72 明け方の企み(2)
クリックありがとうございます(*^-゜)vィェィ♪今日夕方に松の屋に行ったんですけど、いつもは客がいっぱいなのに今日はガラガラでビックリしたひとりぼっちの桜ですw
今流行のコロナのせいでしょうか?いつもは満席近いんですよ(>_<)でも今日は悠々自適にとんかつを食べれたので嬉しい反面、ちょっと不気味でしたw
では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~♪
「1人生かしたい女が出来ちまったんだ。だからよ、俺様と一緒にマリアンヌとカーナを騙そうぜ」
はぁ?
何を言っているんだ?
この男は。
「ペリモン、あなたがここに来てるってことは山賊の残り、女子供はもう全員殺し終わったのでしょ?」
「いや、1人だけ生かして隠してる」
「……えっ?」
すると激しく迫ってくるペリモン。
彼はノアールが口を挟む間も与えぬ速度で言葉を紡ぐ。
「その女、首領の女だったらしいんだが!どうやらどこぞの領主の娘でこの山賊に襲われて連れて来られたって感じらしい!それがな!他の女とは別格の美しさで!肌の白さ、」
「へ~首領の女ね…」
ふとその時、ノアールの頭にカイルの顔が横切った。
「よく、カイルが許したわね」
それを聞いたペリモン。
馬鹿にするように笑った。
「なんで奴の許しがいる?」
「あの男がいい女をあなたに譲るとは思えないわ」
「譲らせる必要なんてねぇよ。俺がマリアンヌから女を好きにする権利を手に入れたんだ、他の奴らなんて俺様のおこぼれにあずかれるだけありがたいと思えってんだ」
「ふ~ん、そうなのね」
どうやらこの男の中では、既に自分はカイルより上にいるという判断をしているのだろう。
まぁ、マリアンヌのご機嫌取りをしていたみたいだし、そう考えればカイルとホリーが森の中で言い争っているとき、いつもならカイルに付いているこいつがホリーに付いた、この男の行動にも説明がつく。
「で、そのカイルにも触らせたくない女、それを生かしたいと?」
「ああ」
「マリアンヌは自分が起きる昼までに全員殺せと言っていたわよ」
「もちろん知ってる。俺様も近くで聞いてたんだからな」
じゃあなんで?
そう、口にする前にペリモンは下種な笑い声を漏らす。
「それだけいい女だからだよ」
「……」
下らなすぎて言葉も出ない。
「じゃあ勝手にすれば?私は知らないけど」
今なら誰も居ないでしょ?勝手に逃がしなさい、と言うノアールにペリモンは首を横にした。
「俺も最初そうしようと思ったんだが、今この周辺にはホリー、シア、あとたまにカーナが居る。その監視の目から素人の女を逃がせれると思うか?」
「無理ね」
「だろ?だからお前の協力が必要なんだ」
「あんたに協力することで私にどんなメリットがあるの?」
「お前もマリアンヌのお気に入りになれるぞ」
「…聞きましょう。どういう事?」
「ついさっきの事を思い出してみろ」
「さっき?…あ~、あんたがマリアンヌの肩をマッサージしていたやつ?」
ああそうだ。とペリモンは鼻を鳴らした。
「俺様はマリアンヌに気に入られている。協力してくれたら今後、お前も優遇されるようにもっていってやる」
「たかが肩を揉んだ程度で何を大袈裟な」
得意げに胸を張るペリモン。
「たかが?大陸に広がるプルートの広大な大地。その全てを統べるプルート、その第一皇女に気に入られる事の価値、それが分からないお前じゃねぇ~だろ?」
「………」
確かに…。
普通の国、普通の上官なら、肩を揉むのが上手い”程度”で優遇されることはまず無いだろう。
だが相手はあのマリアンヌ。
あり得る。
そう、ノアールは考え始めた。
しかし、それは同時に聞かなければならない事がある。
この下種な男の企みに乗る前に…。
「既に気に入られているなら、私を引き入れて工作する必要なんて無いんじゃないの?」
「そこは時間の問題だな。最大限気に入られる前だから”今は”俺様のワガママがどこまで許されるか分からないんだよ」
「そもそも論だけど、あなたが今後マリアンヌにそこまで寵愛を受ける保障がどこにあるの?」
「お前も知ってんだろ?俺様がどれだけ人に取り入るのが上手いか」
確かに近くに居れば居るほどこの男は、異常な握力よりも、人へ取り入る乞食のような能力の方が顕著であることを実感する。
「カイルの時もやってたわね」
「ああ…だが、あれはミスったな」
ペリモンは苛立ちを隠そうともせず、自分の無精ひげを掻き毟る。
「あいつに取り入ったのは間違いだった。たまに頭が切れる所もあるし、リーダーシップを取ることもあったから、取り入ってみたが、すぐ激情してキレて感情を抑えられない。アンジェラの時はそれでも良かったが、マリアンヌの前ではカイルは無ぇな。むしろシアに取り入っておけばよかった、あんなにあいつが強かったとは、そしてマリアンヌに好かれるなんてな」
「あなた、カイルと一緒にイジメていたものね」
「ああ、その黒歴史忘れてもらいてぇ所だな」
恥も体裁も無いクズは土下座も平然とする。
こいつの能力なら本当に今後マリアンヌの寵愛をうけるかも…。
そのノアールの気持ちが伝わったのか、ペリモンはもう一度問う。
「どうだ?そんな俺様に恩を売れるぞ」
ノアールはその血のように赤く塗られた口元に手をやり、ワインが既に尽きたグラスを傾け考える。
乗るべきか、、乗らないべきか、、。
敵はマリアンヌでありカーナ。
この足らないお頭が相方では心持たないわ。
しばらく悩んでいたノアールではあったが、ワインを一気に飲み干すと、何か吹っ切れたように微笑んだ。
「いいわよ」
優しげな声、だが裏では――
私の関わった証拠さえ残さなければ、最悪こいつだけの責任にしてしまえばいい。
こちらに損は無いわ。
「そうか!そうか!俺様につくか!」
「もちろんよ。アンジェラのときから共に肩を並べて苦難を乗り越えてきたもの同士、あなたの為に人肌脱ぎましょう。ただし!バレた時、私は無関係って事にしてもらうわ」
「…ッチ!冷たいやつだな。俺様なら最悪バレても乗り切るっつーのに」
当たり前だろうが!
