表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

241/392

109 1日目⑪ ゴーツへの尋問②

クリックありがとうございます♪『蜘蛛ですが、なにか?』の蜘蛛子ちゃんが可愛すぎて、あのぬいぐるみ欲しいな(´゜д゜`)って思っているひとりぼっちの桜ですw

皆さん「蜘蛛ですが、なにか?」は観ていますか?

今期は面白い深夜アニメが多いのでチェックが大変ですけど、主人公の蜘蛛子ちゃんめっちゃ可愛いし、1人地下のダンジョンで頑張っていく姿は応援したくなっちゃうので是非観てみてね♪



さて、今回のお話ですが、最初は11ページでいいかな~って思っていたのですが、美しさを重視するなら原稿用紙5ページと6ページで別けたほうが良いという結論に行きつきましたwなので今回は私にしては少し少ないですが(3千文字を少ないと言っていいかは微妙ですがw)よかったら最後まで読んで頂けると嬉しいです(^^)♪

ではどうぞお楽しみくださいませ~♪



「女の子って何ですか??」


 その答えは料理長ボランと全く同じであった。

 彼はボラン同様に疑問符を浮かべる。


 マリアンヌは試すような視線でニッコリと微笑む。


「知らないか?」


 ゴーツはそのマリアンヌの問いに考え込む。

 髪をボリボリときながら。

 眉間に大きなシワを刻みながら。


 そして彼は言った。


「申し訳ありません、皇女殿下が何を仰っているのか全く分かりません。ゴホッ。最近あった暴動で亡くなったといえば1つ心当たりがありますが、あれで亡くなったのが女の子だったかは知りません」

「その人が亡くなった暴動だよ」

「あ~あれで亡くなったの女の子だったんですね」


 ゴーツは興味なさ気に言う。

 その表情に少女が亡くなった事へのとむらいの気持ちは一切感じられない。

 まるで対岸の火事、そんな事を思っているような表情であった。


 マリアンヌは続けて問う。


「その暴動が起こったのは君も知っての通り午前中だ。時間的に君は庭かこの廊下に居たはずだよね?死んだ被害者を見てない知らないは通らないんじゃないかな?」

「確かに私は暴動は知っていますけど…ゴホッ。詳細までは」

「因みに君はその時、何処にいた?」

「え~と、正門近く…と言っても。ゴホッ。距離はあったので近いとはお世辞にもいえませんけど、庭から見ていました」


 庭から見ていた…。


「君が見た事を全て今教えてくれるかな?」


 優しくそう問いかけるマリアンヌ。

 ゴーツは頷いた。


「私がその時の事でマリアンヌ様にお教えできるのは、抗議の声が加熱していって、正門を何人かが乗り越えてきて、そのまま庭に突入してきて、その後に館の中に入っていった…ぐらいです」


 ずいぶん、ピンポイントな所を見ていたんだね。

 だが今の内容はソウスの聞いた内容とピッタリ一致する。

 このことに関しては嘘は言っていない。


「因みにその時、庭から見て、誰か見た?」

「誰かとは?」

「フイレルンとかボランとかソウスとか」


 念のために聞いておかないとね。


「兵士長殿は見ましたよ」


 そりゃ居るでしょうよ。

 アイツは領主のめいで動いていたからな。


「館に暴徒達が入っていってすぐだったと思うんですけど、ゴホッ、ボウガンを持って兵士長殿もこの中庭を横切って館の中に入って行きました」

「なるほど、ボウガンを持って…」


 ん!?


「あいつボウガンを持ってたの!?」

「はい。何か不思議な事でも?暴動が激化して館の中に暴徒が押しかけてきたのです。抑止よくしとかの為にボウガンぐらい持っていても不思議では無いのでは?」


 あ~ゴーツはボウガンが壊れてた事を知らないのか。

 ならこの答えは当然か。


 にしてもソウス。 あいつ、なんで壊れたボウガンを持ったままで館に入ってきてるんだよ。

 証拠だろ、ボウガンは。

 まぁ誰も撃ってないわけだから証拠も何もないけど、普通はその辺にでも隠してから館に入って来るだろ。

 われが領主ならソウスをぶち殺している所だぞ。


「あのバカ兵士長め」

「バカ兵士長?」

「いや、別に何でもないよ。続けて」

「ああ、はい。ゴホッ。ですから私が見たのは兵士長殿だけです」

「ふ~ん、そっか。本~当にボランとかフイレルンは見てない?」

「はい。私は中庭に居たので、そもそも館内の事は分かりませんが、少なくとも正門から館の玄関までの私の見える範囲にそのお2人はいませんでした」


 う~ん。


 見ていた時間帯はピンポイントで良かったけど、場所がよろしくない。

 中庭からだと見えるのは、正門から館に向かうまでの特定の場所のみ。

 女の子とやらが死んだのは館の1階、玄関付近。

 ちょうど今、われが居る辺り。

 だが、話を聞く限りコイツはずっと中庭に居たと主張している。

 館には入っていない。

 それでは元々館内に居たであろうフイレルン、ボランの両名を見ることは出来ない。


「一応聞いとくけど、お前は館の中から悲鳴は聞こえなかったか?」

「悲鳴は聞こえましたけど、、聞こえたのは館の中からでしたので」


 聞こえたの?

