131 2日目⑥ 漁師の村・オート②
クリックありがとうございます♪小学校の低学年の時、シーソーが結構好きだった私、でもシーソーする相手が居なかったから1人でシーソーの中心に立って左右のバランスをとる遊びをしていたひとりぼっちの桜ですw
…なんで、皆そんな悲しそうな目で私を見てくるの?(T_T?) いや!偏見はダメですよ!!やってみ!めっちゃ楽しいから!シーソーの中央でこう…左右を水平にしてみ!やった人は分かると思うけど、5分は間違いなく楽しめる遊びだから(゜Д゜;)本当に!
今回のお話ですが、前回の倍ぐらいの容量になっちゃいました(:_;)すまぬ。。
容量にして原稿用紙12ページ、ちょっと多いのですが、切るのは美しくないと思ったのでこのままアップします。ゆっくりでもいいので読んで頂けると嬉しいです♪
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
向こう岸が見えないほどの大河。
その川縁、流れの近くを歩くマリアンヌたち。
「河に近づくほど涼しくて気持ち良いな」
空元気が元気に変化していくマリアンヌ。
足取りも自然と軽くなる。
その変化を如実に感じ取っているカーナは嬉しそうにニッコリと笑う。
「マリアンヌ様、この辺りは気持ちいいですし、一度休憩を入れられてはどうでしょうか?」
「この辺りで?」
何処かにベンチでもあるの?的な目をするマリアンヌ。
カーナは答える。
「はい、汚らわしい奴らからは一定の距離も取れていますし、水の中に足でもつけると凄く気持ちいいかなと思いまして」
「ふ~む」
視線を大河へ。
冷たそうな水、流れる水には小魚がちらほら。
その水の中に素足をつける。。
ほぅ、それは気持ち良さそうだな。
「お前にしては中々に惹かれる案だな。うん、よし休憩にしよう」
「はい、マリアンヌ様。カラスも一定の距離を保って適当に休憩しておきなさい」
岩や砂利がたくさんの川縁。
目と鼻の先には大河。
カーナはハンカチ取り出す、そしてそれを川辺にあった大き目の石の上にひいた。
そのハンカチの上に腰掛けるマリアンヌ。
「座りづらいけど仕方ないか。カーナ、靴」
「はい」
カーナがマリアンヌの履いていたヒールを脱がす。
顕になるマリアンヌの白い生足。
マリアンヌはその足をそっと清流の中に付けた。
「ひゃ~~冷たい!」
冷たい水のひんやり感が足から胴、頭の先まで伝わるようだった。
「気持ちいい~」
小さめの魚達が寄ってきている。
キラキラと水面に反射する光。
それだけこの大河が綺麗だという事だろう。
「カーナ、これ凄く気持ちいいぞ♪」
「それは良かったです」
「今日も40度ほどあるから、このような涼の時間は天国だな」
「え、40度ですか?」
「なに、その微妙な反応?」
「いえ、あの…申し上げづらいのですが、今日は38度ぐらいじゃないでしょうか?」
「本当に?」
すぐ横で日傘を差しているカーナはこの上なく申し訳無さそうに頷く。
「はい、一昨日は40~1、2ぐらいまでいく異常な暑さでしたが、今日はそこまでではないですよ」
それを聞いたマリアンヌは足をパシャパシャとバタつかせる。
驚いた魚達が散っていく。
「へ~そうなんだ~、てっきり我がこの苛酷な環境で適応し始めたのかと思って、自身の成長を喜ぼうかと思っていたのに。。勘違いとは嘆かわしい、自身の成長を感じ取れないのは悲しいものだね」
「いえいえ!この辺りは湿度が低いのでそう感じたのかもしれません。ですがそれを加にしてもマリアンヌ様の適応能力は上がったかと思いますよ」
「そうか?」
「はい、以前だったらこの暑さでもマリアンヌ様は大層嫌がっていたかと」
「今も嫌ではあるんだよ。ただ、まぁ…不思議と耐えれるレベルではあるな」
本当に慣れてきたのかな?
