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魔女と呼ばれた少女 -少女は死体の山で1人笑う-  作者: ひとりぼっちの桜
【第6章】 3日物語(裏)

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18 2日目 - 午後(4)

クリックありがとうございます<(_ _*)> ひとりぼっちの桜です。

突然ですが、昨日の台風凄くなかったですか?私、昨日深夜に窓を開けた瞬間、バギクロスくらったかと思いましたもんw(ノ××)ノ


では今回で2日目も終了となります。思ったよりペンが乗ってしまった結果、前回と同じぐらいになってしまいましたがwどうぞご覧くださいませ♪



 全員が明日に備えて帰った。

 そこに1人残って椅子の上であぐらをかく人物。


 彼が座る椅子は、ソファー2つ、椅子2つの中でも一際ひときわボロかった。

 しかし彼は”そんな事”を気にしない。

 むしろ周りの椅子たちよりも安い物を手に入れた優越感すら感じていた。


 彼は目を閉じ、真っ暗な中で考える。


「う~ん、どうしたもんかね~」


 大きな部屋の隅4つのキャンドルは役目を終えて眠りこけている。

 だが彼は、もう一度火を灯すつもりは無い。

 真っ暗の方が考えが纏まる気がするから。

 それだけの理由。

 でも大事な理由。

 心がざわつき、うまく整理できない自分にとっては大事な理由。


 彼は誰に向けてでもなく、自分自身へと呟く。


「オイラは何を見逃している?」


 スレインじゃないが、不安がいつまでたっても消えない。


 考える。

 深く、深く、考える。

 スレインほどの頭は無いが、それでも考える。


 因みにこの不安は誰にも言ってない。

 当たり前だ、言えるわけがない。

 特にラムゼスには言えない。


「明日が本番だからな」


 必勝の策をさずけたとはいえ、オイラ達の中で明日一番気張らなきゃいけないのに不安要素の追加はありえない。

 まぁアイツに限って言った所でどうこう変わるとは思えないが…。

 黙っているが吉だろうな、うん。


 次点としてスレインにも言えない。


「あの小物には絶対言えないな」


 メンタルが豆腐のスレインに言ってストレスで今日寝れなくなって、明日の決勝の八百長やおちょうでポカされるのも困る。

 そもそも俺たちを負かして、明日ラムゼスが優勝するのは必須事項だ。

 スレインには今夜はゆっくり寝てもらおう、うん。


 クロトは…


「アイツは出しゃばる傾向があるからな」


 言って余計な事をされても困る。

 しかも、アイツの余計な事は、その権力がともなって予想がつかない。

 クロトには今夜はすこやかに眠ってもらおう、うん。


 ゆえに結果、1人で考えるのが最善。


「やっぱり最後に頼れるのは自分の勘か」


 先ほどまでと一転して表情に笑顔1つ無い。

 キリッとした表情、あの3人には…いや、他人には決して見せない表情。

 いつもより大きな独り言が広い部屋に漏れる。


「やはりと言うか、、降りるという選択肢を出来ないのが痛いな」


 ラムゼスに授けた策が成功するといったのは真実だ。

 昨日、今日で尽くせる手は全て尽くした。

 万全の準備を整えた。

 どう考えても有利なのはこちら。

 ラムゼスの力は嫌ほど知ってる、アイツはオイラたちの中でも単独の戦闘能力ならピカイチだ。

 そして、さっきラムゼスに授けた策は成功する気しかしない。

 なのに未だ、勝てるビジョンが全く視えない。

 それどころか昨日、自分自身がした話がずっと脳裏にチラつく。


”これは負け試合だ”


「まるで沼か何かだな」


 霧がかった森の中にある沼、そこを沼だと知らずに入って抜け出せない、そんな感じ。

 霧を出している人間は誰だ?カーナか?それともマリアンヌ第一皇女か?

 それすらも正確には分からなくなってきた。

 ただ、気持ち悪い。


「どうやったらこの状況から抜け出せる?」


 ポーカーなら即降りる。いや、他のどのゲームでも降りただろう。

 しかし今回の勝負を降りることは出来ない。

 降りたら最後、マリアンヌ皇女にどんな目にあわせられるか分かったもんじゃない。

 なんたって敵は、腹違いの姉を容赦なく殺すイカレた女だ。


「逆らわずに勝利する、それが絶対条件。それにはラムゼスをカーナに勝たせるしかない」


 クロトの情報収集はおおむね完璧だった。

 スレインの情報分析もいつも通りの精度だった。

 だがオイラは自信が持てない、だから策を授けた。

 でも変わらない。


 勝てる未来が想像できない。


「致命傷を与える策が成功して、なお女に負けるラムゼス」


 しかし、こんな馬鹿げた未来も想像できない。

 というかありえない。


「なら相手の魔道具か?」


 いや、スレインの言った距離を取るで十分対処できると思う。

 そこに問題は無さそうだけど…。

 それに致命傷さえ与えればそもそも魔道具の心配は皆無だろう。


「もしかして致命傷を与える前に、毒以上の強力な何か…そんな魔道具だったら」


 ………

 ……


「あーーー!もう!クソ!イライラするな!要はカーナが魔道具を使った瞬間をオイラが見逃さなかったらいいんだろ!こんちくしょめ!」


 叫ぶ。そして無意味だと直ぐに自覚して目をつぶり、腕を組む。


「でもな~、何だろう、何かを、カーナについての重大な情報を見逃している気がする。いや、違う、オイラは…何かを考え違いしている?」


 これは勘だ。

 何の確証も無い。

 だが口にすると不思議と一瞬だけだが霧が晴れた気がした。


「明日までに、明日の午後、ラムゼスがカーナと戦うまでに何か掴んでやる」


 その言葉は明日の本番までに何かを掴むために呟かれた。



閲覧ありがとうございましたm(_ _ )m

今回のお話によってゴールの決まった(裏)という物語、予定調和に少しスパイスを加える事が出来たらいいなと思ってます(^^)

では次回から運命の3日目になりますが、よかったら次回もお付き合いいただけると嬉しいです♪




パワプロ・サクセススペシャルにてPSR「内藤明瑠」通称、内藤さんゲットしました(T_T)

何となく引いたら当たったんです、強キャラです、コツもいいし、テーブルもいい。でも……無課金の私にとってはPSRは持て余す(ーー;)

いつかPSR+5を作れる日が来るといいな……無理かなw

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