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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第7章】 一夜で滅んだ村

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08 3ヶ月前(3)

クリックありがとうございます(^^ゞ昼にこのお話をアップしているひとりぼっちの桜だおw

さて、今期オススメの深夜アニメは……なんて、聡明な皆様には私が何をオススメするかなんて既に分かっていますよねwええ、そうです!大人気過ぎてこの度4期が放送している「ハイスクールD×D HERO」です(-Ò。Ó-)!私は1期からずっと観ているのですが、ストーリー、キャラ、もう全てが素晴らしい!悪い所は?と聞かれたら私はこう答えるでしょう……無(๑•̀д•́๑)い!キリッ。ってねw観た事の無い方はよかったら観て見てね♪


では今回のお話もどうぞお楽しみ下さいませ~。



 3時間後、グラムズ大聖堂内。祭壇の奥に見える初代皇帝の像に向かって祈りを捧げているシグレの姿があった。

 マントを羽織り、貴族らしい気品のある鎧、騎士として正式な出立いでたち。


 どれぐらいの時間が過ぎたのだろう?

 昼食を取って一度家に帰り、着替えてからずっとここに居る。


 グラムズ大聖堂は神々しいほど真っ白な建物であった。

 内装は天井まで白い壁が続いていて、その天井には七色のステンドグラス、そこから降り注ぐのは7色の太陽の優しい明かり。

 見上げるほど大きな円柱の柱が入り口の扉から祭壇まで真っ直ぐと続き、それに沿うように長椅子が数十、中央には赤い絨毯が祭壇まで伸びる。

 他の信徒たちは昼ごろ来た兵士たちの「ここに立ち入らないように」とのお達しを受けて自分以外いない。


 誰も居ない大聖堂でシグレは感慨深く顔を上げた。


「ああ、まるでこれは」


 まるでこの建物自体、マリアンヌ様のけがれ1つ無い心を表しているようだ。

 そうか、ここが神の生まれた地かもしれない。

 と。


 そうこう深く考察していると馬車の音が聞こえた。

 それはとても小さい音、大聖堂の扉の奥でカツカツとひづめの音と回る車輪の音。

 シグレはマントをサッとはためかせながら振り返ると直ぐさま片膝を立てた状態でひざまずいた。


 胸が苦しくなり、自然と顔が綻ぶのを我慢した。

 波風1つ無かったシグレの心が少し揺れる。

 視線は赤い絨毯じゅうたんに、許可が下りるまで決して上を見てはならない。


しゅよ…。今日、あなた様にお会いできる事になりました。しかもこの場所で」


 皇族教典を握る。

 小さい頃から何度も何度も読み込んで手垢てあかで色が変色してしまった教典。

 それがシグレという男に勇気を与える。

 もうじき現れる神に相対するだけの勇気を。


 そして遂に待ち望んだ扉がゆっくりと重厚な音を立てながら開いた。


 大聖堂に響くヒール音、いつものように黒のドレスを身に纏ったマリアンヌが優雅に、そして威風堂々(いふうどうどう)と大聖堂に入って来た。

 だが今日はいつもと違う点が1つだけあった。

 黒いヴェールをかぶっていたのだ。

 花嫁が顔を隠すような、頭には小さな帽子と鳥の羽が数枚付いた豪華なヴェール。

 顔は薄いヴェールで覆われてよくは見えないが、その口元はいつもと同じく黒く塗られ、流れる銀線の髪が美しく風に漂っている。


 後ろを歩くカーナ以外のメイド達、べ10人ほど。

 主人であるマリアンヌに合わせるようにその全員が黒いヴェールを被っていた。


「マリアンヌ様、どうぞこちらです。あと、あなた達は扉の横で待機しておきなさい」


「「はい、分かりました」」


 唯一顔を隠していないカーナが後に続くメイド達に指示を出すと、メイド達は扉を入ってすぐの所に綺麗に横に1列に並び立った。


 ゆっくりと赤い絨毯の上を歩くマリアンヌ。

 歩くたび銀線の髪が揺れる。


「………」


 その間も祭壇の前でひざまずき下を向いているシグレ。

 その横をヒールの音と高級な香水の匂いが通過していく。

 そして祭壇の前、遂にシグレの前に立つマリアンヌ。

 カーナは言った。


「シグレ卿、おもてを上げなさい」

「ハッ!」


 シグレは顔を上げた、曇り1つ無い真剣な眼差しがマリアンヌに向けられる。

 すると薄っすらとヴェールの奥、黒く塗られた口元が微笑んだ。


 カーナは続ける。


「それではシグレ卿、あなたが知ったという、この国の一大事とやらを目の前にいるマリアンヌ様に説明しなさい」


「………」


「シグレ卿?」


 しかし黙ったままのシグレ。

 どうしたのだ?という不穏な空気が大聖堂の中に充満する。

 眉を曇らせるカーナ。