銀線の髪を風になびかせながらそんな事を考えているマリアンヌ。
そんな彼女達に向かってぞろぞろ近づいてくる人影たち。
人影たちはカラスの横を通過する時に、カラスの異様な風貌にギョッとしながらも目的の為のため、カーナの睨みにも臆せずマリアンヌの座っている場所、その背後を取り囲むようにして立った。
「おめぇがプルートの王族なのか?」
訛りが強い、フレンドリーさを一切感じられない声色。
マリアンヌは口元に薄い微笑を浮かべながら振り返った。
するとそこに立っていたのは、
「おや?おやおや」
たくさんの若者であった。
数にして20人ほど。
どの若者も黒く日焼けし、筋肉がしっかりついている。
風体を一言で表せば海の男。
おそらく先ほど船から下りてきた漁師の奴らだろう。
すると、さっきとは別の男が言う。
「あ、あんたたちは、この村に何をしに来たんだ?」
おどおどとした声質だった。
だが先ほどの男同様、明確な敵意が込められていた。
そしてその視線はこの男、いや、だけじゃない。
周囲を取り囲む若い漁師全員からマリアンヌに向けられた。
現在マリアンヌという存在は第三者的な人間ではなく、自分たちからしたら領主と同じ側の人間だという事を思い知らさせる。
「お、お、おい、聞いているのか?俺達は、お前たちがなんで」
一方のマリアンヌ。
自分の周囲を取り囲むその若者達が来るなり彼らの顔を注意深く見回していた。
そして…。
「ハ~~~~」
大きな溜め息。
視線を再び戻す。
「何をしに来た…か」
視線はまっすぐと目の前の大河に向けたまま、その水の流れをただボーと見つめる。
「なぜそれを貴様らのような下賎な者に説明せねばならんのだ?」
「なんだと!?」
「ここは俺達の村だ!よそ者が!」
「説明するぐらいは当たり前だろ!!」
当たり前、ねぇ。
自身の主人に対しての非礼の数々、殺意がみなぎってくるカーナ。 その横で相変わらず川の流れをボ~と観察しているマリアンヌ。
彼女に怒りは無い、ただ残念そうにしている。
そして目の前の川の流れ同様、ゆっくりとだが自身の見解を語り始めた。
「君達は今”当たり前”といったけど、、この国は数年前、我が国プルートに敗北した。ならばその瞬間から、この国は我の所有物だ。それは家、土地だけじゃない、お前達の命すらその範疇のはず、それが戦争だ、違うか?つまり我の庭を我がどのように散策しようと、お前達にやんや言われる筋合いは無い。それとも何か?お前達は長くこの地に住んでいるから、戦争が起ころうが関係ない、この村は自分達の物、つまり敗戦国の住民たるお前達の許可がなければ我が勝手に歩き回れないとでも言うつもりか?」
あくまで尊大な物言いのマリアンヌ。
言い返したい…、だが高圧的且つ捲くし立てるような言葉の数々に言葉を失う若者達。
さっきまでの威勢は何処へやら。
それを見てカーナの持つ黒い日傘の下、マリアンヌは意地の悪い笑みを浮かべる。
「どうした?もう言いたいことは終わりかね?まったくつまらない、せめてこの暑さを忘れさせるぐらいの熱い議論は行ないたいものだね。 因みにカーナ、サツマイモもそうだけど魚がいっぱい獲れるなら、この村って金には困らないんじゃないの?」
「いいえ、マリアンヌ様それは違います。確かに、この村は他2つの村と違って収入源が2つあります。1つはサツマイモ、もう1つは来るときに船で渡った大河、そこに隣接している事から漁、ですが金銭に関しては決して潤沢というわけではなく」
集まってきた人間達をまったく相手にもしていない態度。
その態度はあくまで尊大、あくまで他人事。
だからカーナが続きを答える前に、再びヒートアップしたそ若い漁師たちが声を荒げた。
「あんたぁらのせいだろうがぁ!」
「そうだそうだ!お前らのせいでねぇか!!」
「この大河の遥か上流にある大都市ゼッテンベルム、そこがほとんどの魚を取っちまうんだから、ここに流れてくるのは小物ばっかりに決まってんだろ!」
「そもそも、お前が送ったここの領主が厳しい税を課すからどれだけ稼ごうが意味無いじゃねぇか!!」
「そうだ!!それに最近はこの辺りに三猿っていう山賊も出てくる時があるんだぞ!お前達はそれを無視して、なにもしてくれない!あいつらは魔道具も持ってんだ!どれだけ被害を俺達が受けていると思っているんだっ!?」
「偉そうにするなら助けてからにしろよ!!」
過去の出来事、それを全て不満としてマリアンヌにぶちまける若者達。
マリアンヌの耳に届いたそれらの言葉。
住民達の憎しみ、怒り、侮蔑が込められた言葉であった。
それだけ苦しい生活だったということだろう。
それは彼らの着ている服からも推察できる。
ボロボロな服、ボロボロの船、とても潤っている生活をしている風には見えない。
そしてそんな事はマリアンヌならすぐに推察できるだろう。
だがそれらの言葉を高価なドレスに身を包んだまま、涼しい顔で右から左に受け流すマリアンヌ。
怒気を強める村人達にふむと僅かに考え込んだ後に口を開いた。
「それはお前達の交渉能力が無いだけだろ?」
「なんだと!?」
「人に頼む前にまず自分で行動したらどうだね?他人にすがる事しか出来ないゴミ虫共が。お前達はそのゼッテンベルムとやらの都市、そこに交渉をしに行った事があるのか?魚を全部取るな、とか。どうせ無いだろう?無駄だからとかいう理由でしてないんだろ?」
まぁ無駄っていうか、無理だろうけど。
何処の国がこんな貧相な村の為に自身の国の権利を譲るというのか?
