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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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79 もう1人の裏切り者(1)

クリックありがとうございますm(_ _"m)中学生の時、家庭科の授業で火事を起こしかけたひとりぼっちの桜ですw 

あれは中1の時だったんですけど、確か野菜炒めかなにかを作っていたんですね。その時、何か燃えたんです(笑)フランベみたいな感じでボーってw炎炎ノ;゜ロ゜)ノ炎炎炎 ギャァー!!

いえ、お酒は入れてないはずですが…燃えたんですw当時の私は料理のりの字も知りません。てことは当時の私は入れますよね?水w

皆さん、想像して欲しい、油などで激しく燃えている所に水を入れると……そりゃ~もっと燃えるよね(^^♪天井辺りまでw

唖然とする同級生たち、私は言いました。


「先生♪何か燃えたw(笑^□^)」

「アホか!!何笑っとんの!」


先生は即、手元にあった食器洗いようの洗剤を手にして炎の中に注入。

正直、当時の私は「先生、何してんの?そんなんしたって料理がマズなるだけやん。頭おかしくなった?≧(´▽`)≦アハハハ」って思ったのですが、そこはさすが先生。炎は一気に消化、何とか火事は免れました。

いや~やっぱり先生って凄いな~って思ったひとりぼっちの桜だったのでした^m^え?作っていた物はどうなったか?ですって?

ハハハwもちろん洗剤入ってるので捨てて、私の班は他の班の作ったやつを食べましたよ♪作らずに食うだけ…最高な調理実習でした(^o^)ワーイ♪



では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~



 ゆっくりとだが周囲の視界が、煙幕が、次第に落ち着きを取り戻していく。

 その中、こんな山奥に不釣合いな地面を歩くヒールの音が遠くから少しずつ近づいてきた。


「あ~あ、カーナ殺しちゃったの~?」

「あっ、マリアンヌ様。はい、この豚ですが、つい先ほど滞りなく死にました」

「そうなのか…つまらんな」


 カラスや使用人たちを引き連れてやってきたマリアンヌ。

 近づき横たわるペリモンを見るや否や


「つまらん、人とは死の瞬間にこそ輝くというに」


 残念そうに肩を落とす。

 するとそれを見たカーナは自分の行動を振り返って、もう生き返らすことが出来ないペリモンを何度も見ながらあせる。

 焦りまくる。


「え!生かしておいた方が良かったですか!? でも!マリアンヌ様、殺せと仰ったので、だから私、追いかけて」

「殺せとは一言も言っておらんのだがな、自害する所が見たいと言ったのだ、だから生かして拘束でもしていてくれたらな~と期待していたのに。。 そもそも、お前はわれが命令する前に追いかけて行ったではないか。 何なの?お前は猟犬か何かなの?逃げる生き物を見たら習性として追いかけないと気がすまないの?」

「す、すいません。そう言われると、生かしておけばよかったです、はい」

「いや、別に責めているわけではないのだよ。だってほら、どうせ殺すわけだから」


 マリアンヌはやれやれと微笑みながら、頭上に生い茂る葉の下、静かに丸太に腰を下ろした。

 そして心臓をえぐられ絶命したペリモンに白く華奢きゃしゃな足を伸ばし頭を踏みつける。

 今やピクリとも動かない肉傀にくかい

 しばし転がっている肉傀を踏みつけた後、こう吐き捨てた。


「ただね…この劣悪種がどのように死んだか、どんな断末魔を上げたか、その程度は気になる所だ」

「断末魔ですか? そうですね…ええ、普通に心臓に一刺しで死にましたので断末魔など特に無く、面白みも無く普通に死んだかと」

「そうなのか?」

「はい」


 溜め息のような声がマリアンヌの喉から漏れる。


「そうか…そうなのだとしたら死の寸前までつまらない男だ。見込みがあると思っていたのに、所詮はわれに付いて来れないゴミのたぐいだったというわけか」


 さげすみ、そう言って先ほどまで部下であり、仲間であった男の頭を蹴りつけた。

 まるで石ころを蹴飛ばすように、冷たい眼差しでつま先から。

 そして立ち上がると、ここに居る全員に向かって言った。


「言うまでもないことだが、これを機にここに居る全員に言っておく。この世の全ての存在は我の言う事には絶対服従、拒否することなど許されない。貴様らはただひれ伏し、こうべを垂れていればよい。それが義務であり責務、それを放棄する人間に生きる価値など無い。それは遠くプルートを離れた土地でも同じだ」


