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96 謎が謎を呼ぶ

クリックありがとうございます(人''▽`)☆このたび事務所のパソコンがぶっ壊れたひとりぼっちの桜ですw皆さん、これは大変なことだったんですよ!だってこの小説とかアップ出来ないってことですからね!つまりエマージェンシー!って事なのです!('Д')

事が起こったのは先週月曜日の事です…。


『ふ~ふ~ふふふ♪さて、そろそろ新しいお話でもアップしようかな(^^)/ …(。´・ω・)ん?あれ?パソコンが…あれ?またフリーズ?でもこれは…まさか』


これが家の事務所のパソコンがご臨終された瞬間だったそうな…( ;n;)

今まで止まりながらも何やかんやで頑張ってくれてたのに、、。それからは仕事帰りなどに店に寄って、あ~でもない、こ~でもない、みたいな議論を父親としながら買うやつを決めましたよw

そして昨日新しいパソコンを値下げ交渉の末に購入、今日セッティングしたのでもう安心ですけどね( *´艸`)

因みに7万4000円を7万円にまけてもらいました(^^)♬(7万2000円までは簡単にいったのですがそこから先は店長に安くしてもらいましたw今年の8月発売の新商品だったので大満足(*^^)v)

ってことで、これからはパソコン問題は解決ゾロリです♪今まではWindows7で、一気に今回10になったのですが、サクサク動きますのでストレスも無くなったしね( `ー´)ノ



では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~



 4人の容疑者との対話を終えて考え込むマリアンヌ。

 椅子に座り、その瞳は閉じられている。

 そして声は小さく呟く。


「どういう事だ?」


 集めて話を聞いた4名の内通者候補の男達。

 彼らの誰もが一癖も二癖もある人物達であった。


 それはいい、

 それはいいんだが。


 しかし、彼らの中にマリアンヌが事前に思い描いた内通者像たる人間はいなかった。

 だから彼女はこう言うしかない。

 言うしかないんだ。


「意味が分からない」


 ひざまずいているサンティエールの人間達、その前でマリアンヌは椅子に座ったまま考える。


 われに見逃しがあったのか?

 いいや、振り返ってもあるとは思えない。

 彼らの反応は各々の性格に照らし合わせると実に自然。


 ではそもそも内通者なんてそもそもいなかった?

 存在しなかった?

 反乱分子どもと繋がっている内通者という存在、それ自体がわれの思い込みであり、われが間違っていたのか?


「…………」


 いいや、それこそ無い。

 絶対にいる。

 いなければ説明がつかない事態が多すぎる。


 自分自身を信じろ。

 それが揺らげば全てが揺らぐ。


「マリアンヌ皇女殿下、もうよいでしょうか?」


 マリアンヌの思考が深く深く潜っていく最中、不満が音に乗った声。

 声の主は今まで完全に蚊帳の外だった、散々無視される形となっていた領主ヤンであった。

 彼はマリアンヌからの了解を得る事無く再度口を開く。


「もう、これぐらいでよいでしょう?ワシの部下である4人との話も終わったようですし、マリアンヌ皇女殿下が聞きたいことももう無いように見受けられる」

「…………」

「ではそろそろ教えていただきたい。どうやって、そして本当にワシの国をあの憎らしい反乱軍から取り返して頂けるのですか?」

「…………」


 われが見逃しているなんて事があるわけがない。

 そしてわれの内通者のプロファイリングが間違えているとも考えられない。

 ならば現状で答えが出ない理由としては、内通者が上手くわれを騙くらかした、という事になる。


「マリアンヌ皇女殿下?」


 あるのか?

 そんな事が?


「マリアンヌ皇女殿下!」


 こんな片田舎でくすぶっている人間がわれを騙しきった?

 信じられない。

 そしてわれが見抜けないなんて…そんな馬鹿な。


「いったいどうやって!」


 ならば可能性としてはわれがミスをした。

 決定的な場面を見逃した。


 と考えるはどうだろうか?


 われも人間だ、ケアレスミスは起こることもありえる。

 そう、それなら…。


「どうやって!!」


 よし、冷静になって振り返ってみよう!


 あの4人の中の会話、反応、違和感は無かったか?

