表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

189/392

57 命をかけた質疑応答(3)

クリックありがとうございます!(^^)!昨日ぶりですね、ひとりぼっちの桜ですw

まさか連続でアップされるとは思わなかったんじゃないですか?( =①ω①=)フフフ。これが『ストック実はいっぱいあるんだぜ( `ι´;)キラ☆』の術でござるw


…………

……


いや、すいません(>x<)悪ふざけが過ぎますねw

大丈夫ですよ(^^)ちゃんと最新話ですからw

実はこの前書きを書きたくて連続アップしていたりします(笑)ほら、皆さんに新鮮な驚き、、届けたいやん(〟-_・)ン?


今回は久しぶりにマリアンヌの推理が披露されます♪気合入れて書いたので、どうぞお楽しみ下さいませ~♪

え?ページ数?………あの……たいした量じゃないですよ(・Θ・;)いつも通り、原稿用紙11ページ、5千文字ぐらい(笑)



 ゆっくりと、マリアンヌはワークスに話しかけた。


「ではまずはお望み通り、お前だけに聞こうではないか。さっき君は自分の事を”副首領”と言った。なら首領がいるのが道理。君達の首領、ボスはここいるかね?」

「いない」

「なぜ?」

「俺達はある任務の為にこの辺りに来た。いわば、本体の部隊から離れた別働隊だ」

「ほぅ、別の目的とは…。ではわれたちを襲おうとしたのは、そのついでいうわけか」

「ああ、そうだ」

「ふ~ん。で、その別の目的とは何かな?」


 いや、山賊に目的を聞くのは野暮だったか。

 山賊の目的なんて略奪、強奪、窃盗などに決まって…


「1ヶ月と少し前、この辺りにいたはずの俺達の仲間と突然連絡が取れなくなった。俺達はその仲間を探すために来た」


 おや?

 おやおや?


 予想に反して、なんと賊らしからぬ発言。

 食っちゃ寝、食っちゃ寝、物を奪うか女を犯すかぐらいしか考えていない低俗な連中だと思っていたのだが。


 それが仲間とな?

 仲間を探しに?

 わざわざ?


 とんだ笑いぐさだな。

 帰ったらあの堅物のシグレやムンガルにでも聞かせてやろうかな。


 だが、ただ笑っているわけにもいかん。

 考えねば。

 部下じゃなくて、仲間、これが意味している事とは…。


 いくつかの違和感を感じたマリアンヌ。

 彼女は考える。

 考え抜く。


 そして彼女は悩ましげに吐息を漏らし、自身の長い銀髪に触れる。


「さっき君に言ったよね?われは人の心を覗き見る事が出来ると」

「ああ」

「信じてないよね?」

「いや、そんなことは!」


 フフフ、嘘まる出しだな。

 では少し考えて、こいつらに見せてやるとするか。

 母上にも褒められた、われの推理力を。


 なに、目的地に着く前の簡単な頭の体操だ。

 この程度、難なくこなせないようでは王になどなれようか。


「信じていない君に、本当にわれが人の心を覗けるのだと証明してあげよう」


 するとマリアンヌは瞳を閉じて深く思考する。

 そして自身の頭脳の迷宮、

 そのドアに手をかける。


「………」


 疑問は1つづつ片付けていこう。

 まずは1つ目。


 こいつらは三猿と名乗った。

 三猿、3匹の猿という意味か。


 なぜそんな名前を?


 関連性を考えるに、副首領と名乗る目の前の男、ワークス、猿顔だ。

 首もとのスカーフ、着ている服同様ナイフか何かでズタボロに切り裂かれているが、良く見ると3匹の猿のシルエットが刺繍ししゅうされている。

 他の部下も同じスカーフ。

 サルに思い入れがあるのだろうな、自分と顔が似ているから。


 てことは、こいつの兄も猿顔なのかな?

