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Ordinary  作者: ギヨティーヌ
第一章
12/14

来客1

カランッ・・・・・


心地よい音を上げて、ドアが開く。

耳元を風が通り過ぎていった。


―喫茶店アプルトン―


それがこの店の名前だった。

こじんまりとした店舗だか窮屈とは感じない。

壁には一面、空や花、犬猫といった動物を撮った写真が飾られていた。

そしてそこが趣味の良い色と雰囲気で満たされた翠の働く店だった。


「ごめんなさい!遅れました!」


時計を見れば、もう10分は遅刻している。

背筋が寒くなるとは裏腹に息はまだ上がっていた。


「翠ちゃん?」


「あ・・・、真咲さん。こんにちは。」


「うん。こんにちは。」


私がそう挨拶したのは、このお店で働くもう一人の人。

彼は、篠崎真咲さん。

大学生だ。


「息上がってるみたいだけど平気?」


「大丈夫です。えと・・・マスターいます?」


「奥にいるよ。」


フフッと微笑みながら真咲さんが教えてくれる。

私が遅刻したこと分かってるんだろうなぁ。

礼もそこそこに店の奥へと向かう。


「あのマスター?いますか?」


「なんだ。」


奥の従業員用の休憩スペースにマスターはいた。

がっしりとした体系でスポーツマンみたいなこの人が、アプルトンの店長であるマスターだ。

名前はよく分からない。店長の名前くらい知っとけと言われそうだけど、マスターはマスターだ。知らなくても困らない。というより教えてくれない。


「なんだ、月野か。」


「はい。今日は遅刻してしまってすみません。」


ふん、とマスターは鼻を鳴らす。

でもこれは怒っているわけじゃないとここで働いていて分かったことだ。


「ほら、それ着てさっさと手伝え。」


「はい!」


マスターの言葉はどこか冷たく感じる。

でも私はそういうところが好きだった。

マスターの雰囲気とか口調とかなぜか安心できる。

私は渡されたエプロンを着て厨房へ向かう。

ケーキなどを用意するのは私の仕事だ。


今日もがんばろう・・・・・


私はそんな思いを胸に準備を始める。


カランッ・・


誰かが来たみたいだ。

来店すると気づけるようにドアにはベルが付いていた。


「いっらしゃいませ・・・」


染み付いた言葉を発した私の声はしりつぼみで小さくなる。

なぜかって?

だってそこにいたのは・・・・・・・・

お久しぶりです。

久々の投稿です。

待っててくださった方ありがとうございます。

次はいつ投稿できるか分かりませんが、気長に待ってくださるとこちらもありがたいです。


マスターはわたしのお気に入りのキャラです。

こういう人大好きです!

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