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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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69 マリアンヌの推理

クリックありがとうございます(^b^♪何故か私がアップするときに限って、小説家になろうが接続障害になっている事が多いひとりぼっちの桜ですw

いやね、体感だけど10回中4回は接続障害が発生している感じなんですよ゜:(つд⊂):゜もうここまでくると運営が私の事を嫌っているとしか思えないですよ!まぁ私も運営の事、大っ嫌いだからいいけどね!!



今回のお話ですが、書き終わってこう思うんだ……(  ̄- ̄)トオイメ

あれ?この山賊のお話は”カーナを際立たせるため”に書いたはずなのに……。マリアンヌが目立って……あれ??ってさw

だってマリアンヌの会話ってペンが乗るんだもん(笑)


って事で、何を言っているかも含めて、今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪



”はたしてこの言葉に何の意味があるのだろうか”


「君が頭が良い事の証明」


 この時、ウィノには意味が分からなかった。


 まず、前提としてそれを証明してどうなる?


 話のじくをずらして私の質問を煙に巻きたいのか?


 いや、それなら私の質問に違うと突っぱねればいい。

 理由、言い訳などいらない。

 それだけの権力の違いがあるのだから。


 にも関わらず、私の頭が良い証明をする…。

 意味が不明。

 そしてなによりも。


 くだらない。


 だがそんな事をこの女の前で言うわけにもいかない。


 ウィノは問い返す。


「私の頭が良い証明…?」

「そう♪ 君の考えている事を当てて、どれぐらい君が頭が良いか証明しようと思ってね」


 舐めるな小娘が、私の心をそう簡単に読めると思うなよ。


 もちろん表情には出さない。

 ウィノは心の中で呟く。

 そして頭の中ではどうやってこの女を騙してやろうかと算段を練っていた。


 算段を練っていたが…


 その時点で彼は既に敗北しているようなものだった。

 そう、マリアンヌとの騙し合い。

 それが意味するものは…


 肩をすくめるウィノ。


「は、はぁ?それはまた難しい証明ですね」

「そうでもないさ」


 軽く言い放つ。

 まるでウィノの心など簡単に見抜けると言わんばかりに。


 そして言いながらマリアンヌはウィノを見る。

 ウィノは様々な疑問を胸に押し込み、目の前のマリアンヌが再び口を開くのを待った。


 少しの時間。

 時間にして30秒といった所だろうか。

 すると、マリアンヌはゆっくりと顔を上げ、その瞳にウィノの姿を映し出す。

 そして徐に語りだした。


「おそらく、君はこう考えた。 『カーナが自分を怪しんでいる。しかし理由は分からない、慎重な自分にミスは無いはずなのに…。勘か?あの女ら可能性はあるな、感情的に動く野生動物みたいだし、それになんと言っても頭が切れるようには見えないからな。なんにしても思っている事が顔にすぐ出るカーナを見た限り、確信を持って自分を疑っているわけではないだろう。だが、だからといって疑ってないわけではない、間違いなくカーナは自分を疑っている。ならそのことはおそらくマリアンヌにも伝わっているだろう。ならばマリアンヌも自分を疑っていると考えるべき』 そして君はこの議題を長い時間をかけて天秤にかけ続けた」

「天秤?」


 マリアンヌは「決まっているだろ。カラスにおける君の立ち位置だよ」と含み笑う。


「このまま今までと同じく目立たぬように立ち回るか、頭の切れる人物としてマリアンヌに一目置かれる存在となるか」


 この発言にもウィノは表情を変えない。

 まるで他人事。


 その間もマリアンヌの瞳はどんどん深く暗くなり、その声は脳に直接語りかけるようにつむがれる。


「このまま目立たぬようにしていた所で怪しまれているという過去は変えれない。そもそも君にミスは無い、ならば最大限プラスになる形でわれに取り入ろうとした。そこで大事になるのは取り入り方、次に君はわれへの取り入り方を考えた。頭の良い君のことだ、何度も試して実験するようなマネはしない。統計、気に入られた人間たちの共通点を調べたはず」


 マリアンヌは指折り数える。


われに好かれている人間…、パッと思い当たるのはカーナ、ムンガル、シグレ、シア、ライオネルって所かな?この中でお前が相手の性格を含めて知っているのはカーナとシアぐらいだろう」


 なんだ、こいつ?


