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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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114 1日目⑯ ホリー・ブランチ

クリックありがとうございます♪手の平グルんぐるんのひとりぼっちの桜ですw

何のことを言っているのかというと、前回の前書きで言ったパワプロアプリのアニメですよ(*TーT)人

前回は「なんでこんなん作ったんよ?運営、石よこせ(>_<)!」って思っていましたが、あの後公開された3話目と4話目、これを観て、私は意見をコロンと変えましたねw


いや~~~( ^ω^ )いいね!(笑)


急に熱い展開になってきて最後の4話目で木場にスバル必殺の『スタードライブ』を投げるも打たれる。そして最後抑える為にスバルの新球種『スターダストシュート』を投げた場面、アレは熱い展開で思わず手に汗握っちゃいましたよw

今回はパワフル高校でしたが、これは別の高校編もアニメ化してほしいものですw個人的には天空中央高校が観たいな~(*^-^*)え「どんな高校か?」ですって? …う~ん、一言でいうと、アンジャッシュの渡部さんかなw



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



「主人を前にして顔を隠したまま報告しようなどとはなんの冗談だ? まず仮面を外せ、この無礼者が」


 16の少女が発したとは思えない威厳に満ちた声。

 誰しもが膝を折ってしまいそうになる声。

 静まり返る室内。

 気まずい空気が漂っている。


 今まではボスであるカーナが認め、カラス内でも暗黙の了解になっていたが、改めて考えれば当然といえば当然のマリアンヌの反応であった。


「うつけが、聞こえているのか? もう一度言う、仮面を」


 マリアンヌの怒りのボルテージがマグマの噴火のように膨れ上がっていく。

 その事をいち早く察したカーナが急いでフォローを入れる。


「あの!マリアンヌ様!これは…これは違うんですよ! 彼はあの…人に顔を見られるのが嫌なので…その…お許しいただけないでしょうか?」

われにこのような無礼を許せと?フッ、ありえないな」

「あの…でも」

「チッ!」


 マリアンヌはテーブルをガンと下から蹴り上げる。

 テーブルの上に乗っていたスープが器からこぼれた。

 再び訪れる沈黙。


「カーナ、お前が何を言っているのかわれには全く分からない。お前が礼儀礼節を多少欠く人間であることはある程度知っている。知った上で容認している。でもな…仮面を付けてわれに報告する事を許すなど、われのメイドとして常識が無いを通り越して愚かにも程がある」


 カーナの表情が硬くなる。

 泳ぐ視線。


「それは…その、その、その通りなのですが、彼には!その、そのですね…」

「そうです!その通りです!マリアンヌ様!」


 最近はひたすらマリアンヌにこびを売っているノアール。

 生きるという事に貪欲になっている彼女はそのデカイ図体ずうたいでカーナに詰め寄る。


「ボス!早くコイツの仮面を引っぺがしちゃいましょ!なんなら私がやります!ええ!やりますとも!私がやっちゃいますわ!」

「えっ!?ノアールちょっと待って!?マリアンヌ様、あの!それは、その通りなのですが、その…あの!」


「ボス、もういいデす」


「え!?ですが…あの、ホリー」

「お気遣いありがとウございます。ですが、こレ以上、ボスにご迷惑をかけるわけにはいきません。それにマリアンヌ様失礼ハ事実」


 そう言うとホリーはひざまずいたまま仮面に手をやる。

 そして、アンジェラに捕まっていた頃、仮面を被る前は布で隠していたホリーの素顔がゆっくりと晒される。


 どうやら仲間であるカラス達もホリーの顔を見たことが無かったのだろう。

 後ろで我関せずのリックス、興味ありげに見ているウィノ、噴水に腰掛ているカイル、遠くでボーっとしているシア、間近で見ているノアール。

 彼らはホリーの素顔を見るや否や、驚き、目を見開く。

 そして彼らは何の迷い無く非情な言葉を投げかける。


 そう今までホリーの素顔を見た人間達と同様に…。


「うわ~グロ」

「化け物みたい」

「キモ」

「あらら、怖い怖い。食べられちゃうわ♪」


 ギョロリとむき出した目、つぶれた鼻、天然の禍々しい凶器のような歯。

 拷問によって受けた酷い火傷後。


 その外見は本当に魔物のようであった。


 100人の人間が居たら100人が目を逸らす。

 気持ち悪いと思うだろう。

 だからホリーは頭を下げる。

 マリアンヌに対して視線を落とす。


「申し訳ございまセん。このようナ醜き顔、マリアンヌ様晒してしまい」

「全くその通りだ。くだらん」


 言い切るマリアンヌに目を静かに閉じるホリー。


 やはり見せるべきではなかった。

 いかに皇族と言っても、相手はまだ十代の少女。

 この顔に怯えない方が異常だ。


「申し訳ございイません」

「何を誤解している? われはくだらん事を気にするなと言っているんだ」

「…?」

「良き面構えではないか」


 開けっ放しの窓から入ってくる夕日色の風になびく銀色の髪。

 小さく笑うマリアンヌ。


「特徴があって良い、歯もかっこいいし、何より覚えやすい。褒めてつかわすぞ♪」

「………」


 言葉を失うホリー。


 過去、ホリーの素顔を初見で見てこのような反応を見せた者などただの1人も居なかった。

 皆、恐怖、侮蔑、嫌悪、哀れみの感情を自分に見せてきた。

 あの皇帝やアンジェラですらその例外に漏れない反応だった。


 にも関わらずマリアンヌ。

 彼女の反応は異質。


 だからホリーは考える。

 マリアンヌはなぜこのような言葉を発したのか。

 だが彼はマリアンヌのように瞬時に頭が回るほど頭が良くは無い。

 だから考えるのを放棄して先ほどの言葉を素直に受け取る事にした。

 その結果…。


 何処どこまでも上からものを言う主人に嫌々している?

