42 準備不足? or 世間知らず?(夏編)
クリックありがとうございます(^J^)大晦日、12月31日、21時からBS11にて劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]の1章が放送される事を知って喜んでいるひとりぼっちの桜ですw
いや~、ずっと観たくてレンタルを借りようかとすら思っていたので、めっちゃ嬉しいですぞo@(^-^)@o。皆さんも是非一緒に観ましょうね~♪
えっ?「紅白はいいのですか?」ですって? 皆さん……米津玄師さんは出ませんよ(ーー;)もう…分かってんのや。。夢を見たらあかんのや。。
皆さん、今回のタイトル、お気づきになりましか?
ええ!その通りです!
流石は聡明な皆さんですね、よくお気づきになりました(●^o^●)
今回のタイトルは【第4章】 初陣!三日月峠の戦い、の5話と同じなのですw
理由は今回のお話を読んで頂ければ分かるかとw
ではお姫様が外に出かけたら(夏編)どうぞお楽しみ下さいませ~♪
ミーン、ミーン、ミーン。
最後の街を出てから丸1日過ぎた。
標高の高い山を2つほど越えたのだ。
すると異変はゆっくりと病魔のようにマリアンヌへと襲い掛かっていた。
いや、正直言うと、少し前からおかしいとは思っていたんだ。
しかし目前に野宿やらトイレやらの問題が山積していたので、気がそこまでまわらなかった。
「ハァ~ハァ~ハァ~」
血の惨劇を乗り越えた一団を乗せた馬車は木々が生い茂る山道を走り抜ける。
そんな中、マリアンヌは馬車の中で横になり、窓から入ってくる暑い風に汗を流しならがら口を開いた。
「あ、、暑ぃ」
いつもと違って覇気の無い声。
頭を支える首にすら力は入らない。
ただ意味も無く救いを求めて手を伸ばす。
「なぜ、なぜこんな事に…」
馬車の窓から見えるのは、暑い夏の光を一身に受けた青々とした木々。
現実から逃避するように目を細めてしまう。
「こんな、はずでは…」
まず道中の外での食事や睡眠に関しては全く問題なかった。
食事に関してはシグレの用意した御者が一流のシェフであった為、食材である家畜さえあれば問題なくマリアンヌの望む食事が提供された。
『マリアンヌ様、お味の方はいかがですか?』
『うむ、美味である』
『今宵の食事は鴨肉のホイル包み‐ガーリックペースト、濃厚甲殻類クリームソース、オレンジの香りを添えて‐で、ございます』
『素晴らしい!そういうの待ってた!』
『ありがとうございます』
『このレベルの食事を提供できるなら、いっその事、最初からお前達の食事でよかったかもしれぬな』
『そのような褒め言葉を言っていただき我々は嬉しゅうございます』
『カーナ、お前も食ってみるか?』
『いえ、私は先ほど食べたので大丈夫です』
『そうか?あっ!そうだシアを連れてこい。これが人が食べる食事だと教えてやらねばな♪』
『はい』
睡眠に関してはテントに絨毯を敷き、カーナ考案の折りたたみベッドを組み立てて、その上にマットレスを敷いて簡易ベッドの完成。
寝心地はいつもマリアンヌが寝ているものに比べたら数枚劣るが、それでも前回のダイアル城塞の苦行を考えたら100点と評価していいだろう。
100点…
『フカフカだ~』
『ご満足いただけましたか?マリアンヌ様』
『うむ素晴らしい、この折りたたみベッドなる物は最高だ!よくこれを作ったな、今日1の仕事だぞ!褒めてつかわす』
『ありがとうございます。それでは私はテントのすぐ外にて待機しておりますので、何かありましたら仰ってください』
『うむ、ご苦労であった』
『お休みなさいませ、マリアンヌ様』
………
……
『カーナ、暑いんだけど。テントの周りの布を全部開けろ』
『は、はい!すぐに!』
『は~これで寝れる…って、うわっ!虫!? うわー!!』
『マリアンヌ様!?大丈夫ですか!!マリアンヌ様ー!!』
『うわ~~~!!!虫ぃぃい!!』
100点……であった。
