86 暑い、とても暑い日
クリックありがとうございます(*^_^*)PSストアで【テイルズ オブ ゼスティリア】がセールをやっていたので即購入したひとりぼっちの桜ですw
いや~ずっとテイルズやりたかったので今、めっちゃテンション上がってますよw でも正直、買う前は少し悩んでいたんですよね…(●´^`●)なんかこの作品、炎上したらしいので(笑)しかし私はテイルズをやりたい気持ちが抑えきれずにポチli(σ・ω・`;)しちゃいましたw
で、今序盤なんだけど、、戦闘楽しいし、声優さんも豪華だし、言う事なしです♪そして今のところ特に炎上しそうな感じはしないので満足です♪でもあるんでしょうね(>_<)炎上ポイントw
でもまぁ、今は楽しいしそれが大事なので楽しくプレイしようと思います(^<^)♪
さて今回のお話ですが、、すいません!(>△<)また原稿用紙10ページオーバー、11ページ5千文字ぐらいになっちゃったw
でも切ると変な感じになっちゃうのでそのままアップしようと思います(><)ちょっと量が多いけど、お盆だし、ゆっくり読んでいただけると幸いです♪
ではどうぞ今回のお話もお楽しみ下さいませ~
この日、バ・ラン地方は数年に1度の猛暑に見舞われていた。
外の温度は脅威の42度越え。
真上でサンサンと火を吹いている太陽。
降り注がれる太陽光は傘下の生物の肌をチリチリと焼き、現地の人間ですら音を上げるほどの暑さ。
地面すらフライパンのように熱い。
そこに場違いな格好の彼女、マリアンヌ・ディ・ファンデシベルは立っていた。
直立不動、まるで意思を持たぬカカシのように。
そして、うだるような暑さが町全体を包み込み、時折吹く熱風がマリアンヌ一行の肌を舐め回す。
「………ぁぁ…」
マリアンヌが愉快そうにしていたのは船に揺られ、海風ならぬ河風を感じていた頃。
今の過酷な状況から考えれば、それは遥か昔の出来事。
船を下りて進むに連れてだんだんと行き交う人が増えてきて、目的地であるサンティエールが近いことを実感するようになった。
そして同時に暑さも熱さになっていった。。
「…ハァハァハァ」
目がボヤける。
頭がふらふら、
意識が…遠くなってきた。
そういえばカーナが言っていたな。
サンティエールに入ると暑さが和らぐ…いや、あれは確か領主家に着いたらだったか?
よくは覚えていないが、どっちでもいいや。
何にしても現実は残酷だ。
今尚、どんどん上がっていく気温。
うるさいぐらい鳴き喚くセミ。
嫌な汗が首筋を伝う。
「うぅ…ハァ…」
正門と呼ぶにはおこがましい門を通り、だだ広い広場に降り立ったマリアンヌ。
一方、何処からその情報を得たのか?
いや、これだけ豪華な馬車がこんなド田舎にやって来たのだ、すぐに情報など回るのだろう。
続々とサンティエールの住民、周りの3つの村の住民までマリアンヌを見るためにサンティエールの広場にやって来ていた。
「おい、見えるか?」
「え~見えない」
「なんか、周りに変な奴らいて見えないよ」
「うわ~凄い綺麗、銀色の髪…お人形みたい」
「そっち見えんのかよ?ちょっとどけ」
「おい、押すなよ!」
だがその民衆達も全員が全員、マリアンヌを見ることは適わなかった。
理由はマリアンヌから少し離れる形で取り囲むように配置されているカラス。
そして横に控えているメイドとカーナ。
「あなた達、暑いからって警戒を怠らないように」
「了解」
「了~解♪」
もうここは完全な敵国。
いつ、誰がマリアンヌを襲うか分からない。
警戒は厳とせねばならない。
「ぁぁ、暑い」
だが肌に張り付く気持ち悪い汗。
マリアンヌの透き通るような白い肌を焼こうとする太陽光。
今にも血が沸騰しそうだった。
息をするのさえ苦しく。
視界がぼんやり、蜃気楼すら見えてきた。
超人ぞろいのカラスやカーナは何て事無いのかもしれない、
でも普通…いや普通以下のマリアンヌは
「ダメだ…このままでは死ぬ」
目に見えて衰弱していくマリアンヌ。
それを見たメイドの1人。
彼女はメイドの中でも特に優秀だった。
「マリアンヌ様、領主達は遅れているようですが、到着少し前に文を送ったので直に来るはずです。どうぞお水を」
「うむ…ゴクゴク」
そう、その優秀なメイドの考えでは領主はすぐ来るはずだったのだ。
しかし…。
「ん~?あれ?」
あれ??
