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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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136 2日目⑪ 反乱軍の村・ナント③

クリックありがとうございます♪そして昨日ぶりだね(*'▽')家の納屋には大量の段ボールが山積みされているひとりぼっちの桜ですw 

いや、別にAmazonに大量の注文をしているわけではないですよw 私はよくスーパーに行くんだけど、袋って有料じゃん?許せないじゃん??だからお店にある段ボールに入れて帰ってきているのだよ(*^▽^*)因みにみんなは、お店にはお客さんが入れる用の段ボールあるのしってるよね?

私が詰め込んでるとき、たまに若い?私と同じぐらいの人たちが「え?この人、段ボールに買った商品入れてる?」みたいな顔で見てくる人いるから(笑)



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



「ですからそれは私が何とか説得しますんで、我々は現領主様に不満があって行動しただけで、決してプルートに歯向かいたいわけではないのです。そう、、違う領主様を送って頂ければそれで済むのだとお伝えして欲しいのです」

「あ~なるほど」


 でもそれは難しいな、父上の計画にはおそらくこの村を含めた全ての村の焼き討ちにある。

 あの父上の性格を考慮すれば計画は是が日にでも決行するだろう。

 われの話を聞くとは思えない。


「でも、やっぱり分からないな。別にそこまでプルートの顔色を窺う必要も無いだろ?この地域は距離的にアトラスの方が近い、アトラスにでも助力を頼んだらいいではないか?」

「もし、プルート本国が本気で怒ったら、アトラスではどうにもなりません」

「えらくアトラスを過小評価しているようだが、君のような田舎者にとってそこまでプルートは恐ろしいものかね?」

「私は7年前、プルートの恐ろしさを身にみて知っております」


 7年前…。

 7年前…。


「確かプルートの将軍がこの地を攻め落とした時のやつだよね?」

「いえ、それではなく、私が見たのは異常な虐殺」

「異常な虐殺?プルートの将軍がここを攻め落とした時は死者はほとんど出ていなかったはずだが?」

「私が見たのはその数日前に起こったプルートと海賊の国との大きな戦いの方です」

「あ~そっちね」


 資料で読んだクルウェイが1人で全滅させたやつか。


「君はその海戦かいせんを見たの?遠いでしょ、ここから」

「海賊の国から食料を届けるように言われていて、村人数人で行ったのですが、」


 あ~なるほど。

 だから文字の読めるこの老人が届ける事になったわけか、村長でもあるわけだしね。

 物資の補給において戦場近くの村から金銭を渡す事で持ってこさせる、、そういう方法もあるのか。


「あれはもう戦いじゃなくて虐殺でした。クルウェイという化け物が次々と敵を殺していく。海が血に染まっていき、おびただしい死体が。長く生きてきましたが、あれには地獄絵図です」

「ふ~んなるほど、このまま反乱軍が事を進めていくとプルートに居る父上、皇帝陛下の怒りを買う。結果、クルウェイ率いる正規軍がここに粛清にやってくるからわれにそれを止めてくれと」


 頷く村長。

 マリアンヌは思いました…。


 来ねぇぇよ!!!

 われがその領主襲撃に巻き込まれて捕まったら可能性もあるが、基本的に近衛騎士団のトップがこんな辺鄙へんぴな村の為に来るわけないだろうが!!


「………」


 良く通る声でマリアンヌは言った。


「1つ聞きたい」

「な、なんでしょう?」

「今、現在この村で君に付き従う村人は何人いるの?」

「そ、それはもちろん私が言えば」

「嘘は付くなよ」


 ピシャリと村長の言葉を切るマリアンヌ。

 そして続く言葉には威厳を込めて、


「お前がわれの事を、権力だけを持った馬鹿で愚かな世間知らずの小娘だと思うのは勝手だが、嘘は付かないのが身の為だ。われへの嘘とは神への冒涜。お前の恐れるプルートの武力、それを継ぐのは誰だと思っている?王位継承権第一位、プルート第一皇女。田舎者でも耄碌もうろくしてても、この意味ぐらい分かるよね?」

「もっ、もうし、わけ」


 この年代…いや、この地域の人間は全員、われの事を権力を持っただけのただの小娘だと思うのか?

 だから田舎は嫌なんだ!

 早く帰りたい!

