124 1日目㉖ 姿の見えない内通者
クリックありがとうございます♪(*^▽^*)ニッポンハムの冷凍シュウマイが好きな私。ある日やってたキャンペーン、指定の商品700円購入のレシートを貼って出す懸賞【国産豚の四川焼売 発売24周年 中華の鉄人 陳健一ありがとうキャンペーン】それを出してみたのね。
すると今日、現金5000円が届きました。
うん、700円が5000円(T_T)
700円+陳健一への感謝=5000円。
なるほど、これが等価交換かwこちらこそ、陳健一ありがとう(^○^)♪って思ったひとりぼっちの桜ですw
いや~1000名しか当たらないやつだったから、当たらないと思ってたんだけどw流石は中華の鉄人、陳健一!700円で5000円とは太っ腹ですぜ☆(; ・`д・´)!
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪あっ、因みにページ数はいつものように原稿用紙10ページ越えをしてしまったのでスイマセヌw
部屋の端では今なお、カーナとリックスが生産性の全く無い言い合いをしていた。
いや、実際に凄い剣幕で喋っているのはカーナであってリックスは適当にあしらっているだけなので、ちゃんとした言い合いになっているかは怪しい所なのだが。
「あなたからは絶対的に!マリアンヌ様に対する崇拝心が感じられないんですよ!今回はマリアンヌ様のご慈悲によって生きながらえましたが、今後も続くだなんて思わないことです!」
「いやいやいやいや、崇高してますって。マジで、ほんと、マリアンヌ様マジ神」
「だからその言い方が!!」
くだらない。
なんて不毛な争いだ。
一方、カラス4人の話を聞き終わったマリアンヌは椅子に深く座ったまま、真剣な顔で黙ったまま窓から見える暗くなった風景に想いを馳せている。
「………チッ」
そして時折出る忌々しげな舌打ちをしながらがも、ブツブツと呟きながら分析していた。
「4人、4人だ」
村人達に物資を横流ししていた軍師フイレルン。
反乱軍を調子付かせた領主の計画に関わっていた兵士長ソウス。
嫌々とはいえ、アトラスとの仲介役をやっている庭士ゴーツ。
部下の誰もが疑わない、反乱軍に捕まった過去を持つ料理長ボラン。
「情報は順調に増えているんだ」
新たに分かった事は数多くあった。
情報が増える事、それについては評価しよう。
だが…。
「どうしてだ?」
4人のカラスによる1日がかりの監視。
それによって内通者だと確信を得た人物はいなかった。
いや、手がかりすらも手に入らない。
「報告を聞いてなおこの結果、聞く前と何も変わってない。今なお内通者のあたりをつけることすら出来ない体たらく」
カラスの報告で一番欲しかったのは、もちろん物的証拠。
反乱軍にこちらの警備情報を記した指令書なんかがあれば100点。
それが叶わなくとも、最低でも内通者発見の足がかりぐらいは得られると考えていた。
でも実際は足をかけれる場所すら見つからない。
いや、全員、足のかけれそうな場所は所々あるんだ。
でもどれもが正解かが判別できない。
「なんでだ?」
理由。
理由だ。
「カラスが手を抜いていた?またはサボっていた?」
いやいや、それも可能性は低い。
「というか無いだろうな」
別に特段の信頼を奴らにおいているわけではないが、報告を聞く限りサボっていたようには思えない。
たとえ目が節穴な人間が混ざっていたとしても。
そもそも事前にカーナに厳しく言われていると考えれば、カラスの監視は完璧だったと考えた方がよいだろう。
さっき軽い土下座を見せたあのリックスですら、話を聞く限り監視作業に関して1日しっかりと従事していた。
最後に全てをひっくり返す大掛かりなミスはしたけど。
「カラスの監視にミスは無い、ならば我がカラスの報告の中にある違和感を気付けなかった?もしくは我の目がどこぞのゴミ同様に節穴だったと?」
いや、それこそありえない。
我に見逃しなどありえない。
あのゴミと我が同類などあってはならない。
そのような考えは雑念だ。
疑心暗鬼を起こす悪しき種。
捨てよう。
「ならば消去法でやはり此度の内通者が異常なのか?我の想像を超える存在だとでも言うのか? でもそんな人間がいるわけ…あ~~~もう!!」
急に頭をブンブンと振るマリアンヌ。
激しく宙を舞い銀線の髪が荒れ狂う。
「「っ!?」」
突然の主の行動に、部屋に居る全員、隅で言い合いをしているカーナたちもマリアンヌを凝視する。
だが、皆が見ているが気にしないマリアンヌ。
その後も邪念を振り払うように大きく何度も頭を振る。
そして10秒ほど続けた後、こう呟いた。
「なんとも我らしくもない思考だ」
ありえない可能性を捨てるのはいい。
しかし、現実を受け入れないばかりか、敵を過小評価する思考はいただけない。
それでは何も変わらないし、そんなのは我の行動ではない。
内通者は既に我とカラスの目から丸1日以上逃げおおせている。
まずはその現実を認めるべきだろう、、
内通者の演技力は我をも騙せ通せる能力があるという事実を。
だがそう考えると、新たな可能性が出てくる。
「我が昨夜言った『明日1日、外出、外部との連絡を禁じる』これが効いてなかったというのか?」
いやいやいや!