誰も来ない…?
到着から10分。
領主の男の到着を今や遅しと待っていたが、誰も迎えに来なかった。
そしてこの辺りからだ。
マリアンヌが目に見えて衰弱よりも苛立ちが目立ちはじめたのは…。
「チッ!」
このセミの鳴き声をも上回る音量の舌打ちはもちろんマリアンヌ。
10分を経過してから30秒に1回の間隔で聞こえる。
だが誰も反応しない。
反応してはいけないのが分かっているから。
「チッ!」
誰が喋るという事も無く、とても気まずい無言の時間が過ぎていく。
出迎えるはずの領主達。
彼らの姿は一切見えない。
メイド達が慌しく周囲を見回す。
そして小声で話し合う。
「何で来ないの!?」
「それは私が聞きたいわよ!」
「ちゃんと文は書いたの!?」
「書いたに決まっているでしょ!」
そんな時だった。
集まった民衆の中からこんな声が聞こえたのは。
「プルートのよそもんが!何しに来やがった!ここは俺達の土地だ!帰れ!!」
凄い大声でこちらに向けられた罵声。
今まではどちらかというと、マリアンヌという人間見たさに集まった、どこかミーハーだが好意的だった民衆。
でもこれは、明らかに敵意をむき出したもの。
いったい誰が。
「えっ!?な、何ですか!?」
カーナが咄嗟に声のした方向に顔を向ける。
しかし、声の主の姿が見えない。
民衆の中に隠れているのか?
今、口にしたのが誰だか特定が出来ない。
特定できなければ粛正できない。
どうすれば…
だがカーナが思案する数秒、その間にさっきの大声が更なる暴言の呼び水となってしまった。
「そうだ!俺達が困っている時に何もしてくれなかったくせによ!」
「今更何なのよ!!」
なぜ急にこんな扱いなったのか?
最初からプルートの皇族に対して反感を持っていたなら分かるが、最初のマリアンヌに対する民衆の反応を見る限りどうも違う、急に、なぜ?
カラスの中で頭の切れるウィノ、ノアールあたりは考える。
「そうだ!」
「そうだ!」
「帰れ!!クソ野郎ども!!」
大人数からマリアンヌたちへ向けられる罵声の嵐。
こんなのは自分たちでは止められないと慌てるメイドたち。
一方、これから起こる事に期待を膨らますカラス。
そしてその期待を一身に受けた誰よりも殺気立つカーナ。
カーナはもちろん、こう考えていた。
マリアンヌ様に対する非礼な言動は万死に値する!
集まった民衆、全員殺してやる!!
