32 1ヶ月前(2)
クリックありがとうございますヾ(〃^∇^)ノ♪前職では残業時間、1ヶ月200時間を越えたことのあるひとりぼっちの桜ですw皆さん知ってる?厚生労働省が定める過労死ラインは1月80時間なんだって(^^)大丈夫!結構やれたからw
因みにその頃は休み無しが4ヶ月近く続いた結果、役所の人から上司に電話がかかってきたそうです(笑)何処から情報が漏れたのか、未だに不思議でならない(^_^;)
まぁ色々あって今ではまったく違う職種ですが、残業代たんまりで納得して残業をしていた事もあり、今では前職の良い思い出です(笑)
では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~♫
3人の囚人を送り出して1ヶ月ほど経った。
今日も美しい1日の始まりです。
「カーナ、今日も空気が美味しいね」
「はい、全てはマリアンヌ様のおかげでございます」
マリアンヌが両手にしっかりと持つのは皇族の料理を運ぶ際に使われる銀のトレー、滑らかな肌触り、光に反射するほど磨きこまれ、職人の細工が追加されて完成した一品。
その最高級のトレーの上には皇族専属料理人たちが作った絶品の料理たちが乗っている。
「フッフッフ、まぁそうだね」
軽いスキップ混じりの歩き方のせいで、カボチャの高級冷静スープや小皿に入った色とりどりのサラダが少しこぼれますが、気にしません。
だってマリアンヌが今幸せなんだから、それでいいのです。
マリアンヌは高らかに笑う。
「我という存在はそこに居るだけで淀んだ空気の浄化されるという効果・効能があるからな」
「流石はマリアンヌ様です、居られるだけで周囲に幸せを撒き散らします」
「そう褒めるな、誰もが分かりきっている事を一々言わずともよい」
「申し訳ございません。それはそうとマリアンヌ様、お料理、重くはないですか?」
やはりいつものように扉の前まで私がお持ちしましょうか?と、カーナが手を差し伸ばすが、それをマリアンヌは片手を軽く挙げることで拒否。
「いいよ、いいよ。お前も日々の訓練で疲れているであろう?これぐらい我がしようではないか」
今の不用意な片手を上げるという動作で、専門の職人が作った焼きたてのパンや、皇帝料理人が仕上げた揚げたての白身魚に野菜のソースがかかった一品など主要なものが皿からトレーに散乱した。
もうトレー自体が大きな皿みたいなものです。
でも大丈夫、気にしません。
だってマリアンヌは今幸せだもの。
「私のような者にお気遣いありがとうございます」
「何を言う、昔から我に付き従うお前を労うのは当たり前ではないか」
その言葉に感激のあまり口を押さえるカーナ。
目には薄っすらと涙まで浮かべている。
「そ、そのような勿体なきお言葉を言っていただき私は幸せ者です。今、死んだとしても悔いはありません!」
「フフフ、今死なれたら困るから死ぬなよ。それで話は変わるがどれぐらいお前は強くなったのだ?」
「自分で自分の実力を測るのは少し難しいのですが、マリアンヌ様にお貸しいただいた兵たちとの訓練は順調だと思います。魔道具も今では完全に身体の一部を操るように使用可能です」
「聞いているぞ。どんどん兵の数を増やしているのだろ?しかも実力者のレベルも上げて魔道具持ちまで招集をかけたとか」
「もしかして何かご迷惑がかかりましたか!?マリアンヌ様の権力をまるで自分の力のように勝手に使ってしまって申し訳ありません!」
「いやいや、お前に任せたのだから好きに兵は集めてよい。爵位の持つもの、将軍だろうが、好きにすればよい。だが魔道具持ちか…」
「はい、あの…訓練に付き合って頂けている方たちには申し訳無いのですが、途中から相手が魔道具を持っていないと、どれだけ相手が強くても、人数が増えても訓練にならなくなっていたので」
自分が魔道具を持っているからだろうが、それでもプルートが誇る実力者どもを”相手にならない”と言い切るあたり
「お前がどれだけ強くなったのか見るのが楽しみだよ」
「はい、マリアンヌ様のご期待に添えるようにこれからも精進いたします」
するとマリアンヌはふむ、と難しい顔をし。
コイツのこの快活な答え、相当自分の実力の向上に自信が有るのだろう。
と言うことは、このまま上手くいけばクルウェイと並ぶ実力を手に入れると考えていいのか? いや、しかしまだ答えを出すのはまだ早計だろう。
出発まではまだ時間があるし、それになにより、シグレによればクルウェイという人間には天賦の才能が有る程度で追いつけないらしいしからな。
「ふ~む」
こちらとしては最低でもクルウェイ率いる近衛騎士程度の実力があると我の計画に幅を持たせることが出来るのだが…。
でも問題が1つある事に最近気付いた。
失念していたが…、
我ではそもそもコイツがどれだけ強くなったのかという客観的な評価を下せない。
正直、未だにクルウェイが強いと言われてもピンときてないし。
いっその事、クルウェイを呼びつけて、カーナと戦わせれば…。
って、さすがにそんな事をしたら父上に魔道具を持ったカーナがどれだけ強いのかという事を正確に伝わってしまうか。
マリアンヌは仕切りなおすように咳払いを1つした。
「そういえば何日振りだっけ?ここに来るの」
「5日ほどです」
「うぇ!?」
急停止した足。
更にスープなどが氾濫、もうスープ皿に残っている残量の方が圧倒的に少ない。
でもやっぱり気にしません。
今、それどころではないので。
マリアンヌは目を丸くして問う。
「5日って1週間か!?」
「いえ、5日です」
それもう1週間じゃね?
