6/7
真実 【ここで完結】
第六話 『真実』
カエデはトシオモールス信号機の説明を一通りおえた。
「まだトシオ近くにいる?いるなら信号機に手をかざして」
トシオモールス信号機は「ピー」と音を鳴らす。
カエデもトシオもモールス信号の理論はわかっているが使用するのが初めてなため
たどたどしく二人の会話がはじまった。
トシオの最初の信号群をデコードしてみると「ありがと」だった。
「もう泣かせないで・・・」 とすでに泣いているカエデが云った。
そうして二人の会話は進んでいった。
徐々にではあるが、この会話方式も慣れてきた。
カエデは、トシオの死の真相が知りたかったことを伝えた。
トシオ
「××山××峠で滑落死、事件性なし」
カエデは、今の状態について聞いた。
トシオ
「詳しくは言えないけど、何不自由ない」
ショッピングモールの守衛さんに声を掛けられるまで二人の会話は続いた。
お話として完了だけど、公開されてない設定が続くよ。