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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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56 命をかけた質疑応答(2)

クリックありがとうございます!(^^)!昨日ぶりですね、ひとりぼっちの桜ですw

まさか連続でアップされるとは思わなかったんじゃないですか?( =①ω①=)フフフ。これが『ストック実はいっぱいあるんだぜ( `ι´;)キラ☆』の術でござるw


では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~



 マリアンヌは森の中に充満する血の匂いに目を爛々と輝かせる。


「は~い♪見事に1人死にました~、カーナさん流れるような素晴らしい手際だね」

「お褒めに預かりありがとうございます」


 先ほどまでの作業的な顔から、得意げな笑みを浮かべるカーナ。

 マリアンヌは言った。


「うん、その手際の良さを、これからはわれの髪を拭く時にも是非とも生かしてもらいものだ」

「はい!善処します!」

「ほんと、返事だけは良いよね…いつも。。いや~それにしても夕日に飛び散る血は美しい、お前達もそうは思わないか?」


「流石はママ!」

「思います」

「素晴らしい」

「右に同ジ」


 カラス達による賛美の雨に、満足げに口元を緩ませるマリアンヌ。

 にっこりと、ワークスに向けて指を1本立てた。


「いいか?良く聞け、ワークスとやら。われは嘘をついた事が無いぐらい嘘が嫌いなのだよ。だからね…これから1つ嘘をつくごとに1人づつ殺していく。君達の人数は君を含めて残り5人、つまり逆を言えば5回は嘘をつける事になるわけだ。まぁその時には全員死んでしまっているがね」


 ワークスの身体が恐怖から硬直する。


 マズイ、この娘が何者かは知らないが、見た目と違って人を殺すことに躊躇ちゅうちょが無さ過ぎる。

 まるで遊ぶように人を殺す娘。

 倫理観の欠片も持ちえていない娘。


 この娘にあるのは恐怖。

 こいつに比べたらさきほど命がけで戦ったオケトラなんて、まだ可愛いものだった。


 このままだと俺を含めた全員が殺される。

 嘘はつけない。

 例えついたとしても決してバレない嘘。


「すまなかった!俺が代表して答える、今後嘘はつかない!約束する!」


 ワークスがそう言うとマリアンヌはチラッとワークスを見た。

 そしてクスッと微笑んだ。


「別に嘘をついてもらってもかまわないんだよ、バレなければ…ね」


 まるで今ワークスが考えていることを読んだような喋り口。


「嘘はつかない!」

「ふ~ん、そう? われの目には、まだ君は何か含みがあるように見えるのだがね」

「そんなことは!」

「いや、別にいいんだけどね、嘘をついてもね。例えば、われに嘘がバレなければ大丈夫…とか」

「っ!」

「例えば、だよ。そんなに驚いた顔をするなよ、まるで心を見透かされて驚いたみたいにみえるぞ? でもそれよりも、君に言っておきたいんだけど、前提として誰が答えるかはわれが決める事でお前が決める事ではない」

「こいつらだと知らないこともある!俺だとそれが無い!」


 マリアンヌはこめかみに指を押し当てながら聞き入る。

 そして感心する。


 ほぅ~確かにそう言えばお前だけがわれの質問に答えるという状態を作れるな。

 さっきの部下共の反応を見ると、嘘を答えさせるには不安なのは分かる。

 分かるが…


 しかし、甘い。


 それだと付け入られるそ。

 たとえば。


「なるほど、君の言う事にも一理あるな、でもそれなら”分からない”と正直に答えればよい。部下にとってそれが本当なら殺しはしない。それとも何かこいつらに答えられては困ることでもあるのかな?」

「そ、それは…こちらが本当の事を言ったとしても、嘘だとあなたが判断するかも」


 マリアンヌはこめかみから指を離すと、やらやれと頭を左右にした。


われは人の心が覗き見ることが出来るんだよ。だからわれの前では虚言は無意味、故に問題ない。オケー?」

「何を訳の分からない事を言ってる?そんな馬鹿げた事、信用できるわけ」


 カーナの眉間にシワが刻まれる。


「山賊風情、まさかとは思うが、マリアンヌ様が嘘を言われているとでもほざく気ですか?」


 白と黒を基調としたメイド服、その白い部分が返り血で真っ赤に染め上がったカーナ。

 既にただのメイドでは無い事は十二分に理解できているワークスは口ごもるしかなかった。


「いや、そんな、事は…無いが、無いんだが」


 カラスたちも続く。


「マリアンヌ様、嘘つかれない」

「ママは嘘つかない」

「そうだそうだ!」

「そうね、フフ。その通り、我らが主は嘘つかないわ」


 フフフ。

 甘い。

 君はもっと自分の立場を自覚すべきだ。


 既に君達はこの空間で反論どころか、異論、質問すら許されない立場。

 加害者と被害者という意味合いでは加害者、加害者が被害者に返り討ちにあった後。

 どんな馬鹿げた言葉でも受け入れるしかないんだよ。

 すなわち囚われた小鳥。

 チュンチュンと鳥かごの中から泣き声を紡ぐしかない。


 あら、絶望的♪

 あら、地獄的♪


 まぁ頑張りたまえよ。


「反論は終わりかな?ワークスとやら」

「あ…ああ。無い…です。質問を、続けてくれ」



閲覧ありがとうございましたO(-人-)O アリガタヤ


なぜだろう?ストックがあると、どうも連続でアップしたくなりますよね(-q-;)

まぁこんなんだからストックがすぐに消えちゃうわけですがw

ストックは大事にしないとね(笑)


ってことで!次回のアップする日時は………もちろん不定期です(・ω<) てへぺろ


ではまた次回お会いしましょう♪'∀'o)ノ))またネ!

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