94 容疑者№3 ゴーツ・コイル
クリックありがとうございます( ^)o(^ )♪初任給の使い道は貯金だったひとりぼっちの桜ですw
いや~使い道が無くてねwう~んo(-_-;*)思い返してみると高校生の時の初バイトのお給料も貯金だったような~(--;)ごめんね、面白い話が出来なくて(>_<)でもさ!私になったと思って考えてもみてよ!
友達もいない、彼女もいない、何に使えっての? …え?「あなたが好きなゲームとか買えばいいじゃない」ですって?
ハッハッハ((*´∀`))皆さん、まだ私の事を分かってないですね♪
いいですか?そもそも私が欲しい物があったとして、それを発売日に買えない状態に陥るとお思いで??私が財布の中、ギリギリで生活するように見えるんですか?『財布に余裕がないと心に余裕が出来ない』が私ですよ(T_T)
「じゃあなんで高校生の時にバイトとかしたの?」って聞かれると……う~~ん、なんでだろう?
社会勉強?いや違うな(><)交友関係を広げる?いや、違う(><)暇つぶし……うん、これかもしれないww
なんて言うか、働くってなんだろうね?私、分からなくなってきたw
では今回のお話ですが、3人目の容疑者、庭師長のゴーツになります。
皆さんどうぞお楽しみ下しませ~♪
「次、庭士長ゴーツ・コイル前へ」
「あ~はいはい、今行きます。ゴホゴホ」
現在マリアンヌの前でサンティエール側の全員が跪いているわけだが、その細身の男はなぜか全員から少し離れた所で跪いていた。
そしてそこから立ち上がると、こちらに向かってヨロヨロとふらつきながらやって来た。
咳をしながら。
「ゴホゴホ」
手入れする気が無い無精ひげ、そして泥や土が付いた汚い作業着を着た男。
そいつは死んだ魚のような目をして跪くと咳き込みながら言った。
「私の名前はゴホゴホッ!あのゴーツといいます。ゴホゴホ」
ボロボロの作業着、不潔な髭を蓄えた不衛生そうな男。
そいつに対してマリアンヌが嫌そうな顔をするのは必然であった。
「え~と、大丈夫か?」
「ちょっと身体が弱くて」
うん、だろうね。
見たら分かるよ、
歩き方で分かるよ。
「年齢は39、ゴホゴホ!」
「そんなに身体が悪いならコロナ…そこのメイドに診てもらうか?」
「大変ありがたいお話ですが、これは持病みたいなものでして、ゴホゴホ。元々虚弱体質で、これでも今日は調子が良いほうなんですよ。ゴホゴホ。でもまぁ喘息のクスリは頂けるとありがたいです」
「コロナ、喘息のクスリある~?」
すると扉の近くにいるコロナは即答えた。
「はい、すぐにでも調合出来ます。ですが喘息を完治させることは現代のプルートの医学では難しいです。症状を緩和させるクスリでよろしいでしょうか?」
「ゴーツ、それでよいか?」
「はい、ありがとうございます。ゴホゴホ」
「後からクスリを受け取るがよい…それはそうと質問、、する前にさ、お前臭くないか?」
当たり前だが不衛生をとても嫌うマリアンヌ、鼻をつまみながらそう口にした。
するとゴーツはマリアンヌが嫌そうな顔をしているのを気にも留めずにこう言った。
「ゴホゴホ。あ~それはさっきまで庭いじりをしていたので、その農薬や肥料のニオイじゃないでしょうか」
「確かにそんな感じもするが、それ以外にもなんか酸っぱいような」
「酸っぱい?」
少し考え込んだ後、尚もゴーツは首を捻る。
「なぜでしょうかね?私自身は何も臭わないのですが…」
嘘だろ。
さっきお前がここまで来る最中も、お前の同僚達は全員嫌そうな顔してたぞ。
「におい、においですか…。風呂に最後に入ったのは4日前ぐらいです。ですからそれは関係ないでしょうし、いったい何が原因でしょうか?私には皆目検討がつかないですね」
「それだよ!それ!」
意外そうに目を丸くするゴーツ。
彼はボリボリと頭を掻く、宙を舞う白いふけ。
「あ~風呂でしたか。ええ、風呂は嫌いで1週間に1回ぐらいしか入らないんですよ。ハハ」
ハハ。じゃないよ!
気持ち悪いな!
季節は夏だぞ!
だから臭いんだよ!
「この後すぐに風呂入れ」
「ですが、どうせまた土いじりするので汚れます。無駄では?」
「いやいや!そんなとんでも理論は無いだろ!?それだとどうせ腹減るからご飯食べても無駄だよね?ってことになっちゃうだろ! 命令だ、今日入れ、このあとすぐ、分かったな?」
ゴーツはなぜマリアンヌがそこまで風呂にこだわるのか不思議そうに首を傾けながらも頷いた。
「そうですか?ゴホゴホ。マリアンヌ様がそう仰られるなら、分かりました」
なんで風呂に入るだけで渋々なんだよ。
毎日風呂ぐらい入れよ!
