七話
「あんた、強いのに何でランクが低いの?」
「まだ、入ってから余り日が立ってないからね。」
昨日入ったし。
「ふーん。」
今のところ、敵は出て居ない。・・このままでなら良いが。
「止まれ!」
命令とともに、馬車が止まる。
「どうしたんだ?」
「あれを見ろ。」
指の先には人型の岩が・・・
「ストーン・ゴーレムか!?」
・・・・・話によるとめちゃくちゃ強い奴らしい。ランクはCCだと言う。
普通に人はDランクで、強い人でもDDDが限界らしい。(CCCランクの人もいるらしいが・・・)
ついでに、ホワイトウルフはDランクらしい。・・・結構強いのな・・・
ストーン・ゴーレムーーーめんどいからゴーレムでいっかーーーは倒さずに迂回して行くらしい。
面倒ごとは嫌だしそれが良いだろう。
迂回したら迂回したでダメだったようだ。
「これで何匹めよ!?」
30体ぐらいかな?
「また来たぞ!」
「また!!」
今ホワイトウルフの群れにあって居ます。・・・囲まれて居ない事が不幸中の幸いだな。
「これじゃ銀貨2枚じゃやってられないぞ。」
確かに、ホワイトウルフ10体討伐で銀貨3枚だからな。・・・仕方無い、広範囲魔法使うか。
「広範囲魔法使いますい、少し下がって下さい。」
「分かったわ」
「了解した」
「ーーーー全てを切り裂く、風となれーーーー」
『キャン』
何体倒したかは分からないが、結構な数倒しただろう。
「すごいな、魔法は。」
「上級魔法ですので。」
これで、減ってくれ「バギィバギィバギィ」・・・何だろ嫌な予感がしてくるよ・・・・
「ストーン・ゴーレムだー!」
ああやっぱり?ゴーレムが現れたせいで、ホワイトウルフが少し後退してるけど、もっと面倒な奴来たよ・・・・って馬車に向かってるよ!?あいつ!?
「風よ、我が身を守れ」
ガッ・・・風の障壁で攻撃を防ぐ。
「・・・少し時間を稼ぎますので、逃げて下さい!」
ガキィン・・剣であいつを切る。・・・切れなかったけど・・・・
「ええ、逃げるわよ!」
「済まねぇ」
そう言って馬車を出す。
「疾切」目に当てて見るが何もなって居ない・・・目まで硬いってなんだよ・・・風の魔法は補助か切る魔法しか無い、切るんだったら、魔法を大量に消費するだろう。
これは、土か、光の魔法でも使うかな?いや、他にも人がいるから、それは出来ないな・・・
これは、素直に引く方が良いか・・・・・・
「ガルゥガッ」
・・・・・ホワイトウルフに後ろ囲まれたよ・・・・これはきついな・・・馬車はもう居ないけど。
「はぁぁ」・・・剣に魔力を注ぐ。そして後ろに剣先を向け、
「疾風」風を出して、高速で、ゴーレムに向かい、腕を切った。
・・・腕が痛い・・・・
ゴーレムは怒っているのか、もう片方の手で殴ってくるので、剣で防ぐ。
ガキィン・・腕痛っ・・・後一回同じ事すれば倒せるだろう。腕折れるかもしれないけど・・・
今度切り裂く所は腹・・・「はぁぁ」・・・魔力を込める。
そして、「疾風」・・・切る!!
「ザクッ」・・・・なんとか倒せたみたいだが・・・腕がめちゃくちゃ痛い。折れては無いみたいなので、大丈夫だろう。
次は、ホワイトウルフか・・・何体いるんだろう・・・魔力で決めるか。
ちょうど、ホワイトウルフは警戒態勢に入っているのでこっちには向かって居こないでいる。
「全切」・・・この魔法は、疾切を大きくした魔法だ。動いて居無かったので、大半が今ので死んだ。
後は10体かな?次の魔法を使う。
「ーーーーーー全てを切り裂く、風となれーーーーーー」
今ので全員死んだ。・・・早く戻らないとダメだが、駄賃ぐらいもらって行こう。そう思いホワイトウルフとゴーレムの証明部位を取って行く・・・・
ダメダメだなぁー・・・
読んでくださりありがとうございました。