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05 スライムと反物質

 意識がもうろうとする。すでにヘルドトスとラルフはこの場から立ち去り、今いるのはゴブリンの死体とバルシュの死体、それと腹に穴があいた俺だけだ。

 

 俺はここで死ぬのか?そんなのは嫌だ!何としてでも生き残ってやる。

 しかし、俺が現状助かる可能性がある方法は1つ、スキル反物質、膨大なエネルギーでどんなものでも作れるらしいこのスキル。

 これで回復系のスキルを作れれば助かる可能性はある。

 しかしこの反物質のスキル、どんなものでも作れると書いてあるが、スキルまで作れるのか?

 くそっ意識がもう・・・やるしかないスキル反物質発動、スキルを発動すると手のひらにもやもやした黒い物体が現われた。その黒い物体に意識を向けると、反物質のスキルの使い方が頭の中に流れ込んできた。

 どうやら、このスキルは自分のイメージが大事になるらしい、俺は即座に頭の中で回復系のスキルをイメージする。そこであることに気ずいた。

 回復系のスキルを取ってもMPが足りるかどうか?そして回復魔法を使っているあいだに俺の意識が持つかどうかということを、俺は即座にイメージを変更し自動的に体が回復するようなスキルを作ることにした。

 そしてイメージは完了し黒い物体にそのイメージを流し込む。

 すると、黒い物体が俺の体に入っていき、体の奥から何やら熱くなるのがわかった。

 しかし、俺の意識は限界でそこで完全に途切れた。





 

 ん、俺は意識がぼんやり覚醒し始めると、お腹の上に何やら重みを感じた。俺は意識を振り絞り目を開ると、お腹の上にはテニスボールほどの大きさのスライムがいた。

 

 「お前が俺を起こしてくれたのか?」

 俺は地面から起き上がりスライムを手に乗せると人差指で撫でた。 するとスライムは嬉しそうに体をプルプルと揺らした。スライムの体はひんやり冷たく気持ちよかった。

 俺はスライムを一通り撫で回した後、スライムを地面に下ろし現状を確認することにした。

 まず周りは薄暗くなっており夕日が沈みかけているところだ。

 そして、お腹の傷は完全にふさがっていることから、スキルを得るのに成功したようだ。どんなスキルを得たんだ?


 


名前:ヤナギ・タクシ 

年齢:16歳 

種族:人間

状態:普通

ステータス レベル1→3

HP:15→26

MP:4→10 

攻撃力:6→13 

防御力:2→8

魔力:5→10 

敏捷:4→15 

器用:6→13 

運:5→6

≪スキル≫

剣術1→2 火魔法1 回避1→2 熟睡2 New超回復1 

≪ユニークスキル≫

絶対適応能力 反物質



 おおお、レベルが2つも上がってる。ステータスも軒並み上がり、剣術と回避のスキルレベルもアップしているそしてこの新しいスキル超回復。


(超回復)少しの傷程度なら自動的にすぐ回復するレアスキル。但し大怪我の場合、回復するのは1日に1回だけ。


 これで俺は1日1回までならどんな傷を負っても大丈夫だ。まあ、毎日大怪我を負う予定などさらさらないがな。


 さて、これからどうしよう?学園に戻ってもおそらく俺は捕まるだろう。例え俺が無罪を主張したところで証拠がない・・・・・詰んだな。


 とりあえず、学園に戻るのは却下だ。だったらこの森を抜けて異世界を冒険するか?

 しかし、この森を抜けるにはレベルが圧倒的に足りない、だが俺にはこのチートスキル反物質の力があるこれをうまく使えばいつかはいけるはずだ。


 さて、そうときまったらまず寝床を確保するか、しかしこの森の中で洞窟のような場所があるか?そう考えていると、スライムが足に突撃してくる。ん?どうした?俺がそう聞くと、スライムはプルプル震えながら何かを訴えかけてくる。


 まさか、ついて来いと言っているのか?俺がそう言うとスライムはさらにプルプル体を震わす。お前!俺の言ってることがわかるのか?そう聞くとスライムは嬉しそうに跳ねる。まじか!言葉がわかるスライム、そんなの聞いたことがないぞ!


 俺はバルシュの死体と武器を埋葬した後スライムに着いていくことにした。どんどんシェルターのある方から離れていってるが大丈夫なのか?もし今モンスターにあったらかなりやばいぞ。

 

 そんな心配をよそにスライムはどんどん森の奥に進んでいく、そしてしばらく歩くと、スライムは草が生えている木の下に向かって行き突然姿が消えた。どこにいった!俺はスライムが消えた場所を探す、そうすると木の下の部分に人がぎりぎり入れるぐらいの隙間があり、中に入るとそこは畳2枚分ぐらいの広さの洞窟があった。


 ここは、めちゃくちゃいい場所だ。寝るには十分なスペースもある。高さも身長170cmの俺が立っても当らないぐらいはある。そして何より嬉しいのが、外からは草で隠れており洞窟が見つかりにくくなっているということだ。


 俺が喜んでいるとスライムも嬉しそうに跳ねまわる。


 「お前のおかげだな」

 俺はスライムの頭をなでる。


 あれから俺はスライムとともに寝床についた。

 

 朝起きるとスライムが俺の腹の上で跳ねていた。

 「お前、そこが好きなのか?」

 俺がそう聞くと、スライムは体を震わせ肯定した。


 俺はスライムを腹からどかせ、ポーチの中に入っているクッキーを食べる、すると、スライムが目の前に来て俺の方をつぶらな瞳で見つめてくる。

 ほしいのか?俺は手に持ったクッキーを揺らすとスライムもそれに合わせて揺れてくる。

 かわいいなほら、俺はスライムの目の前にクッキーを置く、するとスライムはクッキーを自分の体に取り込みそのままあっという間に消化した。


 クッキーを食べ終わると、俺は自分の手持ちを確かめることにした。

 今手元にあるのは剣、ナイフ、皮鎧、食料、水そしてバルシュのポーチと自分のポーチだけだ。

 現状優先すべきは水だろう、人間は3日以上水を飲まないと死んでしまう。だが、逆に水さえあれば2週間~3週間は生きられる。

 そして、次に優先すべきはレベル上げだ。先生はシェルターから離れるほど強力なモンスターが出てくると言っていた。となるとここのモンスターの強さは緑色のゴブリンクラスやそれ以上のモンスターがいることになる。それに、早く強くならないとこの森から抜けるなどまた夢のまた夢だ。


 というわけで、俺はさっそく水探しとレベル上げに向かうことにした。

ただいま小説の勉強をしております。

次回から文章が少し判りやすくなっているかと思います。

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