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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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102 1日目④ フイレルンへの尋問②

クリックありがとうございます( ^ω^ )大学の時、心理テストでサイコパス判定を受けたひとりぼっちの桜ですw

皆さん、心理テストって眉唾物が多いって以前言ったと思いますが、私がやったのは精神科の病院でも使われているものなので信ぴょう性は高いテストなんですよ♪ただ、そのかわり…恐ろしいぐらいの問題数があるので、全部答えるのに最短でも1時間かかるという鬼のような仕様なのですがww


で、そのテストを心理学の授業で受けたわけですが、受け終わって結果を見た時、他の生徒たちに比べて私だけが異常な数値を叩き出しましてねwそれを見た先生が絶句したですよ(*n*)

しかもその後に先生は私に向かって「これ完全に精神病の数値やん(。-_-。)お前、これで普通に生活してるって、完全にサイコパスやで」って付け加えてくるしw


不思議なものです。私は普通に答えただけなのに…。

ねぇ?皆なら分かってくれるよね?( ^ω^ )?


私は普通だよね?


……あれ?

なんで皆私から離れていくの?

あれ?私普通だよね!?

ね!?ねぇぇぇぇ(>◇<)ぇぇぇぇ!!




さて今回のお話ですが、前回のお話の続きになります('ω')ノ

フイレルンという人間を楽しんで頂ければ幸いです♪

ではどうぞお楽しみくださいませ~



 その回答は当初の予想としていたものとは違っていた。

 マリアンヌの予想だと領主は、プライドの高い自分に対して物言いをする全ての人間を嫌う、もしくはこの気弱そうな人間が嫌いとか、そんなものだと思っていた。

 でも…。


「おそらく私の経歴が領主様は気に入らないのかと」

「経歴?」


 マリアンヌは事前に読み込んでいたフイレルンの経歴を思い出しながら喋る。


「確か君って貴族の出じゃなかったよね?そして天涯孤独、それが個人の努力だけで軍師まで上り詰めた、しかもその若さで。若くして軍師などプルートではそうはいない、客観的に見て十分に優秀だと思うが、領主として自分の部下がそれだけ優秀なのにどこが気に入らないんだ?」


 そう問いかけると、実に気まずそうに、言いづらそうに口をまごつかせるフイレルン。


「領主様はその…」

「その?」


 我慢強くフイレルンの言葉の続きを待つマリアンヌ。

 やがて彼は沈黙に耐え切れなかったかのように。

 だが声は震えている。


「その、、あまり領主様はご自身が優秀では無かったようで…ここに来て私の経歴を見るなり非常に不機嫌になられました。それからはずっとキツく当たられています」

「7年間?」

「はい」


 それは酷いな。

 7年間もわれない事で暴力を受ける。

 部下を大切にするわれにはとても出来ない行為だ。


 やはりあの領主は早々に檻に入れて正解だった。

 いや~良い事したな。


「なるほど、つまり…君は周りに比べて極めて優秀だった。だから目を付けられていると?つまり、あの男の醜い嫉妬だと?」

「まぁたぶん」

「男の嫉妬とは実に見苦しい」


 だがあの男には実に似合う理由だ。


 父上だけではなく、われに大してもあの態度、プライドの高さが目に見える。

 潜在的に自分よりも優秀な人間が嫌いなのだろうな。

 そう考えると自分に良く似たクズ…


 おっと、クズはよくない。

 われとしたことが次期皇帝がなんと口の悪い。

 品良く言い直そう。


 自分と良く似ている何のとりえもないゴミである兵士長のソウスを領主が特別気に入っているというのも納得できる。

 自分の過去でも見ている気持ちなのだろう。


「ですが!あくまで私の想像ですので、私が至らないからヤン様の逆鱗に触れいているという可能性も」

「君は本当に性格がいいね~」


 八つ当たりの暴力をずっと受けていて尚そのセリフが出てくるとは。

 でも、そういう所も領主が気に入らないと思っている点だろうけどな。


「たぶん君の言ったの当たってるよ、人が人を嫌う理由なんて案外単純なものだからな。君がどれだけ努力しようが、、いいや、言い直そうか。努力すればするほど君は嫌われていく、それが今だよ。因みに昨日はなぜような事態になったのか?軍師としてお前は何をしていた?と厳しく問うたが…」


