101 1日目③ フイレルンへの尋問
クリックありがとうございます(*^_^*)クリスマス近いからファミリーマートでチキンセット(9個入り)を購入したひとりぼっちの桜ですw
皆さん、今、私の目の前には大量のチキンがあります(ΦωΦ)これで楽しいクリスマスパーティーが出来ますね♪
え、何ですか?
『9本のチキンは流石に多いのでは?本当は1人じゃなくて、誰かとパーティーやるんでしょ~?』
ですって?
………
……
…(T_T)
1人でやりますけど?何か?
では今回のお話ですが、、いや~大変だったw(>_<)
「よし!出来た!」と思っても、言っちゃいけない言葉が入ってたり、言わないといけない伏線が入ってなかったり、もう推理物の大変さをヒシヒシと感じておりますwまだ1人目なのにねw
って事で1人目のフイレルンの尋問完全版、領主が居ない事でのフイレルンにも注目して読んでいただければ幸いです(^^)/あっ、因みに気づいたら文字数が原稿用紙18ページ超えてたので、今回は半分ぐらいに割って8ページ(5千文字程度)になります(後半は明日アップする予定w)
ではどうぞお楽しみくださいませ~
「ふ~ふ~ふ♪」
廊下に聞こえる鼻歌がステップを踏んでいた。
「ご機嫌ですね、マリアンヌ様」
「そりゃそうだろ、昨夜うるさかったハエは牢屋に叩き込んだ。故に今日はゆっくりと内通者探しに専念できるのだからな、知的な遊びに興じることが出来るわけだ、こんなに愉快な事は無い」
「マリアンヌ様が嬉しそうで私も嬉しいです」
「ああ、嬉しいさ。因みにもう着くのか?フイレルンの部屋は同じ2階だろ」
「はい、もうじき着きます」
フイレルンの部屋は全2階建ての領主の館において2階、マリアンヌと同じ階に位置する。しかし広大な敷地に建つ領主の館において、同じ2階といっても距離は遠い。
マリアンヌたちが歩くこと少し、館の一番端、両開きの大きな部屋【作戦会議室】と書かれた部屋、そこを通り過ぎすぐ横でカーナはピタリと止まった。
そして振り返る。
「マリアンヌ様?」
だがマリアンヌは通り過ぎる事無く作戦会議室の前で立ち止まっていた。
目を細めて。
「他の部屋のドアノブは鉄製なのに作戦会議室のドアノブだけが金…いや、これはよく見ると金メッキか?」
金メッキのドアノブはホコリが積もってくすんでいた。
「そう言えば今、我が寝泊りしてる領主の部屋のドアノブも金メッキだったな。。」
という事は、おそらく領主の趣味で大事な部屋には金メッキを使っているのか…。
「え~と、マリアンヌ様。あの、、横のここがフイレルンの部屋ここですけど、そこの部屋に何か気になる所でも?」
「え?ああ…いや、何でもないよ。すぐ行く…って!えっ!?これがフイレルンの自室か?」
「はい、そのようです」
「フイレルンって軍師だよな?」
フイレルンの部屋の外観は、何処からどうみても部屋というより物置部屋のような扉の造りであった。
「えらく…みすぼらしい感じだな。一番端の部屋で横が大きな作戦会議室ということになると、部屋の大きさはおそらく物置部屋ぐらいだろう。軍師が住む場所としては違和感を覚えざるおえないな」
「そうですか?私が昔住んでいた物置部屋より数倍マシだと思うのですが」
「いや、お前のイカレた基準で言われても…さ」
お前のは本当の物置部屋だから。
主に右大臣からの嫌がらせで。
まぁ両方の共通点としては、誰かの悪意無しには普通こういった部屋で寝泊りという事にはならないという事だろけどな。
「シア、カイル。一応言っておくけど我が内通者候補と喋っているときは静かにしておけよ」
「ああ」
「も、もちろん分かってるよ。ぼ、ぼくは、ママの言う事を絶対守るから、良い子だから」
未だ仮面の奥で怯えるシアに笑顔で微笑むマリアンヌ。
「じゃあカーナ、ノックして」
「はい。では、私がプルートの礼儀にのっとりフイレルンを呼び出します」
「うむ」
ドンドン!
カーナが戸を叩く。
ちょっと、いやだいぶ強めに。
「軍師、フイレルン!マリアンヌ様があなたに話を聞きたいと来られました!とても名誉な事です!すぐ開けなさい!」
「っ!?」
え!?お前、普段からそんなふうに人を呼出してんの!?
プルートの礼儀は!?
さすがに威圧的過ぎるだろ!