しかしこの暑さは、点数にするのすら不愉快になるレベル。
粘つくような声でマリアンヌは
「暑いぃぃぃぃよぉぉぉぉ」
体力と気力が徐々に蝕まれていくのだ。
このままだと死ぬ。
絶対死ぬ。
「あぁ、あつぃ、」
ぼんやりとした意識のままマリアンヌは身を起こした。
すると暑さのせいで額から流れてくる汗が1滴、眼球に入った。
びくりと背筋が跳ね上がる。
「目が!目がぁぁ!」
「大丈夫ですか!?マリアンヌ様!!」
もうパニックです。
その後、少し落ち着きを取り戻したマリアンヌはポツポツと不満を漏らし始める。
「なぜ…こんなに暑いんだ?おかしい、おかしいだろ」
すると対面に座っているカーナは少し暑いですね、と言いたげに爽やかに汗を拭った。
「夏ですから」
マリアンヌはちょっとイラっとしました。
「は?夏ってこんなに暑くないだろ」
「いえ、夏は暑いものですよ」
「自慢じゃないがな、我は今まで16年間生きてきたが、こんな暑いのは風呂以外で経験したことは無いぞ!」
プルートという国はとても気象環境が穏やかな場所に建設された稀な国である。
夏はほどよく暖かく、冬はほどよく寒い。
幼少の頃よりそんな快適空間の中でも、更に快適な城で過ごしてきたマリアンヌ。
しかも彼女は「外に出ない!」という確固たる信念とスタンスを持っていた。
持っていた…
だからこそ、外に出る事を嫌ったツケが、ここで一気に押し寄せてきたのだ。
「溶ける、もう我溶けちゃうよ」
「マリアンヌ様、汗を拭きますね」
「う…むぅ」
ならば新たにマリアンヌの直属の部下になった、今回の慰問の準備を色々と手配したシグレならこの事態を察知できたのではないだろうか?
しかし完璧に思われていたシグレにもまた欠点はあった。
彼はマリアンヌ同様、プルート周辺から出たことがあまり無かったのだ。
元々貴族の出であり、遠出の経験が乏しく、所属した部隊であるムンガルの隊も防衛戦が得意な事から、気温変化が顕著なアトラスの土地へ攻め込むという経験値の低さ。
それがこの結果をもたらした。
彼が、もしもこの暑さを知っていたら、おそらくマリアンヌはここまで苦しんではいなかっただろう。
「でも湿気が少なくカラッとした暑さですし、これぐらいならまだ全然耐えられるレベルかと」
「今、お前、”これぐらい”って言った? えっ、じゃあお前の予想ではどれぐらいまでいくの?」
「まだ初夏なので…あと」
「あと?」
「1.5倍?」
マリアンヌの気が遠くなった。
………。
数分後。
「しかし、という事はロキのクソ野郎も今頃この暑さを経験しているわけか」
マリアンヌという人間はいかに自分が不幸であろうが、人の不幸を考えるだけで自分の不幸を完全に忘れて笑顔になれる。
その習性を自分自身で知ってか知らずか、自分の不幸を忘れるように「フフフ」と笑みを浮かべる。
「こんなに暑かったら絶対に温泉どころではないな。源泉から湧き出る熱々の温泉、漂う湯煙、まるで地獄絵図ではないか」
ロキのバカめ、夏とは暑いものだよ。
「奴の悔しがっている顔が目に浮かぶようだ」
一方、向かいの席で背筋を伸ばして座っているカーナ。
少し何かを思い出そうと首を傾げた後、こう言った。
「いえ、たぶん適温かと」
「ハァ!?お前は何を言っているんだ?こんなに暑い中、風呂に入るなんて拷問だろうが」
「いや、あの…」
カーナは口に出すのを躊躇う。
躊躇うがマリアンヌの覇気に押されるように続けた。
「昔、父の遠征で連れられて行ってもらったことがあるのですが…、ロキ第二皇子の行かれる場所は標高が少し高くて、夏でも結構ひんやりとしていますよ」
結構ひんやり…。
「ああ、、そう…ひんやり、ね」
「はい、そうです、ひんやりです」
「そうか…」
「しかもあそこには確か川を利用した水風呂もありまして、この季節ですとそのまま入ってもいいですが、熱い温泉に入った後に水風呂に入ると、これがもう格別で」
「もう黙れよ!!」
「え、あ…はい。すいません」
チクショーー!!!
