49 カラス VS 山賊(3)
クリックありがとうございます(^J^)♪今やっている「ラグビーワールドカップ2019」のニュージーランド代表オールブラックスの試合前の『ハカ』あれを見て「何これ!?カッコイイ!!試合前にこんな事すんの!?」ってなったひとりぼっちの桜ですw
スポーツに興味の無い皆さんも是非観てみてください、私もあんまりラグビー興味無かったけどめっちゃ魅入ったから(笑)
では今回のお話もどうぞお楽しみくださいませ~
ワークスの奥の手すら赤子の手を捻る様に御してやったオケトラ。
勝負はこのまま終わると思われた。
思われたのだが…
その後、オケトラに待ち受けていたのは予想外の展開であった。
「イライラするわ」
攻めきれない。
倒れない。
決してワークスが急激に強くなったわけではない。
オケトラが何かミスをして攻撃を受けて負傷したわけでもない。
でも攻めあぐねていた。
オケトラの口調も次第にきつくなる。
「あなたはいったい何がしたいわけ?」
ただワークスの戦い方、戦闘スタイルが変わったのだ。
いや、戦闘スタイルと称するにはあまりに意味不明の行動。
彼は今までのように勇んで戦うわけでもなく、剣を振るうわけでもなく、ただ姿勢を低く、まるで亀のようにガードに徹していたのだ。
しかもそのままジリジリとオケトラとの間合いを詰めてくる。
それだけ。
それだけだったのだが…。
オケトラはこの防御を打ち崩せなかった。
彼女の持つ果物ナイフの攻撃力では、ワークスの硬く閉ざされた扉をこじ開けられなかった。
もちろん、少しでもワークスが反撃などの行動を起こしてくれたのなら、その隙間からオケトラはナイフを振るえただろう。
でもワークスはそれすらしない。
ただ、防御して一歩、また一歩近づいてくるだけ。
オケトラとしてはいったい何の目的でなのかも分からない状況だった。
イラつきを抱えたままオケトラ。
「今度は何を企んでいるのかしら?」
この男は何を狙っている?
チャンスを待っているのか?
何の?
まさか私に勝つチャンス?
ありえない、不可能よ。
こいつに私と渡り合えるほどの腕前は無い。
「聴いてらっしゃる?」
「………」
だが答えないワークス。
それを見て、ある程度の実力は見極めたつもりだったが、防御に徹したワークスがここまで攻めづらいとは思わなかったオケトラ。
チラリとワークスの身体を見る。
出血はしているが、まだ致死量には程遠いだろう。
おそらく今、彼に起こっているのは少しの立ちくらみ程度だと推察される。
「最初、遊ばずもっと太い血管を狙うべきだったわね」
イラつきを含む呟きを漏らしながら、それでもオケトラの勝利は揺るがないことは自分自身が一番分かってる。
なぜなら不満を呟いている今も攻撃を重ねているから。
それも一方的に。
このままいけば時間はかかるがワークスという人間は死ぬ。
こちらの体力はまだ全然余力がある。
勝ちは揺るがない。
でもそれを悠長に待つという選択を出来ない事情がオケトラにはあった。
「マズイ、、マズイわ」
このままではマリアンヌやカーナが来てしまう、その時にノルマをこなしていないのはおそらくは自分だけ。
ワークスの部下とやらがどれだけの実力かは知らないが、他のカラス達がてこずるとは絶対に思えない。
「それはマズイわね…マズイ」
自分以外はノルマをこなして、自分だけが未だに戦っていたら。
それを見たカーナの性格を考えれば、、
いえ、考えることすら恐ろしい。
その時であった。
「オケトラ、手こずっているようだけど、助けてあげようか?」
突然の声。
オケトラにとっては聞き慣れた声。
夕日の木漏れ日の下、何処からかそんな声が聞こえてきた。
「なんだ!?」
硬く閉ざしたガードを下げ、急な声に周りをキョロキョロ見回すワークス。
すると大きな木の幹に背を預ける形でそいつはいた。
オケトラと同じくカラスの仮面を付けた人物が。
「増援か!?」
「んふ、どうも~増援で~す」