あれが効かない人間なんて居るわけがない!
だって慰問とか訳の分からない理由で、急にプルートから来た皇女が領主をタコ殴り。
こんなことが大衆の面前であったら、反乱軍の奴らからしても、我の情報を一刻も早く内通者から欲しいと心待ちにしているのは予想がつく。
つまり内通者は早く連絡をして、反乱軍側の勝手な行動を自制させたいと考えるはず。
勝手な行動を取って反乱軍が皇女に接触、皇女に睨まれた反乱軍が半数死滅、みたいな地獄絵図は避けたいだろう。
なんと言っても急にブチ切れて領主をボコボコにする皇女だ。
目に付いた反乱軍の奴らに何をしてもおかしくはない。
7年間隠れ続けた内通者にとって、既に反乱軍は手足の如く動かせる存在になっている可能性が高い。
連絡を取るだけで、自分の思い通りに動かせる私兵。
その反乱軍の数が皇女の怒りで無為に減るのは避けたいと思うはず。
だから絶対に、館に居る今も連絡は取りたいと思っているはずなんだ。
「今、内通者が反乱軍にしてほしくない行動とは、目的はハッキリしていない皇女と反乱軍の人間が接触する事だろう」
だがそんな時にわがまま皇女はこう言った。
『明日1日、外出、外部との連絡を禁じる』
これは相当、精神的に堪えるだろう。
しかも昨夜は夜中の間、ずっと堂々と部屋の外にはカーナやカイルが歩き回っている。
カーナは置いといてカイルはローブやフードを被っていてもあの巨体だ、領主の部屋から家財道具を投げ捨てている事実も相まって戦闘能力は高いと感じるだろう。
「そんな奴らが、これ見よがしに自分の部屋の前を歩いている。しかも何度も」
普通なら自分という内通者の存在がバレている可能性を案じ、焦り・心配・恐怖などの感情が生まれるはず。
っていうか、生まれないとおかしい。
「そして次の日、満を持したかのように、自分の前に皇女がやって来て”自分と話したい”と言ってくる」
これ以上ないほどのプレッシャー、特に内通者にとってはな。
ちょっとぐらいボロを出してもいいものだろうに。
「にも関わらず、4人の受け答えを見る限り自然な受け答え。これは…どういうことだ?内通者側に立ってみたら、まともに受け答えなんて出来ないと思うんだけど」
もしも我の講じたこれら全てのプレッシャーが効いていないなら、内通者はどんな精神力をしているんだ?
「内通者の心臓は鋼か何かで出来ているのか?」
なるほど、そういうことか。
心臓が鋼なら心も存在しないだろう。
鉄の塊にどんなストレスをかけても無駄という…。
「何を言っているんだ、我は」
苦笑。
誰よりも自身の頭の中が混乱に包まれているのは実感しているマリアンヌ。
切り替えるように部屋の端でポカンとしてるカーナに目をやる。
「カーナ」
「あ、はい、何でしょう?っていうか、あの…さっきは頭を急にブンブン振られて、どうかされたのですか?」
「頭?振ってないけど?」
「いや、でも」
「振ってないって」
「あ、はい!申し訳ありません! ではやっぱりリックス殺しますか?」
「は?そんなのどうでもいいわ。それよりも今から我が言う仮定を想像しろ。もしお前が内通者ならこの4名の尾行、監視に気付くか?」
マリアンヌの顎が指し示す先に居るのは、本日監視に付いたカラス4名。
カーナは彼らの顔を一瞥すると即、断言した。
「はい、気付きます」
即断かよ。
だがカラスの誰もがそれに異を唱えないところを見ると、おそらく真実なのだろうな。
「まずウィノの監視、屋根裏から見ていたこれに関してはすぐ気付くかと思います。そしてノアール、リックスですが、これらも少しの時間があれば気付くと思います。最後にホリーですが、彼に関してはさっきの2人よりも少し時間はかかると思います、しかしずっと監視されてたらおそらく30分?いや、15分でしょうか?あるいは10分かな?ええ、それぐらいで違和感を感じるかと」
結構、時間に開きがあるな。
まぁコイツが言いたい事を纏めると、カラスの存在には絶対に気付くって事だろう。
「ふむ、なるほど」
って事は、もし内通者がカーナと同程度の気配察知能力を保持していたとしたら…。
考えたくも無い可能性だが、
内通者は今回のカラスの監視を気づいていた節がある。
まだ絶対とは言い切れないけど、気付いていたからこそ我がここに来てなお内通者の足がかりすら掴めていないという今の現状に納得できる。
でもな~。
そんな化け物がカーナ以外に居るのか?