 さすがに副リーダが猿顔という理由で、山賊の名称を決める馬鹿はおるまい。

 だが首領と副首領、共に猿顔なら、名称にサルを使うのは得心はいくな。

 まぁ、2人で3猿は納得しかねるところが。


 え~と、次は。。


 首に巻いているスカーフの刺繍はパッと見、しっかりしている。

 個人がやったというより、店か何かでやってもらった感じだ。

 着ている服も山賊と言う割には、わりとボロではなく小奇麗。

 どれだけの御者や村を襲ったかは知らんが、ある程度、金銭面は潤沢に回っているのだろう。

 まぁ、無能な領主のせいで、この辺りの情勢が不安定なのも理由だろうが。


 こいつらは規模も大きい山賊の可能性あり。

 最低でも100人以上の山賊と見るべきだろう。


 では、そんな山賊がわざわざ部下を探しに来るだろうか?


 こんな山奥の森の中に。

 しかも1ヶ月前に消息を絶った部下を?

 副首領自ら。


 意味が分からん、行動のすべてが説明がつかない。

 意味不明すぎる。


 そもそも部下を探すってなんだ?

 普通なら切り捨てるだろうな、部下なんていくらでもいる。

 人とは何処からかいてくる物だ。

 山賊であれば尚の事。仲間を殺された程度ではそんなには動じないだろうが、この男はそんな事は無かった。


 よほど仲間意識が強い山賊なのか?