「2日振り…とかじゃないの?」
「いいえ、マリアンヌ様。マリアンヌ様はここ数日とてもお忙しそうでしたので、ここに来るのは5日と1時間振りです」
それにしても忙しそうだったとな?
はて?
ここ数日記憶が飛んでいるぞ。
………あ~、そうだ!
あの3人がサンティエールに無事入って密書が届いたんだ。
「あ~うん、忙しかったな、確かに。 次々と届く密書、嘘を付いていないか3人から送られてくる密書の整合性を取ったり、策を描くのに忙しかったんだ」
楽しかったな~。
情報というのは本当に力だと実感した。
密書が届けば届くほど、策が次々と思い浮かぶ。
そして忘れてた。
シアという存在。
「はい、ですから5日と1時間ぶりです」
だから、それ、もうほぼ1週間じゃん。
「何でお前…、気付いていたなら我が行かなかった期間、ご飯を持っていかなかったの?」
「えっ!?あの…え~と、それは…、マリアンヌ様が自分以外が食事を与えるぐらいなら、シアが餓死した方がマシだと仰られていたので…」
えっ?
「言ったっけ?」
「はい…」
「あ~そう」
なるほど。
確かに冷静に考えてみると我以外が食事を与えるのは望ましくない。
うん、その判断をした当時の我、正しいな。
「まぁ5日ぐらいならご飯食べなくても大丈夫か」
「はい、大丈夫です。私ならマリアンヌ様の為なら5日と言わず、1週間不眠不休飲まず食わずで戦い続けろと言われても、余裕で完遂出来る自信があります」
急に不安になってきたよ。
大丈夫かな?シア。
でも我も1週間以上食べなかったし案外大丈夫……いや、我と違ってシアは水も無いのだった。
「失念していた」
確か母上の日記には人間は水が無かったら2~3日で衰弱、そして気が狂い、1週間もたずに死ぬ。
現在5日、既にデッドライン、しかも何も無い部屋に閉じ込めて精神を追いやっている状態で5日。
これは…。
「なんてこった。大切な部下が」
足を止め『やっちまった~』と天井を仰ぎ見るマリアンヌ。
そして憂いを秘めた瞳で
「カーナ、玩具ってさ~」
「はい」
「より新しく、より新鮮な楽しさを常に提供していく義務があると思うんだよ」
「はい?」
「つまり玩具側の努力義務が足らないから今回の1週間という馬鹿げた結果を及ぼし……いや、やっぱり何でもない」
コイツ相手に言い訳してどうなる。
「シア、死んでたらどうしよう」
「その時は……ハッ!そうです!カイルなんてどうしょう?奴なら1週間ぐらい空腹でも耐えれますよ!」
「別に我は空腹大会をやりたいんじゃないんだよ!そして急ぐぞ!シアが死んでしまう!!」
「はい!マリアンヌ様!」
ヒールで廊下をトタトタと走る、その結果、トレーに乗った料理たちは…。
いや、既に語る必要は無いだろう。
そしてシアを監禁している部屋の前に着くと
「シア~ご飯の時間だよ~お水も持ってきたよ~」
部屋に入ったマリアンヌとカーナ、彼女達の前には
「ここぉおから出せぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!」
マリアンヌ、シアと1週間ぶりの再会である。
閲覧ありがとうございました<(_ _*)>
アニメ、オーバーロード終わっちゃいましたね(涙)
毎週楽しみにしていたのに終わってしまうととても悲しいです(つ_㏄)それにしても私の好きなパンドラズアクター、最後まで出なかったよwウェブの方の「ぷれぷれぷれあです」では結構頻繁に出ているのを知っていて観ていたのですが……あれだけ面白いのに、パンドラズアクター、地上波では出禁なのか(笑)