「一応聞いておくけど、それはお前だから気付くんだよな?一般人は気付かないんだよな?」
「もちろん、そうです。普通の人間にこの4人の監視は気付けないと思います。というか、素人に気付かれる監視作業を私の部下がやっていたなら、私自ら監視をしていたカラスを殺します」
いつものように率直で暴力的な答えを口にするカーナ。
しかし、それだけに真実味のある言葉。
次にマリアンヌは今日監視業務を行なっていた4人のカラス達に問う。
「お前ら4人に問う、正直に答えろ。お前らが内通者なら他3名の監視に気付くか?」
互いが互いの顔を見渡すカラス達。
そして。
「………」
「………」
「………」
「………」
少しの沈黙。
まず口を開いたのは最も早くマリアンヌの仮定を頭の中で噛み砕き、想像し、答えを出したウィノであった。
彼はトレードマークである丸メガネをクイッと上げながら断言する。
「私には無理です。ホリー、ノアール、リックスの潜伏能力は手法は違えど全員気配の消し方は一流、事前に監視されていると一言言われていれば気付け可能性もあるかもしれませんが、、そうでないなら気付くのは不可能かと思います」
「ふ~ん」
次に口を開いたのはリックスであった。
彼は先ほどの土下座を完全に忘れ去ったかのような笑顔で軽快に言った。
「俺にも無理ですね~♪」
「……そういえばお前はフイレルンとゴーツが喋っている時、近くに居たはずのノアールの場所が分からなかったと言っていたな」
「ああ、はい。ノアールは隠れ方は特殊って言うか…図体はデカイのに目に入らないっていうかなんで。あとウィノは屋根裏で気配消してたわけだし、ホリーはそもそも無理だし。まぁ何て言うかこの3人に監視されていたら、まず俺は気付けないっすね」
次に口を開いたのは少しイラっと口調のノアール。
理由はもちろん。
「デカイ図体で悪かったわねリックス。 そしてマリアンヌ様、私もこの3人の監視を気付くのは厳しいと思います」
「お前もなの?お前はなんか気付きそうな気がしたけど」
「んふ♪ご期待に添えなくて申し訳ありません。正直、リックスだけは気付くと言いたい所ではあるのですけど、マリアンヌ様に嘘はつけませんので。でもそれはイコールこの4人の潜伏スキルが高度だと考えていただけてよろしいかと思います」
「なるほど」
最後に口を開いたのは擦れた声のホリー。
彼だけは他の3人と答えが違っていた。
「私ハ3人監視に気付キマす」
マリアンヌは思わず「ほぅ~」と声をあげ、薄く笑った。
そして問う。
「それはなぜ?」
「私は過去に暗殺業を生業としテおりました。今回のようナ監視日常茶飯事。暗殺に必要なのハ自分の存在悟られテいないか、発見されていナいか、私は常に周囲ヲ気にする癖があります。その長キ経験からこの3人ノ存在に気付くかと」
「なるほど、積み上げた経験値ね、だから君だけは気付くと…うん、良く分かった」
つまり、カラスの監視に気付くには人外のカーナ置いておくと、長く監視業務に従事していたホリーだから気付けると。
内通者がホリーの域に達しているか?
