56 新たな旅立ちと厄介事?
7/7現在、未だ災害が続く地域の皆様、心中お察しいたします。私にできることは心の中で一刻でも早くと願う無力な気持ちだけです。災害の恐ろしさは本当に己の無力差を理解させられました。繰り返しになりますが皆様に対して私にできることは願うことそれだけです。どうか心身精神をご自愛ください。
「それでタクシ様本日はどのような御用でしょうか」
「それはですね、これです」
アイテムボックスからダンジョンで得た財宝のほんの一握りとダンジョンで倒したモンスターをだす。
「これは! タ、タ、タクシ様、こ、これはどこでお見つけになられたのですか・・・・・・いえ、申し訳ございません商人にとってもお客様にとっても商品の経緯は財そのもの、ですぎた真似をしてしまいました申し訳ございません」
相変わらず律儀な人だ。
「気にしてません、それより幾らで買っていただけますか」
「そうですね少々お待ちください」
近くにいた目利きに声をかけ共に査定をしている。
「終わりました。この値段でいかがでしょうか」
「8000万ラル!」
一円=一ラルだから・・・8000万円!
「この査定に間違いはないんですか」
「申し訳ございませんこの商会はまだ未熟ゆえ今出せるのはこの値段が限界です」
「いえ、逆です多すぎませんか」
「何を仰るんですか!これほどの財宝とモンスターむしろ安いぐらいです。タクシ様がこの値段で納得していただけなければ諦めますが・・・」
「いえ、この値段で結構です」
「本当ですか!有難うございます!今後ともご贔屓にしていただければ幸いです」
8000万ラルを受け取り空間に収納する。
「ラモスさんこれからレベル上げに行こうと思うのですがエラスのダンジョン以外に近いダンジョンはありませんか」
「そうですね。でしたらエルナノ街にあるダンジョンがいいと思います。このエルジナの街から真っ直ぐ北に2時間ほど馬車で行ったところにあります」
北か、それならエマがいる王国に近いそこでレベルを上げ今後の対策を考えるか。
「分かりました行ってみます」
商会を出る。
そして適当な屋台で食料を買い込みに北門に向かう。
馬車を借り受けてもいいが俺のスピードなら走った方が速い。
門を潜り抜け暫く歩く。そして人気がいなくなったところで一気に走る。
速い、ダンジョンで強化された体が地面を蹴り、瞬く間に景色を変えていく。
この調子なら30分で着きそうだな。
そんなことを思っていると前方に馬車とその馬車を襲っている盗賊を発見した。
馬車を冒険者らしき人物たちが守っているが状況はあまり芳しくないようだ。
面倒には関わりたくないが見捨てるのもあれだ。
盗賊は15人、冒険者は4人(女が2人男が2人)だ。
足に力を入れ一気に馬車との距離を詰める。
そして馬車を通り過ぎ一番近くにいた盗賊を殴り飛ばす。
剣を抜くまでもないな。
「あなたは」
一番近くにいた黒髪ポニーテールの女の子が聞く。
「俺は旅をしている者だ」
「助けてくださるのですか」
「ああ成り行きだがな」
「分かりました。詳しい話は後です。まずは一緒に戦ってください」
「いや、俺一人で戦う、君達は馬車の護衛をしてくれ」
そう一言いうと後ろにいた仲間達が反論する。
「ふざけるなよいきなり出てきて、お前一人でこの数の盗賊を倒せるわけがないだろうが」
「そうだよ君、知らないとは思うが彼らはガバルイ盗賊団という盗賊だ。ほかの盗賊とは訳が違う」
「そうよ、それに特にあそこにいる大剣を持ったボスは賞金首にもなっている厄介な奴よ、あなただけでは倒せる訳がないでしょ」
ああ、めんどくさいな。
「おい、そこのお前え」
怒声に包まれた前の盗賊のボスがそう言う。
「なんですか」
「俺達の邪魔をするなら例え旅人でも容赦はしない、それだけだお前ら、殺せ」
盗賊は一斉に向かってくる。
「お願いです一緒に戦ってください時間がありません」
「糞がこんなところで死ねるか」
「この数は流石に」
「私はこんなところでは死にません」
4人はそれぞれ武器を構えるが腰が引けている。
これではまともに戦えないだろう。
「くらえー」
3人の盗賊がまずこちらに攻撃をしてくる。
それを余裕で躱し。
それぞれにカウンターで顔を殴り飛ばす。
「え!」
「なに」
「まじか」
「すごい」
後ろの歓声を無視し、次の5人を腹パンで気絶させる。そして後の6人は風魔法エアボールを放ち辺りに吹き飛ばす。
「魔法まで」
「あいつは旅人じゃないのか!」
「私の魔法より強力じゃないか!」
「すごい」
「お前えだけだがどうする」
残ったリーダに問いかける。
「ふん、調子に乗るなよ雑魚を倒したぐらいでー!」
言葉と同時に大剣が振り下ろされた。
「逃げてください!」
ポニーテルの女の子が叫ぶ。ほかの3人も何かを叫んでいるがうまく聞き取れなかった。
俺はそっと腕を剣に伸ばす。
「なんだと!俺の剣を指先だけで!」
剣が振り下ろされた瞬間親指と人差し指で刃の先を掴み取った。
「お前は何者だあーー」
「ただの旅人だ」
腹パンを決める。
「ぐふぅ」
地面に倒れた盗賊のボスを放って、その場を去ろうとする。
「待ってください」
すると馬車から華やかなドレスを纏った女性が出てきた。
「待ってください、貴方にお礼をさせていただけませんか」
また面倒なことになりそうだな。
はあー。
最近投稿頻度が不安定ですがどんな形であれ完結させたいと思っています。