病弱なのもそれが原因じゃないのか!?
「じゃあ気を取り直して質問するけど…。お前はここに7年も居て何をしていた?」
「何を?と問われましたら、庭士の私は庭の手入れを7年間していたと答えるほかありません」
一応聞いてみたけど。
まぁ、そういう答えになるよな。
だって庭士だもんな。
「こんな痩せ細った土地でも花なんて育つのか? 激痛の中の記憶だから確かな事は言えんが、この屋敷の庭にはそんなに花は無かったと思うのだが…有ったのはサボテンばかり」
「ゴホゴホ、はい。ほとんど育ちません。ですので、ここの庭にはこの地方に適合しているサボテンなどの多肉植物が主です」
ふ~ん、まぁ土地柄を考えるとそうなるよな。
マリアンヌは今居る王の間に似たこの部屋を見渡す。
「ではこの部屋にある色鮮やかな花は…?」
「全て造花です」
「造花……聞いたことはあるが、実際見た事は無かったが見事なものだな。本物と見分けがつかんな」
「ゴホゴホ。あ~それは造花自体アトラス発祥ですし、ここや街にあるもの全ての造花はアトラス産…」
そこまで言うと「あっ!」と口を閉ざすゴーツ。
視線の端には領主。
マリアンヌは察する。
「別に気にしなくて良い。続けろ」
ここに来る前提で周辺の3つの村がある程度アトラスに寝返っていることも考慮していた。
なら物資の流通を含めて、相当アトラスの息がかかっていると容易に想像がつく。
それは3つの村だけじゃなく、このサンティエールもな。
我の中ではここは敵地だよ。
「今更、アトラス産の花の1つや2つで目くじらをたてはせぬ。続けろ」
「はい。え~と、なんと言いますか、なので私の仕事は主にこの館の庭の剪定になります」
「庭の剪定とかそんなにする必要は無いのではないか?」
「普通はそうなのかもしれませんけど、数日前にも賊に庭を荒らされたので戻すのに大変でして」
あ~なるほど。
そりゃそうか、賊が食料や貴金属を奪おうにもこの屋敷の庭を通らないといけない。
というか、見回りの兵たちに見つからず蔵や屋敷に侵入することを考えれば必然的に庭は荒れるよな。
「あとこの屋敷の中にある造花の手入れになります。後もちろん庭の芝刈りもしてます」
「造花の手入れとは?必要なのか?造花だよな? 必要ないだろ、完全放置でいいだろ」
「いいえ、マリアンヌ様。例え枯れない花でも手入れは必要なので、特に造花に埃は禁物です。ホコリをこまめに落とさないとベタベタになって花の色がくすんで黒ずんでしまうのです」
「ふ~ん、造花も大変なんだな。で、あと庭の手入れ?」
「はい。サボテンなどの多肉植物も完全放置というわけにもいきませんので、見た目を考えると剪定、水もたまにはあげないといけません」
サボテンってもっとラクかと思っていた。
「因みに庭士長と名乗っているが、庭士ってお前以外いるの?見た感じ、お前と同じ作業着を着ているのは誰もいないように見えるのだが」
「はい、庭士は私だけです」
じゃあ庭士長の”長”いらないじゃん!
「1人でこのデカイ館の庭と館の中の事をしているのか?」
「はい」
「他の使用人やメイドは手伝わんのか?」
「慣れた私がやった方が早いですし、それにそもそも私が近づくと不思議な事に皆何処かへ行ってしまうのです。ゴホゴホ」
それはお前が不衛生で臭いからだよ。
端的に言うと嫌われてるんだよ。
てか、もうコイツの近くにいるのは我も限界。
吐きそう。
「ゴホゴホ!ぅぅ」
咳き込んでいるけど、体調悪いのはこっちだよ!!
