱に詰めるのは当たり前」
「そう言う事じゃない!」
声を荒げる反乱軍リーダーのシジモルーナ。
一方、なぜ目の前のこの男は急に怒っているのか理解できないマリアンヌ。
「………」
なぜ、この男は急に?
マリアンヌは真剣に考える。
山賊の生首、
喜ぶのは分かる。
恐怖感を覚えるパターンも分かる。
だが…怒る?
どうしてそういう反応になるんだ?
「え~と、シジモルーナ君。何がそんなに気に入らないのかな?」
「分からないのか?」
分からないのか?
分からないけど。。
あえて可能性を模索するのなら。
マリアンヌはとても真剣な顔で答えた。
「リボンか?」
「は?」
「箱にリボンが無かったから怒っているのか?」
「お前は何を言ってるんだ?」
「その反応を見るに違うな。と言う事は…鮮度か? でも鮮度と言っても、出来る限り早く持って来たしな…この暑さだ、多少の腐食には目を瞑って頂きたいものだ。こちらとしても最善は尽くした、血色の悪さは化粧でも施せばよかろうに」
「違う!俺達を脅しているんだろ!じゃなかったら!殺すにしてもわざわざ生首を持ってなんてこない!」
え? …あ~~そういう事か。『ふざけた反乱軍などといった遊びをしていると、貴様らもこの生首同様、同じ目にあわせるぞ』と我が遠まわしに言っていると思っているわけか。
そして先ほど声が震えていたのは、今から脅されると思って怒りに震えていた…と。
「なるほど」
改めて人間とはなんと複雑な思考の生き物だ。
でもプレゼントをした側としては、そこは素直に喜んで欲しいものなのだがね。
マリアンヌは大きな、大きな溜め息をする。
そして、
「君達を脅して我に何の得があるというんだ?」
「じゃあ何で!」
「現物である首を持ってこないと我が山賊を倒したと証明できないだろ?」
「でもこんな恐ろしいものを貰っても!他に方法はいくらでも」
「どんな方法があるというの?手首でも切り落として持って来たら、君達はそれが憎むべき山賊の頭領のそれだと確信を持てるのか?無理だろ?だから一目で人物特定出来る様に首を持って来たんだ」
「でも、こんな物を貰っても…どうしたら」
「せっかくあげたんだから、どうせならそんな箱に入れたまま隅っこに置いておくのではなく、勝利の詩でも詠いながら村の一番目立つ場所にでも飾ればいいではないか」
「な、なんて惨い事を言うんだ! それは死の冒涜だろ!」
「死の冒涜?」
どこぞのシスターみたいな言葉だ。
「君は面白い冗談を言うね」
楽しそうに含み笑うマリアンヌ。
そして彼女は首を振る。
「でもそれは違うよ、シジモルーナ君。そもそも卑しい山賊の命に冒涜なんて大層な言葉は不似合いだ、そして君達のように罪の無い村人を長年苦しめていた悪党ごときに死を悲しまれる資格は無い、そのような人間など死んだ瞬間に人間ではなくただの肉傀だ。つまり無価値な肉をオブジェとして歌いながら飾ったとて冒涜にはあたらん。何より、我が庭を勝手に荒らした蛮行は万死に値する、晒し首がお似合いの末路だ」
「そもそもこんな悪趣味な生首なんて誰も見たがらない! この村には子供だっていっぱい居るんだ!」
「そう?我なら例え子供の時であろうが、今まで自分達を苦しめてきた人間の生首なら是非見たいけど」
「それはお前だけだ!」
今までの発言もそうだが、
マリアンヌにタメ口を連発するそのシジモルーナという男に、カーナを含めカラス数人の殺意がグツグツと湯立つ。
しかし、彼ら彼女らはグッと耐える。
ここに来る前、マリアンヌにキツく言われたから。
カーナたちはただ耐えるのみ。
その殺意を胸の奥に押し込みながら…。
「それに山賊のアジトにいた女や子供も殺したと聞いた!」
「その通りだよ」
「なぜそんな残酷な事を!?」
「なぜ?君達の為にやったんだぞ」
「え、俺達の為?それはどういう意味だ?」