 現時点、その可能性は否定できないが、普通はそんな情に弱い山賊であれば金銭面が枯渇しそうな所だが。


 先ほどのカーナに殺された部下への反応を考えれば、ワークスという男に関してだけ言えば、仲間意識が強いのは分かる。

 しかしそうなると1ヵ月後という所に気がかりだ。

 この男ならもっと早くに探しに来てもおかしくないだろうに。


 この仲間思いの男が1ヶ月間放置する理由。


 それが一番の違和感。

 統制は取れている山賊内において自由がある程度許されている部下。

 その部下は1ヶ月の自由行動が許されている。


 ただの部下…じゃないな。


 サルに思い入れが強い。

 三猿、3匹の猿…猿顔。

 兄もきっと猿顔。


 3匹……

 3匹…


 そう言えば『サルに似てるね』というわれの何気ない問いに”家系”だとワークスは答えていたな。


 だが親の顔知らない。

 親の顔を知らないにも関わらず家系…。

 兄が首領。


 ここでマリアンヌの思考の点と点が結び付いた。

 そして遂に結論への道筋が見えてきた。


「………」


 もう1人いるな。


 猿顔の”何か”がいる。

 そして、そのもう1人はただの部下じゃない。

 自分達のトレードマークに付けるほどの人間、実の兄が首領、弟が副首領、ならば…


 マリアンヌが考え始めてここまで30秒ほど、沈黙を破るように口を開いた。


「ワークス君」

「なんだ?」

「探しに来たのはただの部下じゃない。弟だろ?」


 可能性があるのは弟か妹。

 1ヶ月間放置していたという期間を考えると男。

 女が1人で山で1ヶ月放置は可能性が低い。


「なっ!?」


 性格は集団行動を主にする山賊において単独行動を平然と取る所から。


「性格は自由奔放、わがまま、向こう見ず」


 まるで不意を突くかのように、そう言ってくるマリアンヌ。

 ワークスの目が点になる。


「なぜ…」


 フフフ、その表情を見るに当たりだな。

 よほど驚いたのだろう、冷静な君らしくない、部下と同じぐらい顔に出ているぞ。


「なぜその事を知ってる!?お前はビネガーの事を知っているのか!今、何処に居る!お前は俺達の事をどこまで知っているんだ!」


 ビネガー…弟の名前か。

 何処に居るという発言から、こいつらはこの辺りを探した結果見つかずに途方に暮れていた。

 どこまで俺達の事を知っているのかという発言。つまりやはり、こいつはわれがどこまで三猿という山賊について知っているのか、それを知りたがっている。

 理由は嘘を付いてこの場から逃れるため。


「………」

「おい!聞いてるのか!!ビネガーは」


 先ほどから思っていたがワークス君、君は想定外の事柄が起こった際に冷静さが欠けるな。

 言葉とは情報の宝庫だよ。

 頭が良いならもう少し慎重に発したまえ。


 だからこういう事が起こる。


「カーナ」

「はい。おい!ゴミカス、誰があなたの質問を許しましたか?」


 カーナがナイフ片手にジロリとワークスを睨む。

 その情景は、まるで蛇に睨まれたカエルであった。


「いや、その…」

「次、マリアンヌ様の許可無く質問したら、見せしめとして、あなたの部下1人殺します。もちろん、さっき死んだ男と同じような殺し方で」

「す、すまなかった」


 一気に萎縮いしゅくするワークスの表情にマリアンヌはご機嫌にクスクスと笑う。


「では次の質問といこうか。お前達、三猿の規模は? 総勢何人ぐらい居る?」

「戦闘員は200ぐらい」


 戦闘員は、という含みのある言葉から察するに、山賊業に従事しない者も居る。

 コックとか庭士かな?

 あるいは…


 いや、脱線しそうだ、軌道修正しなければ。

 とりあえずそれはひとまず置いといて、

 200人か…。

 先ほどわれが推理した大規模な山賊というのに合致する人数だな。

 おそらく真実。


「このあたりに来たのはお前達の部隊だけか?」

「ああ」


 ふ~ん、まだ別働隊が居るかと思って警戒していたが。

 まぁ、この辺り居るならカーナたちが気付くか。

 なら真実なんだろうな。


「お前達、三猿は魔道具は持っているか?」

「…持っている」


 今の答えるまでの間。さっきから思っていたが、この男は冷静さはいささか欠く所もあるが、他のゴミと違って頭が多少は回るようだな。


 最初に1人をにえとして残酷な殺し方をしたことで、嘘を付く事の危険性を覚えさせたが、それでもこいつはわれが山賊の情報を知っている可能性を考慮して答えている。

 不自然な回答は無い、つまり無謀な嘘は付いていない。


 だが残念ながらワークスとやら、そもそも前提条件が間違っている。


「フフ」

「な、なんだ?」

「いや、別に。失礼」


 お前はわれが人の心を読めるとは思っていない、お前達はわれが三猿とやらの情報を知っていると思っているのだろう?

 でもね…。


 われはお前らの事など、これ~~ぽっちも知らん。


 最初の質問。「なぜ我らを襲った?」という質問を除けば、こちらの質問のすべてをワークスが嘘で塗り固められたとしたら、流石にどれが嘘で、どれが本当か、すべて看破出来るかは難しいかもしれない。

 まぁ、他の賊を見たらすぐに嘘って分かるけど。


 でもお前にはわれの「お前たちの事を知っている」という嘘を看破することは出来ない。

 だって、カーナやカラスたちに囲まれているこの状況でお前は質問など出来ぬだろよ。『本当に自分達の事を知っているのですか?その質問に答えるまで何も答えない』なんてな。


 さて質問を続けよう。


「ふ~ん、魔道具持っているんだ~。じゃあ、その魔道具の能力は?」


 今までと違いワークスはそっと視線を落とした。

 そして考える。


「それは…」


 なぜ、さっきからこの娘は魔道具の事をそんなに聞きたがる?

 聞いてどうするつもりだ?

 もしかして兄貴の持っている魔道具を欲しているのか?

 確かに、こんな強者を大量に抱え込む娘なら更なる力を欲する可能性は大いにあり得る事態だ。


 だとしたらマズイ。

 おそらくここにいる不気味なカラスの仮面を被っている全員が実力者、こいつらの中で”弱い”オケトラが兄貴と同等の実力だと考えると、200人+兄貴がいたとしても勝つのは難しい。


 ならば、真実は言ってはならない。

 たとえ命に代えても!