 いいや。


 自分の歩んできた半生はんせい、辛さを分かっているのかという不信感?

 いいや。


 主人が自分を気遣っているという感動?

 いいや。


 それらのどれでもない。


 彼はこう思ったのだ。


”ボスと同じでマリアンヌ様も自分という存在を認めている”


 と。


 マリアンヌは続けてホリーに質問を投げかける。


「1つ聞きたいのだけど、君は外見が人間の価値を下げる要因になると思っているのか?もしそう思っているのなら、それは勘違いだ。人を外見のみで判断するなど愚の骨頂、うつけのする事よ。お前の目にはわれがそのようなうつけに見えるか?」

「いいえ、イいえ!そのような事決しテ決して!」


 焦って首を横にするホリー。

 やれやれと深い溜め息を漏らすマリアンヌ。


「いいか?よく聞けホリー。 人間の価値とは、どれだけ身をにしわれに尽く事が出来るか、奉仕ほうし出来るで決まるのだ。断じて外見の優劣で左右されるものではない。こんなものは常識だ」


 傲慢、傲岸ごうがんここに極まれり。

 一瞬、この場に居たカラス全員が何を言っているか分からなかった。

 そのような発言であった。


 ホリーはその言葉に目を見開いた。

 ここまで行くと逆に清々しさすら感じる。

 自分を差別する事も無く、かといって哀れむ事も無い。

 ただ彼女は心の底から思っているのだ。


”人の価値とは自分に有益をもたらす事が出来るか否かで決まる”


 と。


 優雅に座っているマリアンヌ。

 だが彼女のその佇まいは自信に満ち溢れていて、そして言葉は力強かった。

 そして強い眼差しで言葉を続けた。


「ホリー、われはね、君の過去に何があったかなど聞かぬし、火傷の痕にも興味も無い。興味が有るのは今後、未来、お前がわれに対して何をすかだけだ。顔で語るな行動で語れ。われは今後、大陸全てを手に入れる覇者となろう、それは天命であり運命だ。貴様がいやしくもその傍にいたいなら、自身の外見という下らぬ事で女々しく下を向くな、上だけを見ろ。恥が無いのに自ら恥を作るな、貴様の横にはわれが居ることを忘れるな。貴様に恥じる気持ちが有らば、主であるわれにも恥じる事がある事と知れ」


 ホリーの、いや、普通の人間にはまず思いつかないような理解の範疇はんちゅうを超えた言葉。


 誰にも許されなかった外見。

 自分の歯が好きじゃなかった。

 同族からも恐れられた。


 どうか逃げないで。

 どうか怖がらないで。


 顔が好きじゃなかった。

 自身の肉が焼けるジュウという音、そしてにおい。

 拷問の火傷が更に悪化させた。


 幼い時から誰にも理解されなかった寂しさ。

 怪物だ! 呪いの子だ! と、生まれてすぐからずっと言われ続けた彼にとって、その外見とはトラウマそのものであった。


 苦しい。

 寂しい。


 そんな目を私に向けるな!

 誰も私を哀れむな!


 それが暗殺一族の最後の生き残り、ホリー・ブランチという人間の望みであり、祈り。


 それを『お前の悩みなど下らない』と切り捨てるマリアンヌ。

 その言葉に嘘はなく、自分がルールだと言わんばかりの力強さが宿っていた。


「………」


 最初はマリアンヌの存在に興味を惹かれ、鉄格子を出て、まだ生きる事にした。

 次に圧倒的戦闘能力を持つカーナ・マキシマムという赤い髪の女に、戦士の1人として憧れてついていく事にした。

 そして今、マリアンヌの言葉に膝をつき、忠誠を誓い、頭を垂れる。


「心の広きお言葉ありガたく頂戴いたしマす。そして我が忠誠ヲあなた様に…」

「礼などいらぬわ。先ほども言ったが我が従者であれば行動で語れ、われの従者に下を向く事など許されぬぞ。そして…」


 静かに。

 静かにその声は紡がれる。

 まるでホリーに纏わり付く全ての負の感情を飲み込むように。。


「一度しか言わないよホリー。お前の命はわれの物だ。命尽きるその時まで下を向く事など許さぬ」



閲覧ありがとうございました(=゜ω゜)ノ

また次回お会いしましょう♪因みにストックが17ページ超えましたwもっと増やすぞ~w

( ´Д`)ノ~バイバイ




皆さん、どうやらこの世界線では私の父親はスマホを持つことは無いようですw

前回の後書きで「も~絶望だぁぁ(∋△∈)」と言っていた私ですが、運命の日を迎えた朝の事です、父の携帯電話にある看板やさんから電話がかかってきました。。 (・ω・d)


「はい、もしもし」

「〇〇さん、急で申し訳ないんですけど、緊急で看板つけないといけなくなって、その看板にライト付けたいから今日午後から〇〇に来れません?」


正直、この瞬間、私はこの世界線が『我が父、スマホ持てない世界線』だと確信しましたねw

父親はもちろん仕事ですので、その看板屋さんの申し出を受けます。そして、ニッコニコ♪の私の横でドコモショップにキャンセルの電話をかけていました。


いや~~よかったw

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― 新着の感想 ―
[気になる点] カーナさん、一応他人に気を遣う事が出来るんだww。 まぁ、実際はマリアンヌ様に不快なものを見せてはいけないと思っての行動なんだろうけどねw。 [一言] マリアンヌ様にとって、自分は神で…
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