低い女の声。
だがワークスが見たそいつは女と言うには少々、いや、だいぶ女とは思えない背格好だった。
ローブでシルエットはだいぶボヤけているが、それでも背丈は男性の平均身長である自分より高く、所々出ている腕や足、それは筋肉隆々(きんにくりゅうりゅう)であり、女というにはあまりに大きく太い。
そしてこの辺りにはあまり見られない褐色ではなく、黒い肌。
そいつはワークスに微笑みかけるように手を振っていた。
位置はオケトラから見て真後ろ。
「オケトラ~聞こえてるかしら?」
オケトラは背後の存在に向かってゆっくりと振り向くと、溜め息ながら口を開く。
「ノアール、あんたのノルマは?」
「あと1人よ、2人目をなぶり殺しにしてて、3人目のやつを見失っちゃてね」
「それなら自分のノルマの事を考えなさい」
「私はいつでも達成できるわ」
「私もそれは同じよ」
「んふ?そういう風には見えないから言っているんだけれど、手伝おうか?」
「結構よ」
即答。
増援のカラスは首を捻る。
「そう?手伝ったほうが早く終わるわよ。それに早くしないと、そろそろマリアンヌ様の水浴びが終わる。そうなったら…」
すると武器を構えながらもオケトラは先ほどまでの艶っぽい声を変化させた。
「あなたに言われるまでもないわ」
「なら」
「カラス内のルールは知っているわよね?」
「ええ、もちろん。マリアンヌ様の命令以外は取ったもん勝ち」
「そう、マリアンヌ様の命令などの特段の事情が無い限り、得物は先に手を付けた者のもの。つまりこれは私の得物よ…取ったら」
そしてオケトラはノアールと呼ばれたカラスに唸るように殺意をこめる。
「殺すわよ、ノアール」
ピンと張り詰めた空気が周囲を包む。
隠そうともしない言葉の棘、”殺す”という言葉に、反射的に感情が怒りに支配されそうになるノアールであったが、俯き、その衝動を呑み込む。
そして、その感情を表に出さず転進。
「んふ♪お~怖っ♪」
何事も無かったかのように自分の得物を探しに行った「んふ、じゃあ…せいぜい頑張ってね」という言葉だけを森の木々の間に残して。
そして再び2人きりになったオケトラとワークス。
「時間をとらせて悪かったわね」
「別にいいさ、俺もゆっくり休めて体力を回復できた」
「そう。それは何よりよ」
「そんな事よりも仲間に助援を頼まなくて良かったかのか?」
「必要ないわ、戦って分かったもの。そしてあなたも気付いているのでしょ?」
もっと攻めればいい。
時間がかかるのであれば、その時間を短縮するだけの攻撃を与えればいい。
深い傷を何度も何度も刻んでやる。
大丈夫、こいつの攻撃なんて絶対に当たらない。
それにこいつ相手に駆け引きすらも必要ない。
ノアールの助力なんて必要ない。
「あなたが私に勝っているのは…」
ランほどじゃないにしても私も攻撃を避けるのは得意。
カラス内でも避けるだけなら上位に位置するはず。
現にカーナの意味不明なボウガンの矢を避けるというのもラクにこなせた。
それに比べたらこの男の剣速は止まって見えるわ。
「腕力だけだもの」
カラス全員に支給されている黒いブーツ。
その靴底でしっかりと地面を感じ取るオケトラ。
そして彼女は自分自身にだけ聞こえるように呟いた。
「大丈夫、私はもっと踊れる」
閲覧ありがとうございました(*ゝω・)ノ アリガ㌧♪
ではまた次回お会いしましょう(^^)/~~~
皆さん、やりましたよ。。
遂にです。。
遂に、、パワプロサクセススペシャルで私、無課金の私がPSR50手に入りました(○≧▽≦○)/わーんだふぉーーっ!!!!
手に入れたキャラは課金勢でも中々50を作れない《サンタ太刀川》です)^o^(♪
いや~50で練習効果30%になるし、もう嬉しく嬉しくてw個々最近のガチャ爆死も忘れそうです♫……まぁ忘れてないど|`皿´|冴木とモネ、いつ私は手に入るんだよ(-_-;)
でもまぁ50は率直に嬉しいのでとりあえずはオッケーかな♫