 聞こえてその対応?


「悲鳴を聞いて尚且つ被害者が誰だったか気にならなかったの?」

「はい、まったく」


 まったく?


 それは流石に…。


「君が嘘をついているのかは分からないけど。そうでないのだとしたら、ずいぶん君は人の命についての認識が軽いね」

「軽いでしょうか?」

「目の届く範囲、いや耳の届く範囲で叫び声が聞こえたんだぞ?それも他人の家ではなく、自分の住んでいる館内でだ。心配しろ…とまでは言わないまでも、野次馬根性が少しぐらいはくすぐられるものだと思うがね」


 そう、自分達が住んでいる場所に暴徒達が侵入して、しかも悲鳴。

 何が起こったのかと、見に行くぐらいはするはず。

 というか、われなら絶対に見に行く。

 よしんばそういう気が起こらなかったとしても、もう1つ考えられる可能性としては、恐怖を感じてその場から離れる、もしくはその場で動けなくなる、という回答ならならまだ分かる。

 にも関わらず、コイツは無関心にてそこに居続けた。

 そんな選択を取った。


 さすがにここまで無関心だと、われとしても不自然を感じずにはいられないんだよ。


「普通こっそり見に行くぐらいするだろ?もしくは怖くて逃げるとか」

「いや、別に怖いとかは…。庭のサボテンの水遣みずやりがまだ残っていたので」

「館に暴徒が侵入しているのに水遣り?君が物事に無関心なのは知っているが、それはちょっと納得しかねるね。われに嘘をついているのかな?」


 最後の容疑者という事もあって、少し他3名よりも突っ込んで質問するマリアンヌ。

 口調が少しだけきつくなったのも影響しているのかゴーツは少し黙る。

 視線は床へ。

 そして彼はポツリとこう言った。


「感情的になると心が疲れるんですよね」

「ん?」


 その声質から感じられる感想は心からの無関心。


「叫び声、どうせまた兵士長殿が何かやったんだろうな…程度にしか思いませんでした。ゴホッ。それに…館内で何が起ころうが正直どうでもいいんですよね。ええ、例えこの館がどうなろうが」


 彼は語る。

 いつもの変わらない無関心な顔、

 いや…。


 全てに対して諦めた冷めきった瞳で。


「正直、こんな所に何年も何年も居たらおかしくなる方が普通だと思いますよ。ここに長年居るというという事は、プルートに見捨てられた、もう二度とプルートに戻れない、島流し、永久追放を受けたという意味。それを心の底から実感するのに7年という月日は十分すぎるのです。ゴホッ。それを証拠に領主様もその他の人たちも少しずつですが狂っていかれました。ここはそういう土地です。強国プルートと違って衣食住、何より安全だった生活から常に命の危険がある最悪な環境。 そういう意味では、こんな所に来ても唯一私の目にも変わったように見えない兵士長殿がおかしいのだと思います。ゴホッ」


 正直、マリアンヌは驚いていた。

 この無関心なゴーツがここまで流暢りゅうちょうに喋っていることに。

 そして納得する。


 …なるほど。

 こいつのこの無関心、思考停止というスタイルは長年におけるサンティエールへの島流しによって形成されたというわけか。


 最後に彼は咳をしながらこう言った。


「適当に生きているのが一番ラクなんですよ」

「見てみぬフリをするのがベストだと?」

「はい」

「知れば面倒事が付きまといますよ」


 嘘を…言っているようには見えない。

 何も期待していない目。

 どこまでも無関心な口ぶり。

 本当にこの男は今までそのようにしていたんだろうな。


 にしても今の話で1つ気になった事がある。


 全員、狂っていった?

 どういう事だ。



閲覧ありがとうございました(´▽`)アリガト!

次回は今回別けた半分なので、早めに…明日…いや、明日は朝8時半から仕事でたぶん1日仕事だから…う~ん(>_<)明後日?うん、早めにアップしますねw

ではまた次回お会いしましょう♪|゜∀゜)ノ))))




皆さん、聞いてほしい。今日ショッキングな出来事があったのですよ(=_=)

それは…今日仕事帰りの事です。。


私は助手席で座っていたのですが、ちょうどドコモショップの前を通ったんですね。

すると運転をしながら父親が言ったのです。


「スマホにしようかな…(-_-メ)」

「っ!?(´゜д゜`)!」


私の心臓がドクンと跳ねました。

正直、デスノートに自分の名前を書かれたのかと思いました(。-_-。)

私は言いました。


「えっ!マジで?父さんガラケーでええって言ってたやん(゜Д゜)!」

「まぁな。でも母さんもスマホやろ?この前、部落の集会で集まった時もさ、集まった人のほとんどスマホやってん。俺もそろそろスマホしようかな」


とんでもない事態です。

このままだと私の家で…いや、私の住んでいる田舎の地域で、ガラケー私だけになってしまう(´Д⊂涙


どうやって

どうやって阻止すればいんだ…(((;゜;Д;゜;)))カタカタカタ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 【そう、自分達が住んでいる場所に暴徒達が侵入して、しかも悲鳴。普通は何が起こったのか見に行くぐらいはする。それが”普通”というものだ。】ー ーーこれって例えるなら、津波が来そうなのに海岸沿…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