43 逃れられないトイレ問題とその対処法
クリックありがとうございます<(_ _*)> 米津玄師さん紅白歌合戦出るって知って喜んでいるひとりぼっちの桜ですw いや~私は信じてたよ!米津さんなら絶対に紅白歌合戦に出るってね(o゜∀゜o)♪
これは年末はFateと紅白のダブル録画で対応ですね♪
では今年最後のお話、どうぞお楽しみ下さいませ~♫
馬車が走る森に、血のような赤い夕日が照らされ始めた。
すると馬車の御者からの報告を受けたカーナが言った。
「マリアンヌ様、予定より少し早いですが、そろそろ今日お休みになる場所に近づいてきましたので馬車を止めようと思います」
「うむ、では昨日と同じように停車後に我は身体がベタベタするので水のシャワーを浴びる、食事はその後に用意させておけ」
「はい、分かりました。因みに…お手洗いは?」
シグレの用意したカーナ考案の携帯トイレなるふざけた製品だが、あの不愉快な最後の街を出発してから1度だけ、、1度だけ意を決して使おうとした。
したのだが……
無理だった。
まずあの鞍のような物に跨るのが無理。
何か分かんないけど抵抗感がある。
で、何とかかんとか時間をかけて跨っても、袋の中に入っていくと想像するだけで無理。
しかも用を足した後、それをまた使うのも嫌だし、見るのもの無理、ちゃぷちゃぷ音が鳴ったら無理。
かと言って捨てるのだとしても、捨てている人間の顔とか考えたり、何処に捨てるのとか考えたりすると…
あ~~~も~~~!
無理ぃぃぃぃぃいいい!!!!
そんな事を考えてたら無理だもん!
出ないもん!!
1滴も出なかったね!!
だから我は、もういっその事外で用を足すことにした。
決断してから行動に移すまでは実に早かった。
これも前回の経験があったからだろう。
そうしたら、なぜだろう? 劣悪な携帯トイレに比べたらダイアル城塞の経験も相まってか、外での方が全然マシに思えてきたのだ。
しかもその後、暑いからという理由で水のシャワーを浴びるようにしているせいもあってか、不思議なぐらい爽やか。
その清涼感たるや朝食前、昼食前、夕食前が楽しみになるぐらいだ。
ダイアル城塞の時はトイレの後なんて、
もう、、敬称しがたき負の感情に襲われたものだ。
マリアンヌは悟りを開いたような表情で言った。
「いつも通りだよ、カーナ君。 我が用を足し…花を摘みに行っているときは全員には近づくなと言っておけ、近づいてきたら殺すと。故に付いて来るのはお前だけだ」
「はい、傍で控えておきます」
はぁ!?
「いや、だから!!昨日から言ってるけど!傍には居ないで!音が聞こえない範囲に居て!」
「そ、そんな!」
そんなもへったくれも無いよ!!
「マリアンヌ様!」
まるで磁石のように目を離さず、大真面目な表情でマリアンヌの身を案じてくるカーナ。
「今日の昼まではそれでも了承してきましたが、もうここはアトラス領なのです!しかも今回はダイアル城塞の時と違ってマリアンヌ様をお守りするこちら側の人数が少ないのです!音が聞こえない範囲だとマリアンヌ様に何かあった際にすぐに駆けつけられません!」
「大丈夫だよ!超~~叫ぶから!!」
「危ないです!それだと危険です!それに私、女ですから!」
「いや、そういう問題じゃなくて、我のプライド的な問題も含んでいてだな、大丈夫だって~!あの、、ほらっ!シグレの事前の報告によるとこの辺りは魔物もおらず、山賊の類もおらぬのであろう?あと暑いから離れて」
「まぁ、それは…はい、そうですけど…ですが!万が一という事も!」
からかっているわけでは無いんだよな、コイツの場合は。
マリアンヌは、善意しかない輩は、悪意しかない人間よりもよっぽど厄介だな。などと思いながらも勢いで押し切る事にした。
心から懇願するような声で。
「無いから!大丈夫だから!」
「そう、、ですか?」
「分かった!魔道具使っていいから!それなら絶対大丈夫だろ?な?な?な?」
「…分かりました」
渋々了承するカーナであった。
そうこう言ってるうちに馬車は停止する。
停止したのは深い森と背の高い木々に囲まれている場所。
周囲にはセミの鳴き声ぐらいしか聞こえない。
カーナは夏の夕日の明りを浴びながら馬車を降りると、手をパンパンと叩いた。
「はい、皆さ~ん!さっさと降りてください。そしてチャッチャと動いていきましょう」
すると少しだけ涼しさを取り戻してきた森に次々と降りてくるカラス達。
彼らはカーナ指導の下、テキパキとテントを建てたり、簡易的な料理場の準備を整えていく。
そして「何でお前の命令を聞かないといけないんだよ」と口に出したい気持ちを抑えながら他のメイドや、料理人である御者も、役割が分担されているように各々動き出す。
料理人たちは後ろの馬車へ、今日の夕食である家畜を選びに。
