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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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83 サンティエール

クリックありがとうございます(^v^♪一番、私が影響を受けたゲームは【シャドーオブメモリーズ】のひとりぼっちの桜ですw

皆さん、この作品知っていますか?私が小さい時にPS2で発売されたゲームなのですが、初めて見たCMの『今日、あなたは死ぬ』『運命は変えられる』『未来のために過去へ』『時を越えるミステリー』というキャッチコピーに心を揺さぶられて、私はイオンにお金を握り締めて行ったのですΣ(゜∀´

ん、どうしたんですか?

「あなたはヴァルキリープロファイルが好きじゃなかったの?」

ですって?

いや、まぁ好きですけどw確かにあれからも影響は受けているとは思いますが、一番はシャドーオブメモリーズだと思いますよ(笑)基本的にはReゼロとかシュタゲのようなタイムリープものなのですが、私が好きな裏側を見せる手法(この時、このキャラはここに居たみたいなw)そういう私の物語の書く手法の芯の部分、これは間違いなくこの作品の影響を強く受けていますね(^<^)皆さんもよかったら古い作品ですが、中古屋さんとかで発見したらプレイしてみてね♪



さて、では今回のお話ですが、今回はサンティエールという都市の概要になるのですが……ただ概要を書いてもつまらないじゃないですか?wってことで、色々工夫をしました(伏線的な意味も含めてw)原稿用紙7ページぐらいなのですが、読み応えはあると思うので楽しんで頂けるとうれしいです♪ヽ(〃v〃)ノ

では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



 超大国・プルートの従属国である地方都市サンティエール。


 周囲に大きな3つの村があり、それに取り囲まれる形で存在する都市。

 しかし都市とは名ばかりで、元々は3つの村の村長たちが集まるときの寄り合い所、祭りなどを行なうときの場所として利用されていた場所にすぎなかった。

 もちろん、現在は違うが…。


 そして、その場所があるのはプルート領ではなくアトラスの領土。

 本来サンティエールのあるバ・ラン地方は大陸を二分した時アトラスの領土内にある都市となる、もちろん以前はアトラスの従属国であった。


 だがそれを7年前やってきたプルート軍によって攻め落とされた。


 しかし、決してプルート軍もこのサンティエールという都市が欲しくて攻め落としたわけではない。

 そもそもアトラスからも遠くプルートに関しては山をいくつも越えないといけない、かと言って貿易などの拠点になるわけでもない、アトラスに属している国々を潰していく中継地点にするにしても場所が微妙。

 辺鄙へんぴな場所に位置することから金銭を得る手段も乏しく、特産といってもサツマイモがいいところ。

 近くにヴァルハ河があるので魚は豊富に取れるが、プルートまで運ぶ為には山をいくつも越える必要があることから夏場などは腐るので不可能。


 つまりプルートにとって、いやアトラスにとってもだが、サンティエールという都市の価値は限りなく0ということになる。

 今までプルートを含めた近隣の中小の国が無視してきた、そんな国。

 放置された国。

 それがサンティエールという国。


 では、誰がそんな利益の少ない都市を得ようとしたのだろうか?


 マリアンヌの父である皇帝?


 否、マリアンヌの父である皇帝はこの土地にまったく興味もなかった。

 存在すら知らなかった。


 では皇帝の部下たち?


 否、力ある将軍、大臣、その他の幹部たちもこの地に軍事的価値がない事を知り、興味を持ってはいなかった。


 では誰が?


 ……。


 それはとあるプルートの将軍の点数稼ぎの為に行なわれた行動。

 その結果としてプルートの物となったのだ。


 それが7年前。


 プルートはその頃、アトラス以外の国と大きな戦いを行なっていた。


 敵国は海戦を得意とする海賊の国。

 海を越える貿易、海産物の確保、その他諸々、海が関わる出来事でプルートと争いが絶えなかった。

 しかし、だからといってプルートに敗北という二文字はない。

 国同士の大きさを考慮すれば、軍事大国プルートに敗北は万に一もないのだ。


 なら早々に滅ぼせばよかったのではないか?


