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03 居住空間の魔術師

クリックありがとうございます>^_^<


今回はギャグの要素を多めに入れています。

マリアンヌとカーナの掛け合いをお楽しみいただければ、とてもうれしいです(´∪`*人)


あっ!あと1つ報告があったのです(*゜O゜)ノ


挿絵を久しぶりに追加しました。(*μ_μ)σ| モジモジ・・

追加したのは問題作の「魔女が生まれた日」です。

下手な絵ですがよかったら目にチラッとでいいので入れていただければ、うれしいです。


では本編をどうぞ~



 扉を開けて足を踏み入れる。

 この場に立つと後悔なのか、あの時の恐怖心かは分からないが心臓を鷲掴わしづかみみされたような息苦しい感覚になる。


「感傷にひたるなんて馬鹿げているな」


 カーナがドアを閉める音を確認すると、グルリと首を回して地下室を見回した。


 360度コンクリートとレンガに囲まれた殺風景さっぷうけいな空間。

 だったはずなのだが…


「館の主が変わっただけで、短期間でこうも変わってしまうものなのか」


 1階に大量にあった見世物小屋のような牢屋は全て住居民がいなくなったことによって取っ払われている。


 まぁ、それは理解できる範疇はんちゅうの変化だ。

 しかし白から黒への劇的ビフォーアフター

 これは今現在一番驚いている現象だ。


 あのコンクリートとレンガしか無く、基本的には白色を基調きちょうとしていたのに目の前の空間は真っ黒だった。


 以前と違って全体を隈無くまなく黒く塗られている室内。

 以前はロウソクの明りで薄暗かった空間だったのに、今ではロウソク1本も無いのに地下室とは思えないほどに明るい。

 赤と黒の2トーンカラーの絨毯が階段にかけられ、2階の奥、両壁にあった2つの牢屋にはなぜだか黒いリボンでデコレーションされている。

 そして地下室とは縁遠えんどおそうなクロユリの花が鉢植えに植えられズラーと所狭ところせましと置かれていた。


 そう


 今、われの記憶にあった殺風景な空間は見る影も無くなっていたよ。


「カーナ、ここ、黒い部屋だっけ?」

「いいえ、全部塗りました。ペンキで」

「ペンキで!?」


 ここ、けっこう広いよな?

 全部手作業で塗ったのか!?

 見上げた天井は高かったです。

 はい、とても


「えっと、光は?」

「ガラスを屈折現象くっせつげんしょうを利用することにより外の光を室内に取り込みました」


 すげぇな。


「絨毯は…?」

「マリアンヌ様が足をつまずかせてお怪我をされないように特注で作らせました、なんと言っても階段は危ないですからね! ちなみに赤と黒の2トーンカラーはマリアンヌ様がこれから歩まれる栄光と逆賊の血潮ちしおをイメージしています!」


 喧嘩売ってんのか?


「あの牢屋のリボンは?」

「製作過程をお見せしてお恥ずかしいのですが、あれはまだ完成形では無いのです」

「あれでまだ未完成なの!?」

「はい、最終的には両側の牢屋を繋いでデコレーションケーキのようにしようと思っております」


 デコレーションケーキ??

 もう、お前の世界観が分からない。


「へ、へぇ~、まぁ頑張れ」


 マリアンヌはそっとしゃがむとクロユリの花に手を添える。


「しかし、なぜにクロユリをこんなにたくさん」

「マリアンヌ様は黒がお好きなようでしたので、黒い花を探していたところ良いもの見つけたので植えてみました」

「ああ、そうなんだ」


 たしかクロユリの花言葉は【愛】と【呪い】だったような…


「まぁいっか、深く考えだけ無駄な気がするしな」


 切り替えるように大きく息を吸う。

 やっぱり前回と違って空気がうまい気がした。

 カーナはマリアンヌの表情を読み取るように


「これからはここにマリアンヌ様が立ち寄られることも多くなると思いましたので、居住空間としての充実さに重点を置き、今までよりも空調機能を向上させました」


 と得意げに言った。


「一応聞いとくけど、どうやって?」

「この部屋には従来から空気穴が多数あったのですが、そのいくつかがまっていたのでそれを取り除きました」


 …うん。

 だからどうやって空気穴のつまりを取ったのかな?


「あと増やしました」

「増やす!?空気穴を!?」

「はい」


 空気穴の詰りを取るならまだしも増やすって、、、

 こいつ、まさか掘ったのか?


「増やしたんだ、ふ~ん」


 何はともあれ快適な空間作りには賛成だ。

 この場所をこいつに与えて正解だったということだろう。


「どうぞマリアンヌ様こちらに」


 どこから用意したの?その椅子。


「クロユリを見るためにしゃがんだ時まで無かったはずなのに、、、」


 マリアンヌはカーナが用意した黒い椅子に腰掛ける。


「座り心地はいかがですか?」

「うむ、苦しゅうない♪」

「これも特注で作らせました!」

「お前、さらっとわれの権力を使うことを覚えてきたな。まぁ今回は快適なので許す♪」


 そして椅子の背もたれに寄りかかったまま改めて周囲を見回す。


 初めてこの場所に来た時のことを思い出す。

 あの時、となりにはアンジェラがいた。

 それはわれにとって安心が隣にいるということ同じだった。

 しかし今はいない


 いや

 これから先ずっと

 自分自身で進むしかないのだ。


 マリアンヌはコブシをギュッと握る

 そして地下室内の静寂せいじゃくを破るように、わざと響かせるような声でカーナに「ではそろそろ本題に移ろうか」と告げる。


「カーナ、2階にいる囚人たちの鍵を開けろ」

「はい、マリアンヌ様」



最後まで読んでいただきありがとうございました(*´▽`*)ノ゛☆ありがと☆



そういえばチェンクロV、来週から「ツル姫」のイベントが始まるのですが、私はというと、おそらく来年にくる「再興の海賊姫マレーナ」を手に入れるべく無課金でコツコツとチケットと精霊石を貯めているので、今回も特効キャラ無しです(>_<)これでツル姫4凸出来るか…不安すぎる。

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