ありえん、ありえん。
我がそのゼッテンベルムとやらの国の王なら、来た村人に会おうとも思わんだろうな。
門前払いの一択だ。
「税の話もそうだ。領主ヤンの知能レベルは出会って喋ればその程度は理解できたはず、交渉が得意な人間がいればヤンと交渉し、ここまでの圧制は防げたのではないかね?」
まぁ無理だろうけど。
交渉が上手いかどうかは置いといて、頭が良いであろうフイレルンが長年交渉してあれだったわけだし。
ヤンという人間を交渉相手に選んだ時点で無駄、無意味。
「そもそもこの国の領主はヤンだ。つまりここが我の庭であっても庭士は領主のヤン、直談判したいならヤンの所に行け。全ての国の頂点たるプルート、その第一皇女を取り囲んで直談判など失礼にも程がある、本来なら斬首刑、つまり極刑ものだ」
「っ!?」
おっと、これは言い過ぎたかな?
暑くてイライラしてしまった。
言い過ぎはよくないね。
「我が言いたいのは、君達は何もしていない、だから何も変えられなかったという事だ」
「俺達は何もしていなかったわけじゃねぇ!」
「んだ!!」
「ふ~ん、じゃあ何をしてたの?」
「俺達は!」
「俺達は?」
「反乱軍を!」
「おいっ!」
何かを喋ろうとした若者の肩を掴んで発言を制止させる仲間の漁師。
そこでハッとした表情をする若者。
「いや、なんでもねぇだ」
「……」
チッ。このまま喋ってたら面白い展開になったかもしれないのに。
まぁこんなのは娯楽の一環だから言おうが言わまいが、どうでもいいちゃいいけどな。
小さく呟く。
「だがつまらない玩具だ、玩具なら玩具らしく愚かしく踊っていればいいものを」
「えっ、なんだって?」
大河を向いたままのマリアンヌの笑みの色が徐々に変わっていく。
「何でもないよ。ただもう飽きちゃっただけ」
「飽きた?」
「いや、そもそも最初から飽きていたわけだから、飽きたという過去は楽しかったみたいな表現自体が的外れなのだが。。それはそうとさ」
大河からゆっくりと振り向くマリアンヌ。
警戒する村人達。
「な、なんだよ?」
まっすぐ村人達に視線を向ける。
「いつまで君達は無礼を働き続けるつもりだい?」
「それはどういう意味なんだよ」
優しく微笑みながらもどこか不穏な空気が周囲一帯に漂う。
カラスやカーナがそう感じている中、マリアンヌは村人たちに言う。
「お前達が今、この場において我と会話する事が許されているのはなぜだと思っている? それはひとえにお前達が良い感じの”日よけ”になっているからだ」
「日よけ?」
平然と放たれた一言。
それがどういう意味なのか、村人達にはわからなかった。
人の存在価値を日よけと称するマリアンヌ。
何を言っているのか理解していない若い彼らにマリアンヌは含み笑う。
「そう、日よけ。そこの赤髪のメイドが差している日傘だけだとどうも頼りないからね。そもそもお前達の価値など日よけの木々程度しかない、実際日よけとしてお前達は非常に役立った、足は冷たい水につけて上には日傘、周りにはお前達という日よけ、実に快適だ。だがいかに役立った日よけといえど、礼節を欠いた日よけに我の周りに立つ権利は無い。そしてそう思っていると、ふと気付いたの、、今後はカラス…そこにいるカラスのお面を付けた奴らにお前達がやったその日よけの役をやらせればお前達はいらないんでは?ってさ。つまり何が言いたいかと言うとね…」
薄い笑みの奥にあるのは黒々とした怒り。
次の瞬間、明らかに声の質感が変わった。
「雑草風情が、いつまで我に対して上から目線の発言を続けるつもりだ?」
その言葉は合図であった。
マリアンヌの周りを取り囲む漁師の若者達、更にその周りに散らばっていたカラスたち。
彼らが一斉に近づいてい来る。
「「えっ?」」
今日は黒いローブこそ着てはいないが、その不気味なカラスの仮面、強者だけが持つ異様な雰囲気は若者達を萎縮させていく。
不穏な空気になっていくなっていく状況。
「な、なんだよお前ら!」
「そうだ!不気味な仮面なんて付けやがって!」
「俺達はおめぇたちなんかには屈しねぇぞ!もう恐ぇプルート正騎士はいねぇんだから!」
その状況を座ったまま観察しているマリアンヌ。
