光の軌跡 ~引退した魔法少女のその後について~

世界を救った元最強の魔法少女、神楽凛世(かぐら りぜ)
現在はその過去を隠し、人気ミステリー作家として成功を収めている。

彼女の心臓には魔王との戦いの代償として刻まれた、感情の揺れで暴発する危険な「呪いの残滓(ざんし)」が残っていた。
魔法少女としての役目を果たし、残された呪いを抱え、薄氷の平和の上に生きている。

彼女の生活は、その秘密を知る元契約妖精で、現在は敏腕マネージャーの天野護（あまの まもる）の献身的な管理によって保たれている。

しかし、凛世のサイン会に、魔王の歪んだ意志を継ぐ少女が現れたことでその日常は崩壊を始める。
その少女は、凛世の小説を「偽りの英雄譚」と断じ、魔法少女と魔族が戦う"戦いの時代"を再建しようとする。

再びの危機に立ち上がるかつての仲間達
その裏で暗躍する「魔法少女管理機構」

守るべきは、日常か、世界か。

これは引退した元魔法少女が描く、光の軌跡──────