 普通なら酷く傲慢な発言と受け取るだろう。

 誰が了承するというのだ。


 だが、重厚な威厳のこもった声。

 ことマリアンヌが言うと…。


 その場にいる全員がまるで催眠術にかかったかのように一同に頷く。

 マリアンヌはにっこりと微笑む。


「うむ、分かればよい。まぁせいぜいそこに転がっているゴミと同じ末路にならぬようにな」


 そしてマリアンヌはペリモン以外にも周囲に転がる昨夜の屍達を見ながら、


「ではもうここを出発するぞ、昨夜の死体のニオイも臭くなってきたし、こんな場所、もう1秒たりとも居たくはない」

「あの!出発前に1つだけどうしても気がかりな事あるのですか」

「ん、カーナ?って言うか、また?まぁお前の勘は当たるしな~。…言ってみなさい」


 早く言えと急かすマリアンヌ。

 カーナは首を振る。


「いえ、これは私だけじゃなくて全員が思っていると思うのですけど」

「全員が?」

「はい、え~と、マリアンヌ様、先ほどペリモン、本当に彼は1人で今回のような事を計画したのでしょうか?」

「そうなんじゃないの?」

「いえいえ!だって…あの!ちょっと待ってて下さい!」


 カーナはそう言うと先ほどマリアンヌが居た地点までダッシュで戻ると、1人の女の死体を抱えて返ってきた。


「これを見てください」

「ん?そいつはペリモンが生かそうとした女であろう?小汚い女だ、品の欠片も感じられん。ペリモンもこんな女のどこが良かったのであろうな?趣味の悪い男だ」

「いや、あの、見ていただきたいのは遺体ではなく服のほうです」

「服?」


 ボロボロで裂かれたメイド服。


「これが何?」

「不自然ですよね?」

「え?」


 どこがよ?

 普通のメイド服だろ?


「え?ってお分かりになりませんか?」


 おそらく天然であろうが、カーナ如きにその言い方をされるとマリアンヌは僅かに眉を顰めた。


「……お前に分かることがわれに分からないわけがないだろうが。もちろんお分かりにはなっとるわ。だがしかし、ちょっと待て」


 マリアンヌはもう一度、死んだ女の着ていたメイド服に焦点を合わせる。

 黒々とした瞳は万遍まんべんなく隅々まで。

 そしてブツブツと呟き始めた。


「何処にでもありそうなメイド服だ。しっかりした造り。自らの返り血、地面を引きずられたことでの汚れ、やぶれは観られるものの、それ以外は綺麗。しかし、普通は汚れやすい首元、襟元、腕周りなどにひし汚れがみられない。新品、もしくは洗濯後。洗濯後だとしたら丁寧な仕事だ、このような所に住む賊に出来るとは思えない…故に、どこぞの貴族から奪ったものの中にあった品物、それをペリモンが見つけて女に着せた」


 そしてマリアンヌは顔を上げた。

 マリアンヌの目には特質すべきものは見当たらない。


 マリアンヌは言った。


「うん、カーナ、不自然な所は無いぞ。お前の勘違いだ」

「いえ!ありますよ!」

「どこよ~?」

「このメイド服、なんでこいつが着ているんですか?」

「そりゃ、このアジトにでもあったんじゃないのか?ほら、襲った相手が着ていたとか、あとは…」

「そんな事はありえません!」


 強く否定するカーナ。

 普段からマリアンヌに対しては口答えしないカーナにしては珍しい。

 よほど確信があるのだろう。


 マリアンヌは問う。


「なぜ?そこまで言うのなら相当な核心があるのだろうな?言ってみよ」

「私たちが着ているこのメイド服ですが、これは」


 カーナはマリアンヌの目をしっかりと見る。


「マリアンヌ様直属のメイドしか持っているわけがない、プルートでも着ている人間がほとんどいない、マリアンヌ様に仕える人間専用のメイド服なんです」


 なんだと?