メイド達はというと下部には小さな穴が大量に開いた麻袋を木に吊るし、その周りをカーテンのような白い布で覆う。
これでカーナ考案の簡易式シャワールームの完成だ。
因みに最初はお風呂という名目もあったので、人肌の温度に沸かした湯を使用していたが、夏という環境も相まって今では水となっている。
状況適用能力に秀でた人間達が多いため、2日目ともなったら全員、慣れたものだ。
そんな中、マリアンヌは一番大事な仕事、花を摘みに行くのです。
………
……
…
「マリアンヌ様、お帰りなさいませ」
スタスタと帰ってきたマリアンヌ。
昨日から数えて何度目かとなる溜め息を漏らすと
「やめろよ、そういうのいいから、自然に迎えろよ」
そう言ってシャワールームに向かう。
「じゃあ我はシャワーを浴びるから」
御者たちが調理をしている横を抜け、マリアンヌは簡易式シャワールームに入っていく。
因みに水が少なくなったらすぐに新しい麻袋に交換するため、横にはメイド達が控えている。
「さ~て~、シャワ~シャワ~♪ルルルル~ルン♪」
無邪気な子供のような笑顔を見せながらマリアンヌはスルスルとドレスを脱ぐと、遠くから聞こえる具材を切る心地よい音を聞きながらシャワーで水浴びを開始した。
そして、これから食す絶品料理を想像しつつ、周囲にマリアンヌの鼻歌が響き渡りかけた頃
「マリアンヌ様、水浴び中に申し訳ありません。急遽、由々しき事態が発生いたしました」
「え~?」
暑さという御し難い敵と戦っている最中に”由々しき”って言葉を使わないでよ~。
こっちは、水を浴びている今ぐらいしか幸せを感じる事が出来ないんだぞ。
「何さ?」
「現在、我らが野じゅ…キャンプしている場所ですが」
今、お前、サラッと野宿って言おうとした?
「正体不明の輩たちに取り囲まれています」
シーツ越しのマリアンヌ、裸体の影がピクリと動いた。
シャワーの音は止まる事無くマリアンヌは問い掛ける。
「…誰に?」
「おそらく山賊の類ではないかと」
「おい、山賊は出ないのでは無かったのか?」
両者の頭の中には、新しくマリアンヌの直属の部下、実務能力に優れたシグレの顔が浮かんだ。
「あ、はい。シグレさんによると、この辺りには出ないはずなのですが…」
「アイツの調査は信用できないな」
最後の食事所といい、暑さといい、賊といい、適当な仕事をしよって!
「それで?」
「はい。カラスの報告によると、足跡や気配から数は小隊規模の30~40名程だと思われます。まだ、実際に何かしてきているわけではありませんが、こちらに対して襲撃をかけてくるのは確実かと」
「強いのか?」
「どうでしょうか。足跡を残したり、カラス達に気配を気取られる時点で実力はたかが知れている気がしますが」
「ふ~ん」
「それでカラス達が、不意打ちを仕掛けてこようとしている者たちに対して、こちらはどのように対処すればいいか聞いてきているのですが。マリアンヌ様、いかが対処しましょう?」
刹那、空気が変わった。
マリアンヌはさっきまでのワガママ少女の無邪気さは完全に鳴りを潜め、麻袋から流れてくる水を見上げながら「フフフ」と笑う。
耳に纏わり付くような笑い声。
傍に居たメイド達は全身が凍りついた。
いや、身体だけじゃない、メイド達は夏だというのに一気に周囲の空気をも凍りつかせるような感覚すら覚えたのだ。
夕日に照らされたシャワールームにてマリアンヌはゆっくりと口を開く。
「決まっているだろ?」
白い布越しにも分かるぐらい口元を醜悪に変えて。
「先手必勝だ」
閲覧ありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ
ではまた次回お会いしましょう(^^)/~~~
皆様良いお年を~♫ヾ(´ω`)ノ
皆さん新しいゲームを買いました♪
ペルソナ5もクリアーしたので何か無いかな~(?_?)って、ずっと探していたのですが、ちょうど良いのが有ったので(笑)
買ったのは『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』『うたわれるもの 偽りの仮面』『うたわれるもの 二人の白皇』の3本が入った『うたわれるもの トリロジーセット』です♪
これ1つ買えば全て楽しめるお得なセットなのですが、本来1万2千円のところ、PSストアの大幅値引きで、なんと!4千600円で買えましたw
PS+に加入して、何か10%引きみたいな券を使うが条件になりますが、この値引率を見たとき「買うしかない(゜ロ゜)!」と思ってしまって、ポチですよw
うたわれるものはアニメで観ていて、最後どうなるのか気になっていたのでこれでやっとあの先が観れますね(^^♪これで正月はうたわれるもの三昧ですよ(b'3`*)




