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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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64 威風堂々

クリックありがとうございます(人''▽`)☆目覚まし時計は、手の届く範囲なら鳴ってから1秒以内で止めることが出来るひとりぼっちの桜ですw

皆さん、疑ってるでしょ?"(-""-)"でもこれがマジなんですよw昔から習慣なのか、目覚ましが鳴った瞬間に飛び起きて押してしまうのです、しかも全力で( `◇´)ノバチコーン!


では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~♪

あっ、因みに今回のお話はマリアンヌ節が絶好調ですよw



「背後から敵襲です!!」


 割れんばかりの声で山賊の1人が叫んだ。

 振り返る山賊たち。


 ぼんやりとした月明かりの中、山賊しか知らない裏道から現れた一団は、その視線をまるで賛美の雨を受け取るかのように堂々と進んでいく。


「カーナ、掃き溜めのような場所だが、、。だがまぁ、今日野宿する予定だった事を考えれば幾分マシだな」

「はい」


 山賊たちは意外すぎる心持でマリアンヌたちを見つめた。

 彼らにとって隣国の討伐軍が来るとてっきり思っていた。


 だが来たのは先頭にいるのは黒い口紅にアイシャドー、そして何より見たことも無い銀色の髪をした絶世の美女。

 そのすぐ後ろには赤い髪の女。


「驚いてイルな、マリアンヌ様に仇名ス害虫ども」

「仕方ないわよホリー。寝込みに私達が来たのだもの」

「やった♪今日は足を伸ばしてゆっくり眠れそうだ」

「いつもは眠れない、みたいないい口ですが。あなたは毎日良く寝てますよ、リックス」


 更に後ろには目深く被ったフードの奥に不気味なカラスの仮面を付けた奴ら。


「マリアンヌ様、私どもは本当に付いてきてよかったのでしょうか?」

「そうです!私達はお邪魔になってしまうのでは?」

「構わぬ。それにお前達にもカーナの力を見せるいい機会だ」


 そして何より、メイドや使用人が後に続く、そんな意味不明な集団であった。


「なんだあいつら」

「えっ、あれは?」

「あれが…討伐軍?」


”なんでこんな奴らが山賊のアジトに来たんだ?”


 周囲から降り注がれる奇異な視線。

 その視線を一身に受けながらマリアンヌは周囲の岩陰に潜む人影を見渡し、にやりと口の端を上げる。


「ああ~すまないね、せっかく我らを出迎える為に準備をしていたのに裏道から来てしまって。待っていてあげるから分散した戦力を集めたまえ」

「何が目的だ?」


 猿顔の男がそう言った。

 マリアンヌは目を細める、そして腰に差してある剣を見た。


「ふ~ん、なるほど」


 腰のアレは魔道具だな…。

 それにこの顔。


「その猿顔…いや、本当に遺伝情報というのは凄いな、どう頑張っても血の鎖からは逃げられないというか。われも母上と面影が似ていると言われるが―」


 すると背後上からコロコロと石が落ちてきた。


「「ぎゃーーーー!!」」


「ん?」


 マリアンヌが話を止めて、声のした方へ。

 するとドン!と、堅固けんこな砦と為していた天然の石壁から降りてきた2つの巨体。

 その手には血がべっとりと付いていた。

 カラスの1人がクスクスと笑う。


「あら、ペリモン、カイル、お早い到着で。大きい身体だと岩肌を登るのも楽そうでうらやましいわ」

「うるせぇぞノアール! それよりリックス!何が寝ながらでも登れるだ!結構けわしいわ、登ったら登ったらで上から矢を撃たれるわ、眠るどころの話じゃなかったぞ!」


 リックスはフードに包まれた頭をふるふると振った。


「またまた~カイル、ペリモン。そう言いながら俺達が裏道を通り抜けたと同時に降りて来ちゃうんだから、実は大したこと無かったんじゃないの?」

「ふざけんじゃねぇぞ!」

「大したことあったわ!」


 急に現れた不気味な奴らは、山賊たちの戸惑いも知らずに、好き勝手な事を談笑していた。

 首領の男はすかさず部下に視線を送る。


”時間を稼ぐからその間に仲間達を集めろ”と


「もう一度聞くぞ、貴様は何者だ?」


 だがその思考はマリアンヌに読まれていた。


「下らぬ時間稼ぎなどせんでもよい、それはわれを侮辱する行為だとしれ。われが待ってやると言っておるのだ、誰も攻撃などせぬ、というかさせぬわ。それよりも…」


 もう一度、しっかりと首領の男の顔を見る。


「本当に遺伝とは偉大だね。お前の顔を見るとそう実感するよ」

「顔だと?さっきから何を言って…」

「あ~そう言えばさっきわれの名前を気にしていたね?言うのもめんどくさいし、そこにいるお前の弟に教えてもらうとよい、あの世でな」

「何言って…」


 カラスの1人が掲げる槍、

 それを見た瞬間、首領の男の顔は怒りで染められた。


「貴様ら!」


 死ぬ寸前の表情を切り取られ、絶望に染まった生首。

 それはもちろんワークス。

 首の骨ごと引き千切られた生首。

 それが槍に突き刺されて掲げられている。


「ワークス」


 今にも飛び出さんとばかりに足に力を入れる首領。

 だがグッと耐えた。

 そして言う。


「ロクでなしな弟だと思っていたが、まさか敵をここまで連れてくるとは……役立たずが」

「首領!副首領にそんな言い方!」

「黙ってろ」


 低くドスの利いた声。

 幹部の男達もその迫力に押し黙る。

 これこそ200を超える山賊を束ねるというカリスマ性なのだろう。


 弟の生首を前にしたとは思えぬ発言、だが一方マリアンヌはその言葉に嬉嬉として目を輝かせた。

 そして横にいたカーナの肩をバンバンと叩く。


「カーナ!今の言葉聞いたか!?やっと!やっとだよ!!そうだよな!やはり悪とはそうでないとな!いちいち、部下の命など気にするなんてナンセンス!やっと山賊らしいのがきたな!」