一言だけあるカラスに向けて指示を出した。
「カイル、殺すなよ。少し痛めつける程度でよい」
「へ~いよ」
カラスの中でも一番の大男。
2メートルは優に超え、筋肉で武装された腕の太さも尋常じゃなく太い。
あのカーナの攻撃を受けて平然と起き上がるタフネスの持ち主。
カイルは漁師の若者、その中でも一番腕っ節の強そうな人間の前まで近づくと…。
「………」
「なんだよ!文句があるなら、グハッ!」
有無も言わさず首根っこを掴んで持ち上げた。
天高く掲げるように高く。
まるで自身の力を誇示するかのように。
「ぁ、助け」
漁の仕事、力仕事を日頃からしているとはいえ、特殊な戦闘訓練など受けているわけでもない若者達。
それが目の前に現れたカイルという殺人鬼の大男に抗える道理はない。
「苦…しぃ」
カイルは言う。
「ガキが、イキがってんじゃねぇよ」
簡単に持ち上げられ揺らされる若者。
まるで子供対大人だった。
その信じがたい光景を見た若い漁師たちはその状況を見て「ひっ!?」と声を上げて後ろづさる。
カイルは仮面の下で笑う。
「どうした?何か言ってみろよ。あ~首を絞められてたら言えねぇか!ハッハッハ!」
「やめろ!」
「早く離せ!!」
苦しむ仲間に駆け寄って来る若者達。
カイルは仮面越しにこもった声で言った。
「仲間を助けたいなら早く来いよ、このままだとコイツ死ぬぞ。ただし手の届く範囲に近づいたらそいつは殺すけどな!」
「だから殺すなって言っているだろうが、阿呆が」
そのどこまでも上から目線の言葉。
カイルは無言で声の主、マリアンヌを見る。
彼女はこちらを一切見ていない。
一切見ずに命令をしてきている。
「………」
「おい、なぜ黙っている? 我が言った事が聞こえぬのか?」
彼が何を思ってその時マリアンヌを見たのかは分からない。
ただ、彼は、
「チッ、分かってま~すよ」
カーナの持つ傘の持ち手に力がこもる。
「おい、カイル、今マリアンヌ様に舌打ちしたな?それは神に対して唾を吐き捨てることと同じだ。よし、お前を今から粛清してやる、そしてその首はマリアンヌ様へ捧げる供物としてあげます。その場を動くなよ」
「だからカーナ、お前が動くなよ、直射日光は流石に堪えるのだ。ほら!今ちょっと眩しかったぞ!そしてこっちにも予定があるんだからそれを崩すな!」
「グ……ぅぅぅぅ」
その間も首を絞められ、持ち上げられている漁師の若者。
マリアンヌの目ですら首を絞められている若者がヤバイのが分かった。
いけない、このままでは計画に支障が出てしまう。
「おい!お説教は後だ、とりあえずカイル、その手をすぐ―」
『うちの若いもんがすまねぇだ!!やめてけれ!!そいつらぁーちょっとばっかり、口が悪ぃだけなんだ!!』
とても訛った口調の大声であった。
そしてそれは川下、船着場があったあたりから聞こえてきた。
閲覧ありがとうございました(*´▽`*)♪
ではまた次回お会いしましょう♪(^_^)vバイバイ
皆さん、やっとドラクエ11Sをクリアーしましたよw
ここ最近はちょっと忙しくてなかなかプレイできなくて、寝る前にちょっとやる程度だったのですが、、やっとです!(><)これでやっと次のゲームにいけるぜ♪次は『JUDGE EYES 死神の遺言』でもやろうかな~?キムタクの演技見たいしねw
って思ったのね。。
それでエンディングが流れ始めて…。
エンディングとか壮大な曲が流れたし、そりゃ終わりだって思うよね?
まぁドラクエだし裏ボスとかはあるだろうけど、私は裏ボスとかは「そこまで極めるつもり無いからいいや♪」っていうプレイスタイルなんだけど、
エンディング後…
【死んだベロニカが生き返る方法がある】
的な事を言いよったんですね…。
そんなん聞いたらやるしかないやんか(つ_<)!!
だって途中でベロニカが居なくなって、マジかよ…ってなってたあの気持ち。ベロニカを取り戻せるなら私は裏ボスだろうがなんだろうが、挑んでやりますよ!挑むしかない…んですよ( ;∀;)
完全クリアまであと何時間かかるんじゃwって不安はありますがねw
よし!攻略情報でも見るかなww