が、重要となるわけか。
「7年間という内通者生活で、内通者はもしかしたらカーナ、ホリーと同レベルの気配察知能力を手にしたと考えれば、この事態に納得が出来…いやいや、いけないな。これ以上は推測が過ぎる」
不確定な情報を入れたら泥沼にはまる。
ホリーは自分の場合ならという意味で言ったに過ぎない。
マリアンヌは首を左右に振り、考えをいったんリセットする。
そして部屋の中に居る全員に向かって言った。
「お前達、内通者の情報を更新するぞ」
ピンと張った声。
全員が背筋を伸ばして跪いた。
「今日1日で分かった。内通者の演技力は異常だ。我の目すら謀る演技力、しかもプレッシャーに耐えうる精神力は心臓に毛でも生えているレベル、我がどれだけプレッシャーを与えてもボロを出さないのは驚嘆に値するな。つまり我らの敵である内通者とは【自己保身が非常に強い、慎重、秘密主義、演技力が異常なほど高い、そしてどれほどのプレッシャーを与えようともビクともしない鉄の心臓を持っている】そんな人間だ」
「そんな人間が本当に居るのでしょうか?居るのならちょっと、私に内通者を発見できる気がしないんですけど…」
大きなガタイに似合わない弱気なセリフを発するノアール。
人の心を操るようにして戦う彼女にとって、さっきマリアンヌが言った内通者の情報を聞いて、内通者がどれほど捕まえるのが難しい存在か理解したからだろう。
マリアンヌは断言する。
「間違いなく居る。そしてそれはお前が今日1日監視したゴーツの可能性が4分の1の確立である」
「アレが内通者の可能性がある?…それはもう雲を掴むような難易度ですわね」
「ふむ。まぁ、難易度の高さについては否定しないが、、」
そもそもこっちは、お前らに内通者を推理しろなんて思っていないんだけど。
お前らは情報だけを我に持って帰ってこればいいだけ。
「マリアンヌ様」
「ん?何だ?カーナ」
「あの、どうしましょうか?それだけ手強い相手ならば、もう1日カラスを4人の容疑者達につけた方がよろしいのでしょうか?」
「もう1日…」
おそらくカラスをつけなければ内通者は十中八九、反乱軍どもに連絡を取ろうとするだろう。
ならばそれを阻止するためにもう1日カラスをつける?
フッ、馬鹿げてる。
こっちはこのゲームを時間制限アリでやっているんだ。
かけれる時間は7日以内、出来れば5日で全てを終わらせたい。
時間制限無しというルールでやっている内通者とは絶対的に条件が違う。
そして今日、既に1日消化した。
しかし、成果はほぼ無し。
事前の我の予測では、1日目が終わった今頃の時間には内通者を張り付けにして火あぶりにしている予定だったのだが…。
完全監視の中ですら全く足が付かない人間。
「ふむ…」
結果だけを見るに…。
カラスの監視を気付いているにせよ、気付いていないにせよ内通者は監視では炙り出せないと考えた方がよいであろう。
カラスの監視を付けると、内通者は絶対に動かない。
ならばこれ以上の監視しても無駄。
これで2日目もダラダラとカラスを付けて、1日目と同じく内通者が動かず同じ結果だったら目も当てられない。
ならば逆に自分から動いてもらおうではないか。
今日1日は動かなかったから気配を掴めなかった。
だが、どんな人間でも動けば足跡が付く。
自己保身が強く、慎重で秘密主義、そんな人間が動きたくなる状況作り。
つまり我が取るべき行動は…。
「いや、これ以上やっても無意味な気がする。時間の浪費は出来ない」
「では…」
「そして決めたぞカーナ!予定を少し変え、明日からこの街の外にある3つの村に出る!」
「え、でも!マリアンヌ様が心配されている内通者がまだ」
「構わん。確かに本来なら内通者を探して吊るしてから、外に出て行く予定であったが、現状、容疑者達がお前達の監視に気付いていたかは分からんが、これ以上監視にカラスを使うのは悪手。よって、こちらから打って出る」
コソコソとネズミのように隠れている内通者め、反乱軍共に連絡を取るのならば好きにするがいい。
「明日から我は【この地にはびこる反乱の芽を摘む事】そして【内通者探し】その2つの事柄を同時にこなすため国の周囲を取り囲む3つの村、そこに出向くぞ!」
せいぜい足が付かないように立ち回るんだな。
閲覧ありがとうございました(._.)本当は今回で1日目を終わらせようと思っていたのですが、アップする前に少し追加したら3~4ページほど書いてしまってwって事で、数日内にもう1話アップしますね♪
ではまた次回お会いしましょう♪ヾ(○ゝ∀a)/~~
前回買ったと報告したちょこのっこフィギュア、飾り方に困ってます(>_<)
いや、ケースは適当なのがあるので、それに入れたらいいだけなのですけど、、いざケースに入れてみると微妙なんですよね(*△*;でね、物は試しと、そのままケースに入れずにゲームするときの画面の前に飾ったの、すると超~~~かわいい!良い感じだったわけですよヽ(^o^)丿まるで可愛い小人たちが私のゲームプレイを応援しているような感じなのです♪
今、皆さん「じゃあ、そうすればいいじゃんヽ(´ー` )」って思ったでしょ?
皆さんは甘い!カレーで言ったら『カレーの王子さま』レベルで甘いですよ!
ケースに入れなかったらホコリが積もっちゃうんですよ!( ノД`)シクシク。
あんなかわいいフィギュアの上にホコリ……とても看過できないでごわす!(゜д゜)!
でもな~じゃあどうすれば…?
そんな事を思いながら毎日を生きていますww
あ~~~困った。