お前なんかと道連れになってたまるか!
「じゃあ早速、マリアンヌのメイド達の所に忍び込んでメイドの服を1着くすねて来てくれ。男の俺様だとあのメイド達がいるテントには入れない」
「…え?ええ、分かったわ。手に入れておく」
女しか入れない?
あ~だから私を頼ってきたのか。
「急かすわけじゃねぇが、早めに頼むぜ。時間は分からないが、もうじきしたらカーナが死人の確認、生存者がいないか見回るって言ってやがったからな」
「言ってたわね。でも改めて考えてみると、どうやって死人の確認なんてするつもりなわけ?まさか、1つ1つ死体を確認するってわけじゃあるまいし」
「それがよ、俺様も気になって聞き耳を立ててたら、カーナがマリアンヌに言ってやがった」
「なんて言ってたのかしら?」
「気配とニオイで生存者がいるかどうか分かる。だ、そうだ」
「ニオイ?」
何を言っているんだ?と、眉を潜めるノアール。
「ちょっと言っている意味が分からないのだけど、どういう事?」
「よくは覚えてねぇんだが。生きてる人間は汗をかく、そのニオイがどうこうで隠れてようが分かる…らしい。だから出発前に一通りこのアジトを歩くだけで問題ない、つってたな」
「それが冗談じゃなく事実なら、本当に人間離れしてるわ。それでそんな化け物の目を誤魔化す計画の全貌を教えてくれる?」
「さっき説明しただろうが」
え?
されたっけ?
…いや、されてない。
「私が聞いたのはメイド服を手に入れる、って事だけよ。その先を聞きたいのよ」
「まずメイド服を女に着せる、これでカーナの目は掻い潜れるはず」
えっ、どういうこと?
ペリモンの答えを聞き、ますます混乱するノアール。
「どういうこと?」
「だからよ~、分かんねぇ~かな」
口元を歪ませ、ボサボサの頭を掻くペリモン。
「いいか?5人メイドいるだろ?」
「ええ」
「その5人、カーナが見回りしているときにメイド達の中に紛れちまうってわけだ。1人増えたってバレねぇだろ?」
バレるわ!
「一瞬でバレるわよ。それ」
「マジかよ」
当たりまえだろ!
5人だぞ!?
50人じゃない!!
たった5人のメイド、しかも顔を隠しているわけでもない人間がそこに入り込む?
それでバレない方がどうかしているわ!
「じゃあ……」
ペリモンはあからさまに不機嫌といった表情を浮かべ、悩む。
そして直、新たな策を思いついた。
「じゃあよ!こんなんどうだ?」
「聞きましょう」
「メイド服はカーナの見回りの時限定で着るとして、基本は着ない。そしてカーナが生存者の捜索を始めたら掃除をするフリをしてやり過ごす。もちろん他のメイドたちからは離れた位置で!そしてカーナの捜索が終了したら適当な空き家に隠れる、そしてそして俺達が出発するまで隠れ続ける。 どうだ?」
「まぁ、それなら…」
「よし!計画も練ったな!」
「え、ええ」
なんて頭の悪そうな場当たり的な計画。
成功確率は私が手を貸して半々、50%ってことろか。
今から手を引いてもいいが、こいつの乞食のような行動力は目を瞠る。
上手くすれば本当にカラス内で誰よりもマリアンヌに気に入られるかも…。
私の今後の立場を有利にすることが出来る可能性を考えれば、
「これであの女は俺様の物だ。グヘヘ」
「あのさ、聞きたいんだけど。私達の出発を見送ったその女はどうするわけ?」
「ああ、それは俺様たちが出発した後、プルートに行くように言ってあるんだ」
「へ?って事は、その女は……1人でプルートまで行くって事?」
「そういうこったな。慰問から帰って合流するのが今から楽しみだぜ」
なんて愚かな男。
話を聞く限り、その女がプルートなんて行くわけがない。
そもそも、その女が本当にコイツの女になる事を了承しているかも怪しい。
殺されるのが嫌で、自分の命惜しさにこのゲスに「愛してる」とか言って命乞いしたのだろう。
了承したフリをしている可能性が高い。
そういった可能性をコイツは考慮しているのか?
