118 1日目⑳ ウィノの報告②
クリックありがとうございます( ^ω^ )♪一輪車に乗れないで有名なひとりぼっちの桜ですw
私は声を大にして言いたい!
あんなのはね…
乗る必要なんてないんですよ!(○`ω´○)実生活で必要ないんだから!
にもかかわらず、小学生の時「乗れるようになるまで帰ったらダメ!」という先生の理不尽にあった私、今では一輪車なんて見たくもありません(´Д⊂ヽ自転車なら分かるよ。乗れた方がいいもん。でも一輪車はいらんやろ(>_<)!大人になった今でも私はそう思ってしまいます…w
さて、では今回のお話は前回のお話の続き、ウィノの説明の後半、どうぞお楽しみくださいませ~♪
「そんな怪しくない彼でしたが、私も流石にこれだけ怪しくないと逆に怪しく思えてきまして。時間が余ったので、マリアンヌ様の使用人の変装をしてボランの部下からボランという人間の人格などを探ってみたのですが…」
それを聞いたカーナの顔は怒りに顰められた。
いくらなんでも危険すぎる。
マリアンヌの指示は”自身の存在を監視対象に悟らせずに監視する事”。
自分から変装して部下に話を聞くなんて、何処からボランの耳に入るか分からない。
「あなた!何を勝手な事を!」
「まぁまぁ落ち着いてくださいボス。私は変装は得意な方なのでたぶん大丈夫だと思いますよ」
「いや!それはそうかも…でも、だってですね!」
「そもそもボランや部下達がマリアンヌ様の事は印象に残っていても使用人の顔までいちいち覚えているとは思えません。それにカラスである我々は顔を隠していた、そしてそしてボランがマリアンヌ様の使用人やメイドが何人いるかも知っているとは思えませんからね」
「そういう問題じゃなくてですね!自ら動いて内通者探しみたいな聞き込みなんていう勝手な行動を取るなら、一言私に言ってですね」
「なにぶん急な思い付きでしたので。言う時間がありませんでした」
「急な思いつきって!そんな事で予定外の行動を取られてマリアンヌ様の計画が崩れたら」
感情的なカーナ。
ウィノはあくまでも理性的に説明する。
「お言葉ですがボス、少しでも情報を得る事こそがマリアンヌ様の計画、推理の役に立つのではないでしょうか?」
「いや、そりゃ…そうですけど。こちらがボランを調べている事をバレるのが問題と言っているんです!」
「そのあたりに関しては勿論抜かりはありません。なぜなら世間話を装って聞き込みをしたので、例えボランの耳に入っても、こちらが内通者という反乱軍と通じている人間を探していると気付かれる恐れは無いかと思われますよ」
こういうふうに説明をされると、聞き込みという行動、それが良いのか悪いのか、それが判断つかなくなってきたカーナ。
彼女はとりあえず首を傾げる。
「えっ?え~と、そうなのですか?」
「はい、もちろんでございますます。ボスの顔に泥を塗るようなミスは何一つしておりませんのでご安心くださいませませ」
「でも、あの、え~と、でもですね、」
完全に部下に言い負かされているカーナ。
しかしそれでも食い下がっている姿勢は評価に値する…なんてマリアンヌが思うわけもなく。これ以上、部下の前で恥を晒すなと言わんばかりに口を開いた。
「はぁ~。カーナ、もうよい。気付かれなかったなら不問としようではないか。それにウィノ、君ならミスはしなさそうだし、むしろその独自の判断、褒めてやろう」
「ありがとうございますます」
しかし、まだ納得出来てなさそうなカーナ。
「マリアンヌ様がそう仰られるなら、まぁ私はいいのですけど。でもウィノ、次から私にちゃんと報告して下さい」
「はい、心に留めて置きます」
「いや、留めるだけじゃなくて、ちゃんとね」
まだ食い下がるの!?
不屈の魂を持ったカーナの言葉先をマリアンヌの声が制止した。
「カーナ、うるさい、ちょっと黙ってろ、。お前が話に入ると話が尋常じゃないほど停滞する」
「も、申し訳ございません」
「それでウィノ、使用人に扮した君はどんな情報を得たんだ?」
「先ほども申したのですが、私が得たかった情報は一言で言うのならボランという人間の人格、性格でございます」
「ほぅ」
人格や性格?
どういう意味だ?
