26 2ヶ月前(9)
クリックありがとうございます☆(*^-゜)v竜宮城と聞くとエロい場所にしか思えないひとりぼっちの桜ですwもう歳かしら(笑)
ではどうぞ今回のお話もお楽しみ下さいませ~
「安心しろ、ラン。何もお前1人を危険な紛争地に送ろうなんて我は思っていない。そんな非人道的な命令を下すのは世界でも我が父ぐらいだからな、先も言ったとおりメンバーは3人だ、お前の護衛役として2人付けよう。さて、ではまず1人目は…」
マリアンヌは迷う事無く万年筆のペン先を囚人の1人に向ける。
向けるのはカーナが迷う事無く”信用できる”と判断し、即決で書いた人間。
それが
「お前だ」
指された人間は、マリアンヌの言葉に目をぱちくりさせ、少しだけ視線を惑わせると、ぽわ~とした眉を上げ
「え?わたし~?」
と、言った。
「ああ」
お嬢様のようなフワフワした服装のせいもあるのかもしれないが、少し幼めな印象の女。
だがアンジェラの残した資料によると、カーナよりも少し年上。
しかし、ふわっとした雰囲気とは真逆な奇抜な髪型であった。
いくつものおさげを三つ編みにして頭の上で複雑に編み上げて自分なりのアレンジを取り入れた髪型。
間違いなく道を歩いていたら二度見はされるだろう。
そしてもう1つ二度見されるであろう要素があった。
彼女は指はもちろん、首、腕に至るまで高価な装飾品を身に纏っていたのだ。
まるで自分こそが宝石にもっとも似合う存在だと主張するかのように。
ただその宝石の埋め込まれたネックレス、いくつも煌きを放つ指輪たち、それら全てが不思議と宝石の色に至るまで銀色であった。
それはマリアンヌの髪の色にそっくりな色。
「シアに次いで殺した人数の多い囚人、大量殺人鬼、シャルドネ・リングス、23歳、お前が2人目だよ」
無邪気に頬を膨らますシャルドネ。
「酷い酷い!歳を皆にバラすなんてひどいですぅ」
「別に23なら問題ないだろ」
「そういう問題じゃないでぇすよ~、マリアンヌ様は女心が分かってないです~」
それを聞いてちょっとめんどくさそうに疑問符を浮かべるマリアンヌ。
本気で怒っていないのは分かるが、それでもめんどくさかった。
「うん、分かった、次から気をつけよう。それで何でもいいがお前が2人目だ、いいな?」
「それはもちろん♪外に楽しく出れるなら何でもオッケ~でぇすよ。マリアンヌ様ばんざ~いでぇす♪ 因みにその潜入中に人は殺してもいいのですか~?」
歓喜な表情で狂気を纏った事を平然と言いのけるシャルドネ。
マリアンヌは少し考えた後、首を振った。
「基本的にはダメだ。バレなかったら…とも思わなくも無いが、出来る限り揉め事は起こすな。我が到着するまでは静かに潜入に専念しろ」
「反乱分子に怪しまれた場合はどうすればいいんですか~ね?」
「誤魔化せ、そういうのは得意だろ?出来なければ殺しもやむおえないが、その場合は絶対に足を付けるな、目撃者は全員殺せ、お前達の痕跡は残すな。だが何度も言うが、殺しは最悪の手段だと思っていろ」
「はぁ~い」
ちょっと疲れるな、カーナとは別の意味で。
マリアンヌは長い溜め息を1つついた。
「では最後の3人目は」
「3人目は俺だろ?」
「ん?」
近くの壁にもたれかかったままのカイルが囚人達を掻き分けるようにしてマリアンヌの元にやって来る。
彼はいつもと同じ粗暴な声質で。
「その反応、何だ、俺じゃねーのかよ?」
ふふ、と口元をほころばせるマリアンヌ。
「まったくお前は面白いね~。だがお前の予想通り、残念だがお前では無い。そもそもお前は潜入には向いていないだろ? だが安心しろ、お前の見せ場となる箇所は此度の慰問で必ず訪れるだろう。その時まで力を蓄えておけ」
それを聞いてカイルは喜びが言葉の端から滲み出るように言った。
「そいつぁ~楽しみだ。遂に姫さ…マリアンヌ様の下に付いてからずっと暇だったからな」
「ふふふ、退屈な思いをさせてすまなかったね」
机に手を置いて身を乗り出すように豪快な笑い声を轟かせるカイル。
当然その掛け合いをよく思わないカーナ。
苦々しい気分で声を尖らせる。
