65 カーナ・マキシマム(1)
クリックありがとうございます!(^^)!今期の深夜アニメのおススメは「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」のひとりぼっちの桜ですw
皆さん!これめっちゃくちゃ面白いですよ( ゜Д゜)!簡単に説明すると、女の子がソードアートオンラインみたいにゲームの中に入って冒険するんですけど、主人公のメープルちゃん、初期のステータスパラメータの振り分けで「痛いのは嫌だから防御力に極振り」したんです(笑)そしてその後も防御力に極振りw
私は最初、この作品はタイトルだけが面白いやつかな?って思っていたのですが、見てビックリ!これは面白い♪メープルちゃん超~可愛いし、みんな是非見てみてね♪まだ3話だから皆追いつけますよ(^^)/
今回のお話ですが、当初の予定では原稿用紙7ページぐらいの予定だったのです…ええ、予定だったのです( 一一)
しかし、気づいたら25ページ、というかこの感じだとまだ増える(´・_・`)30ページは超える気がする(>_<)流石にそれを一気にアップはちょっとあれなので、切りのいい9ページを先にアップしますね♪
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪
「よろしい。では殺し合いを暴力の延長線上と勘違いしている山猿にお前の力を見せ付けろ。マリアンヌ・ディ・ファンデシベルの名において魔道具の使用を許可する」
カーナは頷く。
マリアンヌをまっすぐ見て、力強く。
「了解いたしました。すべては我が神、マリアンヌ様のお望みのままに…」
山賊たちの雄たけびが地鳴りのように鳴り響くき臨戦態勢となった輪の中に、今、黒い戦闘服に身を纏ったカーナは足を踏み入れていく。
いつ弓を引かれてもおかしくない。
いつ剣や斧で襲われてもおかしくない。
だというのにその足は一切臆する事無く一歩、また一歩前へ進んでいく。
そして遂に、燃えたぎる火の元へ。
そこに居るのは仁王立ちした猿顔の男。
腕周りはカーナの何倍も太く屈強、手には魔道具。
「初めまして、三猿の首領さん」
山賊たちに取り囲まれるようにな位置でボスと向き合うカーナの表情に変化は無い。
すらりとした手足、スタイルの良さが引き立つ戦闘服。
態度や雰囲気からは緊張を感じられない。
「おいおい、何の冗談かと思ったら本当に女が俺の相手をするのかよ…」
だが軽口もそこそこに、カーナの立ち姿を真正面から捉えると、首領の猿顔の男は目を細めた。
彼の身体中の危険信号が最大限の音量で鳴り響いたのだ。
「お前」
一瞥して分かったのだろう。
この女は強者だと。
そして数多くの修羅場を経験してきた首領の男は目の前の女についての認識を、一瞬にして『女』から『強敵』へと切り替えた。
「お前、相当やるな」
その魔道具は、まるでノコギリのような形状の刃を持った剣であった。
切るというよりも削って殺すという意志が感じられる剣。
首領の男は魔道具を腰から引き抜き、深く構える。
「なぜ、そう思うのですか?」
ピリピリとした空間でカーナは尋ねた。
手にはいつの間にか握られている大振りのナイフ。
柄の部分に付いている宝石が鈍く光を放つ。
「なぜっつーのは?どういう意味だ?」
「いえ、今まで戦ってきた敵は、大抵私の事を見るなり侮って侮辱してくる方ばかりでしたので」
「そいつは見る目が無いやつらばかりだったんだな。 だが安心しろ、俺はそいつらと違って相手の力を見間違える事はしねぇ。俺は今まで数多くの魔獣を、腕自慢の騎士達を狩ってきた、その中でもお前は最上級、別格だ。それにお前は相当以上に強い雰囲気を纏ってやがる。それこそ強者の証明」
引き締まった表情、魔道具を発動させる首領の男。
刀身に禍々(まがまが)しいオーラが宿る。
能力は不明だが、強力な魔道具であることは間違いないだろう。
「強者の雰囲気ですか、お褒めの言葉ありがとうございます。ですが、私としてはあなたが最初から本気で戦っていただけることにこそ、感謝を述べたい」
「なぜだい?」
「力も出し切っていない敵を瞬殺しても神は喜ばれませんので」
「へぇ~、中々もって、お前言いやがるな。じゃあ、いくぞ」
「少し待っていただけますか」
「あ?」
そう言うとカーナは魔道具を持った敵が目の前にいるにも関わらず、目を閉じ、そっと自分の肩に手を添える。
その場所はかつてマリアンヌから守るために矢を受けた場所。