「あと聞きい事…いや、今日はもう戻っていいよ。その代わりこの後、絶~対!風呂に入れ!分かったな!」
「ゴホゴホ!はい、分かりました」
ゴーツは足取りヨロヨロと元居た位置まで戻ろうと1歩2歩。
「お大事に~…あっ、ちょっと待って。戻る前に手の平見せて。あ~こっち来なくていいから!そこからで十分見えるから!来るな!臭いから!」
「さっきもソウス兵士長に同じ事を言ってましたが、これで何か分かるのですか?ゴホゴホ」
そう咳き込みながら見せる手の平。
その手の平は泥や土でドロドロだった。
「今、手相占いにハマッてるんだ、気にするな。あと手ぐらい洗ったらどうだね」
「ここに来る前、軽くは洗ったんですが」
「しっかり洗えよ!」
それにしても汚い手だな。
見るのもちょっと嫌なんですけど。
「嫌だけど仕方ないか」
まだこの男の事がいまいち掴めていない。
目を細めるマリアンヌ。
「ふむ」
手の平、爪の中に至るまで土が入り込んでいる。
これは長年において土いじりをやっている手だ。
昨日今日、ましては片手間で庭仕事をしている手ではない。
一生懸命7年間、庭の剪定をしていたというのは嘘では無いようだな。
まぁコイツしか庭士がいない時点で、コイツの仕事ぶりはそのまま庭の出来に直結するわけだから庭を見れば分かるが。
仕事熱心なのかな?
いや、でもそれなら…。
「因みにお前は今のこのサンティエールの事態をどう思う?」
その質問は漠然と、ただ何となく聞いてみただけであった。
するとゴーツは手を引っ込めて不衛生なヒゲをボリボリ掻きながらこう一言口にした。
「大変だなと思っています」
その言葉はとても空虚に聞こえた。
それに誰の目にも耳にもそれは嘘だと分かる、そんな返答であった。
だがそれを誰が咎めるわけでもなく呆れた空気だけが蔓延している。
そしてその反応、ゴーツと領主達の反応を見てマリアンヌは核心を得た。
小さく呟く。
「興味なし…か。そしてやっと全てが繋がった」
我は今の今までこのゴーツ・コイルという人間が掴めなかった。
自身の身なり、におい、他人にどう思われていても関心なし。
かと思ったら仕事だけは一生懸命、誰の手も借りずに7年間やり抜く。
どういう事だ?
仕事だけにはプライドを持つタイプか?
と、思ったが、
そうなら反乱分子どもに庭を踏み荒らされたらもっと憤慨するはず。
一生懸命手入れしている庭を荒らす暴徒に対する怒り。
でもそれは全く無し。
だからゴーツという庭士の性格が分からなかったんだ。
でも今の、自分の命に直結する可能性もあるこの国の危機に対しての無関心なセリフ、この国に対してのゴーツの考え方で、コイツの性格が分かった。
そう…。
”コイツは全てに対して無関心なんだ”
仕事に関してもプライドなんて毛ほども持っていない、ただ作業として行なっているにすぎず、自分の手掛けた庭であろうが、反乱分子どもに踏まれようが何をされようがどうでもいい。
だって作業してるだけで、庭に対して思い入れも無いのだから。
おそらくコイツはこの国がどうなろうが興味も無いのだろう。
自分の命すら興味が無い…。
そしてこれによって1つ分かった事がある。
事前に我がプロファイリングした内通者の性格は、自己保身が非常に強く、慎重、秘密主義者。
自分の命にすら興味が無い人物に自己保身は宿らない。
慎重で秘密主義、そんな人間であれば風呂に入らないなど目立つ行動はしない。
不潔な服もヒゲも全てそうだ、目立ちすぎる。
コイツは…内通者じゃない。
「もう帰っていいよ」
「はい、分かりました。ゴホゴホ」
扉付近に居るコロナにクスリを貰っているゴーツ。
その後ろ姿を見ながらマリアンヌは言った。
「カーナ、次~」
「はい。では最後、料理長ボラン・マクバク来なさい」
「はい、すぐに参ります」
閲覧ありがとうございました<(_ _*)>
いかがでしたか?庭師のゴーツ、彼は本当に物事に対して無関心なのか、それともマリアンヌを騙す為の嘘なのか?楽しんで読んでいただけたなら幸いです♪
ではまた次回お会いしましょう♪(☆>Å<☆)ノ
えへへ。ずっと欲しかったフィギュア買っちゃった((ノд`*)っ))
新品で4500円ぐらいだったんだけど、定価より安かったしまぁお買い得だったね♪しかも届いてみてビックリ、可愛いのなんのってw
ん??なんですか?
何々?「なんのフィギュア買ったの?ああ…言わなくていいです。どうせエッチなフィギュアでしょ」ですって??
皆さん!私の事を何だと思っているんですか!!失敬な!まだそういうのは買ってませんよ(`0´)!
私が買ったのは『ガールズ&パンツァー』のフィギュアですよ!
ガールズ&パンツァーのアニメのエンディングで小さい戦車に主人公たちが乗ってるじゃないですか、それをフィギュア化したやつなんですけど……めっちゃ!かわいい!も~~たまらんなw
因みに正式名称は『ぺあどっと ガールズ&パンツァー IV号戦車D型改 H型仕様 エンディングVer. ノンスケール 全長約115mm フィギュア5体付 塗装済完成品 PD20』皆さんも興味があったら調べてみてね♪




