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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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129 2日目④ 誰もいない首都・サンティエール②

クリックありがとうございます♪今期おススメの深夜アニメは『うらみちお兄さん』のひとりぼっちの桜ですw

皆さん、これめっちゃ面白いよ('◇')!ギャグ作品なんだけど、まず声優がヤバいwもうね~アニメとかほとんど知らない人でも「あっ、この声知ってる(^◇^)」って人しか出ないw野球で例えるなら巨人ですねw全員4番揃えてみた…みたいなw


そして内容もブラックな感じのギャグ作品なので私の感性にピタってハマっちゃった(>_<)♪皆さん、途中からでも全然面白いので是非観てみてね♪

因みに主人公の表田裏道、この人の発言や行動、、前職の私です(T_T)特に朝、目覚まし時計を止めるシーン、あれはそう…休みなく働き続きた私がそこにはいた。。




さて今回のお話ですが、、どんどん色んなことが分かってくるお話になります♪ですが、それと同時にダークになっていきますよ(^^♪

ではどうぞ今回のお話もお楽しみくださいませ~♪



「ここがこの街の花壇、そして掲示板がある場所ですね」


 5分ほど水気の無い荒れた地面の上をヒールで歩いたマリアンヌ。

 その間も人の気配は一切感じられなかった。

 そして少し足が痛いかな?と思い始めた彼女の前に現れたのはボロボロの材木で出来た門。

 そこは一昨日おととい、灼熱の中で領主を馬乗りでタコ殴りにした場所であった。


 歩を止め、カーナは広場中央奥辺りを指差す。


一昨日おとといはあの辺に人集ひとだかりあって見えませんでしたが、あれがサンティエールにある掲示板と花壇になります」


 そこには確かに360度何処からでも同じ形状に見える円状の花壇、そしてボロボロの掲示板があった。


「ふ~ん」


 結構大きい花壇だな。

 見に来る人なんていなさそうなのに。


「あの時は怒りと野次馬で気付かなかったが、確かに掲示板と花壇あるな。しかしながら、こんな大きさの物に気付かないとは…」


 怒りというものは視野を極端にせばめるんだな。


 と、考えているマリアンヌにカーナは言う。


「もう少し近づきますか?」

「ああ、そうだな」


 丸い形の比較的大きめの花壇。

 そこに植えられたお世辞にも色鮮やかとは言えない花たち。


「みすぼらしい形の花だな」

「そうですか?小さくてかわいいですけど」

「お前、趣味悪いな」

「え、あ、すいません」


 白色一色で統一されている花壇の花。

 それを見て、黒いドレス、黒く塗られた爪、唇、黒まみれのマリアンヌ。

 彼女はさげすむような視線で吐き捨てる。


「白という色はどうも昔から好きにはなれない」

「そうなのですか?」

「自分が正義だと言わんばかりの色をしているだろ?」

「正義ですか…?」


 私の主は何を言っているんだろ?

 と、心の底では思いながらも「分かります、分かります」みたいに強引に頷くカーナ。


「な、なるほど、そうですよね。確かに正義感に満ち溢れている感じしますね。白からは、ハイ」

「だろ、正義感を振りかざしていると言い換えてもいい。そこが気に入らんのだ。しかも白は他の色を混ぜるとすぐに染まって消えていく、つまり自己というものが無いのだよ。その割に正義感だけは異常なほど振りかざす。この花壇一帯の花の色を見てみろ、白一色だ。まるで自分は『純真無垢な正義』ですと言わんばかりではないか。力は無いのに口だけは一丁前いっちょうまえ不愉快極まりない存在よ」

「そこまでですかね?…あっ、いえなるほど!凄く燃やしたい色の花です!」

「あとわれの銀の髪に白は映えない、黒という色があるからこそわれという至宝の銀髪がより一層と輝く」

「あ~~”それは”分かります!マリアンヌ様のお綺麗な銀色の髪には黒が合ってますよね!」


 それは?


「なんか引っかかる言い方だけど、まぁいいや、暑いし話を戻そう。 因みにこの花壇はいったい誰が世話をしているんだ?まさか村人か?」

「あっ、これはゴーツですね」


 自信満々にそう断言するカーナ。

 聞いてみたものの、なんでそんな事を知ってるの?と疑問を持つマリアンヌ。

 カーナは説明を続ける。


「この花ですがサボテンの一種なのです、だからこんな劣悪な環境でも力強く咲いています。そして彼の庭士としての仕事は大きく別けて3つです。1つは館の敷地内の造花の手入れ、2つ目は館の庭にある花壇の剪定、そして3つ目はこのサンティエールの花壇の剪定です」


 急にペラペラと資料も一切見ず、マリアンヌの知らない知識を披露するカーナ。

 意外過ぎるその行動にマリアンヌは心から驚きの瞳を向ける。


「ゴーツの事もそうだけど、お前って花に対して結構な見識があるんだな」

「メイドとしては基本的な教養です」

「へぇ~そうなのか、意外な特技だな。誇っていいレベルの知識量だ」

「お褒めの言葉、ありがとうございます。マリアンヌ様」

「因みにこの花の名前は?」

「知りません」


 いや、待て。

 お前にとって教養とは?

