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52 学園4

 で、生徒会長あなたはどうします。俺の邪魔をするなら・・・

 そう言う前に生徒会長が剣を抜いた。その姿は芯がしっかり通り美しくもあった。

 

 「やる気か、リム少し下がっていてくれ」

 『わかったー』


 リムが出口で待機し、俺も剣を抜き構える。

 さすがに学園1の使い手全く隙がない、しかし。


名前:天上凛音

年齢:22歳 

種族:人間

状態:普通

ステータス レベル42

HP:426

MP:56

攻撃力:365

防御力:356

魔力:96

敏捷:276

器用:256

運:19

≪スキル≫

剣術10 身体能力強化5 回避5 腕力強化4 脚力強化4 集中4 危険感知3 気配感知2



 レベルが高い割にステータスが低い、いや、これが普通の人のステータスか、俺の周りにいる連中が優秀すぎるだけか、それにしも剣術スキルが10になっている。つまり生徒会長は才能がなかったというわけか。それでもゴブリンジェネラルを倒すぐらの技量はある。この強さなら森を抜けれるはずだが、学園長や上の奴らが行くなと言っていたのだろう。学園最強の戦力おいそれと未開の地に送り出せないか。


 お互い隙のない構えで剣を構え合い隙を探る。そしてついに生徒会長が攻撃を繰り出してきた。右から来た攻撃を左切り上げで弾き、横に薙ぐがそれを躱され剣技、剣光を腹に放ってきた。俺は即座に剣を引き同じく剣技、剣光を放つ。


 「馬鹿な!」


 剣がぶつかり合い生徒会長を吹き飛ばした。


 「くっ」


 壁際まで吹き飛んだがすぐに立ち上がり剣を構える。


 「まさか、剣光を使えるとは、お前はどれだけのモンスターを倒したのだ。私がこれを使えるようになるには2年ほどかかった。それをお前はこの数か月で、尋常では無い」


 そう言い終え剣が来る。

 それを弾き、攻撃をするが躱され、再び剣技、剣光が来る。

 

 「くらえ!」


 その剣は今の俺にはとても遅いものに見えた。それもそのはず、生徒会長の剣光は俺の通常攻撃の速さと同じなのだから、さっきは慌てて剣光を使ったが、そんな必要は全くないということが分かった。


 剣を横に持ったまま片手を伸ばし指でその剣を掴み取る。

 

 「ありない!」


 あまりの驚きに動きが止まる。その隙に剣を地面に刺し拳を腹にきめる。


 「ぐっふ」


 腹を抱えながら地面に倒れこんだ。

 しかしすぐさま剣を地面に刺し支えにして立ち上がる。


 「馬鹿な、お前と私にそれだけの差があるというのか、ならば私はこの一撃に全てを賭ける!」


 剣を抜きこちらに放つ。剣技、連撃斬。


 「私の一番の技だ!」


 そう叫び攻撃してくる。

 6つの斬激、まともに受ければ6つの肉塊になるだろう。だが、俺はその6つの斬激を冷静に見切り技を使わず速度だけで6つの斬激を相殺する。


 「はぁ!」


 そして、今度こそ腹に深く拳を決め、倒す。


 「では、生徒会長さようなら」


 剣をしまい颯爽とこの場を立ち去ろうとした瞬間声がかかる。

 

 「異世界に立ち去れた人物の中にお前を騙したヘルドトスがいる」

 

 !・・・なるほど、まあ、だからどうしたという事だが。助ける義理なんかあるわけないし元々どうでもいい存在だ。


 「そうですか、それでは」


 俺は今度こそ立ち去る。


 「お前に助けてはもらえないか」

 「助ける義理はないし、第一恨みこそすれ助けるなんかあり得ない、それにほかに捕まった連中がどうなろうがどうでもいいことだ」

 「ならば取引をしよう」

 「取引?」

 「お前の望みは次元の穴を閉じることだろう、その望みは私には叶えられないが、足止めぐらいは出来る」

 「どういうことだ」

 「お前はこの世界の連中にまでかまっていられないはずだ。だったら私があちらの世界に生徒達がいかないように上の連中を説得しよう」


 確かに生徒たちがあちらに攻め込んできたら更にめんどくさいことになる。それならその提案は魅力的だな。


 「本当にそんなことができるのか?」

 「ああ長年生徒と会長を務めているんだ。少しのコネぐらいあるさ」

 「分かった、その約束が守られる限り俺も善処する」 


 俺とリムは今度こそ本当に立ち去る。エレベーターに乗り次元の穴がある地下2階まで来た。研究員たちが一斉にこちらを見る。


 「話は終わったのか」

 

 博士がこちらにき、話しかけてきた。


 「終わった」

 「そうか」

 「開けてくれ、俺は帰る」

 「帰るって異世界にか?」

 「ああ、俺は学園には残らない」

 「そうか・・・何があったかわからんが気を付けてくれ」


 博士はそういい研究員たちに開けるように指示をする。

 

 「博士、あなたが反物質を研究していた第一人者と聞いている。それならこの次元の穴を塞ぐ手立てはないのか」

 「ふむ」


 博士はしばらく考える。


 「秘密事項だがまあいいだろ、なに、簡単なことだ次元の穴は反物質の膨大なエネルギーで出来た。ならば反物質と同等のエネルギーを発生すれば次元はその形を維持できなくなるだろう、まあ、反物質を作るには数年は掛かる。それに作ったとしても国がそんな事許さないだろうがな、後次元の穴を塞げば恐らくだが学園の生徒達の能力は失うだろう、元々能力はあちらの世界のもの、次元の穴を塞げばあちらの世界から流れ込んで来ている不思議な力が消え同時に能力も消えるだろう」


 なるほど膨大なエネルギーか、はあ、あまり参考にならないな。それにしてもやることが多い、拉致された生徒たちの救出にレベル上げ、これは近いうちに王国に向かわなければいけないかな。

 

 「分かった、助かった」

 「いや、気をつけてくれ何があるかは分からんが、次元の穴を開けたのは私の責任でもあるからな」


 博士は少し悲しげな表情をした。


 「気をつけます」

 

 一言いい次元の穴に入る。

 さて、レベル上げに行くか。

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