82 船に乗る、そしてサンティエールへ(2)
クリックありがとうございます(^。^)♪最近お試し気分で買った、カップヌードル味噌味が美味し過ぎて思わず箱買いしちゃったひとりぼっちの桜ですw
皆さん、これは美味しいですよ……(;・`д・́)ゴクリ。CMでバーチャルタレントのキズナアイさんが「食べてミソ♪」って言ってたけど。。まぁ期待せずに食べてみたら…うん。いや、これ以上の事を語るのは無粋というものですねw皆さんも是非食べてみて欲しい。いや!あえてここはこう言おう。
「食べてミソ♪(〃゜∇゜)っ」
さて今回のお話ですが、前回も言った通り、今回がサンティエール到着前の最後のお話になります(^n^)
ですが、前回同様楽しく纏めているので、肩肘張らずにラクに読めるかと思いますので今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~♪
静かに波を切る船体、そしてマリアンヌの近くまでやってくると黒い碇をドボン!と下ろして止まった。
「これが私たちの乗る船、全長150メートル、総トン数15トン。クイーン・マリアンヌ号になります」
河の上流からやってきた巨大な木造船。
マリアンヌの目線から見ればまるで山。
上を向きあんぐりと口を開けた。
「す…凄いな!これがクイーン・マリアンヌ号…ん?クイーン・マリアンヌ!?何、その名称!?どういうこと!?なんで!?」
初対面の船から急に自分の名前が出てきて動揺を隠し切れないマリアンヌ。
カーナは巨大木造船のやってきた上流を指差しながら、
「この大河を北に5日ほど上った先にプルートの従属国、水の都市ゼッテンベルムという大都市があるのですが、そのゼッテンベルムは造船所、つまり船を作るところがいっぱいあるんですね。そしてシグレさんが今回の大橋の破壊を聞いた時、すぐさまゼッテンベルムに船の手配をしました。ですがなにぶん急ぎという事もあり、一から作る時間は無かったため、その際に新しく出来た中型船の名がまだ決まっておりませんでしたので、シグレさんが『マリアンヌ様がお乗りになる船が普通の名前というわけにはいかない。特別な名でなければ』という配慮から、この名前に落ち着きました。残念ながら外観を弄る事は適いませんでしたが、内装に関しては各種黄金などを使っておりますので、マリアンヌ様に相応しい船になっているかと思われます。あっ、因みにちゃんとクイーン・マリアンヌ号と船の側面上に刻印されております」
「あ、ホントだ、デカデカと刻印されてるな。そっか、なるほど、クイーン・マリアンヌ号か…」
何とも素晴らしいアイデアだ。
そして全くもってその通りだ。
我が乗る船が普通の船であってはならない。
それは急ごしらえであったとしても同じこと。
決して消えぬ名を持って特別とする。
シグレめ、なかなか粋なマネをしてくれるわ。
「あいつ、死ぬほど優秀だな。やっぱり今回連れてこればよかったか」
あのメイド長が『女なら自分の後はお前に譲りたい』とまで言ったのは、こういう事を見抜いての言葉だったというわけか。
こんな田舎に用意された船だ、ボロボロ船も覚悟していたが、案外20分間は楽しい船旅になりそうじゃないか。
「どれ、では乗り込もうか、クイーン・マリアンヌ号とやらに」
「あっ、すいません、マリアンヌ様。先に馬車とかを乗せないといけないので、」
「へ?」
マリアンヌは顔を横へ。
するといつの間にか船から渡された足場、そこを馬車が上って行く最中であった。
「え!?我より先に馬車が乗り込むの!?」
「はい」
はい?
え、何こいつ?
頭沸いてるのか?
「我の名前が付いた船だろ!? 何で我よりも先に馬車が乗り込むんだよ!我が先だろうが!」
「えっ!?でも、馬車を引く馬も疲れていますし、マリアンヌ様はここに着いた途端、楽しそうに水遊び始めたので、船が来た際は先に馬車を乗せてしまおうと思ったのですが…ダメでしたか?」
「ダメでしたか…って」
なんで我の名前のついた船が目の前にあるのに、従者たちが先に乗って、我がこの暑い中こんな川べりで待機なんだよ。
「つかぬ事を聞くが、船に乗る順番って誰が決めた?」
「私ですが」
でしょうね。
「それをさ…誰か、使用人やメイド達はそれについて、何か諫めたりするような事言わなかったのか?」
普通、というか、流石に一般常識を考えたら、あのメイド達か使用人の誰かが何か言うものだろう。
そう思いマリアンヌが質問するとカーナは実に不思議そうに答えた。
「いえ、それがマリアンヌ様。山賊の一件後から同僚のメイドたちもそうですが、使用人たちも私に対してどこか余所余所しい感じになってきて、今回の一件も私がマリアンヌ様遊んでるし先に馬車や荷物などを船に乗せましょう、と言った所『それは本当にそれで良いのですか?マリアンヌ様の性格を考えると…いや、やっぱりいいです』と、言ってきて、、いったいあれは」
あ~なるほど。
あの優秀な使用人たちがコイツの暴挙を止めないのはどういうことだ?とは思っていたのだが、これで合点がいったわ。
確かにアレだけの数の山賊を目の前で皆殺しにする同僚、その同僚に今までどおりの接し方を期待するほうが無謀どいうというものか…。
「なるほど」
つまりメイド達は『お前、その考えおかしいんじゃね?』と思いつつも、こいつの戦闘能力におっかなびっくりした状態では、とりあえずカーナが言っているならそのまま了承してしまえ、となったわけか。
「何となく原因は分かってきたけど、因みに今まではお前に対してメイド達はどんな感じだったのだ?」
「そうですね…どこか、上から目線だったような」
だろうね。
てか、お前気付いてたんだ。
「カーナ、お前に出来るかどうかは置いておいて、物事において大事なのは我慢だ。性急な判断は命取り、お前の言う失策をうむ。今回の船の件もそうだが、他人の意見をもっと聞いてから判断した方がいいのではないか?」
というか、しろ!
