01 絶体絶命、四面楚歌
クリックありがとうございます。(*^▽^*)o
次の章の方向性が決まったのでとりあえず1つ目をあげてみました。
前回の章は章の数もそうですが、1つ1つの文章の量も多かったと思ったので、今回は少なめにできるように頑張ろうかな~って思ってます。
それでは今回は短いですがよかったらご覧ください。
いかん
いかん!
いかん!!!
いかんいかんいかんいかん!!!!
いつもは涼しい顔を基本として振舞うマリアンヌ。
その額に似合わないツーと流れ落ちる冷や汗が現在のマリアンヌの置かれている立場を物語っていた。
「由々しき事態だ」
アンジェラ処刑後、右大臣を脅した…いや協力によって、滞りなくアンジェラの資産、土地、所属していた騎士、全てが我の物となった、そこまでは予想通りだった。
しかし、その後が想定外だった。
汚らわしい血の通った兄弟達から噴出した不満の数々。
× ×
「たとえどんな事情があったとはいえ、兄弟に手を出すような輩を皇帝にすべきではありません」
「由緒正しい王の間を血で染めるような蛮族に皇族であり続ける権利などありえません。父上、すぐにでもマリアンヌを処罰しましょう」
「そのと~りぃ♪人間の所業ではない。 いっそ処刑も視野に入れるべきでは?お父様」
「とりあえず父上、一時的にでも幽閉というのはどうでしょう?」
× ×
「良くて皇帝争いから脱落、最悪処刑」
事態は我にとってあまりにも不利な方向へと進んでいる。
こうなった今、右大臣も我の側にはつかない。
つまり我の味方は皆無に等しい。
このまま策を何も講じなければ、いずれ皇帝も我を処刑…はせんにしてもいつ皇族の資格を失ってもおかしくはない立場にまでは追い込まれるだろう。
「くそぉどもめぇ」
そもそもなぜだ!?
我は正しき行いをした。
皇室の人間に手を出した人間は死罪。
だからアンジェラは死罪になった。
相手が同じ皇族だったら許されるなんてことはありえない!
それに、それに、、
先に手を出したのは向こうだ!
我は間違ってなどいない!
しかしこのままだと本当に
王の座どころか粛清されて
万が一にでも本当に処刑なんてことに…
嫌だ!
絶対に嫌だ!
我は…
私は…
マリアンヌは覚悟を決めるようにゴクリと喉を鳴らす。
そして言った。
「計画を前倒しする必要があるな」
閲覧ありがとうございました。<(_ _*)>