 う~ん、今までの話を総合すると、

 こいつは領主に嫌われていて、何の発言権も無い。

 もちろん決定権も無いだろう。


「念のため聞いておくけど、君はこの国で…いや、軍師としてここに来てから何かしたか?」

「何もしていません。する事を許されてはいません」

「なるほど…」


 不遇な軍師。

 かわいそうに。


 でもさ…


 逆を言えば7年間時間はたっぷりあったわけだ。

 誰にも縛られない自由な時間が。


「この国において君は何にも関与できる立場では無い…と」


 何も関与できない。


「という事は君は暴動で民衆の1人が死んだ事もほとんど知らない?」

「はい、女の子が亡くなった件も私は知りません」

「女の子?」

「あの暴動の亡くなった子です。子供が亡くなった事で更に暴動が激化したんです」


 あ~なるほど。

 あの領主は暴動以外では民衆を殺している。

 例えばこの国において犯罪を起こした人間、この屋敷に襲撃して逃げ遅れた人間、そういった人間は牢に入れた後に殺している。

 にも関わらずそれらの行為はそこまでの反感は買っていない。…まぁ多少は買っているようだが。

 でも今回は違う。

 抗議を行なっている集団に居た子供が死ぬ、これは市民感情も高まる。


「なるほど…子供か。両親は共に居たのか?」

「申し訳ありません、私は詳細はほとんど知りません」

「そうか」


 考えにふけるマリアンヌ、

 フイレルンは少し窓の外、揺れているカーテンの先にある街の方に目をやると言った。


「しかし、だからと言って私の責任が消えて無くなるわけではありません。私は形だけとはいえ軍師なのですから。。ですから昨夜も申し上げたとおり、この国がこのような最悪な事態になったのは…」


 いつの間にか声に震えは無くなっていた。


「私の責任だと思います」

「………」


 罪悪感にさいなまれた表情。

 その口から出た、たった一言『私の責任』それはフイレルンが自分自身をののしっているように聞こえた。

 そんな彼を見ながらマリアンヌは考える。


「………」


 これが…演技だというのか?


 ここに到着する前、事前に4人のプロフィールを見て一番怪しいと思ったのはこのフイレルンだ。


 理由はもちろん軍師だから。

 もっとも頭がキレる人間を真っ先に疑うのは当たり前。

 だがコイツが内通者なら、今言ったこれも演技という事になる。


 今のが演技?

 表情、仕草しぐさ、態度、視線の動きに至るまで怪しい点は無かった。

 われの目をあざむける人間。

 そんな人間がいるのか?


”もしコイツが内通者なら本当にわれは見抜けるのか?”


「いや、だが4分の3の確立でコイツは白」


 小さく呟く。

 そしてもう1つだけ聞きたいとフイレルンに言った。


「昨夜のもう1つ質問、君にはこの紛争を解決する手段があるか。あの時は領主がいるから答えなかったけど、本当は君にはあるよね?」

「いえ、そんな物は本当にありま」

われに対して嘘付くの?その意味はもう分かるよね?」

「っ!?」


 割れてヒビが入ったメガネ。

 そこに映っていたのは深海の底のような真っ暗な瞳。

 その瞳が真っ直ぐフイレルンを捉えていた。

 瞬間、緊張が恐怖に変わる。


「えっと、その」


 急に震えだすフイレルンの手足。

 ろれつが回らない。


「答えろ」


 この言葉に沈黙など許されない。

 喋るしかない。

 本能的にそう感じさせるマリアンヌの圧力。


 領主が行なう人を従わせるために用いる、暴力が伴う言葉などとは本質的に違う。


 これが本当の王だ。と言わんばかりの強制力がある言葉だった。


 まるで魔法だ。

 そうフイレルンは感じた。


 ゴクリとのどが鳴る。


「り、領主様の交代。私にはそれしか方法は無いかと思います」


 グッと唇を噛み、恐怖心を飲み込み、背中に冷や汗を流しつつ言うフイレルン。

 おそらく長年に渡って心の奥に押し込んでいた言葉なのだろう。

 その言葉には確かな信念がこもっていた。

 そしてこの国を、民を思う気持ちが痛いほど伝わって来る。


 マリアンヌは言う


「なるほど、続けて」

「この街、その周辺の3つの村、住んでいる民衆のほとんどが今の領主、ヤン様に強い反感を持っています。なので、いかに今マリアンヌ皇女殿下が策を講じようが、根本の問題を解決しなければ紛争の解決は不可能かと思います」