「カーナ・マキシマム。性格を一言で言うなら主人に何処までも忠誠を誓う犬。ただ戦闘能力は他と比べて著しく高い。シア。性格を一言で言うなら、お前にとっては訳の分からない性格だっただろう。急に性格が変わったかと思えば、戦闘能力すら上がる。そしてある日を境に性格がおかしく……いや、幼児化して帰ってきた。にも関わらずマリアンヌはそれを許している。この2人の共通点、もしかしてマリアンヌは明らかに他とは異なる人間を好むのでは?ってお前は考えたはず」


 なんなんだ、この女は?


「マリアンヌという恵まれた地位に居る人間なら周囲に優秀な人間が多い、ならば変わった…良い意味でも悪い意味でも突出した人間、一芸に秀でた人間を好む傾向がある。結論、マリアンヌという人間は”他と比べて突出した人間に目がいく”。だから今、君は行動を起こした。自分の持ちうる最大の力、頭の良さ、推理力を用いてね」


 未だ表情には変化が無いウィノ。

 だが徐々に後悔がウィノの中に生まれ始めた。


「おや?なぜ”行動を起こしたのが今”?みたいな顔をしているね。答えは簡単だよ、カーナが居ないからだろ?」


 やはり時期尚早だったか?

 もしくは踏み込みすぎたか?

 なんにしてもこの女を甘く見すぎていた。

 事前にランに聞いていたが、ここまでとは…。


「カーナがいたら、そもそもわれに推理を披露するなんて無理だっただろうからね。おそらく『ウィノ出しゃばるな!質問なんてするな!殺しますよ!』とか言われたであろうな」


 推理が始まってから一切言葉を挟めないウィノ。


 当たっている。

 マリアンヌが言った通り、今カーナが居ない今こそベストのタイミングだと判断した。

 こちらの考えが見透かされている感覚。

 ランが言った「実際に見てみれば分かる、マリアンヌという人間は悪魔が急に乗り移る」とは、こういう意味だったのか。


 心の中で苦虫を噛み砕くウィノをよそに、マリアンヌは尚も語り続ける。


「目立たぬようにカラス内に溶け込み所属する。そんな人間が折を見て主人の評価を得ようとする。1つは純粋に自分の立場を良くするため。だが2つ目の理由。ここが大事なんだけどね、ウィノ」


 静かに沈黙が圧し掛かる。

 ゾクッとする冷たい視線は、自然とウィノの足を後ろに下がらせた。

 マリアンヌは言った。


「2つ目の理由。。それはマリアンヌという人間に対して何か含みがある場合だ」


 まるでウィノの心の中を見ながら話すような口調。

 マリアンヌは静かに言葉を紡ぐ。


「君はわれに何かするつもりなのかな?」

「っ!?なっ!何を!」


 この女は本当に危険だ!


「何を!仰っておられるのですか!?」

「君が前者だった場合、われからの寵愛ちょうあいを受けたいがためにわれの前で推理を披露したのなら、もっと早くにその行動をおこしたはず。だが今までそんな素振りを見せなかった。それが今回、急に自分は頭が回る存在だと言わんばかりにわれの前に出てきて推理を披露した。このことからお前は”前者”われに寵愛を受けたいわけではない。では残ったのは”後者”、われに対して何か含みを持っているとみていいだろう。例えばわれに対して危害を加える目的とか…な」


 刹那、冷気がウィノの背を走りぬけた。


「ちょっと待って下さいませませ」


 このままではマズイ!

 反骨のそうありと処罰される恐れがある!