「はい、おめでとうございます」

「うむ。めでたい、めでたいぞ。例え肉親だろうが、死ぬということは使えぬコマだったということ。真の悪ならば、そんな不良品にかける恩情などあろうはずもない。いや~これで心置きなく正義を執行できるな。このままだと、こちらが寝込みを襲う不埒ふらちな賊のようなイメージが出来上がってしまうからな」

「いえ!マリアンヌ様が悪などありえません!マリアンヌ様こそ正義であり、正義の象徴でございます」

「フフフ、いや分かっておるが、ものにはイメージというものが…」

「お前らこんな事してただで帰れると思ってんじゃねぇだろうな?」


 こちらに向けて発せられるドスの利いた声。

 発したのはもちろん猿顔の男。


「”ただ”でとは、どういう意味かな?」

「最低でも命は捨てる覚悟があるんだろうな、つーことだ」


 マリアンヌの眉間にシワが刻まれる。


「安っぽい挑発に乗るのはしゃくだが、ゴミにすごまれると不愉快だな」


 いや、首領の男以外の山賊たちもだ、こちらを容赦なく睨みつけてくる山賊たちにマリアンヌは言った。


「暑く寝苦しい夜は寝つきも悪く目覚めが悪い。今のわれは所かまわず怒りをぶつけたい、そんな衝動に駆り立てられている。特に君達のようなわれの気持ちを全く理解しようとも思っていない粗暴な連中にはそんな繊細な気持ちが分かるまい」


 溜め息1つ。

 マリアンヌは金のネックレスや高価な宝石、その他略奪品をその身につけている山賊たちに向かって言う。


「田舎の山猿にも分かるように言ってやるが、今恐れなければならないのはわれではなくお前達だ。お前達は既に狩る側から”狩られる側”になったのだ」

「何を言ってやがる?俺達とお前達の人数比は」


 更に大きな溜め息。

 現実を見ようともしない愚か者共。

 マリアンヌは苦笑すらする気がしないよ、と


「いいか?人数比とは互いの戦力が拮抗しているのならば意味はあるが、戦力が離れすぎていては…たとえば、大人と子供であったならその意味を成さない。つまりわれが指を1つパチンと鳴らせばお前達は死ぬ。それほどお前達の命は儚いのだ。風前の灯のロウソクだ、分かったら言葉には細心の注意を払え。で?仲間は集め終えたのか?」


 まだであった。

 伝令役の部下を行かせてまだ2分ほど、仲間が全員ここに集まるまであと数分はかかるだろう。それに例のアレに関してはもっと時間を要する。

 本来なら時間稼ぎに徹するべきだろう、少なくとも弟であるワークスならそう言う。

 しかしアジトに乗り込まれてなおこの人を小ばかにした態度。

 屈強な男達を束ねる首領のプライドに触れないわけが無い。


「いいか小娘、こっちは必要ねぇつってんだ」

「なんだと?今、なんと言った?」

「小娘、ここに乗り込んで来たことを後悔させてやる! そうだな!?野郎共!!」


「「オオォォォーーーーー!!!」」


「おおよ!もちろんだ!首領!!」

「全員ぶっ殺してやる!!!」


 野太い声と士気が上がっていく山賊たち。

 マリアンヌは


われを小娘と呼ぶか…。賊というものは大概馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが、命のロウソクを自分から吹き消すとは馬鹿の極み、愚かしいにも程がある。お前達の態度次第ではもう少しは生かしておいてやろうと思っていたのに」

「ふざけんな!!人の家に無断で入ってきて偉そうにほざきやがって!!」


 幹部の男は言った言葉にマリアンヌは呆れた様子でサッと肩にかかった髪を払う。


「お前達の家?お前達の家だと?フフ、笑わせてくれる、そんなものなどこの世に存在せぬわ。この世は全てわれの所有物であり庭。我が庭に湧いた蛆虫うじむしが偉そうに。家だと?家?この寄生虫が!」


 そう言うとマリアンヌは指をパチンと弾いた。


「カーナ、こいつら不愉快、もういらんから殺せ。お前の力を見せ付けろ」

「はい、マリアンヌ様の仰せがままに…」



閲覧ありがとうございました<(_ _)>

いかがでしたか?ね、マリアンヌ節が絶好調だったでしょw

ではまた次回お会いしましょう(@^v^)/~~~




引いちゃった(´艸`*)

前回言ってた正月ガチャwさすがにあの内容で80連は…と思って40連だけw40連で無敗の魔球鳴海・オクタヴィア・モネちゃん、バナーSR2枚ならまぁアリかなってさ(笑)運がよかったら3人全員もあるしね♪


で、引いた結果はSR4枚出て、、、全部「無敗の魔球 鳴海」でした(´・_・`)いや、45作れたから嬉しいんだけど、全部ってさ……モネとオクタヴィアは?どこ(;´・ω・)?

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― 新着の感想 ―
[良い点] やっぱり、こう言うマリアンヌがいいですよね。なんていうか、生き生きとしてる気がする。読んでいて面白かったです。
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