「どうしたました?早く説明しなさい、マリアンヌ様はお忙しいのですよ」


 すっと立ち上がるシグレ。


「カーナさんと仰られましたよね。申し訳ないが、それは出来ない」

「は?」


 そしてマリアンヌの前に180度足の向きを変えると入り口の扉に向かって歩き出した。

 一歩、また一歩遠ざかっていくシグレの背中。

 そのさまを見たカーナ、一瞬唖然としたがすぐ大声を張り上げた。


「シグレ卿!!マリアンヌ様の前に挨拶もせずに帰ろうとするとは何事ですか!!そのような無礼な行いが許されると思っているのですか!?」


 背後から刺されるような言葉だった。

 しかしシグレは冷や汗1つかく事無く扉に向かって歩き続ける。

 その失礼極まりない対応にカーナの額に青筋を立つ。


「止まりなさい、これ以上進めばマリアンヌ様への侮辱とみなします。止まれ」


 緊迫した空気に場が凍りつく。

 マリアンヌが連れてきたメイド達は扉の前で生唾をゴクリと飲んだ。


「最終警告だ、その扉から一歩でも外に出てみろ、あなたの首をはねる」


 いつの間にか手にした魔道具。

 カーナはおさえきれない程の敵意を剥き出しにしながら考える。


 この魔道具を使えば大抵の距離は一瞬で0に出来る。

 あの男がもしもこの建物から”一歩”でも外に出たら言葉通り首をはねてやる。

 奴の実力は分からないが、私の勘が言っている、絶対に『負ける気はしない』と。

 それはもしもシグレという男が魔道具を持っていたとしても同じ事。


 自分にとってマリアンヌという存在は、嘘偽り無く神。

 その神に手紙を出して会いたいと言っておきながら、内容も話さず、許可無く帰る。己の立場をわきまえない行為。


 これほどの侮辱はあるだろうか?

 いや、ない!

 私のマリアンヌ様を土足で汚されたのと同じだ!


 カーナは魔道具であるナイフを強く握った。

 だがシグレはこの直後、カーナの…いや、ここに居る全員の予想を裏切る行動に出た。


「………」


 無視して歩き続けると、少し離れた場所、マリアンヌが入って来たドアの前で待機していた1人のメイドの前でひざまずいたのだ。

 全員の目が点になる。

 なぜならシグレが立ち止まったのはただの変哲も無いメイドの前であったから。


 そしてそのメイドの前でシグレは膝を床へ付ける。

 汚れ1つ無い美しい鎧が絨毯から離れた地面に付いた。

 しかしシグレは自身の服や鎧の汚れは気にしない、それどころかうやうやしくこうべを垂れる。

 シグレはメイドの靴、使い古されたぺったんこの靴に視線を落としながら口を開いた。


神託しんたくに従いシグレ・ライムストーン、あなた様に付き従うため推参すいさんしました、マリアンヌ皇女殿下様」


 カーナは驚きを隠せぬ口で


「ちょ!ちょっと!!シグレ卿!私の言うことを聞いてますか!?マリアンヌ様はこっちでそっちのは違っ!」

「もういい、カーナ」


 続くカーナの言葉を制止する手。

 そのメイドはカーナに向かって手をそっと前に出した。

 動揺するカーナ。


「えっ、でも…」

「もうよいと言うておる。 きょうがれた、茶番は終わりだ」

「は、はい、分かりました、申し訳ありません」


 頭を下げつつ後ろに下がっていくカーナ。


 誰の命令も聞かないカーナ、彼女に命令を下せるのはこの世でただ1人。

 それが”ただの侍女であるメイド”の言うことを盲目的もうもくてきに受け入れる。


 それが全て。

 それが答えだった。


 薄黒いヴェールの先に見える口元は軽く笑いながら言った。


「何がダメだったね?」



閲覧ありがとうございましたm(_ _ )m

今回のお話を書くにあたって「読者の皆様を騙そう\_(○´∀`)ノ ヒャッホーウ!!」という気持ちで書いていたので、シグレの前に現れたマリアンヌが偽者だったという事実を1人でも騙せていたらいいな~♪騙せてなかったら…次回はもっと頑張るゾイド♪

ではまた次回お会いしましょう(^^)/~~




『爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した爆死した』


これが、前回の後書きで書いたガチャを引いた結果ですw

こんな状態でしたが、太刀川のサンタバージョンが+3になったので、まぁ良しですね♪


そしてそんな精神状態の私の前に来ましたよ!鳴海が!!

500位以内はPSR鳴海が貰える。つまりこれは…走るしかないイベントです。

私は高らかに今も走っているであろうサクスペライバル達にこう言いたい。


『私は無課金だが石が2千個あるぞ。課金者たちよ、石の貯蔵は十分か?(ฅ`ω´ฅ)』ってねw


では行ってくりゅ~♪(`・д´・+)ノ))

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