マリアンヌと同じ傷跡。
あの日を思い返すと、今でも後悔の念に駆られる。
「………」
声が聞こえる。
数時間前に言われたマリアンヌの言葉
【我の期待を裏切るなよ】
その言葉が胸の奥で響くのだ。
心が掴まれるのだ。
だから私は…。
「はい、もちろんです。マリアンヌ様」
その言葉にカーナは頷き返し、大きく意気を吸うと、小さくまるで勝利の加護を求めるように呟いた。
「この身、この命、流れる血の一滴に至るまでマリアンヌ様のために。…任務開始」
目の色が変わり、カーナの纏う雰囲気が明らかに変わった。
感情が無くなった。
カーナは顔を上げる。
「お待たせして申し訳ございません。始めましょう」
「今のは何かのおまじないか?」
「…聞こえたのですか?」
夏の夜空の下。乾いた風が吹く。
月の光が2人の影が浮かび上がらせる。
「ああ、聞き耳を立てていたわけじゃねぇが、耳が良いもんでな」
「そうですか」
「で、今のは何なんだ?」
「神に忠誠を誓う言葉です」
言葉と共にカーナは拳を握る、すると黒い皮手袋がキュッと音を立てた。
しかもよく見ると、ダイアル城塞の時よりも分厚い鉄板が、手の甲や握った拳の指部分に入っている。
以前よりも確実に殴った敵に致命傷を与えるために。
「神への言葉ときたか。そりゃ大切だな、俺は信じていねぇけどな」
「見解の相違ですね。神の存在を信じないとは愚かですよ」
「見たことの無いものは信じない性質なんだ」
「見た事が無い?今、この場に居られると言うのに、悲しい方ですね」
「今いるだって?どこにそんな愉快な存在がいるってんだ?」
首領の男は剣の持ち手に力を乗せ、カーナの急所に狙いをつけながら殺気がどんどん膨らんでいく。
だが一方のカーナは自然体そのもの、棒立ち。
「長話はここまでにしましょう」
「フッ、ああそうだな。俺達は今から楽しい殺し合いをするんだ、これ以上の立ち話は無粋。名乗りも必要ないだろ?」
「ええ、殺し合いに自己紹介は必要ありません」
今から女を殺して、その後あの不気味な仮面を付けた奴らと壮絶な戦闘が起こる。
そう周囲を取り囲む山賊たちは思っていた。
一方、カラスたちは、どうやってカラスのボスがサルのボスを嬲り殺すのか。
そうクスクスと笑っていた。
「さぁ始めましょう」
「ああ!望むことろだ!」
だが次の瞬間、想像を絶するほど信じられないものを、この場にいた全員が見せ付けられることとなる。
全員、2人の一挙手一投足の全てを、一瞬たりとも目を離さないように真っ直ぐ見ていた。
でも
「それじゃあ、行きますね」
突如それは起こった。
「来やがれ!!弟の仇だ!可愛がっ」
突然カーナの後ろに巻き起こった衝撃波。
それは風だけを残してカーナの姿を消失させた。
目の前から急に消えたのだ。
と、同時に一閃の突風が吹き抜けた。
「てやるょ」
覇気の無い声と共に”何か”が宙をクルクルと舞う。
きっと彼は自分に何が起こったのか気付いてはいないだろう。
死んだ事すら気付かなかっただろう。
そんな驚愕の表情を顔に貼り付けたまま宙を舞い、ボトリと地面に落ちた”それ”を、今の今まで、舌なめずりをしていた猿顔の首領の頭だとこの場にいた者たちが気付いたのは、転がった生首をカーナが拾い上げた時であった。
カーナは血の付いたナイフ片手に拾い上げた物言わぬ生首に向かって言う。
「え?あの、もしかして何か今言おうとしてましたか?」
少し離れた所、さっきまで首領の男がいた場所。
頭という栓が無くなった首から噴火したように血が勢いよく噴出した。
「だとしたら…」
山賊たちの頭の上からピチャピチャと血の雨が降り注ぐ。
月明かりは厚い雲で遮られ、夏の暗闇を照らすタイマツの炎。
その炎に照らされたカーナの赤い髪が静かに揺れる。
「まことに申し訳ないことをしてしまいましたね」
瞬殺だった。
何の予備動作無く魔道具を利用した爆発的な脚力で一気に首領の男との距離を詰めたカーナ。
悲鳴すら発することが許されない速度。
放たれたナイフは一閃の雷光。
その魔道具の発動は息をするように滑らかで、動きは雷。
以前の所有者であるラムゼスとは根本的に違う性能にすら思える。
ラムゼスの前にこの魔道具の所有者であったカーナの父、彼から脈々(みゃくみゃく)と受け継がれた本来の姿がそこにあった。
「こちらは用意が済むまで長らく待ってもらったのに…。これではこちらが卑怯な事をしたような、、まぁ結果は変わらなかったでしょうからいいでしょうか?。。いえ、しかしマリアンヌ様の御前で不意打ちは不味い気が…」