「なんて失礼な!あなた!マリアンヌ様に出来ないことなど1つも」

「カーナ、本気で怒るよ?お前が昨夜の領主と同じ愚かな行動を取るというのなら、われはお前を牢屋に入れないといけなくなる。それはわれの望むところではない…言っている意味が分かるよな?」


 その諭すような言葉はいつもカーナに投げかけられるものよりも数倍静かなものであった。

 しかし、その奥にある怒りはカーナを睨みつけていた。


「申し訳ありません!もう喋りません!一生黙ってます!」

「うん、分かればいいんだよ。それにしても…」


 スイッチを切り替えるように、フイレルンに対して口元を三日月のように歪ませるマリアンヌ。

 今、両手が折れているから無理だが、手を叩いて賛辞を送れないのが残念でならない。


「いや~さすがは軍師、ちゃんと大事な所は押さえてるではないか。とても参考になるね、因みにその事を…」


 領主に言ったのか?と、言いかけそうになったマリアンヌ。

 馬鹿な質問だと口を閉ざした。


「言うわけ無いか。この性格を考えたら」


 それに言った所で、あのプライドの高い領主は聞かぬであろうしな。


「なるほど~なるほど」

「マリアンヌ皇女殿下なら領主様の交代を命じることは可能なのでしょうか?」


 ぼそりと尋ねたフイレルン。

 マリアンヌは顔を上げた。


「それはわれの知識を試しているのか、それとも本当に知らないのか、どっち?」


 ハッ!と前を見たフイレルンの瞳に映ったマリアンヌの目は怒っているのか?それすらわからない、何処までも全てを飲みこむ黒。

 瞬間、頭を下げる。


「す、すいません!違うんです!もしかしたらマリアンヌ皇女殿下ならあるいはと思って!試すなんて滅相も無い!」

「冗談冗談♪怒ってはいないさ。でも君も知っての通り、残念ながらわれに領主の交代をさせる権限は無い。領主の任命は皇帝の専権事項であり、やむおえない事情があった場合に限り、領主本人が一時的に”譲る”という形を取らないと領主の交代は絶対に無い」

「そう…ですよね」


 残念そうな顔。

 一筋の希望に賭けた、という感じか。

 嘘には見えない。


 この部屋に来てから色々この男の精神を揺さぶってみたが、怪しい点が無い。

 まぁ1つ気がかりはあるけど。

 でも総合的に考えれば…。


「こいつは白だな、やっぱり」

「皇女殿下、何かおっしゃいましたか?今、白と」

「いいや、何も。われはもう帰るから」

「え!あ…そうですか?」

「うむ♪ではな~、カーナ行くぞ」

「はい、マリアンヌ様♪あなた部屋は掃除しときなさい、もしかしたらまたマリアンヌ様が来られる事があるかもしれません」

「あ、はい。分かりました」


 フイレルンから話を聞き終えて、扉を閉める。

 足は次の料理長ボランの元へ。

 だがヒールの音を鳴らし始めてすぐ、マリアンヌは再び足を止めた。


 止まった場所は来た時に止まった作戦会議室のドアの前。


「カーナ、カラスの1人はちゃんと今もフイレルンについているんだな?」

「はい、もちろんです」

「ならばよい」

「何か気になる点でもあの軍師にありましたか?」


 気になる点か。。

 まぁフイレルンの扉から離れたし聞かれてはいないだろ。


「奴は何か隠しているぞ」

「えっ!何をですか!?私には何も変な所は」

「奴自身じゃない、そこのドアノブを見てみろ」

「ドアノブ…?」


 カーナが作戦会議室のドアノブに目を向けると、金メッキのドアノブにはホコリが積もっていた。


「はい、見ましたが。これが何か?」

「何も気付かないの?ホコリが積もっているだろ」

「ホコリですか?ああ、そうですね。確かに積もってます」


 そして「掃除が行き届いて無いですね」と言うカーナに、そこじゃないんだけどな…と首を傾げるマリアンヌは更に言葉を続けた。


「その金メッキのドアノブが作戦会議室への扉だ、そしてフイレルンの部屋にもあった。カーナ。床に散乱した本たち、ホコリも多く掃除を怠っているフイレルンという人間、どうやら奴は部屋の掃除が苦手なようだね」

