新 学 期
勢いよく外に出た少年だが、途端に歩きだした
『急いで出て来たけど、間に合うな』
道中、幼さが残る同じ制服を着た人達が、少年の目に入る
約10分程で学校に到着
生徒用玄関の前に貼りだされた貼紙を見る
『えーと、俺はどこだ?4組だな』
鞄から出したスリッパタイプの上履きにはきかえ、先程の貼紙に名前と一緒に書いてあった同じ番号の靴箱に入れ、4組の教室を目指す
教室を見つけると、ドアはあいた状態で、緊張気味に入っていった
机には名札が貼ってあったので、難なく座れた
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴りると
『おはよう』
挨拶をしながら、入って来た若い男性
『今から体育館に移動するから、出席番号順に』とチョークを取り
② ①
④ ③
⑥ ⑤
⑧ ⑦
『の、ように並んでくれ
この並び方が基本になるから、覚えといてくれ』
みんなゾロゾロと廊下にでる
体育館につき、綺麗に並べなられたパイプイスに座る
『皆さん、静かにして下さい
では、これより入学式を始めます』
今日はクラウン総合中学校の入学式である
白髪のカッパが、いや校長が檀上に上がり長ったらしい挨拶をはじめた
30分以上話し込んでいる
なんだかんだで、入学式も終わり各教室に戻っていく
キンコンカンコーン
さっきとはテンポが違うチャイムがなり、先程来た若い男性と女性が入ってきた
『よし、みんな席についてるな♪
では今から出席をとるので、呼ばれた順に返事をして、軽く自己紹介してくれ
ってその前に、俺の自己紹介がまだだったな
えー、今日から
お前らの担任になる
[ユウイチ タバヤシ(田林 祐一]だ』
ニカッと笑う田林
『23歳・独身
今年成りたてのルーキーだ
よろしく頼むな』
締めは、右手でVサイン+満面の笑みである
全員が
「あれで新人か? スッゲー不安」
そんな事、思っていることなど、知るよしもない
『私の名前は
[ルーセ ヤマニシ(山西 ルーセ)]と言います
このクラスの副担任です
よろしくね』
『じゃあ始めるぞー』
自己紹介も合わせて名前を呼ばれる
次々に呼ばれていき、入学式の日から寝坊した少年が呼ばれた
『16番、マエダ』
『はい
[タカオ マエダ(前田 崇雄)]って言います
よろしくです』
クラン総合中学校
1年4組
♂:11名 ♀:10名
合計:21名
自己紹介が終わると
キンコンカンコーン
キンコンカンコーン
タイミングよく、チャイムが終わり、今日は次の授業で終わりだ
5分後
キンコンカンコーン
キンコンカンコーン
チャイムが鳴ると同時にやってくる、担任・田林
『えー今から始めるけど、明日の説明などが終わり次第帰れるぞー』
生徒全員、笑顔になる
『明日も3時限だが、学校の説明や、君たちの実力を見せて貰うからな
今日はしっかり寝ろよー』
委員長決めや教科書などを配ったりと、あっという間に時がすぎる
『今日は以上だ
寄り道せずに、帰って寝ろよ』
この作品の更新は不定期です