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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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88 マリアンヌの滞在場所

クリックありがとうございます(^^♪一番好きなBGMはFFⅩの「ザナルカンドにて」のひとりぼっちの桜ですw

皆さん、聞いたことが無かったら是非とも聴いてみてね♪私は小さい頃にこの曲と初めて出会ったのですが…、胸に突き刺さりましたΣ(´□`#)─グサッ

FFⅩのサントラ持っているのでたまに聴くのですが、今でも聴くたびにあの光景、、FFⅩのメンバー全員が岩場に集まって、、、ユウナが、、、その光景が目に浮かぶのです(;´Д⊂)


では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~♪



 マリアンヌが正気を取り戻したのは数分後の事だった。。



 顔をボコボコに殴られ、転がるサンティエールの領主ヤン。

 ピクピクと動く程度のヤンは完全に気を失っている。

 その傍らでダラダラと滝のように汗をかいているマリアンヌ。


 ようやく彼女は全身から力を抜いた。

 解かれていく拳。


「ハァハァ…」


 息が整っていく。

 頭から血の気がスーと引いていく。


 すると、あら不思議、今までの怒りが嘘のようにマリアンヌは冷静さを取り戻していった。

 しかも今も尚猛暑なのだが、頭まで上った血が引いたこと、汗を大量にかいたことで暑さも少しラクに思えてきた。


「さて」


 視線は流れ、マリアンヌは顎の先だけフイレルンに向ける。


「おい、そこの包帯を巻いているお前」

「は!はい!」


 あの領主をボコボコにした後、呼びかけられ、叫び声とも取れる声で返事をするフイレルン。

 その瞳は恐怖で染まっていた。

 だがそんな事などお構いなしにマリアンヌは問いかける。


われの今日から滞在する場所は何処になっている?」

「り、領主様の屋敷でございます!」

「領主の館…」


 領主の館か…。


「………」


 この街の廃れ具合を考慮すれば、われが寝起きする場所がそうなることも納得できるし、というか、それしか選択肢はないであろうな。

 だがこの自分の事しか考えていない領主の男、国への忠誠心など皆無の男。


 このゴミが果たしてわれに対してまともな部屋を用意しているだろうか?