「生かした子供たち、そいつらはいずれ大きくなるだろう、そして母や姉である生き残りの女から、なぜ父や兄、山賊の男連中が死んだのか聞かされるだろう。絶対に聞かされるし聞くだろう、だって男連中は全員見事に死んだんだもん♪そして聞いた子供たちは憎しみを心に持ち剣を掲げるだろう。そう…復讐だ。プルートに属する人間達を敵を殺す。そしてそれはプルートの従属国であるここも例外ではない、山賊業を継いで君達の村を襲いに来るだろう…。その時、君達の子供や孫は君達同様に山賊たちから身を守れるかな?」
「それは…」
不安に揺れるシジモルーナの瞳にマリアンヌは語りかける。
「我はね、目先の事だけじゃない。もっと先…10年20年先のことも考えた上で山賊の殲滅を決断したんだ」
「でも…やっぱり女子供に罪は無い!そんな事をしたら俺達も山賊や領主と同じになっちまうんだ!」
子供、子供、子供。
本当にどこかのシスターと同じような甘いセリフを…。
痒いな。
あ~痒い。
「以前も誰かに言った気がするが…。 何もしなかった、見ていただけで利益だけを享受する、それは明確な悪の片棒を担ぐ行為ではないかね?」
マリアンヌは山賊のアジトで行なった全ての非道を恥じる事無く、力ある言葉を口にする。
「山賊である男達の凶行を止めなかったという罪、見てみぬフリは最大限の罪。罪人に人権など無い、もちろん死後の尊厳などもな」
「女はそうでも!…でも、子供は」
「さっきも言ったけど、それだと君達の命が危うくなる」
優しく1つ息を吐く。
「そもそも間違えないで欲しいんだけど、別に我は君達と争いたいから汚らわしい山賊のアジトを攻め落としたわけではないのだよ? 我はここに来る前に、君達が山賊の蛮行に困っていると聞いたから、慈善事業として君達を助けるために山賊を滅ぼした。にも関わらず…」
急に嘆くように、悲しむように視線を落とすマリアンヌ。
「お礼の言葉の1つぐらい言って欲しいものだがね。民衆とはこんなに冷たい生き物なのか?それとも我のようなよそ者は、どんなに善行を重ねてもお礼1つ頂けないのかな?」
落ち込み、悲しみを前面に押し出すように吐かれた言葉。
憂いや悲しみが場を包む。
ざわつく反乱軍の若者達。
瞬間、カーナのこめかみが引きつった。
「おい、ゴミ共、よくもマリアンヌ様に」
「カーナ」
「すいません、なんでもありません。はい」
「まぁ冗談はこの辺にしておこうかな」
憂いや悲しみがパッと晴れた表情のマリアンヌ。
あからさまな嘘泣きを前にシジモルーナは言った。
「もういいよ、お前が演技が上手というのは分かった。腹を割って話をしよう」
「ん~、どう言う事?」
「お前は俺達がどういう人間達の集まりなのか分かっているはずだ」
ピリッと締まるその場の空気。
マリアンヌはゆっくりと視線を上げる。
「もちろん君達が反乱軍と呼ばれている事は知っているよ」
「俺達が次に何をしようとしているかも知っているんだろ?」
「う~~ん」
知らぬ存ぜぬ。
ここで茶化したり誤魔化すような回答をしてもいいけど。
まぁ無難に避けるべきだな。
「君達は近い未来、我が寝泊りしている領主の屋敷を襲う。その時に行なう策とやらは絶対に成功すると…。それぐらいかな?」
怒るわけでもなく淡々と述べられる言葉。
”そこまで分かっていて、なぜ後ろに居る不気味な仮面の奴らに自分達を襲わせないのか?”
そう、言いたげなシジモルーナの表情。
「お前はどちらの味方なんだ?」
「どちらとは?」
「領主側なのか俺達民衆側なのか?」
正面から向かい合う両者。
「………」
さっきから一直線に視線を我に向けているなコイツ。
他の人間は我と目が合うと、即逸らすにも関わらずコイツはブレなてない。
ここから導き出される性格特性は”自分に対する絶対的な自信”。
皇女である我と相対して目を逸らさないのは一定の評価は出来る。
さてさて、ではそんな誠実な人間に我はどう答えたものか?