「何かな?」

「その理屈ですと今、マリアンヌ様の背後から肩を揉んでいるいるペリモンもマリアンヌ様に含みがあるということになりませんか?」


 それを聞いて背後に立つペリモンは怒気を強めた。


「ふ!ふざけんな!!俺様にマリアンヌ様を危害を加える気なんてあるわけないだろ!ちぎり殺すぞ!!」


 顔をおおい隠すカラスの仮面、その下では瞳は見開かれていた。

 必死の形相で否定するペリモン。

 しかし、この必死さも目の前で起こっているカーナによる惨劇を見れば理解できる。

 マリアンヌが命じればこの惨劇が自分の身に降りかかるのだから。


「俺様は肩揉んでるだけで!!」


 だがマリアンヌは即ウィノの言葉を否定した。


「その通り、ペリモンにはその気は無い。彼は典型的な前者、自分の地位向上の為にやっているんだよ」

「私とペリモンとの差は何処にあるのですか?客観視したら、ボスが居ないときにマリアンヌ様に取り入るような行動を取る、一緒に見えますが?」

「君の言う通りこいつが含みを持っている、その為にわれに気に入られようとしていると仮定しよう、それにはまず肩を揉む必要があるわけだよな?」


 ペリモンには推理は出来ないだろ?と念押すマリアンヌ。


「肩を揉むという行為に及ぶには、大前提としてわれが肩が凝っている事が必要になる。じゃあわれが肩が凝らない人間なら?その時をただひたすら待つなど馬鹿以外なにものでもないわ。つまりこの男はただ純粋にわれに取り入って、自分の立場を良くしようとしているだけ。なぁ?そうだよな?」


 背後に向かってそう声をかけると、ペリモンは肩を揉む手を止めて声を裏返した。


「俺様、いや!俺にそんな卑しい気持ちなんて!」

「いや、別に構わぬ。貴様の浅慮せんりょな計画などでわれが気を害することなどない。そしてその程度でお前の価値が下がるものか。安心しろ」

「マリアンヌ様!俺様、俺はマリアンヌ様の肩を揉みたいだけですよ!裏表なんて!」

「はいはい、分かっている。お前は黙って肩揉みを続けていろ。信頼しているぞ」

「ありがて~言葉です!では続けさせて頂きます!」


 その無骨な大きな手をポンポンと叩くマリアンヌ。


「ああ、頼むぞ。さて、いつでも披露出来るというわけではない肩揉みという特技を持ったペリモン。一方、いつでもその推理を披露出来たのにあえてしなかったウィノ君。この2人の対比は面白いね、ペリモンという存在が君の心を見透かすのに役に立つとは…、君もまさか思ってはいなかっただろう」


 確かに、、。

 多少のあざとさは見抜かれると覚悟していたが、それも先に肩を揉んでいたペリモンという存在がカモフラージュとなってくれるはずだった。


「それに確か君はさっき1回帰ろうとしたよね?でもペリモンが肩を揉むや否や、われからの答えなどもらえるか分からぬというのに自分の推理を始めた。ここから分かる事は……なるほど、ペリモンをカモフラージュ代わりにしたわけだな。うむ、あざとい男だな、君は」


 もはや超能力。

 本当に人間の心を見透かす悪魔なのでは?


