表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

148/392

16 カラス(2)

クリックありがとうございます(^w^)♪ 今朝の地震発生時、オーバーウォッチをしていたひとりぼっちの桜ですw 

皆さん!今朝の地震凄かったですね!ひとりぼっちの桜はびっくりドンキーでしたよ(」゜ロ゜)」

え?なんです?「それであなたはすぐに非難したのか?」ですって? いや……まぁ、そのままプレイし続けましたけど;¬_¬);だって、ほら、、皆さん冷静に考えてみて!もうちょっとで勝利でしたし、オーバーウォッチってチーム戦じゃん?だから……ねぇw



今回は前回言っていた通り少なめの2千文字です♪…改めて言うと2千文字で少ないっていう感覚はおかしい気がしてきますがw

ではどうぞ今回もお楽しみ下さいませ~。



「カラスだと?」


 不気味なカラスの仮面、そのくり貫かれた目の部分からは吸い込まれそうな言い表せない殺気が漏れ出ていた。

 マリアンヌはニコリと微笑んだ。


「そうです、かわいいでしょ?」


 マリアンヌの返答に、皇帝は視線をマリアンヌとその背後のカラスなる部隊を交互に見ながら眉間にシワを寄せる。


 何処がかわいいと言うのだ!?

 かわいい要素なんて無いだろう!?

 われの前で不気味な仮面など被りおって!

 いや、それ以前に何者なのだ!こいつらは!?


 マリアンヌが自分の部隊をにおわせてから身辺を内密に調べれるだけ調べさせた。

 その調べにあらや穴は無い。

 お前はムンガルの部隊以外は持っていなかったはずだ。


 なのにも関わらず、これだけの手錬を何処から集めた?

 これは本当にお前の部隊なのか?


 皇帝はそう言い返そうとした所で、いや、待てと手をあごに当てる。

 そして白くたくわえられた髭をなでながら、これからマリアンヌが出向く先『サンティエール』について、もう一度思い出す。


「………」


 領主として置いている男は無能な人間だ。

 以前、われに対して機嫌を損ねるような言葉を言いよったゴミで、サンティエールという要らぬ土地に送るにはちょうどいいと思った人間。

 だからだろう、案の定、奴を送ってからというもの更にあの辺りの紛争は激化した。

 だがこれはわれの思うとおり。


 これであのゴミが紛争に巻き込まれて死ねば、そしてあの一帯が完全にアトラス領になれば、こちらは国から送った領主を殺されたという大義名分をもって、クルウェイを筆頭としたプルートの軍勢があの土地をもう一度攻め込むことが出来る。

 次は今後紛争など起こらぬように徹底的に、周辺を含めて力によって統治できるが真なる目的。

 

 あの無能な男の本当の仕事は”死ぬ”こと。


 そんな人間が統治する場所。

 奴に貸し与えた兵は徐々にプルートに引き上げさせている。

 兵もほとんど居ない。

 たとえマリアンヌがわれが想定していなかった部隊を用意していたとしても、行って帰って来るだけのロキより早く紛争を解決することなどまず不可能。


 どれだけ手錬だろうが10名程度。

 この程度の戦力ではそもそも長年頭を抱えているあの場所の紛争を解決はできない。

 いかなる方法をもちいたとしても。。

 出来るはずがないのだ。


 ならば、ここは…。


「ほ~なるほど、マリアンヌ、お前に相応ふさわしい部隊だな。われも見れて嬉しく思うぞ」


 射るような視線に露骨ろこつな嫌み。

 誇りや格式かくしきも無い、どこの骨とも分からない者ども。

 と、言っているのは誰の目にも明らかであった。


 だがそこはマリアンヌ。

 余裕を取り戻した皇帝に満面の笑みで応えた。

 黒く塗られた口元が吊り上がる。


「フフ、そうでしょう。時の絶対的権力者は常に不穏分子ふおんぶんしにその命を狙われる。そんな牙を向ける不逞ふていやからを、逆に音も無く気配も無く処分できる部隊、新皇帝となる私に相応しい部隊でしょ?」


 とても聴こえの良い言葉で塗り固められてはいるが、それは逆を言えば、自分に従わない人間を裏で処分出来る事を指す。


 皇帝の顔が再び少し曇りがかる。

 マリアンヌは内心でほくそ笑む。


「父上も不穏な人間を見つけたら気兼きがねなく私におっしゃってください」

われには必要ない」

「まぁそう言わないで下さい、早急にこの世から消し去ってご覧にいれましょう」


 そして次にロキの方に顔を向けた。


「ロキ~慰問の勝負、簡単に勝てると思うなよ。情報戦では今回、お前に少し遅れを取ったが、われとて備えがまったく無いわけではない。常日ごろ何が起こってもいいように供えはしていた、せいぜい早く帰ってくることだな」

「………」


 完全に話の流れに取り残され、唖然とした顔で立ち尽くすロキ。


 暗殺部隊。

 カラス。


 正直、何が起こっているのか理解が追いついてはいない。

 足元は覚束おぼつかず、疑問を差し挟もうにも、その頭の中は「え?え?え?え?」と混乱し続ける事しか出来なかった。


「ん?ロキ?」

「………」

「聞こえているのか!おい!! われが喋りかけてやっているのだぞ!すぐ答えるが礼儀であろう!」


 黒い集団という不気味さを背後に数多く従えたマリアンヌに、動揺から思考が停止しかけているロキ。

 目が覚めたように


「へっ!?」


 だが、今尚虚ろな目はカラスという異形の者たちから離せない。

 必死にカラスから視線を引き離しながら答えた。


「あ、当たり前だ!俺はお前程度には負けん!」

「そうか、それは何よりだ。 では父上、これ以上もう用は無いようですし、私は出立の準備を整えたいと思います。なにぶん、急~~な慰問の決定で準備を色々としないといけませんので」


 いつも通りの傲慢ごうまんな態度でそう言うと、皇帝や兄弟達の視線を背に銀線の髪をなびかせながら颯爽さっそうと王の間から出て行くマリアンヌ。

 黒く引かれたアイシャドー、大きく見開かれた瞳で見ているのは。


 血で血を洗う輝かしい未来だけ。



閲覧ありがとうございました♪

ではまた次回お会いしましょう(@^^)/~~



皆さん、この小説の閲覧人数が2万人突破しましたよ!( /^ω^)/♪♪ワーイ

1万人突破してから早かったような、遅かったような、、(・△・;)何にしても感慨深いですねw

まぁ、その内の何人が1話目を見たの?って問われると正直10%(2千人)は、まず間違いなく見ていないと思うので、とても突かれると痛い質問なのですが(笑)でもでも!間違いなく1千人は見てるはずですよ♪

そして1千人もいると仮定するとそれはそれで凄いと思うんです。だって三国無双で呂布使ったって1千人斬り大変ですよ!( ゜д゜ )!……いや、流石にこの例えは間違ってるかw


何にしても、皆さんクリックありがとーナリー♪((○>∀・)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