 まぁ知らないものを知っていると言うのもあれか。


「……まっ、嘘を付くよりは100倍マシか」


 マリアンヌが花壇に近づく。

 そして上から覗き込むようにして見てみると確かにカーナの言った通り花の下にはサボテンの姿があった。


「本当にサボテンだったんだ、この花」


 その後、マリアンヌは一応花壇の周りをグルッと1周。

 目を細め集中して見た。

 カーナも慌ててマリアンヌについていく。

 だが特にこれといって気になる物は無かった。


「マリアンヌ様、何か分かりました?」

「いや、やはり、ただの花壇だ」

「そうですか」

「ああ、にしてもあの不潔な男がやったとは思えないほど綺麗に剪定せんていしているな。義務とはいえよくここまで手抜きせずにやるものだよ」


 次にマリアンヌが歩を進める事にしたのは、無骨な木を縄で繋ぎ合わせただけの簡素な掲示板であった。

 中央には乱雑に画鋲がびょうで4枚の紙が貼り付けられている。


「これが掲示板?ずいぶんと質素だな。え~と、書かれている内容は」


 1枚目、今月の徴収金について、と。

 2枚目、大勢で集まってデモをするなっていう注意喚起、と。

 3枚目、捕まっている牢屋に入れた人間の名前、と。

 そして最後4枚目の紙に書かれていたのはプルート第一皇女マリアンヌ・ディ・ファンデシベルが慰問でサンティエールにやってくる、か。


「こんな紙を貼り付けてもさ、字が読める奴がほとんどいないのに意味ないよな。この辺に住んでいる奴らってさ、どれぐらいが文字読めるんだっけ?」

「シグレさん調べで、1割、多くて2割ぐらいが文字の読み書きが出来るみたいです」

「ふ~ん、それなのによくわれが来る日が野次馬連中に分かったね」

「おそらくその1割とかの字が読める人間が村々で言い回ったのでは?」

「まぁそうだろうな」


 というか、それ以外の可能性は無いよな。

 そしてその1割だか2割に入っているのが、内通者と連絡を取り合っている反乱軍のリーダー。


「カーナ、念のために全部の紙を調べろ」

「はい」


 カーナはそう言うとテキパキと掲示板に貼ってある紙を調べ始めた。

 だが、結果は、、


「全部、普通の紙ですね」

「だよな~」


 内通者と連絡を取っている反乱軍のリーダーはもちろん文字を読む事は出来る。

 でもこの地域では文字の読み書きを出来る人が少ない。

 なら、堂々と掲示板の紙に指示を書いている可能性もあるかな?って思ったけど、それでも領主の館の住人は文字を読めるわけだし、周囲の住民も1割が文字を読めるなら内通者としては他の人間に読まれるような危険は犯さないだろう。


「でもこの掲示板、内通者側の目線に立つと結構便利な品物だな」


 われが内通者なら、この掲示板は協力者の発見に有益に使えると判断するだろう。

 例えば、掲示板を見ている住人が居たとする。

 これだけでも文字が読める事は分かるし、読んだ後の表情で領主に対してどのような感情を持っているかも分かる、読んだ後の態度で性格も分かる、操りやすい性格かどうかとか。


「案外、内通者が最初操るための人間を選ぶ際、この掲示板の前で文字が読める人間をチェックしてたのかもな」


 そして選ばれたのが反乱軍のリーダーだった…いや、選ばれた人間が反乱軍のリーダーになったが正しい構図かもしれない。

 だがその仮説が正しいかどうか、それをわれが知る術は無い、それこそ内通者に直接聞く以外はな。

 だからこれは今、必要の無い思考だ。

 切り替えよう。


「それにしても堂々巡りになるが、本当に誰もいないなこの街、数名は生きている可能性はまだあるんだろ?プルートの第一皇女が来たのだぞ?もうちょっと何かないものかね?」

「え~とですね、これは確定情報ではないのですが」


 少し困った顔をしながらそう前置きをするとカーナは慎重に言った。


「コロナさんがヤンのメイドや使用人から聞いた話によると、、ここに送られたヤン以外の貴族は財産や従者をほぼ全て没収されて身一つで来るみたいなのですけど、来た貴族は数日内に自ら命を絶つみたいです」


 なんだと?