「容疑者4名の中でソウスやボランというのは直属の部下を多数抱えている、どんな名演者でも数年に渡って近くにいる人間の目を誤魔化すのは困難。つまり、部下の中には何かしらの嘘を見抜いている人間もいるのではないか?と、判断したのでありますます」
あ~なるほど。
「フフフ。面白い、君は面白いね」
着眼点が面白い。
まるでそう…。
「将を射んと欲すれば、先んず馬を射よ。と、いったところか」
「そしてなるほど、言い得て妙な例えでございますね。そしてお褒めの言葉、ありがとうございますます。ただ情報を引き出すその過程において、マリアンヌ様に1つ謝らないといけない事があるのですが」
「なに?」
「いち使用人がただ来ただけでは相手が情報を出し渋る可能性が高いと思いまして、こちらがマリアンヌ様というプルート第一皇女の命で来ている事にしてしまいました。情報を得るためとはいえ、勝手にマリアンヌ様の名を使ってしまった事をここにお詫びいたします」
礼儀正しく謝罪するウィノ。
思わず苦笑が漏れたマリアンヌ。
「その程度、構わぬ。今後も必要だとお前が感じたなら勝手に使え」
ありがとうございました、と再び頭を下げる。
「マリアンヌ様の名を出して何人かの料理人に聞いた結果、ちょっと尋ねただけで、情報は大量に得られました」
「それは何よりだ」
「まず彼ら部下達から大層嫌われていますね。ボランの悪口は次から次に出てきました」
「悪口…例えば?」
『ボランという人間は偉そうな事を言うけど、実のところ自分に酔っているだけ。 器が小さい、いざという時に自分達部下を守ってはくれない。 アイツは料理の腕以外で尊敬出来るところはない。 プライドは高いが領主と同じで頭が悪い、端的にバカ』
「悪口がヤバイな」
「いい気味です。さっきマリアンヌ様の悪口を言った報いです、嫌われればいいんです、あんな男」
「あの男が部下達からどう思われているかは重々分かった。で、君が聞きたがっている、部下の中に『ボランは演技をしているのでは?』と疑っている人間はいたのか?」
「それが…」
「それが?」
ウィノはきっぱりと答えた。
「誰1人としてそのような事を言った人間は居ませんでした。彼らから出てくるのは、異常な潔癖性を持つボランに対しての不満が主で、それが演技だと勘ぐっている人間は皆無でした。念のために『本当はボラン料理長は頭が良いのでは?』という質問を投げかけてみたのですが…」
「ですが?」
「鼻で笑われました」
なんか切ない報告だな。
聞いていて涙が出てくる。
それにしても数年に渡って近くで見た来た部下たちがそこまで言い切るのだ、ボランが演技である可能性は無いと考えてよいかもしれない。
「それであとは?まさか部下達の感情論に基づく話しか聞いてこなかったわけではないのだろう?」
「もちろんでございます。話を聞いていく過程において1つ重大な情報を得ました」
彼は丸メガネをクィと上げると、十分なタメを作る。
よほど重大な事を口に使用しているのだろう、マリアンヌも自然と身構える。
やがて彼は言った。
「実は彼ボラン・マクバクは領主の親戚みたいなのです」
「…それは知っているな」
「おや?知っておられましたか。流石はマリアンヌ様、お耳がお早い。驚かれると思っていたのですが」
声に少しの驚きを滲ませながらウィノがそう言うと、なぜかマリアンヌの横に居たカーナが胸を張る。
「ウィノ、甘いですよ、甘甘です。マリアンヌ様がそんな事程度で驚く凡愚なわけ無いじゃないですか、全てはマリアンヌ様の想定の範囲内ですよ」
その程度で驚く凡愚で悪かったな。
「ではこれは知っておられますか?」
切り替えの早さ。
まるで、さっきマリアンヌがボランと領主の関係を知っている可能性を最初から考慮していたかのようなウィノ。
「彼は散歩と称してよくこの街の外に出ていたわけですが、その際に食材の買い付けをすることもあり部下が一緒についていく事があるようです」
「ふ~ん、それで?」
「一緒に付いていく部下の話によると、彼はここ1年以上、ソウス兵士長が居ないと外に出ないそうです。そしてその理由ですが、1年ほど前に反乱軍どもに捕らえられたの原因だそうです」
「反乱軍どもに捕らえられた?」
それは初耳だな。
「ええ、どうやら”たまたま”その日はボランはいつもの散歩がてら1人で食材の買い付けに出たようですが。そこで”たまたま”反乱分子達が大きな集会をしていたらしいのです」
「ふ~ん。たまたまね」
今、ウィノ自体が”たまたま”という言葉に含みを持たせたのは、コイツ自体もたまたまと思っていないからだろうな。
「捕まる経緯を簡単に説明いたしますと。ボランは買い付けの最中、徐にその集会に近づいていくと『争いからは何も生まれない』などと反乱分子達の気持ちを逆なでするようないつもの絵空事のご高説を並べ立て…」
「遭えなく捕まったと」
「はい」
「奴はアホなのか?」
反乱分子が集会をやっている所でそんな事を言えば捕まるに決まっている。
ある意味、ソウスを超える阿呆ではないか。
自分が反乱軍たちからどう思われているか自覚していないのか?