「なんて無礼な!!マリアンヌ様になんていう侮辱を!」
「「帰れ!帰れ!!」」
「「帰れ!帰れ!!」」
「「帰れ!帰れ!!」」
「「帰れ!帰れ!!」」
誰も止める事の出来なくなった民衆達の不満『帰れコール』。
もうここまで行けば武力をもって止めるしかないだろう。
そして、それをするのはもちろんカーナ。
彼女が怒り狂って民衆達をブチのめすという結果になる。
また降るのだろう、血の雨が…。
そう使用人、メイド、カラスたちは思った。
だが違った。
実際に民衆達を黙らせたのはカーナではなく、
「「帰れ!帰れ!!」」
「「帰れ!帰れ!!」」
木霊するほど次々と投げかけられる「帰れ」コール。
そんな中、マリアンヌがゆっくりと顔を上げた、、
そして横へ。
帰れと叫ぶ集団、その前列に向かって口を開けた。
絶対の命令を下す者のように、
「うるさい、ハエ共がぁ……殺ぉすぞ」
その声は大声で叫ぶ類のものではなく、地の奥底からまるで悪魔が口にしたような低重音の声であった。
音量としては普通だったので、実際に聞こえたのは一番前の列「帰れ!」と言っていた奴らぐらい。
だが、そいつらはマリアンヌの悪魔の声を聞いてしまった。
純度100%の憎しみのこもった目を見てしまった。
「っ!?」
瞬間、彼ら、彼女らは首を、心臓を、呼吸を、脳すらも停止させてしまうような恐怖に陥った。
恐怖に心が支配される。
「帰…あれ?え…なんで皆、急に?」
「え?なに?なんで皆黙って?」
そして前列が黙ることによって、それを不信に思った後ろの民衆達も徐々に不安などが伝染、最終的に黙り込んでしまった。
これが王たる人間の資質と言わんばかりにマリアンヌは再び舌打ちをする。
「チッ!」
「流石はマリアンヌ様…」
「マジかよ」
「たった一言で」
「素晴らシイ、こレが王ノ資質」
暴動になりかけていた事態を言葉1つで防いでしまったマリアンヌに感心するカーナたち。
だが「帰れコール」が無くなった事で、再びセミの「ミンミンコール」が顕著に聞こえる。
つまりマリアンヌの舌打ちも音量を増す。
「チッ!!」
更に時間は経過した。
30分。
ピリピリした空気。
ここで涼しい風でも吹いてくれたら、まだ少しはマリアンヌの苛立ちも治まるところであったが、吹くのは肌を焦がすような熱風のみ。
周囲の空気が妙に重い。
これは暑さだけのせいではない。
「ハァハァ…チッ!」
全身から吹き出る汗が黒いドレスに染み込み、じっとりと塗れたドレスがべったりと肌に密着。それが無性に苛立ちを増加させる。
そして何より、暑さに耐え、ただ立ち尽くす。
これ以上、マリアンヌの苛立つポイントは無いだろう。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
誰もマリアンヌに話しかけない。
当たり前だ。
誰が地雷を自分から踏むに行くというのだ?
「あの…」
だが居るのだ。
「あの、マリアンヌ様」
世の中には地雷だと分かっていても踏みに行く馬鹿が。
カーナが口を開いた。
「マリアンヌ様、1回馬車に戻りますか?ここよりもラクかと」
「嫌だ」
「えっと…でも暑いですよ」
今更だろ。
メイドだけじゃない、カラスたちですらそう思う。
マリアンヌは舌打ちを挟んで言う。
「チッ、嫌だと言っているだろ。戻りたくば、お前が戻れ」
「じゃあ~あの…マリアンヌ様、お水を…」
「いらない」
「あの…でも先ほどから一切飲まれてませんし、熱中症とか怖い」
「じゃあお前らが飲めば?我はいらん。今、我水飲んだら死ぬから」
「え?あ…そうですか?じゃあお言葉に甘えて、あなたたちも飲みなさい」
ゴクゴクと水を飲むカーナ。
「ぷはー旨い♪」
旨い。じゃねーよ!!!
