表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/64

48 道中

 朝起きると既にエマ様が目覚めておられました。

 昨日、私達の宿を引き払い、ここで寝ることにしました。タクシ様のベットで寝ようと思ったのですがエマ様に取られたので、エマ様が寝ていたベットにティーヤと寝ました。


 夜なにやら隣で物音がしたのですが何だったのでしょうか?


 そう言えば、エマ様は朝から機嫌が良さそうです。それにお肌も綺麗になっているような気もします。朝からお肌が綺麗だなんて羨ましいです。


 食事を済まし、屋台で食料を買い込み脚を探します。


 門の付近で王国に行く商人に交渉し1人1万ラルで馬車の荷台に乗せてもらえるようになりました。


 宿を引き払い、馬車に乗り込み出発します。

 王国まで約半日の旅です。

 荷台は思ったより窮屈ではなく、少しならくつろげるスペースはあります。

 

 草原を馬車がゆっくりと歩き進む、荷台からは後ろの風景が見えるばかりで退屈になってきました。エマ様は道中機嫌がいいのか尻尾が左右に揺れています。触ってみたいです。きっとフワフワです。


 揺れる尻尾を見ながら時間を潰す。あとどれぐらいで着くのでしょうか。


 「ヒヒーン!」


 「キャア!」


 鳴き声が聞こえた瞬間、馬車が急停止し横に積んでいた荷物が降りかかり頭をぶつけてしまった。


 「何事だ!」


 ティーヤが荷台から飛び出し御者の方にそう問いかけます。


 「盗賊だ!」


 そう言い御者台から飛び出し近くの茂みに身を埋め震えています。

 気持ちは分かりますが情けない姿に見えてしまいました。

 タクシ様ならあのような姿は見せません。


 私も荷台を降り、ティーヤの横に行きます。


 盗賊達は全部で8人、皆さん醜悪で凶暴そうな顔をしています。


 「おい!おとなしくしてろよ!そうすれば命だけは助けてやる。まあ、体のほうはただでは済まないだろうがな」

 

 リーダらしき存在がそういうと周りの連中が下卑た笑みで笑い始めました。

 そのリーダは首に獣の皮を巻き、鉈のような剣を手に持ちこちらに近づいてきます。


 「ほう、こいつは中々だな」


 こちらを値踏みするような舐めるような表情でこちらを見てきます。

 気持ち悪いです。


 「ここは私がやります、エリス様は荷台へお戻りください」


 そう言った瞬間笑い声が響きわる。そして剣をエリスの目の前に向ける。


 「いい度胸だな姉ちゃん、まだ死にたくないだろ?」

 

 剣を前にしティーヤの顔は一ミリも変化をなさなかった。それに不快感を覚えたのか顔を強張らせる。


 「本当にいい度胸だな、お前はおれが貰うとしよう」

 

 ティーヤの胸に手を伸ばす。


 「え!」


 知らぬうちに声が出ていた。


 「まだ終わらないんですか」

 「ぎゃあああー、腕が、腕が!」

 「エマ様!」


 いつの間にかエマ様がティーヤの横にいた。

 気配を全く感じませんでした。一体どれだけのレベルなのでしょうか。


 「てめーーー!兄貴に何してくれてんだ!」


 二人がエマ様に襲い掛かります。

  

 「うるさいです!」


 瞬きする間に短剣が首を狩りとっていた。

 タクシ様がプレゼントした赤色の短剣に血がついている。しかし直ぐに短剣が脈動を打つかのようにまるで生まれたばかりの赤子のように、我を取り戻したように血を吸収していく。

 あれが短剣の能力なのでしょうか?少々気持ち悪いです。


 「てめー、よくも俺の腕をやりやがったな!獣人風情が調子に乗るな!」


 剣を振るが、エマ様はあっさりと躱し、後ろに回り込み横腹に短剣を突き立てる。


 「ぐはぁ!てめー・・・・・・!」


 そう言おうとした瞬間、顔や腕の神経が皮膚にくっきり現れた!


 「何をしやがったーーー」


 顔が腕が足が全身から血の気が引いていく。みるみる内に痩せ細り、最後には髪も抜け倒れていった。


 あれが短剣の能力、血を吸えば吸うほど強くなる短剣・・・


 「なにをしやがった~~~」


 震えた声で周りの盗賊たちが言う、自分たちのリーダーが無残な姿になるのを見て心が折れたようです。

 私ならここで見逃してもいいのですがエマ様はそんなに優しくはないはずです。

 それを証明するかのようにエマ様が残りの5人に近付く。


 「来るな化物!」


 そう言ったその瞬間!盗賊たちの首が一斉に地面に落ちた。

 見えませんでした!体の動きすら・・・エマ様と私にはそれほどの実力差が。


 「エマ殿、今の攻撃はどうやったのですか?」

 「私の新しい剣技、セクスタプルダガー、一振りで6の斬撃を繰り出せる技です」

 「エマ殿の短剣レベルは」

 「9です」

 「9!もうすぐ限界、いやエマ殿は勇者、スキル進化がもうすぐでしょう。それにしても9ですか、その年で流石です」


 何かを噛みしめるように頷いています。

 それにしても9ですか、本当に流石です。エマ様は勇者になられて日が浅いと聞きます。それなのにこの強さ勇者でも説明がつかないほどです。







名前:エマ

年齢:11歳 

種族:獣人(犬)

状態:普通

ステータス レベル40→58

HP:432→668

MP:274→428

攻撃力:377→563

防御力:346→532

魔力:308→498

敏捷:396→598

器用:359→547

運:19→25

≪スキル≫

苦痛耐性3 料理2 裁縫1 身体能力強化6→8 忠誠7→8 短剣術8→9 腕力強化4→6 回避5→7 神聖魔法2→4 光魔法3 脚力強化3→5 集中3→6 危険感知2→4 気配感知3→5

≪ユニークスキル≫

勇者


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 まさかまたこの森に足を踏み入れるとはな、複雑な気分だ。

 おっと早速来たか、久しぶりのゴブリンだな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