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07 1日目 - 午後(1)

クリックありがとうございますm(_ _ )m

今期オススメの深夜アニメは「天使の3P」!と、自信を持って言いたい所ですが、「恋と嘘」のひとりぼっちの桜ですw


本来だと「天使の3P」が硬派で有名な私の中で単独1位だと思っていたのですが、先日の「恋と嘘」で特別講習会の回を見て『こ、これはっ(;゜д゜)!?生まれ変わったらこの国で生きていきたい!』と思えるほどの物だったので私の中では「恋と嘘」が1位になりました(笑)

と言っても、両方ともオススメなので見たことの無い方は是非見てみてね(^^ゞ


では今回のお話もどうぞご覧ください♪



 流石は姉!!

 姉IS GOD!


 そう感嘆かんたんの声を上げざるえないと思った。


 貴族街の一角、数ある高級料理店の1つ。

 等間隔に置かれた高級なテーブルたち、町を一望出来る立地、絶品の料理たちはそれらに負けない味を誇る。

 お値段はもちろん平民では手が出ないほど、つまりは目の玉が飛び出るほど高い。

 そんな料理店。


「ではこちらの席へどうぞ」


 全身ビシッときめられたタキシードに七三別けの髪、フォーマルを意識した店員の案内で2人はこの店でも一番見晴らしを誇る特等席に座った。


「どうも~」

「あ、ありがとうござ」

「ご注文がお決まりになりましたらお声がけください」


 程よく客たちの視線をさえぎる木製の仕切り。

 モルドレッドはテーブルに肘を突き立て、あごを乗せると、メニューにサッと目を走らせる。

 そして横行おうぎょうにトントンと音を鳴らして指差した。


「あーじゃあこれ、ライオネルもこれでいいよな?」

「え、あ、あの」

「じゃあこれ2個」

「かしこまりました」

「え?あ…お、お願いします」


 出来ればゆっくりとメニューを選びたかったが…。

 まぁ仕方ないか。


 周囲の席に座っている人間たちはほとんどが高価な装飾品を身に付けていた。

 その中においては貴族の優良な服を着ているとはいえ、子供たちだけでこういう店というのはやはり目立つ、しかも姉に関しては唯一の生命線である服ですらだらしなく着崩している。そして極め付けに一人称が女の子なのに『オレ』

 悪目立ちもいいところだ。


 少しの…いや、仕切りがあるといっても、かなりの居心地の悪さを感じながらライオネルは自分の人生に納得するように水を一口飲んで頷いた。


「あっ、この水、レモン入りだ…。おいしい」


 気持ちの上では「まぁもう食べれれば何でもいいかな」って感じである。


 ………

 ……


 しばし待った後、目の前の胸ほどの高さにあるテーブルに運ばれてきた料理。

 妹ライオネルは一目すると目を輝かせフォークに手をした。


「いただきます♪」


 いただきますの合唱、運ばれてきたの料理はミートソース・スパゲティーであった。

 程よい酸味のトマトソースとピリッと味付けされた炒ったひき肉がパスタと混ざり合って、ライオネルの小さな口へ。


「はむ!もぐもぐ…おいしい!」


 ブラックペッパーなどでピリッと味付けされた甘辛味と上に乗った粉チーズのまろやかさが程よい硬さのパスタと絡み合って口いっぱいに踊った。


 おいしすぎです♪


 至福の時間だ。昔から食べるという行為自体は好きではあったが、最近は騎士学校で訓練という名の強制労働のようなことをしていたせいで以前より尚一層、食という物に並々ならぬ執着が出てきた今日この頃、こういうおいしい人生を歩んでいきたい。


「ソースが口元に付いてるぞ」

「えっ、本当?」

「動くな、取ってやる」

「あ、ありがとうお姉ちゃん」


 びた一文、何も持って出てこなかったわたしと違って、姉は家を出るときにお金を持ってきていた。

 つまりわたしの「お昼ごはんどうしよう」という問題提起は最初から杞憂きゆうだったというわけです。


「やっぱりお姉ちゃんは凄いな」


 この店に入って来きた時も子供だけのわたしたちに対して怪訝な顔をする店員さん、それもそうだろう身分のはっきりしていない怪しい人間を貴族街にあるお店は入店させたくない。だがそれに対して姉は堂々と身分を言って一番良い席を要求した。

 今考えるとそれも恐る恐る入店して食べるよりも、偉そうに入店した方が店側も対応の方向性が決まりやすい。

 そこまでこの姉は考えていたということだ。

 まぁそれなら妹としては服ももっとキッチリ着て欲しいところだが。


「…………」


 少し遅めの昼食を一心不乱で取っている妹とは真逆に姉のモルドレッドは運ばれてきたパスタを口にしていなかった。

 その表情はどこかにこの状況を打破できる糸口が無いかを難しい顔をしながら熟考していた。


「お姉ちゃん」

「何だ?」

「いや、別に何でもない…かな」

「ん?変なやつ、早く温かいうちに食えよ」

「う、うん」


 食事の時ぐらい頭を使うのを止めたらいいのに…。

 とは思うのだけれど、実際にそのことを姉に言う勇気があるのかと問われると否。断じて否。

 だから、わたしはいつものように作り笑いでぐらかす。

 そしてフォークをクルクルした。


「うん、おいしい」


「今日はこんな素敵なお店にご招待いただいてありがとうございます」

「なに、気にすることはない。こんな店でよければいつでも招待しよう。なんといっても君の瞳に映ることを独占できるんだからね」

「まぁ、うふふ」


「………」

「………」


 すぐ側から聞こえる声に姉妹は「他でやれよ」と思った。


 この高級料理店はカップルが多いとはいえない。

 もちろん夜のディナーの時間帯はそれ相応に多いのだが、ランチの時間だと少ない。

 モルドレッド、ライオネルのように子供達だけで来店っていう方が珍しいが、真昼間まっぴるまから恋人のデートで使われるほどの安い場所ではないのだ。

 しかし隣の住人たちは視線だけを遮るための仕切りは今も後ろの席に子供2人がいるとは知らずに、そして考えずに、いちゃいちゃと声を重ねた。


「しかし君の美しさを例える言葉を私は持ちえていない」

「十分おっしゃっていただきましたわ」

「あの程度では全然足らないよ」

「もう、口が上手いんですから」

「クッツッツ」


 独特な、妙な笑い方、それを聞いた時だった。

 背後から聞こえる甘ったるい掛け合いの声の1つに姉妹はピタリと動きを止めた。

 2人の共通認識


”この声、どこかで…”


 初め2人は”それを”聞き間違いかと思った。

 しかし聞けば聞くほど、つい最近まで聞きなれた声である疑念が深まっていく。


「よいしょ…」


 ライオネルは椅子の横から乗り出すようにして仕切りの奥へ視線を持っていく。

 姉モルドレッドも予定外の自体に目を細めながら身を乗り出す。


「「っ!?」」


 瞬間、あっ!と、ライオネルは小さな手で口を覆った。

 姉も目を丸くした。

 なぜならそこにいたのは騎士学校での姉妹の担任教師、デレスティ教諭、その人であったから。



閲覧ありがとうございました<(_ _*)>

ではまた次回お会いしましょう(^^)/~~~



もうじき8月26日ですね。

チェンクロVを失った私にとって、今やっている唯一のソーシャルゲー「パワプロ・サクセススペシャル」。そのパワプロの日、それが8月26日。。

いったいどんな神ガチャが来るのか…(ーー;)今からワクワクです♪

因みに現在の私のパワーストーンの数は750、何とか8月26日までに1000は行きたい所ですの(*'へ'*)

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