1~2 side香奈華
私は千条香奈華。
中学校で遅刻をたくさんしたこともあって、遅刻女王なんて言われてるけどもっとマシなニックネームが良かったと思っている今日この頃。
私は今、なんと白崎駅の少し手前にいる。
現在7:00。
これはすごいことだ。
何故かって?
それは私は遅刻ギリギリで学校に行くことがほとんどだからだ。
この時間であれば余裕で学校に着く。
(それにしても人が少ないのね・・・・・・。)
私が行くときも人は少ないが(私の場合遅刻ギリギリの時間のためだけど・・・)一人たりとも見かけないとは珍しい。
「早すぎたか・・。」
こんな台詞いえるときが来るなんて思わなかったけど、誰もいないんじゃつまらない。
ため息をついていると、私の少し先を黒髪の小柄な少女が通り過ぎる。
(あれって・・!)
「す~い~ちゃーん!!」
フッとその少女が振り向く。
薄ピンク色のふちをしたメガネをかけたその少女は月野翠。
細身で小柄、メガネをかけた瞳はぱっちりとしている。
美少女ではないが、可愛らしい小動物みたいな子。
私と同じクラスであり親友だ。
「香奈華ちゃん、おはよう。」
「おっはよ~う!翠。元気がないぞ!」
「香奈華ちゃんは元気だね。普通の人は朝からそんなに元気じゃないよ。」
ニコッと笑って挨拶をする翠。この笑顔にいつも癒されているのだ。
「香奈華ちゃん、今日は早いね。」
「目覚ましへんな時間にセットしちゃって。ほんとはもっと寝てたかったんだけどね。あと三十分くらい。」
「それじゃ遅刻しちゃうよ!」
苦笑いする彼女。
彼女は朝早い。どうやったらそんなに早く起きれるのか疑問だ。今度聞いてみよう。
「それにしても翠はえらいよね~。こんな早い時間に学校来てるのにお弁当自分で作ってるんでしょ?」
「うん。」
「一人暮らしだっけ?」
「そうだよ。」
「いいよね~。一人暮らし。憧れるわ・・・。」
「あんまりいいものじゃないよ?」
彼女の表情が少し暗くなったのは私の見間違いだろうか。
すぐに彼女はもとの表情に戻る。
私は翠のあの表情はあまり好きではない。
彼女には笑っていてほしいと思う。
そんなこんなで駅に着いた。
やっとテストが終わった~!!
更新ストップしちゃっててごめんなさい。
今回は香奈華視点です。
楽しんでくださると嬉しいです。
今日中にもう一話更新できると思います。
読んでくださってありがとうございました。