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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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38 快適な旅路

クリックありがとうございます(^^♪成人式はサボって行っていないひとりぼっちの桜ですw

その日は撮り溜めしたアニメを観るという重要な任務があったのです♪今でもあの日見たアニメの事はよく覚えています(-_-)タイトルは……あれ、どうしたんですか?なんで皆さんそんな悲しい目で私を見るんですか? だって、ほら、成人式とか意味分かんないし。私は木刀を振り回す趣味無いし、、だから、あの…みんな、とりあえず涙拭こ、なヽ(・ω・`)ポンポン


では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~♪



 窓を通り抜ける風は頬をで、木々が夏風に気持ちよさそうにざわめく。


「カーナ、気持ちのいい風、そして天気だな」

「はい、まさにマリアンヌ様の慰問の成功を確信させるような晴天模様だと思います」


 マリアンヌは窓から見える雲ひとつ無い空を見ながら


「はたしてそこまで上手くいくかな」

「何をおっしゃっているのですか!マリアンヌ様の計画がどのようなものかは私のような者の頭では全く理解できませんが、マリアンヌ様の計画が失敗なんてありえません!」


 全く理解できないなら、なぜ失敗しないと言い切れるのか?

 われがお前の立場なら心配でならない状況だよ。


「お前の考えはあやういが、その忠誠心はありがたく受け取っておこう。だが、だからこそわれの思考を邪魔になる雑多ざったな事を全てシグレに任せる事が出来たのは計画を練る上でよかった」

「流石は私の後輩のシグレさんですね!」

「え、ああ…うん。後輩…まぁ後輩…かな?」


 マリアンヌの一団は遥か先、バ・ラン地方を目指す。

 外の速度とは裏腹うらはらに穏やかに揺れる馬車。

 揺れは最小限に最速で。

 それだけでも、この馬車を作ったプルートにいる職人の腕のレベルの高さが良さが分かる。


 マリアンヌは昼食で立ち寄った街から5~6時間ほど経っても、お尻が一切痛くならないな、と思いながら言った。


「流石はシグレの用意した馬車だ。速度は速いのに揺れが少ない、ソファーもいい感じで、三日月峠の時とは雲泥うんでいの差ではないか。どれだけ早くとも、揺れて尻が痛くなっては意味が無いからな」

「はい。あとシグレさんが今回の慰問へ行くための選んだ道も、近いかつ、旅の業者などが一番利用する道なのでよく踏みならされていています。おそらくこういったことも考慮した上での順路選択だったのではないかと」

「本当に素晴らしいな、シグレという男は」


 マリアンヌは革張りのソファーに深く腰を下ろしながら、シグレに帰ったら褒美でもやろう。と快適さを堪能し、細くなめらかな指を組み合わせる。


「因みにカーナこのペースで進んでいったら予定通り着きそうかね?」

「そうですね、このスピードだと当初の予定通り、5日目の午後には目的地に到着出来そうです」


 普通の馬車ならよく走って1日100kmが限度だろうが、シグレがマリアンヌの為に用意した馬はプルート中から集められた中でも選りすぐられた馬たち、その鍛え抜かれた足腰を持つ馬たちの1日の移動距離は脅威の150kmに達した。

 また馬車にプルート皇族が乗っていることを示す御旗みはたかかげている事も移動距離を伸ばしている要因の1つであろう。プルート領内において皇族が乗っている馬車が通ろうものなら即道を譲るのが常識、対向してくる馬車たちが軒並みマリアンヌの直進を妨げないようにわき道に避けていった。


 もちろん、護衛を連れていないので金品狙いの盗賊などに襲われるという危険性もあったが、それでもシグレにはあえて御旗を掲げる道を選んだ。


 理由は…


【マリアンヌ様にはカーナ様が付いている。かたわらに優に騎士数十人を超える実力を持つであろう最強の護衛、この状況でいかに数を揃えた盗賊が襲って来ようが返り討ちにあうだろう。ならば皇族の象徴たる御旗を掲げることに何の迷いがあろうか】