 自ら命を…。


 もう一度、改めて周囲を見渡すマリアンヌ。

 そして彼女は


「この悲惨な現実を見て?」


 と、言った。

 カーナは深く頷く。


「はい、たぶんですけど」


 確かにこの街の現状を見たら死にたくなるのも分からなくはない。

 一生、こんな場所で生きていくなんて無理だ。

 そういう意味ではボランもヤンという叔父が居なければ今頃首をくくっていたかもしれんな。


「なるほど…プルートで処分しづらい、でも殺すのも何らかの理由で躊躇ためらわれる貴族。そいつらを自然と殺す最終処分場、それがサンティエールか」


 そしてこれだけプルートから遠く、ほとんどアトラス領に立つこの街。

 財産などは没収され、ボロボロの自宅が支給される。

 プライドの高い貴族からすれば死刑宣告と同じだろう。


「つまり追放すればもれなく勝手に自ら死んでもらえる場所」


 確かに島流しという意味を考えると、理に適っている。

 でもそれはゴミ捨て場と言うのではないかね?

 あるいは棺おけかな?


 まぁ何にしても、あの父上が考えそうな事だ。


「そしてわれ好みの考えでもある」

「マリアンヌ様。一応、生きている人間がいるかどうか探してみますか?カラスを使えば、そう時間はかからずにこの街の住人の安否を確認できるかと」


 するとマリアンヌは一呼吸置いて立ち上がる。


「探さな~い。どうせもう全員死んでるよ、そして成人がミイラ化するまで保存状態にもよるがだいたい3ヶ月。つまりはカーナ君、われはわざわざ腐敗した死体と挨拶する趣味は無いということだよ。…因みになんだけど、この街でわれらの事を監視している視線みたいなのはあった?」

「えっ?監視の目ですか?」

「ああ、隠れてこっちを見ているみたいな、そんな視線。 お前、そういうの気付くの得意だろ?」

「え~と」


 雰囲気がガラッと変わる。

 周囲に対して気を張り、視線鋭く見回すカーナ。

 いつものオンボロメイドの雰囲気は皆無。


 10秒ほど経過。


 彼女は断言する。


「無いですね。そもそもずっとこっちの動きを見ているような不穏な人間が居たとするなら、私なら気付くかと思います」


 ここまで一切自分が気づかないのが、見られていない証明。


 何の根拠も無い。

 何の確証も無い。


 そんな言葉だが、異常なほど信用がおける。


「ふむ、そうか。じゃあこの街で見たいものももう無いし、さぁ周囲の3つの村に行くぞ」

「はい、マリアンヌ様。では馬車までご案内いたします」

「うむ。次は流石に人がいるといいね。今までは雑草など居るだけ邪魔だと思っていたが、墓場探検ツアーなんてやってると、恋しい気持ちになってくるものよ」

「この後向かう3つの村、オート250名、ナント200名、トゥール100名の住人が居るはずなのでこのような虚無な事態は無いかと。きっとすべての村でマリアンヌ様がこられた事を賛美している住人達がいっぱいのはずです!」


 しかし馬車に乗り込みながらマリアンヌは苦笑いを漏らした。


「賛美…ねぇ」



閲覧ありがとうございました(人''▽`)ありがとう☆……この街にある家、果たしてその中には何体の死体が首を吊った状態でミイラ化しているのでしょうね?それを考えるだけでマリアンヌではないですが、口元がニヤつくのは私だけではないでしょう(・∀・)ニヤニヤ


ではまた次回お会いしましょう♪( `ー´)ノバイにゃ~





危なかったよ…。

ええ、私は危なかったんです。。


皆様も知っての通り、私はオーバーウォッチをこの上なく愛しているのですが。

前回のアプデでPS4版でもPC版同様に個人情報を打ち込まなきゃいけなくなっちゃって…最初「うわ~なにこれ?めんどくせー(><)」って思いながらやったのね。そして10分ぐらいかけて打ち込んだんだけど、悪いことばっかじゃなくて、良い事もあったの(^_^)♪

今までPS4版って個人の名前はきめられなかったのね。私だったらPSネットワークのIDが名前みたいになってて、そんな中、今回からは個人情報を打ち込むと個人の名前も決めれるようになったのですよ。

私、どんな名前にしようかな~?って思いながらも「ま、プレーで目立つのはいいけど、名前で目立っても仕方ないし、適当でいっか♪」って思って『ひとりぼっちの桜』って打ち込んだ瞬間。


「ああああああ!( ゜Д゜)!!やべーーー!!こんなの打ち込んだら万が一、オーバーウォッチで組んだ人がここのサイトに来る可能性あるじゃん!!」


って思って、即違う名前に変更したのです(>_<)

良かった…あれで決定押してたら、オーバーウォッチ引退するしか無かったよw

え?「何て名前にしたの?」ですって?


それは……って!言うわけないでしょw

でもひとりぼっちの桜とは縁遠い名前ですよ(笑)

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[気になる点] >>「ーー正義感を振りかざしているーーしかも白は他の色を混ぜるとすぐに染まって消えていく、つまり自己というものが無いのだよーー」ーー ーーマリアンヌの言う『黒』とは、全てを呑み込み、…
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