戦闘以外の事柄は自己判断するな!
「しかし…喋ってこないので」
寂しそうに言われても…。
まぁ、これに関しては我が山賊の惨殺現場をメイドや使用人たちに見せたのが原因。
でも確かに考えてみれば当たり前の事だな。
一般人にあの血の惨劇はトラウマもの、カーナに話しかける気も起こらんだろうな。
「分かった。その件に関しては我からメイドや使用人たちに言っておく」
「え…あ、はい?何を?え~と、ありがとうございます? あの、で、あの…馬車、戻したほうがいいでしょうか?」
マリアンヌが視線を船の方に向けると、続々と船から渡らせた足場を続々と馬車が上っている最中だった。
「………」
これを中断、引き返すとなるとなると、とんでもなく時間のロスになるだろう。
暑い中、行なわれるそんな茶番劇。
耐えれるわけがない。
このままここに居ては死ぬ。
どんどん暑くなっているのだ。
我は早く涼みたいのだ。
「もうよい。使用人、御者たちに急がすように伝えろ」
「分かりました、では」
「あのさ…前から言いたかったんだけど、お前に欠けているのは…。いや、もう、いいや。行ってらっしゃい」
「はい、では行ってまいります♪」
その屈託のない笑顔はとても眩しかったです。
悩みなんてありそうに見えません。
「はぁ~~、よいしょ」
そんなカーナの後ろ姿を見ながらマリアンヌは再びその場で腰を下ろす。
すると足元に転がっていたのは先ほどまでカーナがさしてきていた日傘。
「………」
どうやら急いで走っていったので、その辺に放置したようだ。
たぶん、これは自分専用の日傘だろうな。
それを地面にポイか…。
徐に傘を手にするマリアンヌ。
そっとさした。
傘の下、日陰に入ると暑さは少しは落ち着く。
「なんで我は1人でしゃがみ込んで傘さしてるんだろうな…。確かに急げと言ったけどね、言ったけども…だからといって我をここに1人で置いていくのもさ、、。一応もう、これ目の前は半分敵国みたいなもんだろ?まぁ敵なんていなさそうだけども。たまに鋭い質問をしてくるあたり決して馬鹿というわけでは無さそうだが、なんにしても…」
マリアンヌはカーナがみえなくなってもずっと、その方向を見続けていた。
「ほんとアイツにシグレの爪の垢でもせんじて飲ませてやりたい」
閲覧ありがとうございました(*′∇`*)φさて、これで壮大なマリアンヌの移動編が終わりましたwそしてこれから本編になりますww
え~~~と、あの………ごめんね( ;´꒳`;)w
いや!1個だけ言い訳させて!(」〃>Д<)」
当初の予定では30話ぐらいの予定だったんです!内訳としてはマリアンヌが出発するまでに20話、移動に10話(それでも十分長いですがw)そして30話使ったあと到着したこのお話の後書で
「皆さん、よくここまで付いて来れましたね~w まさか目的地到着までに30話も使う小説なんて存在しないと思っていたのではありませんか~?甘いですね♪ありますよ~ここにぃ(o´罒`o)ニヤニヤ。そして私は試したのです!皆さんがどれだけこの小説が好きかを!安心して下さい!こっからもっと面白くなりますよ~期待しててネ♪"└| ` ▽ ´ |┘"ワッハッハ!! 」
と、言うつもりでした…(_ _)
しかし結果は……30話なんて夢物語の82話…。
1話1話が短いわけでもなく、下手すれば1話1万を超えた事も何度もある中での82話…。
出発&移動だけで……。
(。△。)
なんか、、え~と、、ほんとにありがとう(o*。_。)o
あの…その分頑張るから。
次回も読んでいただけると嬉しいです。
ではまた次回お会いしましょう♪バイバイノバーイ!!-=Ξヾ(ヾ(ヾ(ヾ(ヾ(ヾ(*´ ▽`)ツヒャッホォォ!
いや、ほんとに反省してるよ!