「まぁ成人男性なら部屋の掃除をおこたるなんてよくある事では?」

「そう、なのにも関わらず、奴の部屋にあるこの作戦会議室に繋がるドアノブ、あれにはホコリは積もって無かった。どれだけ変わった人間でもドアノブだけを掃除する奴はいないよな?つまり頻繁にドアを開け閉めしてるんだよ、この数年間に渡って使っていない作戦会議室に何か用があってな」

「つまりあの軟弱男はこの作戦会議室の中に何かを隠している!?」

「声大きい声大きい声大きい」


 カーナは作戦会議室の扉に目をやる。

 拳は自然と握られていた。


「あの場でおっしゃって頂ければ晩方のカラスの報告を待たずに私が扉を破壊しましたのに」

「いや、なにも破壊しなくても…」

「でも何か隠しているなら」

「あのなカーナ、、普通に考えたらあの部屋が狭いから、使われていない作戦会議室も自分の部屋にしている。と、普通は考えるものではないかね?」

「水に溶ける紙を隠しているのでは?」

「可能性は0では無いが…」


 そんな単純な人間が内通者ならわれは今悩んでいないんだよ。

 何を隠しているかは気になる所だが、おそらくわれの想像だと”それは”大したものではない。


「まぁいいや。カーナ、次の料理長ボランの元に行くぞ」

「今、この扉をブチ破りましょう!」

「やめろ。カラスがちゃんと調べているって」

「そうですか…じゃあ」

「因みにフイレルンに付いているカラスは誰?」

「リックスです」


 えっ?

 マジで?


「あいつか」


 やっぱり今からでも扉を破壊させたほうがいいのでは?と思いながらも1階、調理場へ向かうマリアンヌであった。



閲覧ありがとうございました(´▽`*)♪

いかがでしたか?皆さんの中でフイレルンは容疑者から外れたのか、はたまた更に怪しく映ったのか、楽しんで頂けたなら幸いです(^_^)v

ではまた次回お会いしましょう|゜∀゜)ノ))))





今日、クリスマスイブだったのでタコパをしたんです。昨日のチキンは昼ご飯で全部食べ終わっちゃったのでw

で、さっきし終わったんだけど…皆さん、悪いことは言わない。1人でたこ焼きパーティーはしない方がいいですよ(-""-)


おや?「1人でいつも鍋とかやってるあなたがどうしたの?」って顔をされてますね(-_-)確かに私は1人で鍋や焼き肉をします。ええ!やりますよ!でもね…たこ焼きはダメです(><)無があるんです。

何言ってるの?って思ってるでしょうから説明しますね。


たこ焼きってまず生地を流し込みますよね?

それでタコとかの具材を入れるでしょ?

で、待ちますよね? ← ここ!(゜Д゜)ノ これが無の瞬間です!この待ってる時間が思った以上に焼き肉などに比べて長いw

で、その時思っちゃうんだよね…


「何してんだ俺…(。-`ω-)」


そして一気に冷めちゃうんですw思うにずっとジューって音だけが目の前から聞こえるあれが良くない!焼き肉とか鍋ってずっと食べたり焼いたりしてるからね、、たこ焼きはずっと焼いて、食べるときもずっと食べるだけ。。

さっき洗い物を終わらせましたけど、なんか時間を無駄にした気分でした(+_+)


皆さん、タコパはあかん。

ひとりぼっちの桜との約束だよ( `ー´)ノ

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[気になる点] 【「という事は君は暴動で民衆の1人が死んだ事もほとんど知らない?」 「はい、『女の子』が亡くなった件も私は知りません」~~~ ~~「申し訳ありません、私は詳細はほとんど知りません」】ー…
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