26 3日目 - 午後(8)
クリックありがとうございますm(_ _ )m小学生の時、ガチで二重の極みを会得しようとしていたで有名、ひとりぼっちの桜ですw個人的見解ですが、あと少しで会得できた、その一歩手前までいってた自信はあるんですよ。ガッ(o`□)=○☆;:岩] パァン
ではどうぞ今回のお話もお楽しみくださいませ~♪
薄暗い部屋に付けられたボロボロのカーテンが今、全て開けられる。
光量が満たされていく部屋、まだ薄暗さは取りきれていないが、それでも祝いの席をするには十分だ。
そして男達は木で出来たジョッキを掲げた。
「「「4人の勝利にカンパーイ!!」」」
これほど喜ばしい日があろうものか。
大英雄クルウェイと同じ成果を追い求めて、それをこの短期間で実現した。
しかもクルウェイよりも若くして。
「やったぞ!!遂に…遂に僕達は!!」
「おおよ!!」
ならば、この成果を喜ばずにはいられない。
そう、たとえそれがマリアンヌに八百長がバレているという状況だったとしても。
「いや~感無量だね」
「ああ、振り返ると長いようで短かった」
「これで俺もクルウェイと同格だ」
「おいおい、まだ早いだろ」
「そうそう、まだあの女との御前試合が残ってるよ、ラムゼス君」
「ああ?俺があんな女なんかに負けるわけないだろうが、ハッハッハ」
しかし1人、ジョッキを持つことを頑なに拒否していた男がいた。
男は叫び声だけを上げる。
「乾杯、じゃねぇぇぇーーーよ!!」
血走った目からは怒りの感情しか感じられない。
その男の名はファルヴィ。
彼は傷ついた腹の傷を構う事無くスレインの所に行くと、首元を掴んだ。
「スレイン!よくも!!…よくも!やってくれたな! 何でだ!?何で最後にオイラに向かって矢を撃ちやがった!?」
「いや、あの…」
「理由を言えーーーー!!!!」
スレインはあまりのファルヴィの剣幕に気圧されると、手に持ったジョッキを下ろす事も忘れ、謝罪の言葉を述べ始めた。
「す、すまない!お前との試合であまりに八百長が上手くいってて、後はお前が上空にジャンプした時に焦ったフリをして弓を下に落としたら俺の仕事が終わりだと思ったら、気が抜けて…身体が勝手に動いて」
「ふざけるなぁよ!スレイン!今回のミスはうっかりですまされる問題じゃなかったんだぞ!!!」
怒り狂うファルヴィを横目に余裕に満ちたクロトは酒を一口。
いつもは安酒だと顔を曇らせるのだが、今日ばかりはこの安酒すら美酒である。
「まぁまぁ、ファルヴィ君、落ち着きたまえよ。でもそのスレイン君のポカのおかげで結果的には、勝ち上がったラムゼス君がファルヴィ君に勝つという絵が更に自然に見えたんだから良かったじゃないか」
「よくねーよ!一歩間違えたらオイラ死んでたんだぞ!」
「僕も最後の最後でスレイン君がポカして八百長が破綻しかけた時は正直焦ったけど、今振り返ってみると流石に八百長を行ってる人間が致命傷を受けるなんて誰も思わないと思うんだ」
そして続けざまにクロトはピンと指を1本突き立てる。
「ってことはだよ!結果的には更に八百長が疑われなくなったとも言える、いつもファルヴィ君の言っている通り結果が全てなんだからもういいじゃないか。ねぇ、ラムゼス君」
「クロトの言う通りだ、結果的には避けれたんだからいいじゃねぇか、それをうだうだウダウダよ~情けねぇ、お前はそれでもタマ付いてんのかよ」
「ふざけろラムゼス! オイラだから避けれたんだ!お前なら確実に当たってたね! てかお前もお前だよ!何でオイラが撃ち抜かれた腹狙うんだよ!?怪我してんの知ってんだろうが!!」
煩わしそうに酒を飲む手を止めるラムゼス。
「あぁ?だって事前の打ち合わせで、俺とファルヴィが当たった場合はああいう予定だったんだから仕方ないだろうが」
「ちょっとぐらい憂慮しろよ!!こっちは腹に穴が開いてんだぞ!」
「腹っつっても横腹じゃねぇか」
「横腹は腹だろうがぁ!!」
スレインは申し訳無さそうに大皿に乗ったつまみを小皿に別けてファルヴィに差し出す。
「俺は気絶するフリをしながら、ファルヴィ、お腹大丈夫かな?って心配してたよ」
「お前が心配するのは当たり前だ!!お前のせいでこうなったんだよ!!」
上着をバッとめくり、傷口を指差すファルヴィ。
包帯が何重も巻かれている傷口からは、薄っすらと血が浮かび上がっている。
ラムゼス、クロトは特に気にする様子は無いが、加害者であるスレインにはこれは流石にくるものがある。
「分かった…分かったよ。え~と、じゃあ、俺の取り分の半分をお前に譲るよ」
その提案にピタリと動きを止めるファルヴィ。
まるで憑き物が落ちたような表情で
「えっ、今なんて?」
「俺の取り分の半分のお金、お前に、譲るよ」