メイド達は頭を抱えたくなりながらもそう思う。
特にメイドの1人、領主に文を書いた人物。
彼女にとって、この事態は許容しかねる事態であった。
カーナと違って意を決して話しかける。
だが話しかける内容は最小限。
長い言葉はマリアンヌの怒りを買う。
「マリアンヌ様、あの…」
「ハァ…ハァ…」
「マリアンヌ様、もしかしたら領主側に我々の到着が伝わっていない可能性があります」
そんなわけがない。
間違いなく、領主側にはこちらが到着していることは伝わっている。
こちらは親書で送っているんだ。
いや、そもそも百歩譲って到着の文が届いていなかったとしても、我々がここサンティエールに到着したことは周囲に集まった民衆の数を考慮しても伝わっていると考えるべきだろう。
なら即、ここに来ないのはおかしい。
つまり来ていないには何か理由があると考えるべきだろう。
「私、責任を取って領主の所に行ってきます」
「行かなくてよい」
「でも私が領主にマリアンヌ様到着の文を書きましたので責任が」
「行かなくてもよいと言っておろうが!!!」
「っ!?」
メイドの鼓膜がビリビリと揺れた。
怒りの色に染め上がった瞳がメイドを捉える。
「貴様は我に恥をかかせたいのか!!なぜ我が地方の領主ごときに早く迎えに来いなどと言わねばならんのだ!!本来なら向こうが我らを待っているのが筋というものだろうが!!」
空気がどよめくような大声。
メイドは思わず視線を下ろした。
「も、申し訳ございません!!」
いけない!
これは間違えた!
まるでカーナのようなミスだ!
今の状況のマリアンヌ様ならこういう答えは予想できた… 出来たのに…、
ありえない、メイド長に期待されている私がこんなミスをするなんて。。
「もうよい…」
マリアンヌが顔を伏せると、大粒の汗が地面にボタボタと落ちた。
気が遠くなりそうだった。
「ハァハァ…。。疲れた…お前も水でも飲んど…け、な」
「え?あ…は、はい。では、ゴクゴク…おいしいな」
そして更に時間が経過してく。
気兼ねなく仮面をずらして水を飲むカラスたち。
落ち込むメイドに「ドンマイ」と肩を叩く同僚のメイド達。
衰弱していくマリアンヌ。
流石にそれを見てあたふたしているカーナ。
そしてマリアンヌ到着からおよそ1時間。
正確にいうと50分。
領主一行がやってきた。
「いや~遅れて申し訳ございませんな」
閲覧ありがとうございました(∀・`*)テンキュ♪
次回、遂にマリアンヌと領主ヤンが出会う事になります。
皆さんにおきましては期待して頂いてよろしいかと(笑)なぜなら「これが当物語の主人公」というぐらい素晴らしいシーンが入る予定なのでwどうぞお楽しみ下さいませ(´゜∀゜`)w
ではまた次回お会いしましょう♪(^w^)/~
ん?どうかしたのですか?
え?なになに…
「8月26日の実験が気になって夜しか眠れないよ~(>q<)!」
ですって?
…………(T_T)
まったく皆さんは欲しがりさんなんだから~w
でもな~まだ日にちあるし、予定では次回のあとがきで書くつもりなので今回はダメですよ(*´д`*)w
しかし何も無いというの皆さんに申し訳がない……
という事で!!!
急遽、もう1つ企画をすることにしました!(゜ロ゜)/!
企画の内容は今、小説家になろうでやってる企画【GETUP!GETLIVE!漫才・コント大賞】に応募する事です♪(^○^)ワーイ
いえ、実は昨日、ログインした時に広告バナーで見かけてねw「おっ!これ面白そうじゃん♪漫才なんて書いたことないし不安だけど、2千文字なんて楽勝だからやってみようかな(^^♪」って思って書いてみたら30分ぐらいで書けちゃったのですw
結構、私らしさが出てる感じになってる~ってw
ってことで書いたやつは明日8月14日にアップしようと思います♪←因みにこの賞の期限はどうやら16日までみたいwギリギリでした(○>д<)
そして、題名は【結婚の良い所、悪い所】ですw
この賞の概要を読んでいて「この続き俺ならこう書くな~」って思って書いた内容になりますφ(^∇^〃)私のマイページから飛んでもらえれば(小説の概要とかで私の名前の所をクリック!)読めると思うので良かったら読んでいただけると嬉しいです♪
では皆さん、明日、ひとりぼっちの桜が書いた初めての漫才のネタがアップされるので良かったら読んでね~♪