「………」
沈黙が横たわっている空間で急に笑い始めるマリアンヌ。
その笑い声は全員の耳に不気味に響く。
そしてマリアンヌは呆れた口調で言った。
「愚問だな」
「愚問だと?俺は真剣に聞いているのに」
「だから愚問だと言っている。どちらも何も我はプルートの第一皇女だ、この言葉が意味する事はプルートの支配地域に住む全ての民を愛するという意味。君達がプルートの支配下の民だと言うのであれば、君達の敵になどなるわけ無いではないか。山賊の頭領の首、それこそが何よりの証明になるのではないかな?」
「つまりは俺たちが…」
「そう、君たちがプルートに忠誠を尽くしているのなら、我は君達の味方だよ…と、言いたいところだが」
急に難しい顔をするマリアンヌ。
「実は正直、我は今、困っているんだよ」
軽く肩をすくめる。
「ヤンに聞くとお前達はこの国を脅かす敵だと言っていた、、処刑すべき敵だと。しかし君達に会うと村人達はヤンがこの国の最大の敵のように言っている。果たして我はどちらを滅ぼせばいいんだろうか?正義の為、あの山賊と同じように…」
ゆっくりと見回すマリアンヌの視線。
ゾワリ、と、反乱軍全員の背に悪寒が走った。
否定しないとこの場で殺される。
あの生首と同じ末路。
そう、全員の脳裏を過ぎった。
だから我先にとリーダーを押し退けるように若者達は声を上げた。
「そ、そんなのヤンの嘘に決まってるじゃないか!」
「そうよ!私たちはずっとあの領主に虐げられてきたのよ!」
「お姫様!ちゃんと見てくれよ!!」
「私たちは今日食べるご飯にも困っているのに!あの領主は毎日過ぎ放題なのよ!」
その後も反乱軍の若者達は”何も知らないであろうプルートのお姫様”に必死に説明をした。
そして、およそ10分後――
「なるほど…うむ、君達がそこまで言うなら”とりあえず”は信じるとしよう。真実を見極めるまでは決して君達に手を出さない、味方であると約束しようではないか」
ホッと胸を撫で下ろす反乱軍の若者達。
それはもちろんリーダー、シジモルーナも同じ。
「じゃあ本題に戻りたいんだけど、なんでお前はここに来たんだ?何が目的で俺達の前に姿を現した?お前の本当の目的は何なんだ?」
反乱軍リーダーであるシジモルーナという男。
誠実なのはいいが、敬語も使えないし、いちいち、我に対してのコイツの同じ目線の発言はムカつくな。
表情筋の力を緩めると笑顔が崩れ去ってしまいそうだよ。
「さっきも言ったけど領主と村人達、どちらが本当の悪か見定めるため…というのが主たる目的ではあるが。。この度、もう1つ目的が出来たよ」
「もう1つの目的?…それはなんだ?」
「我は出来れば君たち反乱軍とよりよい関係、友好関係を築きたいと思っているんだよ」
閲覧ありがとうございました(。-∀-)
皆さんはイソップ物語の『卑怯なコウモリ』のお話をご存じですか?
物語の中では獣と鳥が戦争をしていました。
ある日の事です…獣が優勢になると、コウモリは「私は全身に毛が生えているので、獣の仲間だ」と言いました。またある日、鳥が優勢になると、コウモリは「私は翼があるので、鳥の仲間だ」言いました。
”両方に対して自分は仲間だよ”と言うコウモリ。そして戦争が終わった時、その嘘がバレてしまいました。結果コウモリは獣と鳥、両方から仲間はずれにされてしまいました。。
というお話。
なぜ急に私がこんな話をし始めたかと言うと…。
【果たして銀色のコウモリはこの後、どんな運命が待っているのでしょうねw】
って皆に言いたかったのです( *´艸`)
これ以上は私がマリアンヌのベストな策、Aプランを思いついた時のヒントになってしまうので語るのはやめましょうw
ではまた次回お会いしましょう♪( ☆v☆)ノ~バイバイ
前回の後書きで書いたAmazonブラックフライデーの商品が届きましたよ~~(*^▽^*)♪
色々届いたんだけど、その中でも私がずっと欲しかった商品、それこそ……
(。´・ω・)ん?
「前口上はいい、どんなエロい商品を買ったの?」
ですって?
買ってませんよ!エロい物なんて(T□T)!
って言うか!ブラックフライデーで何でエロい物が安くなると思うんですか!?いい加減その色眼鏡はやめて頂きたい!全然違いますよ!
いいですか?よく耳をかっぽじって聞いてくださいよ。私が買ったのは、ず~~~と欲しかった『骨伝導ワイヤレスイヤホン』ってやつです♪
正式名称は
『骨伝導 ワイヤレスイヤホン テレビ用AfterShokz トランスミッターセット Bluetoothイヤホン aptx 低延遅 AS801-ABT01』
ってやつです♪…名前長すぎww
通常は2万6千円ぐらいなんですけど、ブラックフライデーは20%オフで2万1千円ぐらいになってたんですよ♪しかも、Amazonのポイントが2600ポイントまで付いて超お得でしたよww
これでオーバーウォッチで敵の足音が鮮明に聞こえるね(。-`ω-)フフフ
え?「あなたはヘッドフォンでFPSやってなかった?」ですって?
ええ、やってましたよ(ずっとじゃないけどねw)。ただね…私は常々、耳は消耗品だと考えておりましてね、だからヘッドフォンとかイヤホンは出来れば避けたいのですよ。そこん所を考えると、今回の骨伝導はこめかみに圧をかけることで振動で音を伝える!!
耳は関係ない♪
ね?私には最高の1品でしょww
しかも使って見てビックリ!Σ(・ω・ノ)ノ! ワイヤレスの骨伝導なのに音は鮮明で綺麗、しかもしかも音の遅延はほぼ無し!敵の足音もクッキリしっかり聞こえますぜ♪
いや~~これは本当に良い買い物をしましたよ(^^♪