う~ん、と頭を抱えるカーナ。
一方、それを見ていた者たちは
誰も言葉を発しなかった。
まるで世界がざわめくのをやめたように静かになった。
「ぇ?」
さっきまで軽口を叩いていた山賊たちは面食らった状態で固まっている。
そして呆然としながら、リーダーである男の首を拾い上げるカーナをただ口をぽかーんと開けて見ていた。
彼らの目にはこう映った。
首領と赤い髪の女が向かい合うこと1分ほど。
戦闘が始まった、と同時に自分達のボスである人間の頭が吹き飛んだ。
遅れるように新鮮な血が上空に向かって噴水のように吹き出した。
それで終わり。
「ぅそだろ?」
「何の冗談だよ」
あるのは絶対に覆せない差であり。
戦術、戦略をいくら練ろうが勝てない相手。
運の要素が一切介入しようがないほどの、絶対的な実力の差。
カーナはそれを見せ付けた。
何も出来ない。
息をすることすらも。
全てが眠ったように静まり返った。
出来るのは今死んだのが自分達のボスだと、現実だと理解することぐらい。
「………」
一方、大量殺人鬼が多数在籍するカラスたちも、この光景には「なっ……」と表情を凍らせて戦慄するしかなかった。
しばらくして、
「なんだこれ?」
カラスの1人は瞠目する。
そして横に居たカラスに言った。
「今の見えた?」
「いや、見えねぇ」
カラスの1人は呟く。
「いくなんでも速すぎる」
特にカイルは以前の持ち主であるラムゼスが魔道具を使用していたのをその目で見ていたからこそ、その差が顕著に理解でき、受けた衝撃は人一倍であった。
「うそだろ…あの魔道具、こんな速く動けるもんじゃ無かったのに」
他のカラスたちもある程度は想定していた。
ランから『ボスが魔道具を手に入れたわ』と報告を受けたときから。
あの強いカーナが魔道具を持ったなら異常なほどの戦闘能力を得るであろうと。。
しかしこれは、、
「目で追えなかった」
「俺はギリギリ」
「残像ダケなラ」
常軌を逸している戦闘能力。
カラスたちの驚きも無理も無い。
確かにカーナの人間離れした強さは全員、その身を持って知っていた。
魔道具がどれほど人に力を与えるかも知っていた。
知っていたが…。
「私、夢でも見てるのかしら?」
実力者ぞろいのカラス達でさえ愕然とさせるその圧倒的な実力。
カーナがこの3ヶ月で鍛錬した結果、その成長は部下であるカラス達もまた息をするのを忘れるほどの成長を遂げてしまっていた。
いかに強い敵がいようが、その敵がいかに強力な魔道具を所持していようが、発動前に殺せてしまう。その全てを無に帰してしまうほどの実力。
それが自分達のボス。
カーナ・マキシマム。
「フフフ」
そして遂に最後の1人が口を開く。
その人物の頭の中では、悦びと困惑が混ざり合ったいた。
マリアンヌ。
こと戦闘においてド素人な彼女には正直、今の一連の流れを見たところでカーナがどれぐらい強いのかは全くもって分からなかったが、しかしそれでも、この場に居る全員が目をぱちぱちと瞬かせているのがとても愉快だった。
「良く分からんが、まぁ分かんないけど、きっとこれは素晴らしい結果と考えてよいのだろうな。うん、きっとそうだ♪」
閲覧ありがとうございましたm(__)mカーナの覚醒イベはまだ続くよw
ではまた次回お会いしましょう♪(@^n^)/~バイバイ~~
昨日の事なんですけど、仕事の材料を取りに行った帰りにブックオフに寄ったんですね。するととんでもない作品を発見したのです(@ ̄□ ̄@;)!!
立ち読みをしていた私、疲れて首を回したとき、左上、ギリギリ手が届くか届かないかの位置になんと!
なんと!!!
『金田一37歳の事件簿』
マジかよw
私、大好きだった金田一少年の事件簿終わっちゃって、すごくヘコんでたのでこれ見た瞬間、二度見したよw ( ゜д゜) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゜д゜)
いや~うれしい♪すぐ買いましたよ(^w^)でも37歳か……結構なんというか…前高校生だったのにw私の年齢より相当上といいますか…「天樹征丸先生」と「さとうふみや先生」相当攻めたな(笑)
でも何にしても読むのが楽しみです♪きっと今回も金田一君の冴えた推理が見れるでしょう(^^♪
…と思って1ページ目を開いてみたのね。
すると見開きの右側、カバー部分にこう書いてあったの。。
『もう謎は解きたくないんだ………』
え?これ、今回冴えた推理あるのかな?(笑)