 もういっその事、プルートに帰還する際に全員殺してやろうか。


「謝罪はもういい、次に嘘をつけば話は終わりだ。もう一度だけ聞く、お前に付き従う村人は何人いる?」


 信じられないプレッシャーをかけてくる皇女と呼ばれる銀髪の少女。

 ゴクリと生唾を飲みこむ村長の老人。

 わずかに言葉を詰まらせながら言った。


「ほとんど居ないと思われますじゃ」

「だろうな」


 この老人はわれが村を1周見回るまで姿を見せなかった。

 われへの要望をすぐにでも言いたかったのに、われが馬車に帰るギリギリで話しかけてきた。

 これは自らこのタイミングを選んだというよりも、タイミングが無くて今話しかけるしかなかったと考えるべきだろう。


 話しかけたいのに話しけられなかった理由。


 この男はさっきからずっとキョロキョロ周囲を見渡している。

 われの目の前に現れた時は特にその特徴が顕著けんちょだった。

 誰かに自分と皇女が話しているところを見られたくないのだろう。


 誰に見られたくない?


 決まっている。


 こんな田舎の村に居るのはここに住む住人ぐらいだ。

 つまりこの老人は村の住人にわれと接触した事を見られたくない、知られたくないんだ。


 それが何を意味しているか?


 村長であるこの老人の考えと、村人達の意見が決定的に違う、だ。

 この老人はわれと話をしたい、しかし村人達はさっきの漁師の村オートと同じくわれの事を警戒している。


 村長が村人たちと決定的に意見が違う。


 だから村長がコソコソとあからさまに周囲を気にしてわれに話しかけている。

 つまりこの老人は村人達を従わせる事が出来ない。

 村長なのに、だ。


 名前だけの村長に価値など無い。


「因みに君はわれに対して”なんでこの地に来たのか?”、”いつプルートに帰るのか?”などといった質問は一切無かったわけだけど、気にはならないのか?」


 それを言われた老人は何を言われているのかも分からず聞き返した。


「え、なぜ私がそんな質問をしないといけないんですか?それになぜ来たのか?も何も、慰問で来られたとさっき皇女殿下自ら言われたじゃないですか?」

「いや、そういう事では…いや、忘れろ。もういい」


 決定的だな。

 この暑い中、コイツに割く時間は無い。


 そしてマリアンヌは同時に重大な疑問にブチ当たる。


 なぜわれはこんなクソ暑い場所で、こんな利用価値の無いゴミと会話をしているんだ?


「話を戻そうか」


 マリアンヌは身体に溜まった熱を全て吐き切るような大きな溜め息をつく。


「君に付き従う人間がこの村には居ない。なら、それでどうやって反乱軍を指揮している若者達を説得するの?われが慰問を終わって帰ったとして、その後にあの愚かな領主が殺されたとしよう、しかも反乱軍はプルートに対して反抗的。父上に対してわれが説得できる要素が無い様に思えるね」

「ワシの残りの命を賭けても何とかして見せますじゃ!だから!どうかお父上様に!」


 聞くに堪えない…。


 マリアンヌが嫌う何の根拠も確証も持てない希望的観測と根性論を次々に口にする老人。


「報告内容と同じ…いや、それ以上か」


 小さく呟いて、マリアンヌは老人を見る。

 その眼差しは何処までも冷たかった。

 カーナやカラスは思う「マリアンヌ様、絶対怒り狂うな…この老人は死んだかも」と。

 だが、、


「分かった、それを信じよう」


 笑顔で発せられた意外すぎるマリアンヌの一言。


「「え?」」


 今の「え?」という言葉を発したのは村長の老人だけじゃない。

 カーナ、カラスに至るまで全員が思わず口から出た声であった。


 なんで急に信じるなどといったマリアンヌらしからぬ言葉を言ったのか?