私がその女なら1人になった瞬間逃げる。
どこか遠くの村にでも逃げる、間違っても絶対にプルートなんて行かない。
騙されて可愛そうに。
しかし、そんな事は私の知ったことではない。
私は最低限度の協力でお前に恩を売るだけよ。
さて、嫌々だけど、やるとするか。
「じゃあ今からご用命のメイド服を手に入れてくるわ。あなたはここに居てちょうだいな」
話を終えようとしたノアールではあったが、何かを思い出したかのようにドアノブを回した手を止め置いた。
「あっと、その前に1つだけいいかしら?」
「なんだ?」
「あなたは知っているかは知らないけど、私は戦いにおいても心理戦を重要視しているのだけど、そんな私からの忠告よ。心からのね」
「なんだ?是非聞かせてくれよ」
もう、自分の願いが叶ったとウキウキとしているペリモン。
ノアールは「本当に聞く気があるのか?」と問いたい気持ちを抑えこむ。
「…どれだけ取り入ったとしても、あの女、マリアンヌを手玉に取った、自分が主導権を握ったなんて愚かな考えは持たないことね。あの女は魔性よ。元から持っている才覚なのか、それとも後天的に得た技能なのか、、それは分からないけど、あの女の主導権の握り方は絶妙すぎるわ」
「どういう意味だ?」
「間の取り方、声の強弱に至るまで、一切こちらにボールを渡さない」
「確かにウィノとの会話でも途中から完全にウィノがマリアンヌに押されて喋れなくなってやがたな」
ざまぁみろ。とペリモンはゲスに笑う。
「あの女は人の心に入り込む。そして覗き、一言…たった一言で人を引き込む、そして操る。悪魔か魔女のように。おそらく先天的、後天的であれば私でも出来るはずだもの」
「それがカリスマ性ってやつじゃないのか?」
「カリスマ性…いや、あれは魔性」
「なんでもいいから、早くメイド服かっさらってきてくれよ」
「は~、分かったわ。ちょっと待ってなさい」
こうして一切の信頼関係の無い2人が手を結んだ。
カラス内に生まれた浅い浅い共闘関係。
彼らは果たしてマリアンヌとカーナの目を誤魔化すことが出来るだろうか?
閲覧ありがとうございました(嬉〃∀〃)ゞエヘ♪
ではまた次回お会いしましょう♪(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
電話しちゃった|oノωノ) )))))))
ええ、注文しちゃったのです。
え?何を?ですって?
決まってるでしょ(^<^)♪
ジャパネットたかた『日立 コードレススティッククリーナー ラクかるパワーブーストサイクロン』ですよw
凄い悩んだんですけどねw
でもだってね!
悩んでいたら家に完員様カタログなる物が届いて、その中には「会員様特典さらに下取り1000円増額!」って書いてたんだもん(>w<)そりゃ~電話しちゃうよねw28800円ですよ!安い!
しかもね!嬉しい誤算があってね。
電話したらコールセンターの女の人が
「お客様は4月1日にアラジンのトースターをご注文されてますよね?」
「え?ああ…はい」
「では今回の掃除機、4月1日に一緒にお送りしましょうか?そうすれば送料も1つ分、下取り手数料も1つ分でいけますよ」
「えっ!マジっすか!!それでお願いします!!ヾ(*>ω<)ノ」
いや~得しちゃったw
意を決して注文して正解でしたね♪
今から届くのが楽しみです(●^o^●)
ん?皆さんなんですか?
何々?
「喜んでいる所悪いけど、高い掃除機買ってちゃんと掃除するの?」
ですって?
……皆さん(T_T)私を馬鹿にしすぎですよ。
私だってね高い掃除機買ったら今まで週1だった掃除を毎日するようになりますよ( ̄^ ̄)えっへん
そもそも今まで掃除をするのを敬遠してたのは、掃除機が重かったからです!その点、今回買ったのは1キロぐらいですよwすごくない?これは毎日掃除しますよ(^^♪ええ♪
そりゃ毎日………
まぁ仕事で忙しかった日はちょっと無理だけど。それは仕方ないよね?ほらっ、疲れてるし(´ε`;)w
あとこうやって小説を書いてるときも厳しいね。それは仕方ないよね?ほらっ、小説書いてるときは集中してるし(´ε`;)w
あとゲームしてる時も厳しいよね。それは仕方ないよね?ほらっ、オンラインだったら他の人に迷惑かかっちゃうから、迷惑かけてまで掃除するもんじゃないしね(´ε`;)w
あとアニメ観てるときも厳しいよね。それは仕方ないよね?ほらっ、アニメから小説の参考になることもあるし、真剣に観ないと製作者に失礼だからね(´ε`;)w
うん。
でもするよ。
掃除。
いっぱい、こまめに、本当に(⌒_ ⌒;
早く4月1日にならないかな~