 相手も人間だ、どんなに上手く隠してもわれという存在が急に現れたら驚き、何かミスをするはず。


「聞いておられるのか!!」


 違和感…。

 いわ


「どうやってワシの!」

「うるさいわ!!!」


 館全体に響き渡るマリアンヌの怒号。

 ビリビリと全員の鼓膜が揺れ、目が点になる。


「さっきから、どうやって!どうやって!どうやって!!!今、われは考え事をしているだろうが!われが考え事をしている時は喋るな!常識だろうが!?気が散るんだよ!!」


 そしてマリアンヌの怒りのこもった視線はヤンに向く。


「いや!しかし」

「先に言っておく!お前には何も期待していない!理由は期待するに値しない人間だからだ!だからお前にわれの策を説明する気はない!!やる事はやってやるから、せめて邪魔はするな!!」

「っ!?…いや、あの、ですが、、ここは私の国で」

「そもそもわれの手に対する謝罪もろくに無く!気になるのは自分の未来の事ばかり!なぜそんな無礼な人間に説明なんぞをせねばならんのだ!」

「それは、私のせいでは」

「また言い訳かね?」


 再びマリアンヌから放たれる威圧的な空気。

 いち貴族であるヤン程度にそれを跳ね除ける手段など無く、黙りこんでしまったヤン。

 それを見てマリアンヌは反吐へどでも吐きそうな顔を顔をする。


「お前は本当にこの国における病魔だな」


 マリアンヌは領主に向かってハッキリとした口調でそう言った。

 お前が元凶だと。


「お前如き六十数年程度の矮小な価値観で物事を判断しようとするな。この際だからハッキリ言っておくが、このサンティエールが絶望的な事態になっている原因は貴様だ、ヤン・メイザール。お前が愚かな領主だったせいでこうなっている、にも関わらずお前ときたら…。さっきからお前がしている表情は動揺、そして過度な期待…、それだけだ。自分ではもうどうにもならないからこそ出てくる表情。信念すら無き表情。無能なハリボテの王、それが貴様だ。そんなお前にわれの策を説明などするわけがないだろうが」


 マリアンヌは大きなため息をつく。


「今も手がズキズキとうずく…、だがわれも鬼じゃないんだ、お前がわれを待たせたこと、われの手をこうした事、それらを地に頭を付けてわれの靴を舐めながら謝罪すれば、われの広き広き心で許してやろうと思っていたんだよ。それがどうだ? 謝るのではなく、われに責められるのが嫌だから自分の顔に大袈裟に包帯を巻く…実に浅慮せんりょな判断だ。お前を見ていると本当に腹がたつ。本当に…殺してやりたい」


 スーと立ち上がるマリアンヌ。

 その身に殺意を纏って。

 誰でも気付くその殺意、カーナとコロナが叫んだ。


「「マリアンヌ様!お止めください!」」


 いや、2人だけじゃなくマリアンヌの身体を案じている忠高き従者たち全員が駆け寄ろうとしてきた。

 マリアンヌはそれらを手で制止する。


「安心しろ、自ら殴るような野蛮なマネはせん。カーナ、この愚かな領主の身体に刻み付けろ、われの機嫌を損なったらどうなるのかを。こいつの顔をわれの手と同じぐらいボロボロして…あっ、顔はダメだ、喋れなくなっては困るんだった。…うん、顔はダメなので身体、ボディーで」

「あ、はい、分かりました」


 特別驚くわけでもなく、機械的に頷くカーナ。

 彼女はその拳をぎゅ―と握り締めると領主に近づいていく。


「ちょっと、なぜ近づいてくるんじゃ!?」

「安心してください、領主ヤン・メイザール。骨を折ったりはしません、腹辺りに数発から十数発、軽めに殴りますので」

「ふざけるな!なぜワシがメイドに殴られねばならんのじゃ!?ま、マリアンヌ皇女殿下!このような戯れがいかに皇女という身分であっても許されるとお思いか!?ワシは貴族の中でも高貴な」