 と、ウィノは思いながらも首を傾げる。


「なんのことやら」

「フフフ、そう?ではそろそろ結論といこうか」


 マリアンヌは手をパンッと叩いた。


「結論。君は頭の回転が早く、その頭を使ってわれに何かをしようと企んでいる。此度の推理はその足がかり…かもしれない」


 当たっているか?と、クスクスと笑うマリアンヌ。


「頭の回転のよさしかり、来るべき時をジッと待つ思慮深さ然り。どう?君が言っていた客観視してごらんよ、君という人間は頭が良さそうではないか?」


 すごい。

 これがマリアンヌか。


「おや?さっきから言葉数が少ないが、君はそう思わないのか?」


 ウィノはこの慰問における移動時間、その全てを費やしてマリアンヌの思考を考え続けた。

 それに引き換え、そんな時間は無かったマリアンヌ。

 彼女はこの数秒でウィノの思考を読んだ。

 しかもウィノよりも深い。

 自分のマリアンヌの推理と異なる点があるのだとしたら、その深さだろう。

 マリアンヌの推理はまるで心を覗き見たような推理。


「そうですね。そういった人間なら頭は良いかもしれませんね」

「フフフ、さぁ話を戻そうか。で、君の”われがカーナの力を何に使用しようとしているか?”という質問。 質問を質問で返して悪いが。頭の良い君はなぜだと思う?」


 マリアンヌの推理に圧倒され、完全に主導権を握られてしまったウィノ。

 ただオウム返すことしか出来なかった。


「なぜ、でございますか?」

「そうそう♪ なぜ、われはカーナの力を早く欲しているのだと思う?」

「それが分からないから質問を…」

「まったく分からないのか?本当に?」


 黙ってしまうウィノ。

 その反応を見て、マリアンヌは確信する。


”この男は確信には気付いていない”


 そもそもウィノが今どう考えたとて、答えに辿り着けるだけの情報は無かった。

 情報とはヒント、ヒント無しで辿り着けるほど容易な答えではない。

 もちろん、それはマリアンヌも分かっている。

 だが念のために確認をした。

 結果は白。


 こいつ程度では答えには来れない。

 おそらく他の者たち同様、その時になったら気付くだろう。

 故に何を考えていたとしても脅威ではない。


 マリアンヌは視線を緩める。

 そして新しい玩具を見るように


「ならば考えてみるといい。今、君はわれの足元まで来ている。登ってきたまえ」



閲覧ありがとうございました(*⌒人⌒*)♬ね?マリアンヌ目立ってたでしょ?w


因みに今回のマリアンヌのウィノに言った謎かけ「フフフ、さぁ話を戻そうか。で、君の”われがカーナの力を何に使用しようとしているか?”という質問。 質問を質問で返して悪いが。頭の良い君はなぜだと思う?」ですが、これは実は私から皆さんへの謎かけでもあるんですよ♪『なぜマリアンヌはわざわざ半日プラスかかってまで山賊を根絶やしに来たのか?カーナの力を近々何に使おうとしているのか?』ヒントは今までに結構散りばめておいたので、皆さん各々「こうかな~?」って想像して頂ければ幸いです

では皆様、また次回お会いしましょう~ヽ(⌒0⌒)ノバイバイ♪





以前おススメした深夜アニメ「痛いのは嫌なので、防御力に極振りしたいと思います」ですが…。

面白いですね~(^^)私は毎週楽しみにしているのですが、見れば見るほど私もあの世界に行きたいな~(>_<)って思っちゃいますw

早く仮想世界に行けるゲーム発売しないかな~(>w<)世は5Gの時代なんでしょ?発売されたらすぐ買うのにw

それでね!あっちの世界に行ったらフレンドいっぱい作って、大きなギルドとかも作って、大会とかも出てね!


ん?(。´・ω・)?

なんですか?皆さん?

何々?…


「話が盛り上がっているとこ悪いけど、現実で友達いない奴が何でバーチャル世界では友達がいっぱい出来ると思うわけ?無理でしょ?ちょっと考えればわかると思うけど、お前はどこの世界に行こうが、ソロプレイヤーでやってるよ。ギルドだって所属人数1人、にも関わらず無駄に広いホームを作ってるよ。仮想世界に目を向ける前に現実に目を向けなよ。お前の周りには誰がいる?…誰もいないだろ?お前に出来ることなんて脳内で仮想の友達を作ることぐらいだよ。分かったら、仮想世界に行けるゲームが発売するまでにもっとプレイヤースキルを磨きなよ♪そうすれば有名になれるよ♪まぁ有名になっても1人だろうけどな。゜(゜^∀^゜)゜。ギャーハッハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハ !!」


ですって?


ひ……ひどい(´;ω;`)ウゥゥ

皆、何もそこまで言わなくても(>_<)何か私に恨みでもあるんですか?(;_;

う……あんまりだぁぁぁ(つд⊂)ぁぁ!!

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