「というか!さっきからこのミンミン五月蝿いのは何なんだ!?」
「セミですね」
「何それ?」
「簡単に言うと虫ですね」
昨夜も酷かったのに、また虫か。
ダイアル城塞のときは空腹で、今回は虫と暑さ。。
増えとるではないか!
「セミはプルート周辺には生息してはいませんが、一般的な夏の風物詩のようなものです」
「このやかましいのが風物詩だと?笑わしてくれるわ」
いったい、どんな顔をしているのか、とマリアンヌは窓の外に顔を向けた。
すると高速で過ぎ去る木々だけが次々と目に入って来た。
「何も居ないけど?」
「走ってますし、中々~目で捉えるのは難しいかもしれませんね。小さいですし」
「こんなに五月蝿いのに、小さいの?」
「はい、大きいのでも…」
カーナは手の平を差し出して中指の長さを見せて言った。
「これぐらいですね」
「小さっ!?このサイズでこのやかましさ」
「はい、凄いですね」
「因みに夜中も鳴いたりしちゃう?」
「う~、確か…鳴くと思います」
燃やすか。
テントを建てる周囲一帯を火の海にしてしまえば…。
「いや、それだと流石に暑すぎて睡眠どころではないか」
もう少しで到着。
あと1日もあればサンティエール。
明日の晩にはサンティエールだ。
サンティエールに入りさえすれば建物がある、建物ならこの五月蝿さや暑さから逃れられるだろう。
「しかし、これは苦行だよ、今日眠れるかな?」
マリアンヌの不安を物ともせず、馬車は今日休むための場所に向かって順調に進んでいくのであった。
閲覧ありがとうございました(*ゝω・)ノ アリガ㌧♪
今年中にもう1話は最低でもアップしようと思っているので、また年内にお会いしましょう♪
では~(@^^)/~~~
皆さん、また不思議なことが起こりました(-_-;)
今日(正確に言うと昨日かなw)ってクリスマスイブじゃないですか。最初は何もする気は無かったのですが、平成最後のクリスマスですし、どうせなら私も何かしよう!って思って、私もパーティーを企画したのです。( \・ⅴ・○).
その名も『ドキドキ♪平成最後のクリスマスパーティー、ひとりぼっちで食べるお寿司は最高だぜ♪』です(・・)どうですか?良い名称でしょ?
でね!そうと決まれば早速スシローに昼頃電話したですよ♪注文したのはお持ち帰りセットの【スシロセット(3人前30貫)】
そして夕方取りに行きました。駐車場の車の量で分かってはいましたが、お客さんはやっぱり多かったですwまぁでも私はレジで受け取って帰るだけなので問題無しですがね(笑)
トコトコと店内へ入っていく私。トコトコ(((((*´・ω・).
すると入った瞬間、お客さんがいっぱい過ぎて席待ちの人たちがソファーで座っていました。
カップルかファミリーしか居ません。。
私は心の中で《このリア充どもが、爆死しろ》と言いながらレジへ。
「すいません、5時に持ち帰りの予約した〇〇ですけど」
「あっ、はい。少々お待ち下さい」
レジをカチャカチャ触る店員さん。
因みにこの会話の間も後ろのソファーではリア充どもが五月蝿かったです(*`з′)9
「あ~〇〇様ですね」
「はい、そうです」
「では会計は〇〇〇〇円になります」
「はいは~い」
この時も五月蝿くてね、特にカップルが(゜皿´メ)
「はい、ちょうど頂戴いたします。ガリやわさび、しょうゆなどは3人前でよろしかったですか?」
「はいそれで大丈夫です……あ、箸は1本でいいですよ」
「えっ?」
「箸1本でいいですよ」
この辺りからソファーにいる人たちの喋る声が、気持ち小さくなったような気がしました。
「え…でも1本だと」
気を使ってくれている親切な店員さんに私は自信満々に言ってやりました。
「1人で寿司パーティーしようと思っているだけなので、箸は1本で大丈夫ですよ」
「そ、そうですか」
「はい、じゃあどうも~」
「ありがとうございました」
この時、去っていく私の目には、先ほどまで五月蝿かったリア充どもが映りました。
彼らは…ビックリするぐらい……静かでした……。
おかしいな?さっきまで五月蝿かったのに(^^)
不思議な事もあるものですね♪