「本当に?くれるの?オイラに?半分も?」
「ああ、俺のせいでお前に傷を負わせてしまったからな、当然だよ、ラムゼスが得た金の中の俺の取り分、その半分はお前の物だ」
そう言われたファルヴィ、手渡されたつまみの乗った小皿を受け取るとスーと静かに自身の椅子に座った。その顔は満足したように大きく頷く。
そして背もたれに深く持たれかかると窓の外、明後日の方向へ目を向けた。
「なら、まぁ…いいか」
いいのかよ。
スレインも含めて3人はファルヴィの腹に滲む血を見ながら思った。
スレインが話を本筋に戻す。
「ファルヴィが落ち着いた所で。で、体調はどうだ?ラムゼス」
ラムゼスは自身の体調を確かめるように何度か拳を固く握る。
「もちろろん万全だ。ファゴット際では八百長でほぼ無傷だったからな、これであの女との体調面で後れを取ることはねぇよ、あとは魔道具さえ使えりゃ言うこと無し」
ある程度は予想していたスレインだったが、その答えを聞いてあからさまに肩を落とす。
スレインは事前にラムゼスにある指示を出していた。
『可能なら今日の八百長で民衆や皇族の人間に魔道具を見せろ』
その方が八百長がバレずらくなると思ったから、たとえマリアンヌという人間にバレていたとしてもこれ以上は傷口を広げたくはない、用心深いスレインらしい指示。
しかし実際ラムゼスが一度も魔道具を使うことは無かった。
「魔道具か…やっぱり相変わらずか?」
「ああ、ファルヴィとの試合の時なんて、試合前の控え室で試しに使ってみようと思ったら重くて重くて。ホント投げてやろうかと思ったな」
ラムゼスはお手上げと言わんばかりに両手を挙げた。
「そうか…。ラムゼス、一応その試合前に控え室で使えるかどうか試すってやつ、カーナとの戦いの前にもやってみてくれ」
「たぶん意味ないぞ」
投げやりで、自身の魔道具に見切りを完全につけた回答だったが、スレインはそれでもいいと首を縦へ。
「もう八百長うんぬんとかいう問題ではなく、使える物は使いたいからな」
「でも、もう使えない物になっちまってんだが」
「そもそも使えなくなった理由が不明である以上、またいつ使えるようになるかも不明だ、それが今日かもしれないし明日かもしれない、だから一応やってみてくれ、使えれば勝てる確立が大幅に上がる」
「オッケ~分かった、やってみるだけでよけりゃやってやるよ」
「ああ、ありがとう。第一の難関であるラムゼスの大会5連覇は遂に終わった、あとはカーナとかいう女にラムゼスが勝ちさえすれば俺達の八百長も報われる…。ファルヴィ、話を聞いてないようだが、お酒は美味しいか?」
「ははは、最高だな!うん。オイラはいい仲間持ったよ♪」
「そうか、それはよかったよ」
× ×
心臓の鼓動がえらく早く動く。
速度を緩める事が出来ない。
「はぁはぁ」
周りが薄暗いせいで話し声が更に鮮明に聞こえてしまった。
扉を挟んだロビー、その受付の下に丸まるようにして隠れるライオネルは息を飲んだ、限りなく音がしないように『ゴクリ』と。
そして無意識に握る両手に視線を落としながら直感する。
”これは絶対にわたし達が知ってはいけない情報だ”
知ったら最後、命の危険すら危ぶまれる情報。
これに対する対処方法は1つだけ、このまま隠れてやり過ごす。
それのみ。
幸いラムゼスさんの御前試合は昼から、そう長くはここに居ないはず。
わたしはこのまま居ればいいし、姉もこのまま隠れて居ればいい。
やり過ごせる可能性が高い。
「よし、隠れていよう」
そしてあの4人が去った後、何食わぬ顔でアリーナへ行く。
そしてそして、試合を見て帰る、出来ればあの4人に会わない形で。
うん、完璧だ。
いける。
しかし、頭では分かっていても感情でどうしても納得できない人間がいた。
怒りに任せた叫びが、扉を隔てたこちらのフロアにまで響く。
「ふざけんなよ!!!」
ドアは僅かに開いていた、息を潜めながら四つんばいで隙間から盗み見るとそこには姉が立っていた。そしてそのコブシは音が出そうなほど強く握られていた…
閲覧ありがとうございました(^v^ゞ
皆さん知ってました?ファゴット際のファルヴィ対スレイン、あれ…八百長失敗してたんだぜw
ではまた次回お会いしましょう(^^)/~~~
やりましたよ…皆さん。。
30連、神成を引き当てましたーーー(^o^)ーーー!!
いや~正直、20連までゴミしか出なかった時は胃液が半分ぐらい逆流しかけましたがw見事30連目で神成ゲットですヽ(`∀´)ノしかも実は私はパワプロ最強キャラ「能見」も持っているのでこれで【能見+神成+神宮寺+諸井】の能見軍団の完成です(* ´艸`)
残り石数は1100個、正月ガチャもドンと来いだい♪