 それでもその時代、大国のプルートが攻めあぐねていた。

 理由は海賊の国が海戦を得意にしていたからだろう。


 いかに軍事大国プルートといえど、不慣れな海戦では勝つにしても被害が大きいと考えていた。

 だからこそ”今までは”左大臣とまだ年若い第一王子アールの交渉術によって何とかこなしてきた。


 でもある日、その海賊の国はやってしまった。

 7年前。


 遂に皇帝の怒りを買うこととなった。


 海賊の国が誤って皇帝の貢物みつぎものを乗せた船を襲撃してしまったのだ。

 今までは海賊の国に対してどこか興味なさ気だった皇帝もこれには激怒。


われの供物に手を出すとは許せぬ!全軍をもって、いかなる犠牲もいとわず叩き潰せ!!臆すること、敵戦逃亡は許さん!下賎げせんな賊共にわれの威光を見せつけよ!!」


 従属国を含めた全てに対する大号令。

 こうしてプルート、そしてそれに連なる数多くの従属国対海賊の国という図式の戦いが始まった。

 そして、もちろんサンティエールをプルートが得るきっかけとなるその将軍もその戦いに出向いた。


 彼には実力もあった。

 権威もあった。

 魔道具という特別な力もあった。


 しかし……その戦いにその将軍の出番は無かった。


 いや、正確に記載すると、その戦場におもむいたどんな人間にも出番などほとんど無かったのだ。


 長年航路をかけて争いが絶えなかったその国。

 その敵はある1人の男、圧倒的な武力を所持するクルウェイという大将軍の手によって殲滅させられたのだ。


 基本的にクルウェイ率いる近衛騎士団は、相当大きな戦いが無い限りは皇帝の近くを離れない。

 それもそのはず、敵を滅ぼし自国の領土を広げるよりも、皇帝という人間1人を守る方が優先度が高いのは独裁国家の常識。

 本来ならこんな海賊の国などに出向く人間たちでは無いのだ。


 だが今回は違った。。


 皇帝の勅命ちょくめい

 これはどんな基本原則をも優先される。

 クルウェイだけではない、自分を守る近衛騎士たちを全てをこの戦いに投入されたのだ。


 海戦を得意とする海賊の国は多種多様な戦術を用いた。

 それに対してこちらが用いた戦術は実にシンプルなものであった。


 まず近衛騎士達が船に乗船して敵の退路を断つ形で待機。

 そしてクルウェイが真正面から全てを殲滅。

 それだけ。

 日をまたいだ戦い、海が真っ赤な血で染まっていった。

 海に浮かぶおびただしい死体の山。


 結果は圧倒的勝利。

 練られ、研鑽けんさんされた戦術はたった1人の戦力に敗北した。


 皇帝の大号令によって出向いた数多くの従属国の騎士たち。

 彼らはそれを呆然と見守るしかなかった。

 たった1人の人間が1つの国を滅ぼす姿を。


 自分達が立ち入る隙が無かった。

 増援など必要ないと本能的に確信するほどの強さ。

 多少の戦闘があったにしても、それはクルウェイの強さに恐れおののいた敗走兵の処理程度。

 従属国の兵士たちに被害はほぼ無し。


 結果として皇帝は圧倒的な強さを敵のみに止まらず、従属国の人間達にも見せることが出来たのだ。


われに刃向かった者は同じ目にあうぞ』


 と、いう意味に繋がった。

 恐怖は結束間を生み、従属国の人間に更なる忠誠心が植えつけられる。

 こうして皇帝による支配が末永く続きましたとさ。。


 めでたし、めでたし♪


 とはいかなかった。


 心穏やかでない人間がここにいた。


「くそ!クルウェイめ!なんてことをしてくれたんだ!」


 くだんの将軍だ。

 結果として何の成果も挙げられなかったその将軍。

 彼は悩み、苦しんだ。


 なんと言っても出発前にマリアンヌの父である皇帝に


『皇帝陛下、御身の心配の種この私が取り払いましょう。そして持ち帰る素晴らしき報告をご期待してくださいませ』


 と、大見得おおみえをきってしまったという経緯があるのだ。

 にも関わらず成果は無し。

 クルウェイ率いる…いや、クルウェイという化け物によって戦場は一方的な虐殺場となった。


 実力はあった。

 魔道具も持っている。

 だがその将軍は成果を上げられなかった。


「これではプルートに帰ることが出来ない」


 そんな心底落ち込んでいる帰り道。

 どんな言い訳をしようか考えていた将軍の目に飛び込んできたのは、プルートの最大の敵国アトラスの従属国。

 辺鄙へんぴな国、サンティエール。


「…………」


 彼は手綱を引いて馬を止める。

 そして考えた。


 部隊は自分を含めて損害は無し。

 目の前の国には大した戦力は無し。

 アトラスからの援軍が来る兆しは無し。


 その将軍は口元を綻ばせた。


 そして…。


「皇帝陛下、素晴らしき報告がございます」


 その将軍は素晴らしい戦果を皇帝陛下に持ち帰った。

 アトラスの国を1つ手に入れたという戦果。


 これには皇帝は大いに喜んだ。

 クルウェイによるプルートの圧倒的な勝利に加えて辺鄙へんぴな場所にあるとはいえ、アトラスの国を1つ奪ったのだから。


「おお!おおお!!よくやった!!褒めて使わすぞ!!」


 そして、その将軍は皇帝からたくさんの褒美を貰い、更に昇進することになる。

 その将軍にとってはこれ以上無い結果。


 今度こそ、めでたし、めでたし♪


 これが7年前の出来事。


 だが忘れてはいけない。


 プルートが手に入れたのは何の価値も無い国であった事に。

 それでも手に入れたからには統治する必要があるのだ。

 兵士を、領主を置く必要があるのだ。


 夏は異常に暑く、冬は異常に寒く。

 軍事的にも価値も無く、まずしいゆえに税収も期待できない、特産物もほぼなし、アトラスも捨てている国。


 そんな流刑るけいの地に行きたがる人間などいるはずがない。

 つまりサンティエールに派遣される人間。

 それは言ってしまえば島流し。


 そして数日後、その場所に派遣されたのは…



             ×             ×



 サンティエールの中心にそびえ立つのは、大きな大きな領主の館。

 その建物の中で老人の怒号が轟いた。


「ふざけるな!!どういう事じゃ!!!」



閲覧ありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ


ではまた次回お会いしましょう♪(^.^)/~~~





石…なくなっちゃった(つ_<)

ええ、サクスペの石、、826、パワプロの日を1ヶ月前に控えた状態で私は使ってしまったのです(;´Д⊂)うわーん!

いや!だって聞いてよ!明神が実装されてバナーには王子冴木と館橋、しかも60~80連目はバナーPSR1枚確定。こんなもん絶対に引くわww


まぁ結果としては明神のPSR2枚、館橋PSR2枚だったので満足ですが…]ω-)それでも826はきっと天音姫恋が実装される…。なんとかそれまでに石を貯めなおしたいものです(=_=)現在石数657個、、かなり厳しいw


運営様!!石配布カモーーーンщ(゜Д゜`щ)ヵモ-ン!

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― 新着の感想 ―
[一言] クルウェイ強すぎ問題ww。 カーナとどっちが強いのかな…。 あと、皇帝とマリアンヌ様って、思考とか性質とかが似ているよね~。何だかんだで、マリアンヌ様が一番この国の後継者に相応しいのではな…
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