「うぅ~む」


 唸りながら考えるマリアンヌ。

 そして数秒後、マリアンヌは地面に転がっている領主を見下ろしながら確信する。


「ありえぬな」


 最低限の部屋は確保しそうだが、

 この無礼者の事だ、おそらく…というか絶対! われの滞在する部屋より自分の部屋の方がグレードが高いはず。


「おい、お前名前は何?」

「わ、私でございますか?」

「今、この状態でお前以外おらぬであろうが、早く答えよ。馬鹿な質問はするな」

「フ!フイレルンでございます」


 その名を聞いて、マリアンヌは目を細めながらひざまずいているフイレルンに視線を向けた。


「…ほぅ、お前が」


 そして思案する。

 この男が嘘を付く可能性。


「う~む」


 生傷が他の従者達より多い、

 頭に包帯を巻いている、

 先ほど領主の館までの所要時間を領主の不利になると分かった上で偽り無く答えた。


 以上の事から他の従者よりも領主に対して不満を持っている可能性が高い。

 嘘を付く可能性は他より低いか。


「お前に1つ質問がある、嘘をつけば殺す。心して答えろ」

「え、あ、はい!」

われが滞在する部屋。それはこの国において”1番”良い部屋か?」

「いや…それは」


 まさかそんな質問まで飛んでくるとは。


 フイレルンは言いよどんだ。


 なぜならマリアンヌがこちらで滞在する事が決まった時から1つ決まっていたことがある。

 ヤンは従者達を集めて盛大に言った。


 『あの男の娘にはワシの次に豪華な部屋をあてがえ、それぐらいしないとまずいからな』


 この発言はヤンという領主の性格を考えればフイレルンとしては十分驚愕に値するものであった。

 しかし今マリアンヌに投げかけられた質問は”1番良い部屋か?”というもの。


 豪華な部屋ではある。

 しかし1番では無い。

 内装の豪華さはもちろん、大きさも2番の部屋。

 1番良い部屋は…。


「あの……1番は」


 マリアンヌの問いは、こちらの内情を知り尽くしたかのような、まるで見通したような質問であったからフイレルンは言いよどんだのだ。

 マリアンヌは言う。


「その沈黙、1番ではないな?」

「…はい、2番ぐらい、、かな、だと思われます」

「ほぅ2番か…この男にしては奮発したではないか。 ふむ、ということは1番良い部屋はこの転がっている男の部屋だな」

「はい」

「ふ~~む、なるほど、なるほど」


 灼熱の太陽の下、マリアンヌは5秒ほど思案した。

 そして転がっている領主を見下ろしてケラケラ笑っているカイルに指示を出した。


「おい、カイル。お前に命令がある」

「面白くなってきたし、なんなりとやってやろうじゃねぇか」

「フフ、今は気分が良いからその横柄おうへいな態度にも目を瞑ってやろう。ありがたく思え」

「そりゃもちろん。ついでに命令っていうのが面白いなら言う事無いぜ」

「ああ、任せておけ。お前に命じたいのは…」

「あの…マリアンヌ様、手を見せていただけますか?」

「あ?ああ、手か。構わぬぞ、全然痛くないがな。ところでカイル、お前に命じたい事は」


 マリアンヌの手を見たカーナが「ぁぁ、これは」と、か細い声を出している中、マリアンヌはカイルに言った。


「カイル、今すぐこいつの部下、そこの包帯を巻いているフイレルンを連れて領主の館に向かえ!この愚か者はわれに1番良い部屋をよこさぬそうだ。そんなことは許せん。われの滞在する部屋がこいつ以下の部屋であっていいはずがない。という事でわれはこいつの部屋に滞在する、すぐにこいつの館に行ってこいつの部屋の家具を全て窓から投げ捨てろ、われが到着するまでに全て綺麗な状態にしておけ」


 それを聞いたカイルは笑う。


 この主人の豪快さ、破天荒さ。

 面白さしかない。


「なるほどね、ほぅそりゃ面白そうな仕事だ」


 仮面を被っていても分かる。

 これからカイルはおそらく領主の館で大暴れするつもりなんだろう。


 カイルは言った。


「おい!包帯野郎!案内しろ。早くしないと俺達2人とも恐い恐いお姫様に殺されちまうぜ、ハッハッハ!」

「は、はい、分かりました!」



                ×         ×



 2人が駆け足で去っていく。


「さて、では我々も行くぞ。そこの領主のクズは…そこのお前。そう、他より無駄にデカイお前だ、お前が運べ」

「えっ、俺?」


 驚いて自分を指差したのはサンティエールの兵士を束ねる大男、領主ヤンの実質的な右腕、ソウス・リステン。

 190cmを超えるソウスであったが、2メートル超えの大男、カイルを見た後ではその身長すらも普通に思える。


「お前を見て喋っているのだから、それ以外おらぬだろうが。何なんだ!?さっきから!くだらない質問ばかり! 運ぶのか、この場で死ぬのか、どっちだ?」

「は、運びますぜ!もちろん!ですぜ」


 大きな舌打ちを挟むマリアンヌ。


「まったく、領主がゴミだと従者もゴミだな」

「マリアンヌ様、医療技術のあるメイドを呼んできますね」

「はぁ?メイド、、なんで?」

「私でも多少の知識はあるのですが、これは、ちょっと…待ってて下さいね!」


 駆け足でメイドの所に向かうカーナ。

 マリアンヌは首を傾ける。


「なんなんだ、あいつは?急に…」


 その時だった。

 手をドレスの裾がサッと撫でたのは。


 ふと、手に残る違和感。


「ん?なんか変な感じ」


 フワフワした、なんか不思議な感じたった。

 しかも


「手が動かない?」


 おかしい、力が全く入らない。

 だからマリアンヌは顔だけを下へ、両の手を見る。


 視線を下ろし、見た両手。


「あれ?こんなにわれってこんなに手が大きかったかな?」


 その両手は大きく腫れていた。

 それはまるで巨大な蚊に刺されたような。

 しかも所々、紫色になっている。


 変わった日焼けか?