「俺は弟だが知らない」


 マリアンヌはこの時、クスリと笑った。


 さっきからもしかしたらと思ってたけど、こいつ嘘付く時、一瞬、視線を落とす癖があるな。


「ふ~ん」


 一方、沈黙を通しているワークスの部下たち。

 彼らは今のワークスの「魔道具の能力を知らない」という発言を聞き、その目はチラチラとワークスを盗み見ていた。

 それを感じ取ったワークス、更に言い切った。


「嘘と思うかも知れないが、兄貴は異常なほど用心深い。知っているのは魔道具は剣だということぐらいなんだ。信じてくれ」


 これはワークスから部下達への『お前達、俺と同じ答えを言え』という指示であった。


「ふ~~ん、そっか」


 マリアンヌは残念そうにデコに手をやる。

 そして次に不安げな眼差しの部下達に問いかけた。


「ではワークス君ではなく、お前達部下に聞いてみよう。お前達は首領とやらの魔道具の能力を知っているか?」


 瞬間マリアンヌは指の隙間から今から答える部下ではなく、ワークスを盗み見た。


「副首領が知らないんだ、し、知らない!」

「知らない!」

「知らない!」

「俺も!」

「知らない!」


 部下達4人の回答は”知らない”だった。


 この時にはワークスの考えは先ほどから変わっていた。

 自分や部下達の命よりも、アジトの情報を教えない、マリアンヌに興味を持たせない、というものへ。

 絶対にマリアンヌ一団をアジトへ近づけさせない、というものへ。


「ふ~ん、そっか。それは残念だ」


 そしてマリアンヌはそのワークスの思考を質問前から読んでいた。

 だからこそ笑いを必死に堪える。


 今のは露骨だったな。

 おそらく部下達に自分の答えと合わせろという意味合いが強かったのだろうが。

 部下達が答えている所をそんなに強い視線を送っていては、われにまで真意が筒抜けだぞ。


 まぁここで全員、嘘をついたと指摘して殺してしまうと困るので、今は見逃してやるがな。


「フッ」


 おっと、危ない。

 今は笑っちゃダメだ。


「マリアンヌ様、大丈夫ですか?先ほどから頭を押さえられて」

「いや、別に大丈夫だよカーナ」


 笑うのはこの後…我慢、我慢。


「では最後の質問だ、心して答えろ。お前達のアジトはどこにある?」

「なぜそんな事を聞く?」

「あなたは私の言葉を忘れたようですね。マリアンヌ様に質問するなと」


 マリアンヌは手の平をカーナに向けて制する。


「いいよ、答えてあげる」


 コホン。


 マリアンヌは瞳を閉じて数秒置く。

 そしてわざとタメを作った後、ゆっくりと閉じられた瞳が開いていく。


「今から君達のアジトに夜襲を仕掛けて、君達の仲間を皆殺しにしようと思っているのだ。だから聞きたいのだ、われは聞きたくて聞きたくて聞きたくて仕方ないのだ。どうか教えておくれ。。君達のねぐらは何処だね?あっ、この質問に正直に答えてくれたら全員解放してあげよう」



閲覧ありがとうございました♪


ではまた次回お会いしましょう(^^)/~~~




ずっとね。

ずっと、ヘッドフォンの置き場に困っていたんですよ(・´ω`・)ノ

それでネットで調べてたらDAISOダイソーの100円バナナスタンドが良いって聞いて。「ほんまかいな~?」って思いながらも購入。家に帰ってヘッドフォンをセット。するとね……


これが凄い!!Σ(`・Д・ノ)ノ

まるで元からヘッドフォンを置く為に製作されたと思えるほどピッタンコカンカンだったわけですよ!

皆さん!ヘッドフォンの置き場を困っているなら是非、ダイソーに行く事をオススメしますよ(^・^)

マジでピッタリだからw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