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08 ゴブリンの集落

 ゴブリンは軽く数えても50匹位はいる。

 その中でも奥の方の椅子に座っている黒いゴブリンとその取り巻きは明らかに強そうだ。

 相手の強さがどの程度か判ればなんとかなるかもしれないが、この距離では鑑定は届かない。

 

 別の道を通ったほうがよさそうだな。

 そう思い、立ち去ろうとした瞬間、悲鳴のような声が聞こえた。


 「きゃーーーーー」


 ん!集落をよく見ると、真ん中あたりに人間の少女が見えた。


 俺は気付いた時には駆け出しており、1番近くのゴブリンを切り伏せていた。

 

 「グギィ!グギィ!グギィ!グギィ!グギィ!グギィ!グギィ」


 ちっ、気付かれたか。

 

 こうなったらやるしかない、俺は覚悟を決めゴブリンに向かって魔法を唱える。


 「ファイヤーアロー」


 まずは雑魚のモンスターを倒していく。

 正面から来たゴブリン達を切り伏せ、次に土魔法で壁を作り、ゴブリン達を分離させる。そしてそこに魔法をぶち込み倒していく。


 俺は雑魚を切り伏せながら少女のもとまで行く。

 どうやら、少女は気を失っているようだ。


 「リムこの少女を守ってくれ」

 『わかった、ご主人』


 俺は目の前の迫ってくるゴブリンの数匹に鑑定して見る。


 

ステータス

名前:ゴブリン

種族:ゴブリン

状態:普通

ステータス レベル6 ランク1

HP:23

MP:0

攻撃力:18

防御力:16

魔力:0

敏捷:21

器用:19

運:2

≪スキル≫

棍棒術1 回避1 



名前:ハイゴブリン

種族:ゴブリン

状態:普通

ステータス レベル18 ランク2

HP:90

MP:0

攻撃力:78

防御力:68

魔力:0

敏捷:82

器用:46

運:5

≪スキル≫

剣術2 回避3 身体能力強化1



 ゴブリンはともかく、緑色のゴブリン(ハイゴブリン)は今まで見たゴブリンの中で1番強い。どうやら黒いゴブリンに近づくほど強くなっているようだ。


 剣を振ってきたハイゴブリンの一撃を弾き返し、懐に入り倒す。棍棒をもったゴブリンは魔法で吹っ飛ばす。


 それから、ゴブリン達を薙ぎ倒していき。後は、黒いゴブリンとその取り巻きのゴブリンだけになった。

 

 取り巻きは3匹だけだ、行けるか?


 俺がそう考えていると、黒いゴブリンが取り巻きの1匹に何やら命令をする。すると、命令されたゴブリンがこちらに飛びかかってきた。


 飛びかかってきたゴブリンは斧を持っており、頭めがけて振り下ろしてくる。


 俺はその攻撃を剣で受け止め、一旦後ろに下がり鑑定をする。



名前:ハイゴブリン亜種

種族:ゴブリン

状態:普通

ステータス レベル23 ランク3

HP:183

MP:0

攻撃力:210

防御力:167

魔力:0

敏捷:204

器用:138

運:9

≪スキル≫

斧術5 回避4 身体能力強化3 腕力強化2 危険感知1


 

 強い、どうりで攻撃が重いはずだ。


 俺はゴブリンが次の攻撃をする前に、風魔法のウインドカッターでゴブリンを攻撃するが、斧で防がれ追撃をゆるしてしまい、わき腹に少し傷を負う、俺はその痛みを我慢し、新たに使えるようになった剣技、剣光を使いゴブリンの首を切断する。


 剣光は剣の速度を爆発的に上げる技だが、その分、腕や体に負担がかかる。

 

 あまり多用はできないな。


 黒いゴブリンに向き直るとすでに残りの2匹がこちらに向かっていた。



名前:ハイゴブリンマジシャン

種族:ゴブリン

状態:普通

ステータス レベル21 ランク3

HP:120

MP:130

攻撃力:63

防御力:106

魔力:187

敏捷:89

器用:162

運:16

≪スキル≫

水魔法4 魔力強化3 杖術2



名前:ハイゴブリンソルジャー

種族:ゴブリン

状態:普通

ステータス レベル26 ランク3

HP:202

MP:36

攻撃力:264

防御力:230

魔力:26

敏捷:249

器用:156

運:9

≪スキル≫

短剣術5 回避4 腕力強化3 身体能力強化2 



 これはまた厄介な相手だな。


 俺は杖を持ったゴブリンを警戒しつつ、短剣の方のゴブリンに向かってファイヤーボールを放つ、しかし、ゴブリンマジシャンが放ったウオーターボールで相殺されてしまう。


 ちっ、上手く相手を支援しながら戦ってやがる。


 ゴブリンソルジャーに間合いを詰められ、短剣で攻撃をしてくる。俺は短剣の攻撃を防ぎつつ、ゴブリンマジシャンに魔法を放とうとするが、そのたびに、短剣で邪魔をしてくる。


 本当に厄介だな。

 

 それならば、ゴブリン達を分離するまでだ。


 土魔法でゴブリンソルジャーの後ろに壁を作り、ゴブリンマジシャンの視界を防ぐ、その間にゴブリンソルジャーにファイヤーボールを放つ、ゴブリンソルジャーはゴブリンマジシャンが支援をしてくれるものだと思い、防御も取らず直撃してしまう。


 直撃したゴブリンソルジャーは火に包まれ、もがき苦しんでいる。俺は、その隙に剣を振るいとどめを刺す。次に、素早くゴブリンソルジャーの死体をゴブリンマジシャンに向かって投げる。それに動揺したゴブリンマジシャンに隙ができ、一気に間合いを詰め首を落とす。

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