「マリアンヌ様!お待たせしました!このメイドなら大丈夫です!」


 カーナが医療技術のあるメイドを連れてきた。

 そのメイドは先ほどマリアンヌが叱り付けたメイドであった。


「ん?だから、なんで? そんな事より、もう暑いから出発するぞ。今日はそこに倒れているゴミ領主の豪華な部屋で眠れるぞ。われは思ったんだよ、短期間とは言え滞在する部屋なら自分色に染めたほうが」

「折れてます」

「…え、何が?」

「手が」

「…誰の?」


 目を点にするマリアンヌにカーナは言った。


「マリアンヌ様の」

「ぇ?」


 折れてる?

 手が?


 嘘だろ、そんなバカな…。


「痛く、ないけど?」

「今からです」

「今から?」

「はい」

「どれぐらい痛くなるの?」

「すごく…です」

「すごく?」

「はい」

「因みにこれは、どっちが折れてるの?われの見る限り両手とも、同じ感じに腫れてるんだけど…」

「両方です」


 口元を押さえて涙ぐむカーナ。


「ぇ、マジで?」

「コクリ」


 頷きやったよ…。

 そして何で泣いてんの?

 そんなに酷い状態なの?


「マリアンヌ様、大丈夫です。このメイドは医療にも通じております。大丈夫です」


 なんで大丈夫を2回も言うの?

 それ大丈夫じゃないやつだよね?


「マリアンヌ様、お任せください!私はメイド長より、もっとも信頼されております。先ほどの領主との連絡の不備を取り返して見せます!」


 そう自信満々にメイドは大きな、とても大きな救急箱。もはやアタッシュケースほどの救急箱を開けた。

 中にはマリアンヌの見たことも無いような薬品の入ったビンが多数。


「マリアンヌ様、私のすべての医療技術をもってマリアンヌ様を治しますのでご安心くださいませ!」

「だから大袈裟な、そんなに痛くないし。たかだか、ちょっと老人を殴って程度で」


 しかし、次の瞬間マリアンヌは「え、あれ?」と表情を歪ませた。


「あれ?おかしいな、、。なんかズキズキして痛いような気が」


 そしてジワジワと額に汗が出てきた。

 これは猛暑のせいじゃない、

 暑さとは別の嫌な汗がマリアンヌからとめどなく出てくる。


 止まらない。

 この汗は止まらない。


 それも間近で見ながらメイドは言った。


「おそらく興奮していた事で発生していたドーパミンの効果が切れているのと、猛暑により周囲の温度が高いので血行が良くなったのが原因かと思います。マリアンヌ様、いいですか、気をしっかり持ってください」


 この辺りからだ、マリアンヌの表情が目に見えて痛みに苦しみ始めたのは…。


 暑さなど何処吹く風のぐらいの激痛。


「痛い痛い痛い!」

「マリアンヌ様、大丈夫ですか!?」

「カーナさん!マリアンヌ様の身体を押さえてください!今から鎮痛効果のある薬を使います!」


「痛い!マジで痛い!死ぬぅぅ!」


「マリアンヌ様ーーーぁぁ!!死なないで!!」


「痛ーーーーーーーーーーーーーーい!!!!」


 ここからマリアンヌが領主の館に着くまで。

 それまでの間、馬車の中からマリアンヌの叫び声は止むことは無かった。



閲覧ありがとうございました<(_ _*)>

また名も無きメイドが出てきましたね……(-_-;)しかも医療技術というプラスの要素も携えてw

これは本格的にこのメイドには名前をあげないといけない気がしてきました(笑)

でも、ここまできたら、この子に名をあげる時には普通に登場ではなく、何かしらの特別な物語を書いてあげないといけないような(>_<)…例えば1話だけの物語『メイドの〇〇の1日』みたいな感じのタイトルでw


では皆さん、また次回お会いいたしましょう♪(@^^)/~~~





テイルズオブゼスティリア、レベル40までいきました。

そして、たぶん今中盤ぐらいだと思うのですが…

ヒロインのアリーシャがまったく出てこなくなりましたwそして代わりに幅を利かせるロゼww


なるどほ…ここから炎上が始まるってわけだね♪こいつぁ~楽しみだぜ(笑)

因みに戦闘はまぁまぁ楽しいよ(*^_^*)でも武器の強化はちょっと難解で難しいかもw

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― 新着の感想 ―
[良い点] マリアンヌ様、やっぱり拳を痛めてたよww。 しかも、骨折とはww。顔真っ赤っかになってマジ切れしてたんだろね~。これは、ヤンに対して更なる怒りを燃料投下しそうだぞwww。 [一言] このメ…
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