 叫び、椅子に駆け寄ろうとする領主。

 マリアンヌは呆れた顔で言った。


われが本当に手を出さないと思ったか?自分は特別だと思ったか?…甘いんだよ、お前は、全てが。。特別という言葉が許されるは、この世でわれだけだ。カ~ナ、やれ」


 マリアンヌが言い終わった瞬間、一瞬で領主のふところまで近づいてきたカーナ。

 と同時に、領主のがら空きのボディーに向けて右拳によりパンチを放った。


「グフッ!?」


 悶絶。

 威力が全身に走りぬけ、領主の両目は大きく見開いた。


「ぇ…?」


 一方、その光景を間近で見ていたヤンの従者達もメイドとは思えない1撃。

 カーナという規格外の存在に目を丸く絶句する。

 もちろん、そのカーナの暴挙を止める事など出来るわけもなく、ただ見ているだけ。


「助け、グハッ!」


 この後も『ドス』という殴られた時の鈍い音が、領主の腹辺りから何度も聞こえた。


 地べたにいつくばっている老人を作業的に、機械的に容赦なく殴り続けるカーナ。

 領主は「助けてくれ」と叫ぼうとするが、カーナの拳はそれを許さない。

 領主の顔が苦痛で醜悪に歪む。


 一方のマリアンヌ。

 カーナに殴られているヤンの苦痛にまみれた声、自身のストレスがスーと抜けていく愉悦を覚えていた。


「フフフ、いつの時代も悪は栄えぬという事だ。正義の鉄槌てっつい、痛み共に反省せよ」


 マリアンヌは椅子の上で足を組み替えながら口元を緩ませる。


「よし♪これで落ち着いて考え事が出来るな」


 彼女にとって例え老人であろうが、自分よりも高圧的な態度をとっている人間の心をへし折る、それだけで申し分なく喜びを得ることが出来るのだ。

 そう…例え、ただ無駄に歳を重ねただけの無能な老人。


「……?」


 ふとこの時、マリアンヌは気付く。

 いや、気付いたというよりもヤンがカーナに一方的に殴られている絵を間近で見て、自身の中にあった引っかかりをしっかりと認識したのだ。


 ヤンの苦痛のこもった悲鳴で


 『この無能がここにいること、父がこの地をどうしたいのか?』


 について気付き始めたマリアンヌ。


 彼女は小さく呟く。


「どういう事だろう?」



閲覧ありがとうございました(*^-^*)領主のヤンは本当にマリアンヌを怒らす天才ですねwでもそのおかげでマリアンヌは皇帝の真意に近づくことでできる…。みたいな話の序章になるのですが、楽しんでいただけたなら幸いです(^^)


次回はついに皇帝がマリアンヌに立てた策の全貌が明らかになります。

内通者探しの前の最後の一仕事ですw


皇帝の策とは①調子に乗っているマリアンヌにお灸をすえる②ロキを傀儡の皇帝にする。そして隠された3つ目の…。マリアンヌが出発する前からずっと温めていた伏線、ついに皆さんに披露できるのか!と今から嬉しい限りです(笑)


皆さんへのヒントとしては、あの長い移動パートでマリアンヌが時折疑問を持っていた「なぜ父上は兵を引き上げさせた?そんな事をしたら反乱軍を調子づかせる」というやつです♪

では、また次回お会いしましょう~♪( ´Д`)ノ~バイバイ





皆さん遂に来ちまったよ…(-_-)

遂にサクスペで「好敵手 猪狩守」実装です。

1年先をいくアプリでも未だ最強の名を欲しいがままにしている人権キャラ。。持っていない人間はこれから人権を失う…それほどの強キャラ(;゜д゜)ゴクリ


引くしかねぇ、引くしかねぇんだ…例え年末が近かろうが私は引くしかないのです!!

ピックアップ率はたったの10%…当たる気がしねぇ(*_*)でも50連目でSR好敵手が確定だから、そういう意味では気は楽♪いや!もちろん私の豪運で20連ぐらいで当てるけどね(>_<)

出来ればPSRが欲しいですが、無課金の身でそんな強欲は許されない。SRが出たら即撤退の思いで今から引いてきます(; ・`д・´)!ってことで皆さん……逝ってくりゅ~~(゜Д゜)ノ

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― 新着の感想 ―
[一言] フ○ーザ 「ふふふ…、まったく人をイライラさせるのがうまいやつらだ…」ーーー ーーマリアンヌ様がヤンに苛立った際に、この台詞が頭によぎったよw。 皇帝は、この地がどうなろうが興味は無く、…
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