自分の自尊感情を満足させたいだけの言動が許されるのはこの館内だけだというのに。
「それでボランはどうなったの?まぁ今現在、五体満足に仕事をこなしているのだから大した事はされなかったのだろうと想像は出来るが」
「結果から申しますと、その頃はまだプルートの正騎士たちが少数といえどこの国に常駐していたので、即領主であるヤンの命令でボラン料理長は奪還、事なきを得たらしいという事らしいです」
つまりは結果から言えばボランは捕まって即帰ってきたわけか。
流石はプルートの正騎士。
どこぞのソウス達だったらこうはすんなりいかなかっただろね。
「因みにボランの部下達はその一部始終を遠目で見ていたそうですが、、」
「見ていたのですが?」
「とても滑稽で笑えたそうです」
「部下に嫌われすぎだろ、ボラン。 まぁ、そうかな~って薄々思ったけど」
そして、なるほど、
コイツが何を言いたいか見えてきた。
「つまり、君はこう言いたいわけだな。もしもボランが内通者なら反乱分子どもの集会が開催されている事を事前に知っていたはず。知っていたなら、表向き領主の部下である料理長という身分を考えれば絶対に近づかない。近づけば命の危険があるのだから、という事だな」
頭の回転の速さ、正確さ。
常にこちらの言いたい事を先読みされる。
別に試すつもりなんて今更無かったが、間近で見るとやはり驚嘆の一言に尽きる。
ウィノは丸メガネの奥の瞳を細め、
「その通り!流石はマリアンヌ様!本当に話が早い!」
心からの賞賛。
そして話の締めとして、最後にウィノは言い切った。
「ボランの部下の料理人たちは、別に私どもの様に隠れ潜むプロというわけではありませんが、それでも数は我々よりも居る。その囚人監視の中、数年間に渡って素の自分を隠しとおせるか否か…そこで重要になるのが、散歩中にボランが呟き続けていたマリアンヌ様への暴言・不満の数々、あの程度ストレスに耐え切れない人間が誰にもバレずに数年に渡って内通者を続けるなど不可能かと思われます。よって彼、料理長ボラン・マクバクは内通者である可能性は限りなく低いと考えてよろしいかと」
異常な潔癖症、神経質というのはあるにしろ、ヤンという人間に料理というエッセンスを足したような存在。
内通者は無理か。
「ウィノ。実に説得力のあるプレゼンだった、ご苦労。下がってよいぞ」
「はい。失礼致します」
………
……
…
果たして長年近くで見てきた部下の誰もが疑いもしない料理長ボラン・マクバクは本当に内通者ではないのか?
それともあれは…演技なのか?
閲覧ありがとうございました('◇')ゞではまた次回お会いしましょう♪
ヽ(*'ω`$+)ノさょぅなり~♪
何も言うな、皆(T_T)
前回の後書きで十分というほど予め想定していた結果です(T_T)
欲しかった選択券は私の手にある(T_T)
これで冴木or王子冴木がPSR+4になったら即投入、つまりこの選択券は実質PSR博士像と同じ(T_T)
だから
だから、爆死した(´Д⊂!!
私は爆死してしまいました!うわぁぁぁああ( ノД`)シクシク…
前回アップした後引いたんだけど、70連まで確定外PSR0枚というさんざんたる結果。しかも70連目は『好敵手猪狩』ではなく『袴友澤』
も~~引いた後は悔しくて悔しくて寝れなかったぉ(>△<)
まぁでも切り替えが大事だと割り切ったです。
だって袴は初ゲットだし、明神のSRもいっぱい手に入ったから、そこにPSR選択ガチャ券があると考えると勝ち……ではなく、ギリやっぱり爆死かな(><)
なにはともあれ、やっぱり切り替えが大事です!
私は切り替えて5月6日16:00に来るであろう「後夜祭ガチャ」を狙いますよ~!(^^)!
きっとラインナップは「冴木&王子&天音」のはずだwそこでは神引きですよ♪