「えっ、そうなの?なんで、そんなわれのメイドだけ専用の服が」


 そう言いかけたところで1人のメイドが手を上げた。


「それは私がお答えします。マリアンヌ様が3年ほど前、他の皇族の方々のメイドを見て仰りました『われのメイドがなぜ他のゴミ共のメイドと同じ服なのだ?気に入らん、グレードが上の物に変えろ』と。そしてその発言から、マリアンヌ様のメイドが着る服は特注品になったとメイド長より聞いております」

「へ~、あ~、そうなんだ」


 記憶には無いけど、そんな事言ったんだなわれは。

 まぁ言いそうではあるな。

 いや、言ってるわ、たぶん、、絶対、そしてきっとロキとか関係してるな。


「マリアンヌ様、本国プルートであってもおいそれと手に入れる事が出来ない物をこの女は身につけていたんです」


 その言葉にマリアンヌの表情が固まる。

 そして遂にマリアンヌの頭も、カーナが言いたいことに感づき始める。


「へぇ~なるほど、それは確かに変だね。うん、大いに変だ。そしてお前の推理に興味が出てきた、最後まで申せ」

「いえ、私のはマリアンヌ様のと違って、推理なんてそんな大仰おおぎょうなものでは」

「なら考えでも良い。言葉がたどたどしくとも良い。纏まってなくとも良い。全てを許そう、申せ」

「はい。ありがとうございます。では、続けますが…なんでこの女はマリアンヌ様直属のメイドしか着ていないメイド服を着ているのでしょうか?」


”いったい誰がペリモンにメイド服を渡したのだ?”


 実のところメイド全員がその疑問を薄々感じていた。

 だがペリモンのごたごたで忘れかけていた、それをカーナが思い起こさせる。

 彼女は曲がりなりにもメイドとして行動していたからこそ気付いた。


「この服は私達メイドのテントに替えを用意しています。で、今は馬車に積んであります。昨夜アジトを壊滅させて馬車をここに持ってきて、早朝にメイド達がメイド服を積んでからは常に誰かが周囲に居るはず。ってことはですよ、ペリモンはどうやってこのメイド服を手に入れたんでしょうか?」

「ボス、お話の途中に割って申し訳ないのだけど、それはテントにペリモンが取りに行っただけではないのかしら?」


 フード付きのローブに仮面、やけにガタイのいい体格、だが声は女。

 そんな人物からの質問に、カーナは首を振る。


「いいえ、ノアール、それはありえないんです。あなたは女性なので言ってなかったですが、私は出発前に男性全員にメイドの居るテントに入ったら殺すと言ってたんですよ。よこしまな事を考える輩もいるかと思ったので」

「へ~知らなかったわ。そんな事を言ってたんだ」


 再びカーナはマリアンヌに向き合う。


「で、マリアンヌ様。女性しかは入れないテント、そこに置いてあったメイド服をなんで男性のペリモンが手に入れる事が出来たのでしょうか?」

「そうか…なるほど、お前の言いたいことが分かってきたよ。因みに、例え誰であろうが男性を禁じたのか」

「はい、もちろんすべての男子禁制です。使用人であろうが入ることはありません」


 カーナは最後、自分の頭の中で出来る限り整理して口にする。


「マリアンヌ様、私にはどうしてもペリモンがこのメイド服を単独で手に入れれたと思えないのです、誰か、、そう、私たちの中にまだ裏切り者がいるようにしか思えないのです」



閲覧ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

また次回お会いしましょう【マタネー♪】・ω´・+)ノ))ブンブン♪




皆さん、私のオススメした先週の【ヴァイオレットエヴァーガーデンの10話】ご覧になられましたか?

凄かったでしょ?いや、言わずともわかります(T_T)泣いたんですね?ええ、いいんです。あれは泣くのが普通なので泣いてよいのですよ(^-^)

ってか、最後のエンドロールの音楽が流れながらの過去からの手紙、あれはずるい!あれで泣かないなんてありえないですよ(>_<)私、2回目なのにウルッときたもんw

そして同時に思ったよ。。


私もこんなの書きたいな~~って+.(≧ ∀≦)゜+.

まぁ無理なんですけどねw

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― 新着の感想 ―
[良い点] いつもより冴え渡るカーナさん。命令違反者を逃す気がまったくないな~ww。 [一言] 208話【愚か者】の話で、マリアンヌ様がベリモンに癇癪を起こしてた時に、『お前''たち''』と言ってたか…
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