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死神の詩  作者: テスト
4/7

カフェ

都内の古いカフェ。テラス席で二人の若者が対面していた。一人は五十合トシオ、もう一人は早坂カエデだった。二人は大学時代の友人であり恋人でもあった。


「トシオ、卒業後はどうするの?」カエデはコーヒーを飲みながら彼に問いかけた。


「実は…」トシオは言葉を選ぶように、ゆっくりと話し始めた。「登山をしばらくしてみたいんだ」


カエデは驚いた。「本気で?」


トシオはうなずいた。「うん。でも、それが終わったら、またここに戻ってくる」


カエデは微笑んだ。「戻ってくるのは当たり前じゃない?山で暮らすわけじゃないんでしょ」


トシオも微笑んだ。「平地の生活があるから、山が楽しいんだ、またここでコーヒーを飲もう」


二人は手を握り合い、その約束を固くした。


数年後、カエデはそのカフェに一人で座っていた。トシオは彼女の約束を果たすことができずに、行方不明になってしまったのだ。


「トシオ…」カエデはトシオがいない席をみながら、昔の約束を思い返していた。


その時、彼女のスマートフォンが振動した。それは、統合管理室からの機械による自動連絡メールだった。カエデは、注意深くそのメールを確認した。


「このコード番号…」カエデは驚いた「トシオ」

すでに涙によって、詳細情報はみれなくなっていた。


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