すると当たり前の事だが、部屋の中から驚きの声が返ってきた。
「え!?マリアンヌ様が!?は、はい!すぐ開けます!」
まぁ、戸をあんな叩かれ方すれば誰しもかそんなふうの反応になるよね。
そして程なくしてフイレルンがビクビクとした様子で扉を開けた。
立て付けが悪いだろうか、ギィーという鉄のさび付いた音と共に。
「え~と、今日は何の御用で?」
怯えた子犬のような、いつものような気弱そうな顔で、生傷の耐えない顔で。
マリアンヌは黒く塗られた口元をにっこりと微笑ませる。
「なに、大した用事ではない。昨日の話の続きをしに来ただけだよ」
「昨日の続き?ですか」
疑問符を浮かべるフイレルン。
マリアンヌは静かな口調で、
「昨日は領主の邪魔によってお前の話がほとんど出来なかっただろ?だから続き」
「あぁ」
「うるさいハエは既に牢屋に入れたから今日はゆっくり喋れるね、軍師フイレルン」
するとフイレルンは一瞬、部屋の中に目をやると気まずそうな顔を下に傾けた。
だからマリアンヌはすかさず言った。
「部屋に入られたら何かマズイ事でもあるのか?」
「い、いえ!そんな事は無いのですが…なにぶん狭い部屋でして、高貴な皇女殿下には相応しくない」
「そんな事など気にせずともよい、我が部屋の広さ程度で激昂する心狭き者に見えているのか?さぁ部屋に入るぞ、皆の衆♪」
「えっ!いや、あの!ちょっと!」
話など聞かない。
マリアンヌがフイレルンの横を無理矢理抜ける形で部屋に押し入る。
するとそこは、本当に物置部屋のような大きさの部屋であった。
「狭っ」
マリアンヌの第一声がそれ。
今、彼女の前には
本棚がまったく無い事で床に所狭しと置かれた大量の本たち、
首を真横に振るともう1つの扉が見えた、金メッキのドアノブ部分がキラリと光っている。
窓際には簡素なシングルベッド1つ。
開けられた窓から入ってくる涼しい夏の風がカーテンを揺らしている。
以上。
それしか見えない。
いや、その程度しか置けないぐらいの部屋の大きさだったのだ。
「本当に、狭いな…それに凄くホコリっぽいし。ちゃんと掃除はしてるのか?」
「す、すいません!自分の部屋なのでどうしても適当になってしまって。それにまさかこんな所にマリアンヌ皇女殿下が来られるなんて思いもしなくて」
「いや、まぁ別にそれはいいんだけど、勝手に来たのはこっちだからさ。。それはそうと」
キョロキョロするマリアンヌ。
「ところで椅子は?」
「すいません、この部屋には無いのでその辺の本を重ねて、その上にでも…」
本を重ねて椅子にする。
なんて想像力を膨らませた独創的なアイデアだろう。
彼は天才だね♪
なんて事を当然思う訳も無いカーナ、
この発言を見逃すわけも無かった。
「はぁ!?えっ、あなた何を言ってるんですか!?マリアンヌ様にこの汚らしい床に座れと!?正気ですか!?殺しますよ!」
「いいから、我は一向に構わぬよ。それに床ではなく本の椅子だろ。いいじゃないか、最新鋭の知的な椅子だと思えば」
「でもマリアンヌ様ぁ、これ重ねても絶対椅子じゃないですよぉ」
って言うか「私が提案したら絶対にどやすじゃないですかぁ」というカーナの心の声、それをマリアンヌはゆっくりと首を横にした。
「いいの、いいの。それよりも今はコイツの話を聞くほうが優先度は高い、そうだろカーナ」
「は、はい、マリアンヌ様がそこまで仰られるなら…。では」
カーナは渋々、そして適当に本を積んでいく。
積み上げられていくそれらの本、そのタイトルにマリアンヌがチラッと目をやる。
マリアンヌは苦笑しつつ呟く。
「戦術などが記された文献か」
どれだけ勉強しようが領主のせいで実らない。
実に不遇な本たちよな。
「今、お茶をお入れします!」
「不要だ、今から1階に行ってお茶を入れてくる気か?時間の無駄だ、違うか?」
「そ、そうですね。確かにそうです」
「ではお前も座れ」
「あ、はい。って、あれ? 今日は後ろの仮面を被った方々は少ないんですね」
マリアンヌと共に自分の部屋に入って静かに立っている2人。
黒いフードにカラスのお面を被り、たった2人にまで減少しているカラスを見てフイレルンは首を傾げている。
マリアンヌは部屋の中を隅々に視線を行き渡らせながら答えた。
「よく見てるね、、いや、気づくのが当たり前か…」
どこぞのムンガルと違って普通は気付くよな。
こいつら闇夜以外は存在感がありすぎる。
いつか昼バージョンの制服でも作ろうかな?
