十三話
「結構広いな」
今は宿の部屋の中にいる、広いといってもやはり城の個室のほうが広い。
「では、俺はここら辺で寝ますのでベットは使ってください。」
「いいのか?」
「はい、一応皇女様をここで寝さすわけにはいけませんからね。」
「一応か・・・」
血だらけであんなところで寝てたらそう思うだろ?
「では、寝ますか。」
「剣を磨かないのか?」
「俺の剣は、風の魔法石なので磨かなくていいんですよ。」
魔法で作られているので切れ味は調整できるし、風が纏ってあるので血もつかず錆びにくい。しかも、錆びてても風で切ることもできる。・・・錆びても直せるけど・・・
「そんなにも大きい魔法石があるとは・・・」
「父が持っていましたね。」
ここでも親が持っていたことにする。
「鎧もはずさんのか?」
「はい、顔は見せたくありませんので。」
「そうか、まぁ弱みは見せないのが普通か。」
顔を覚えられたらいろいろと厄介だし、さらに俺はあいつ等(光達)にばれるかもしれない。
「では、お休みなさいませ。」
「お休み。」
初めて床で寝るし今日は寝れるかな・・・
「これで貴様も終わりだな。」
・・・これは・・・
「ただで終わらせるつもりはないけどな。」
・・・俺?・・・
「我に勝てるわけがないだろう○○よ」
・・・わかっている・・・
「○○と呼ばれたくはないのだがな・・・」
・・・これは夢だ、昔はよく見ていたがこのごろ見なかったのに・・・
「ーー全てを、弾き飛ばす、風の大剣ーー、これで終わりだ。」
・・・あの魔法って夢で出てきてたのか?それとも作ったからか?
・・・・・
二週間ぶりの更新、の割りに短い・・・
読んでくださりありがとうございました