「カイル」
「おっと、何でもございません。失礼致しました」
侘びを入れる気があるのか?というお辞儀をして再びさっきいた位置に戻っていくカイル、地下室でカーナの大きな舌打ちが聞こえた。
マリアンヌは続ける。
「というわけで、最後の1人は」
囚人達は皆マリアンヌの言いつけどおり机の周囲に居た。
例外があるのだとしたら、マリアンヌのお気に入りであるカイルが再び離れていき、近くの壁に寄りかかっていたぐらいだろう。
しかし、もう1人例外が居た。
その男は気持ちマリアンヌたちが集まっている場所より一歩離れて、まるで俯瞰するように眺めていた。
「君だ」
マリアンヌの黒く縁取られた視線がググっと向けられる。
「元アトラスの騎士であり、戦争で捕虜となり死刑囚となった不幸な男。オム・カッツァ」
「………」
その男は周囲に対して拒絶の意志を示しているような男だった。
年齢は30代後半、別に指示していないのに支給された漆黒のコートを羽織り、意志を感じづらい目、どちらかといえばマリアンヌ以外と対するカーナに近いような周囲に壁を作るような雰囲気。
カイルやムンガル、その他数人いる男性囚人ほど筋肉隆々(きんにくりゅうりゅう)では無いものの、袖から出ている腕は、他の囚人達にも負けないほど鍛え上げられた鋼のようであった。
「私でございますか?」
「ああ。今回、我が行くのは敵地であるアトラスの地だ。ならば元アトラスの騎士で、捕虜としてそのまま死刑囚となった君を今回の作戦に組み込むのは自然だろ?一瞬、君の裏切りも考えたが、君の経歴を見る限り、プルートが君を捕らえた際、捕虜交換をアトラスに持ちかけたにも関わらずアトラスは一切話に乗らず君を切り捨てた、つまり君は見捨てられた存在だ。結果、裏切りという不安要素が除かれれば、君という存在は案内役にもなるし、もしも潜入中にアトラスの知識が必要になっても君がいれば安心。…因みにさっきから思っていたのだけど、お前暑くないの?」
流暢に語りながらもふと、不審そうに見つめるマリアンヌに、オムは身元を隠す為のフードを被ったまま小さく首を振った。
「大丈夫です、ここは暑くないので」
「そう?まぁ、お前がいいならそれでいいさ。で、オム、お前が3人目になるわけだけど、何か感想はあるかね?」
「条件があります」
誰も言葉を発しない。
まるで水を打ったように静かになる地下室。
マリアンヌは再び問いかけた。
「ん?ごめん、ちょっと聞こえづらかった。もう一度言ってくれるかな。今、何と言った?オム・カッツァ」
オムと呼ばれた男は緊張で乾き切った唇を舌で濡らす。
そして恐怖に打ち勝つように口を開いた。
「私がその潜入任務を受けるにあたって、マリアンヌ様に対して条件があります。と、言いました」
「…………」
静まりきった地下室にピキりとカーナの血管が切れた音が聞こえた。
閲覧ありがとうございました<(_ _*)> 新キャラいかがでしたか?結構アクの強いキャラですが皆さんに愛してもらえれば幸いですw
ではまた次回お会いしましょう(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
因みにキャラクター名は…悩んだ結果、やはり例の方法を使ってしまいました(>_<)
その方法とは私の携帯電話です。携帯の画像フォルダーに写っているのは、昔チェンクロVのサービス終了前に撮った亡きフレンドたち。実はラムゼス達の名前もそうなんですよねw
私は無課金だったのでいつもフレンドたちに助けられていましたが、フレンドたちはチェンクロVが終了した今でも私を助けてくれています。いつか……いつか、恩返しをしたいものです。
ペルソナ5が届きました`( ꒪Д꒪)ホッコリ
で、プレイしてみたのですが……こりゃ~面白いお~(^^♪まだ6時間ぐらいしかやってませんが、ボリュームが凄い!クリアーまでどれぐらいかかることやらwしかも戦闘も楽しいし、キャラクターもカッコイイ、これは買って正解でしたの♪(○ ❛⃘ᗜ❛⃘○)੭ु⁾⁾バンバンバン
 