「あいつらは今日は休暇だ。我は自分に付き従っている従者にはしっかりと休みを与える人間なのだよ。そう、どこぞの領主と違ってね」
フランクな物言い。
すると初めて緊張が緩んだのか、苦笑いをするフイレルン。
「確かに何処かの領主様とは違いますね」
「そうだろう、そうだろう。 それはそうと君、なんでこんな部屋に住んでるの? ここって、おそらくだけど元は横の作戦会議室の物置部屋か何かだよね?」
「はい、その通りです皇女殿下。元はここは物置部屋でした」
「軍師といえば戦争の花形であろうに、こんな物置部屋に住むものではないと思うのだがね」
「これはその…」
ばつが悪そうな顔をするフイレルン。
彼は言いづらそうに視線を落としながらも
「それは領主様が私に気を使って…」
「気を使って?」
「はい、あの、、この部屋は作戦会議室の横、そこの扉からすぐに行けるので便利なんですよ。だから領主様が気を使って」
明らかに泳いでいる目。
それを注意深く見るマリアンヌ
「それは本気で言ってるの?」
「本気とは、それはどういう意味で…」
溜め息のような声がマリアンヌの喉から漏れる。
「じゃあ聞くけど、今使ってるの?横の部屋、作戦会議室とやらは?」
「いえ、それはその…今は使ってません」
「だろうね。今、作戦会議室の前を通ったけど、作戦会議室のドアノブ部分にホコリが溜まってた。これは久しく開けられていないことを意味している、数ヶ月?いいや、軽く見た感じ数年単位でだ。そうだろ?」
「そ、その通りです。昨夜も見ましたが、マリアンヌ様の推理力は本当に凄いですね」
「そんな稚拙な賛辞などいらぬ。で、話を戻すが、つまり君は領主から嫌われているからこんな所に住まわされているだけにすぎない、違うか?」
「それはその…そうかもしれませんね」
そうかもしれない。
煮え切らない答えだ。
これでは先に進まん。
もっと端的に突きつけてやろうかな。
「ではなぜ嫌われているんだ?」
「分かりません…」
「分からない?」
鼻で笑うマリアンヌ。
「フイレルン君、周りを見てご覧よ」
「え?周りですか?」
フイレルンが周囲を見渡すと、いつもの見慣れた狭い部屋。
何も変わらない。
そう、何も。
「今、領主はいないよ。もちろんこの場に領主に告げ口をする人間もいない、居たら我が許さない。つまり君を害する人間は1人もいないわけだ」
「あのマリアンヌ様、それはいったいどういう意味でしょうか?」
「なに、我は一言こう言いたいんだよ。君はずっとそのままでいるつもりかい?まずは言葉にしないと何も変わらない、割れたメガネにみすぼらしい服、そろそろ現実を向き合ってみてはどうだね」
細くて綺麗な声で突きつけられる”お前は嫌われている、だから何もする事が出来ない”という事を容易に暗示させる言葉。
しかもマリアンヌは更にこう続けた。
「君が馬鹿で空気を読めない愚か者ならまだしも、君は違うだろ? 若くしてプルートの軍師に選ばれた優秀な人間、それが君だ。頭は人より回って当たり前。 普通、どんな人間でも自分だけ特別キツく当たられているならその理由を少しは考える。馬が合わないから?以前、癇に障ることを言ってしまったから?勘でものなんでもいい、君の考えが知りたいんだよ。なぜ領主は君を特別嫌っているのかな?」
矢継ぎ早の質問。
動揺しながらも口を閉ざしてしまうフイレルン。
そして、そのまま沈黙が部屋に横たわった。
でもその沈黙は永遠には続かない、目の前にマリアンヌが居るから。
やがてフイレルンは言った。
「おそらく私の経歴が領主様は気に入らないのかと」
「経歴?」
閲覧ありがとうございました(__)
後半のアップは明日、クリスマスにしようと思っています。理由は…特にありません。。いや、自分に嘘をつくのはよくないですね。私も今回のお話のフイレルン同様、現実を見ないとね…。
ええ、暇だからです( ;∀;)
ではまた次回お会いしましょう(☆>Å<☆)ノ
皆さん、サクスペのクリスマスガチャが来たんだけどね。。ひどいの。(;_;)/~~~
何が酷いって、去年と全く一緒なのw
信じられる!?クリスマスガチャだよ!
皆が運営だったら絶対良いガチャ用意するでしょ?それなのに…。
集金が見込める1年に1回のクリスマスってイベントなのに去年と同じガチャを平気で出す運営……もうやる気を感じないよぉ。
案の定、ユーザーたちは「なんでこんなの引かなきゃいけないんだwスルーだな」と皆スルーを決め込み、しかも今やってるイベントはケーキを集めてアイテムと交換するイベントなんだけど、どう考えても交換アイテムの要求数と手に入るケーキの数が合わないという鬼畜仕様。つまりアイテムのいくつかは諦めろ「全部貰えると思うなよ」という運営からのお達しw
年末を前にこれでは引退者が増えてしまう((( ;゜Д゜)))ブルブル
サクスペ運営はこのゲームをどうしたいんだ…?