 だがその答えを語る事無くマリアンヌは村長の老人に背を向けた。


「じゃあ、われは最後の慰問先の村に行く」

「え、あの!」

「なんだ?まだ用があるのか? 父上には帰ったら伝えておいてやる」

「いえ、もう無いんですじゃが」

「じゃあもういいな。せいぜいお前も頑張れよ」


 足早にその場を離れていくマリアンヌ。

 1人取り残された村長の老人は、口をポカーンと半開きにしてその背中を見送った。



           ×           ×



 村長の老人との会話を後にして、畑の脇を歩きながらマリアンヌは大きく息を吐いた。


「暑い暑い暑い暑い、イライラすると更に暑くなる。早く最後の村に行くぞ、そして屋敷に帰る」

「はい。でもマリアンヌ様、プルートに帰ったら皇帝陛下に口ぞえするんですか?」

「するわけないだろうが」


 ですよね~、の空気が全員から漂う。

 マリアンヌは


「そもそもあの老人、人にものを頼む態度がなってない」

「え?そうですか? あの老人は比較的しっかりしていたと思うのですけど…」


 あれが?


 そろそろ馬車の置いている場所に着く最中、マリアンヌの足がピタリと止まる。

 そしてとても冷たい目をカーナに向けるマリアンヌ。


「本気で言ってるのか?」

「え!?あの…ひ、比較的です!比較的にマトモ…かな~?って思っただけです!」

「…………」


 こんなのだから、メイド長からボロカス言われるんだよ、コイツ。


「いいか? われにものを頼みたいなら、まずわれの前に出てきて跪いた時点で『私の為にこの暑い中、お時間を取って頂きありがとうございます、皇女殿下。つきましては大変不躾ですが皇女殿下にお願いしたきがあるのですが、口にしてもよろしいでしょうか?』これ最低ラインだから」

「最低ライン高いですね」

「低いわ!」

「じゃあそのラインをクリアーしていないからあの老人は願いが叶わないんですか?」

「いいや」


 首を横にするマリアンヌ。


「アレは時代というものに取り残された者の末路だ。この村において、あの老人には既にたいした権限は無い、もちろん実質の村長は他に居る」


 おそらくそれが反乱軍のリーダーだろうな。


「本当に時間を無駄にした。因みにカーナ、われがあの老人と喋っているとき、どれぐらいの村人が遠くから見ていた?」

「かなりの人数が物陰から見てました」


 やっぱりか。

 そして、という事は、あの老人は反乱分子達からすると勝手な行動を取る迷惑な存在。

 そこはわれと反乱軍の共通するところだな。


「フフ。よし、ならばあの老人と交わした会話にも意味があったのだろうね。因みにわれの計画に村長の老人はいらん。お前達は奴の顔など覚えなくて良い。分かったな?」

「はい」


 カーナを含めた全員が静かに頷いた。

 マリアンヌの再び前を向く。

 銀線の髪が宙を舞う。


「さぁ、最後の村にゴーだ」

「マリアンヌ様、最後の村はトゥールという村で主に孤児院がある村になります」

「孤児院っていうと、まさかとは思うが、子供がいっぱいいるのか?」

「ええ、はい、まぁ孤児院ですからね」

「うわ~、テンション下がるな~」



閲覧ありがとうございました(*^v^*)皆さん、今回のお話、マリアンヌのラスト辺りのセリフから「あ~なるほど、反乱軍の人間は出てこないし、今回のお話は村を紹介するだけの重要じゃない話か~(*^▽^)」って思ってるでしょ? フッフッフ( ^ω^ )果たして本当にそうかなw


ではまた次回お会いしましょう♪( ´Д`)ノ~バイバイ





今日、コロナワクチンの予約をしてきましたよ~♪

本当は打とうか打たまいか考えていたんだけど、ほら私の県って今コロナ患者数ヤバいじゃんwそれと若い人も重症化してるって聞いたし、あと先月大学病院の主治医の先生が「打っても大丈夫ですよ♪」って言ってたので、今日仕事帰りに家から直線距離100メートルの診療所に行ったんですね。


でも不安もあったですよ(+_+)ニュースとかで若者が長い行列で抽選を待つみたいな感じだったから「時間かかるんかな?」って思ってたら、すんなり予約完了w

接種日は9月4日13:00時。明後日…いや、アップ日で言うなら明日かw

とんとん拍子ですね(^◇^)これが都会と田舎の差かwwてか、どんだけ田舎は人が居ないんだよ(笑)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 恐るべし、記憶に強烈な残滓として残るクルウェイの圧倒的な虐殺ww。 でも、カーナも同じ事が出来そうww。 [一言] >何の根拠も確証も持てない希望的観測と根性論を次々に口にする老人ーー …
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