 という、実にシグレらしいものであった。

 結果として、道はマリアンヌの完全一方通行とも思える速度で走ることが出来、さらに立ち寄った街の関所はもちろん顔パス状態、時間の最短化に繋がった。

 そして馬車は、たまに馬の休憩いう名のマリアンヌの昼食を入れながら凄い速度でマリアンヌたちは目的地であるバ・ラン地方へとひた走った。


 季節も夏という事もあり、ゆっくりと沈む夕日を走りゆく窓から眺めつつ次の街へ。

 前回の遠出を完全に忘れさせるような贅沢な食事に舌鼓したづつみ、シグレが手配した各街ごとの最高級宿屋にて、ふかふかの布団に包まれながら眠る。

 そして昼食も遠回りするわけでもなく、移動の経路にある街にて高級な食事。

 これぞシグレがマリアンヌの直属の部下になった事での最大の恩恵おんけいと呼べるだろう。

 少し文句があるのだとしたら毎朝出発が日の出前の5時というふざけた時間ぐらいだが、それもマリアンヌは勝負の為と割り切った。



 1日目、朝食 - 出発前に馬車の中で飲んだ紅茶

     昼食 - 朝食も兼ねて分厚い最高級サーロインステーキ

     夕食 - とろけるように柔らかい肉の入ったビーフシチュー


 2日目、朝食 - ハム、新鮮なレタス、トマトを使用したミックスサンドイッチ

     昼食 - カカオ豆香るチョコレート入りパンケーキ

     夕食 - 地元で取れたチーズを使用したマカロニグラタン


 3日目、朝食 - 地元で取れたコーンを使用したクリームコーンスープ

     昼食 - サンドイッチ

     夕食 - クリームシチュー



 因みにここまで例の簡易トイレは未だ使用せず。

 外での飲食、就寝も無し。

 3日目まではマリアンヌが街から街への間、トイレを少し我慢するだけで何の問題なく過ぎ去った。


 ただ不思議なことにプルートから離れれば離れるほど、窓から見える風景が建物から徐々に田園風景の頻度が増えていけばいくほど、食事のレベルが下がっていくような気が…特に3日目辺りから。

 しかも何だか徐々に暑くもなっているような。


過疎かその波が急に訪れているのか?」


 しかし、この程度で三日月峠の断食修行を乗り切ったマリアンヌは動じない。

 あの時の悪夢をフラッシュバックさせないように。


「大丈夫、大丈夫だ、気のせいだ、気のせいに決まってる。レベルは下がってない、下がっていると感じるのは、自分が下がっていると思うことによって下がったように見えているだけ。今回の旅にかりは無い」


 もはや自己暗示の領域。

 だがそれも長くは続かなかった。

 事件が起こったのだ。


 それは3日目の宿を発って、昼立ち寄った宿でのこと。


 ここから先はアトラス領であることから、マリアンヌにとっては最後のプルート領での食事。

 マリアンヌはもちろん楽しみにしていた。

 というか、今後訪れる逃れられない野宿生活を考えると楽しみにするしかなかった。


 立ち寄ったのはプルート領『クゴシア』という寂れた街であった。

 いや、もはや街と称するのもはばられるほどの寂びれようで、人も閑散かんさんとしている町。

 プルートからあまりに離れているため、必要性が無いため、プルートの兵士はいない。

 つまり兵士が門を守る関所せきしょなどももちろん無い。

 出迎えの兵士や領主も無し。


 まぁ、ある意味、最上級の顔パスとも言えるだろう。


 そんな場所に降り立ったマリアンヌ一同。

 いつものように他人の迷惑などお構い無しに、馬車を目立つ大通りに止めると、土と土埃つちぼこりが舞う地を見て


「カーナさん、この街に人はいるのかな?」

「シグレさんによると、この街はアトラスとの国境近くということもあって傭兵が立ち寄る場所らしいです」


 壊れて機能を失った噴水と手入れが一切されていない、雑草が生えっぱなしの広場をマリアンヌは複雑そうな感情を含める。


「傭兵…傭兵かぁ」

「豪快な料理が楽しめそうですね」

「お前、ほんとプラス思考だよな~」


 昼食を取るお店、その外観がいかんはボロボロの今にも潰れそうな木造建築であった。

 そんな外観を観ながらマリアンヌは呟く。


「ある程度なら許そう、心を穏やかに、これが最後の店内での食事なのだ」


 蝶番ちょうつがいきしむ戸を開けて店内へ。

 もうこの時点で、正直言うとマリアンヌの後ろを歩くメイドたちは嫌な予感を禁じえなかった。

 そして店内に入った瞬間、メイドの1人が横のメイドに小声でこう言った。


「ねぇ、これ…血の雨が降るんじゃないの?」



閲覧ありがとうございました<(_ _*)>

次回はマリアンヌの心の広さを皆さんにお見せできればいいな~と思ってますw

ではまた次回お会いしましょう(@^^)/~~~




パワプロ・サクセススペシャルで石の数が3千個を超えましたv^ー゜)v

10連が250個で回せる事を考えると100連楽勝です!(^m^)(初回10連は200個で回せたりするので実際はもっと回せるでしょう♪)これでクリスマス、年末、正月と来るであろうガチャに対抗することが出来ます♪よ~し!当たり引いたるで~~\(^o^)/~~!!

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